ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

真紅の焔 真田忍法帳 全体・キャラ別感想

Vita【真紅の焔 真田忍法帳】の感想です。

 

※ネタバレありなのでご注意下さい


2023/10/22追記
Switch移植決定おめでとうございます!!応援込めて買うぜ!!
感想辛口多めですが、好きだから残念な部分もありって事で愛故に!!
こちらの記事アクセス急に増えててビビってます(笑)。

 

真紅の焔 真田忍法帳

©2018 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

────ついて来い。
俺がおまえたちを陽のあたる場所で戦わせてやる。
公式サイト

www.otomate.jp

PV

youtu.be

OP

youtu.be

物語

天下を二分した関ヶ原の戦から十四年。 盤石となった徳川幕府は、かねてより目の上のこぶであった豊臣家を潰す策謀を開始する。 これに対して豊臣家は大坂城を拠点として徳川幕府と一戦を交えることを決意し、味方を求めて日本中の大名に誘いをかけた。 日本中の大名どころか、かつて豊臣家に恩顧があった者たちですらその誘いを断っている中、その誘いを受けた者たちがいた。 その一人、真田信繁。 かつての関ヶ原の戦いにおいて、真田家の次男として父・真田昌幸と共に石田三成に味方して徳川家と戦ったが、その結果、紀伊国九度山に永久蟄居の身となっていた。 九度山を脱出して大坂城へ行くことを決意する信繁に手を貸す者こそ、真田信繁に仕える十人の忍たち。 彼らこそ、かつて真田家に仕えていた武士、九度山に蟄居後も真田家のために働いている忍、徳川と戦った真田家の名のもとに集う者、信繁や真田忍に勝負を挑みに来た者――後に信繁が率いる【真田十勇士】と呼ばれる者たちだった。 九度山を脱出しようとする彼らの行く手を阻む者は、幕府の命で多くの者を暗殺してきた裏柳生――そして、立ちはだかる謎の剣士や豪傑たち。 これは、戦国時代の最後の刻。 大坂城に馳せ参じた真田信繁と十勇士らの絆と生き様を描いた物語である。

全体感想

夢なんかじゃ終わらせない。

物語の内容にしては思っていたよりテンポが早めに感じられました。史実的な事も含め、もっと重厚なシナリオかと予想していたんですが、コンパクトに纏めた感じ。
特に共通ルートで感じたのですが、もっと厚みを持たせられた部分も多くあっただろうに、割合されている感強し。
大坂城に向かうまでのお話の早さに気持ちが追いつかない。ここは主人公との繋がりをもっと丁寧に深めて欲しかった。
大坂同行を拒否する信繫に、皆が何かと彼女の味方になろうとしてくれているのですが、ここまでの段階では料理が上手しか印象がないので何故にやたら味方してくれるのかが不思議でならない。
出会いから蟄居していた屋敷滞在期間中の親密度と言いますか、彼女の人間的な魅力なりなんなりを見せるエピソードがあるでもなく、さくーっとそうして季節は過ぎ~みたいにすっ飛ばされているので、よく分からないけど皆さん肩を持ってくれるみたいになって何だか残念な流れでした。
他にこういう彼女だからこその惹かれる部分があるんだよ、みたいにそれぞれのキャラが心が寄せられる、ほんのりと揺れ動く、そんな交流なり親交なりを合間に絡めて欲しかった。
あれでは確かに信繫や佐助達数名の言う通り、忍としての手腕など大した力も見せられてないし、この時点では彼女だけが持つ特殊な【輪】の能力も知られてなかったし、言ってみれば本当に料理の腕と真面目さだけな状態。
そして一旦の別れのシーン、しんみりしつつの見せ場、一つ一つの皆の六実ちゃんに告げる科白、良いシーンであろうなのですが、ここまでが本当に短すぎて乗れないこの気持ちが勿体ない。
屋敷滞在期間の盛り込み不足、ここをしっかり見せてくれればと強く思いました。
何だか都度「そして季節は…」「季節はめぐり…」とか目にしていた気がします。季節巡りはもうええねん。季節の中での出来事詳しくプリーズ。
白蓮に関しては何もしないけどえげつなく強いんだよ、って強調されているシーンがやたら出てくるんですが、圧倒的感がやや弱かったんですよね。
いや、強いんでしょうけど見せ方がこう、伝わり弱かったかな、と。
ちょいちょい今日の所は此処までとしようだの、もう朝だの、帰れって偉い人言ってますーだの何やらで、ちょっかいかけてはドロンで何しに来てんとツッコミが(笑)。

恋愛面はお話がお話なので糖度の高さに期待は最初からしていませんでした。
していませんでしたけど、プレイしたら本当にほんとーにっ(←)甘さ低っ!て。うん、もう予想以上(笑)。
特に御屋形様なんてまだですかーっ?まだ恋愛進まないのですかーってなりました(;^ω^)
六実ちゃんの性格からもきているのと思うのですが、その他戦いシーンが多いの何のって、恋愛展開より多かったんじゃあ、みたいな。カンカン、キンキン、ドカバキッ、パンパーンッの音をどんだけ聞いた事か。
かと言って戦闘の見せ場は多いのにあっさりさを感じる事が多かったです。そして恋愛も糖度低いとくるしで何処に重きを置きたかったのか、今一つどっちつかずなものにも感じる事が多かった。
甘い時はがががっ(擬音で説明するな)とぎゅぎゅぎゅっ(だから)と、濃縮して見せてくれれば、戦闘シーンが多くても良かったと思えましたが、若干中途半端になっちゃった残念感がありました。
と、色々あれどこの作品の恋愛の見せ方、好きでもあります(どないやんねん)。描写は自然に淡くなっていて、強く主張してここだよ!なのではなくて、じんわり少しづつゆっくり、積み重ねの上の形を見せられてる感じ。
過程がない!ってな事がなかったのが良かった。でも後日談とかもう少し欲しいっ。何もないんだもんっ。何か頂戴っ!(子供か)

システムは選択肢ジャンプないのが不便でした。オトメイトは作品によってあったりなかったりなんですが、全搭載をお願いしたいです。
忍判定…あれってなかったら更にボリュームあっさりしてたんだろうなぁ、と。判定結果コメント貰えるんですが、短いし予想範囲内の科白だし微妙でした。

スチル原画が四季咲組さんなので、文句なく皆さん恰好良いし六実ちゃんも可愛い。サブキャラまで安定の美麗さ。
とても好きなタッチの絵なので、見惚れてました(*´▽`*)

音楽もとても良かったです!OPもEDも耳に残るし挿入歌が凄く好きです。思わず科白ストップさせて歌詞聴きいってました(笑)。
聴き入ってしまって科白に集中!と巻き戻し、そしてやっぱり聴いてしまうので、いっそしっかり聴いたれ!と開き直って巻き戻し…そら終わらんわ、私(笑)。
サントラは出ないのかなー。

キャラクターも魅力的で他の十勇士の人達も皆さん素敵なので、攻略出来ない人が多かったのも残念な事の一つ。
普通に交流部分も尺が全体としても少ないので、盛り込みが不足している感が拭えないものになりました。
根津さんね、特に根津さん攻略キャラに欲しい!(←お察しの通り好み)十蔵ルートの彼は本当に恰好良いのにっ!!
白蓮はてっきり隠し攻略キャラかと思っていたのですが…なかった(笑)。この方、本当に何かと勿体ないなぁ。

お話がお話なので、もっと各ラストはベストENDであっても攻略キャラ以外のルートは悲壮な結末かと思っていたのですが、この点は救いをみせてくれるものとなっていてマイルド。

プレイ終えた結果、私、焔大好きですよーっ!!(≧▽≦)
どうも焔の評価、凄く盛り上がる程ではない感じみたいですが(笑)。って言うか薄桜鬼と比べられてる事が多いせいなのかな?
完全別物と思ってプレイしていたのもあるのか、薄桜鬼っぽい所があるとも思わなかったせいなのか、私は薄桜鬼の影を見る事は一切なかったです。焔は個人的に萌えや好む部分が多かった私(マイナー意見でもいい)。
もう少し色々足してっ!とも思いますが、でもでも大好きです!!
もう出ないのかな~FD欲しいです!!Switchで本編抱き合わせになってもいい、お願いしたいですっ!!

キャラ別感想

望月 六実/主人公

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ビジュアルが文句なく可愛い。後ろで結わえている髪型が、いつもどうやってるのか気になる(笑)。すごい凝ってる上に乱れてないっ←乙女ゲーですよv
ひたすら真面目だな~と。ひたむきで一生懸命、忠義もあり好感の持てる主人公。
でもクセが無さすぎて印象がこうさらーっと綺麗。そう、ツッコミどころのない優等生なんですよね(ツッコミたいのか)。
茶目っ気さがほしい。料理は上手だけれど、裁縫が壊滅的に駄目とか。笛は素敵だけれど、唄が音痴とか。そういうこう、抜け感(ファッションかい)。
久々な出来過ぎるヒロイン。うん。青い猫ロボ漫画の出木杉君みたいなの(それ全然伏せてないから)。
とかうるさく言ってますが、本当いい子なので大好きです!(*^-^*)
これでもかってくらいに甘やかしてあげたいですねー、しっかり自分を律する事もよく出来る子なので、何かもう甘えてみろって言いたくなる。そして照れる顔を存分に楽しむ(オッサンか)。
FD出るなら彼らに滅茶苦茶可愛がって欲しいですね、うん。羞恥に困り切ってる仕草とか見たいです。私が(お前かい)。
ただ、十蔵さんルートの彼女は別格秀逸でした!もうとにかく、十蔵さんより彼女に夢中v(笑)

 

真田 信繫 CV:諏訪部 順一

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漢気あって人心掌握術もあるようで、ちょっとガキっぽさもありの、人の上に立つ魅力を思わせる人物。
人の持つ『輪』というものの力を使うことにより、膨大な戦略の智を持てるのだけど、代償として自身の記憶が失われてしまうらしく。
つまり一旦この力を持てるようになったら、それを引き出せた六実ちゃんですら輪の力の暴走を緩める事ぐらいしか出来なくなるって事でいいのかな?
これいつもくるっときゅきゅっと(わからんって)操作とか出来ないのかとか思ってしまうんですが。
能力引き出せたり回転速度を変えられるなら能力一時だけ引っ込められなくもない気がするんだけど、そう上手く出来れば苦労はしないですね、はい(笑)。
白蓮と鬼火を相手に戦うにはこれしかないとの、差し迫った緊急事態で思いついたものだから選択肢はなかったにせよ、記憶の喪失はかなりの代償。
真田十勇士の皆の事すら分からなくなっていく場面もあり、その事に気丈でありながらも内で怯える信繫様を、ひたむきに支え続ける六実ちゃんとの関係性はひたすらにストイック。
恋愛面では最初は仕える事ですら相手にもされず、他の面々よりかなりドライな対応。
って言うか年齢差の事が出ていましたが、六実ちゃんが父親とあまり変わらないとかがあって「信繫様、幾つ!?Σ(゚Д゚)」と吃驚しましたよ。
そんなに年の差あったのかと。で、後で限定版の小冊子拝見したら六実ちゃん16歳、信繁様32歳だった。いや大丈夫、御屋形様なら範囲内(おい)。って言うか御屋形様、若いなぁっ(笑)。
信頼を得る、必要な存在となる、特別な想いに変わる、と両想いだろうな所まできても終盤までこの二人、進展しないというか信繫様のガードの厚さが半端なかったです。
主と仕える忍、そしていつ死地に向かうとも知れない身、輪による記憶の欠如からくる先の見えない状態、そういった諸々のハードルが高過ぎる。そして心底真面目過ぎる、この二人。
つけ入る隙のない鉄壁の信繫様の堅さです。これだけ崩す所が見つからない人そういないかもしれない(-_-;)
六実ちゃんの好意に気づけば深くなる前にとばかり、「お前はあくまでも真田忍…十勇士の一人で、それ以上でも以下でもない」とくるからもうこの人のガードさとんでもなく最強ですっ。
ぼそっと自分も好意を持っているけど無理なんだ、的な呟きするから余計何でーっ!となるけれど、状況が許されないのもよく分かるから非常に展開が辛く重い。
六実ちゃんもそれを受け止めて封じ込めるものだから、二人想い合っているのは早くに分かるというのに全くもって動かざる事山のごとし。
大坂城が明日にも落城する、戦えば負けて戦死するはもう決まった様なものであるこの時になって、それでも最後まで傍に居ると告げる六実ちゃんにここで漸く、漸くですよ!想いを告げて抱き締める所までいくんですよっ!長かった…長かったけど背負うものが重いし微糖過ぎて幸せとまで浸れないこの方々、本当恋愛挟む隙をもうちょい作って!と言いたくなる。
輪を限界まで回す事によって力を使い、記憶の弊害がどこまであるのか分からない現状、「お前の事だけは、忘れたくない」「…離さないからな、ずっと」と両想い後は本音がよく出る様になった信繫様。
出陣直前での口付けも、何だかやはりこの二人って清廉なんですよね。色恋の艶と言うよりは、共に傍らに最後まで求める存在といったそんな風な感じの。
笛を吹ける事を忘れてしまっている事実を、また新しく思い出にしようとする六実ちゃんの覚悟の強さとか、お互いの心の強さと生きざまを見せられてるルート。
白蓮との決着ですが、意外な程あっさりしてました。あ、あれ、終わり!?(;・∀・)と。神の力とか無敵感あれだけ出してたのに、一つ策があるってやったらもう倒したぜ!みたいな。
生い立ちからくる不幸や孤独など、彼の「俺のような者は……生まれてくるべきではなかったのか?」の科白の重みも哀しみも、エピソードがあっさりし過ぎてキャラがとてもいいのに凄く勿体ない!(>_<)
糖度も低いのは、この二人の性格から余計にとは分かる。全員の中で特に微糖になっちゃうの分からなくないんですよ。でもでも足りない。もうちょい欲しくて足りないこの気持ちっ!(笑)
懸念していた記憶の弊害もどうだったのかな?特にハッピーエンドではその辺りの描写がなく、結婚して幸せそうだったから…まあ良いか(笑)。
でも正直、もうちょっと甘いのお願いしますーっ、御屋形様!!

 

猿飛 佐助 CV:杉田 智和

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無口、無愛想なんだけれど、根っこは優しい人なんだと知れる温かみのある人物。
最初の屋敷滞在中でも、何だかんだで六実ちゃんに手を差し伸べている辺りで冷たい人ではないのが分かるんですね。
厳しいと言うよりは的確。遠回りなフォロー無しでしっかり良いものは良い、駄目な所は駄目、と評価してくれる人だと思います。
小猿との会話では対等に話しているので何だか微笑ましい。年齢よりは大人っぽいのかと思いきや、子供っぽさも垣間見える所が魅力。
と言うか小猿の小太郎くんが賢過ぎて可愛過ぎて堪りません!(≧▽≦)
大坂城は同行出来なかったから寂しいな~と思ってしまいましたが、再登場の活躍ったら十勇士になれるよ!レベルの凄さでした。お、お猿さんですか本当に(笑)。
佐助さんはゆっくりと六実ちゃんを認めて信頼して好意を寄せていく過程が順を追って分かりやすかったです。
好意もこう、割とストレートですよね。静かなタイプなので強く攻める表現ではないんですが、そっと伝わってくるあの何とも言えない愛しさの表現。
この焔版の猿飛佐助を表現している演じ方がすっごく好きでした。声のトーンも抑え気味でいながら若い感じが出ていて、おお~っやっぱり杉田さん凄いと(笑)。
優秀な忍だし、無愛想系だから照れるあまりに恋愛の関連は否定するタイプかと思ってたんですけど、皆に六実ちゃんの事で揶揄われた時「別に…」ってサラッと認める発言するので吃驚しました(笑)。
この二人、対等な感じでの遣り取りがあるので微笑ましかったり面映ゆいシーンが結構あるんですよね。
二人で旅をする道中、関係性を宿の方に疑われてたなって会話で兄妹より夫婦とかが良かったんじゃないのかと、自分で言っておいて照れ合う所とか。
で、ちょっと内々の気持ちを気にしてか「何故顔が赤いんだ?」「寒さのせいです。佐助さんも赤いですよ?」「俺も寒いからだ」とかの遣り取りがまた妙に可愛い(*´▽`*)
ぽつぽつと、お互い淡い色を落として綺麗に染まっていくようなしっとりした恋愛を見ている様でした。
「構わない。お前になら、何をされても…」(って言うかこの科白ー!萌え過ぎて仰け反るわ!←)と、もう惚れ切ってる上に信頼出来上がってる科白とか、すぱん、と一気に入り込んでくるので、彼のこの他意なくくるドッキリ感に「ぉうっ(*ノωノ)」と萌える。←
キスをする時に戸惑う六実ちゃんに「わからないのか?それともまさか、嫌……なのか」と今更若干しょげてるのとか、そこではグイッとこないのかーいっと可愛かったり。
ベタ甘ではない焔なんですが、ちょいちょいときゅんきゅんくるものを見せてくれます。甘々なのもいいけれど、こういうのもいいなーvキスシーンスチル、六実ちゃんの腕の回し方が色っぽいv
【輪】の影響は感情を抑えられないかと思いきや、もう一つの人格、二重人格という事で。「いずれ俺が乗っ取る」と、よくある本体を喰う、みたいな遣り取りの流れだけかと思ったら、このもう一人の人格の佐助さん、良い奴だった!何かもうどちらも美味しい…一粒で二度美味しいみたいな(お菓子か)しかも恰好良いっ(笑)。
やはり元は佐助さんだからなのか、と思えば納得も出来るもう一人の人格さん。ただ出番が意外に少なかった。やっぱり尺もう少し広げられた気がします。
終盤のラスボス戦ですね、これが忍同士だからこその戦い方がすっごく格好良いーっ!(≧▽≦)スチルが最高!ヒロインも活躍するシーンは見ていて本当心躍ります。
最初は忍としての腕は佐助と比べ段違いだった六実ちゃんが、努力を重ねて背中を預けられるまでになっていくのもこのルートの好きな所。
彼女は基本どんな時でも努力たゆまぬコなんですが、佐助との時は先輩の優秀な忍といった、同職な人が相手であったからこその関係性が好きでした。
最後のスチルがもうすっごく良い!!温かみのある甘さでしっとりしていて、佐助の表情がまた優しさと愛しさMAXな柔らかさで幸せ感じられますv
間にまったり伸びやかに寝転ぶ小太郎くんもナイスキュート!やっぱり後日談もう少し欲しい!!

 

由利 鎌之介 CV:保志 総一朗

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もっとこう、性格とか行動とか子供っぽい感じの人なのかと思っていたのですが、然程でもなくしっかり大人な所も。24歳とあって吃驚はしましたが。もう少し若いのかと思ってたので。
優しく熱く、純で時にお調子者な子供っぽさも内包する人ではありますが、快活、明朗さの中にふと見せる大人の男性の面が良いバランス。
でも細かい事にこだわらない、ざっくりな所があるので真面目な六実ちゃんとの会話がたまに面白いです。人の話、聞いてますか的なの(笑)。
彼の場合、【輪】の影響は痛覚がなくなるって事でしたが、やー、これ見てる方が怖いです。骨が見えそうな程、な表現がよく出てくるんだもんっ!って言うかあれ、どこまでほっといてたんでしょう。ばい菌入るよっ!?
ずっとずっとこれまで生きてきた全てを否定されるかの真実に、大坂城を飛び出すシーンがあるのですが、その彼を追いかけてついていく六実ちゃんとの遣り取りが可愛らしいv
「帰れ!」「嫌です!」「どうして一人で行っちゃったんですか!」「悪かったって!」なのが本当可愛い。軽い口喧嘩しつつも仲が良い若い夫婦か恋人みたいなの。
そしてですね、鎌ちゃんルートでの好敵手、鎮西さん!
途中、成り行きで短い時間だけ味方みたいになっちゃうんですが、もうこの人滅茶苦茶お茶目だわ、渋いわ(重要)、声も良いわ(そりゃ檜山さんだし)、言う事恰好良くてどうしよう!?(何が)
「男ってのは――前だけ見て歩くもんだぜ」って!!切実に貴方を攻略したいんですが!!(止まれ)
でも鎌ちゃんも恰好良いんですよ。直情的な面もあるんですが、ふっと見せる六実ちゃんへの対応とか、ああ、この人確かに年上の素敵な男性なんだわ、って思わせる所が魅力です。
それでもやはり鎌ちゃんは鎌ちゃんでありまして、無断で大坂城を出てしまい、戻ってきた時の皆の彼への弄り具合が素晴らしく面白く(笑)。いや、愛されてるv佐助や六郎さんの冷静な酷い科白に笑いが止まりませんでした。
こういうシーンがわちゃわちゃ感のあり、仲良しっぷりがほんわかします(*´▽`*)
恋愛はこの二人、強調されるシーンはなかったのですが(全員そうだけど)、自然に自然に、心を積み重ねていく上で両想いになったなぁ、と。だから終盤まで確かな形になっていない二人ではあるのですが、あのキスシーンの流れの自然に纏まった感があって好きでした。
とにかく鎮西さんがもう、本当に良い人で。ラスト、消滅していきながら二人に掛けられる言葉、鎌ちゃんへの頭ポンの仕草には泣けてきましたよ( ;∀;)また挿入歌のタイミングが絶妙過ぎてっ。
幼い頃に身内を全て亡くしているから、何だかあの二人の関係は親子か兄弟みたいなものにも見えて、だからこそ別れがくるシーンが本当に切なかった。好敵手以外に通じ合う良い関係性を見せられて、このルート鎮西さんに持っていかれたのもあり(それどうなんだ)凄く良かった!って言うか鎮西さん勝ち。←言った
最後はまだ完全に安堵出来る状態ではないのですが、スチルが本当どのキャラも幸せそうでほっとさせられます。

 

霧隠 才蔵 CV:興津 和幸

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プレイ前の印象では性格捻くれててドSな意地悪(おーい)なんじゃないかと思っていましたが、思っていたより面倒見が良い優しい人だなと。
しかも何かこう…思ったより可愛らしいと言いますか。いや、うん、可愛らしいです(笑)。この作品のキャラ、男らしいのに可愛い面がある人ばかりでどうなってんだもう、そういうの好きv(笑)
一々囁きがサービスですか、と思う程に色気があり過ぎる程あるのは流石は興津さんと言いましょうか、敵に対してでの科白「……できるさ」すら溢れる艶っぽさに参りました状態。←
言葉は意地の悪いと言うか揶揄る中に口説くと言うのか、余裕感のある位置で恋愛が進むのかと思いきや、何気に六実ちゃんへの好意が最初の方から駄々洩れな上、【輪】の回転を速めたあの最初の後、心配して最前線までついていくって言う六実ちゃんへの科白と表情がっ!「いいか?どんな事があってもオレの側を離れるなよ」「じゃないと、オレが守ってやれなくなる」なんて言いながらの表情デレましたがっ!!
事あるごとに六実ちゃんに「オレのくノ一」って言い聞かせてる辺り、もうこの段階でこの方の最初のイメージは良い具合に崩れていく音を聞いた気がします(笑)。良い感じに面白カッコカワイイv
何だかんだ言って六実ちゃんに弱い所が端々に見られるんですよね。でもって「守ってやらなくもない」とか真面目な六実ちゃんを気にかけたり、言っておいて照れたりするから何だこの人萌え過ぎるっ(←)みたいな。
こんなの見てたら意地悪くしていても素直になれない愛情表現にしか見えない。いいなー、才蔵さんいいなー、こんなキャラだと思わなかった(*‘ω‘ *)
例の如く【輪】の代償、才蔵さんは存在消滅。しかも皆の記憶も消えていく。これ、途中でしばしば六実ちゃんがいきなり忘却して、でもすぐに思い出して必死に才蔵さんの名を呼ぶんですけれど、どちらも切なくて痛々しい。精神ダメージ応えるなぁ、この影響。
「お前の存在が…オレをこの世に戻してくれている」と六実ちゃんを抱き寄せる才蔵さんの表情が堪らない。
この後もうそりゃ才蔵さん、どんどん六実ちゃんへの愛情加減が表だってきて優しいんですよね。あそこまで色事百戦錬磨的な感じなのに、本命にあれだけ弱いって何このイメージ違い、良すぎて萌えあり過ぎてどうしよう!?みたいな(誰もどうもしなくていい)結構よく照れて下さるので、そこもね。もうね(何)。
全員そうなんですが、恋愛の流れがこう、すっと馴染んでいって形にもうなってますよ、なので、明確な好きだというシーンを出さず、出来上がってる親愛度の見せ方がとても好きです。
だから端々の遣り取り、科白、仕草が糖度高くなくても萌えられました。才蔵さん特に!←
六実ちゃんが攫われた時のバックハグの表情なんかもう、萌えられずにいられよか。
終盤にかけてはこの二人の通じ合ってる感があり過ぎて、敵とか戦い云々より惚気られてんのかな…(笑)と。
いや、ラストの戦いも色々良かったんですよ!鬼火の皆さんって完全悪じゃないから、最期の時とかそれぞれ想いがあって。
でももうあの一番最後のスチルですよ!何だあのらぶらぶカップル!!(笑)衣装の変わり具合に一番驚いた。あれだ、遙か3の将臣くんのエンディング思い出しました(笑)。
そして家族が増えますよーな流れ。流石は才蔵さん、一番進んでるっ。←
彼のルートは本当、この糖度の低い中で恋愛色が濃かった気がします。だからなのか、やたら楽しかったですv

 

筧 十蔵 CV:鈴村 健一

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まず、一言。こんなに最後で十蔵さんで笑わせてくれるとは思いませんでした…!!!←
ほぼプレイ前と印象は変わらずな十蔵さんですが、何て言うのか…この方すっごく女性へのすっとぼけたうすっぺらさ感が面白くて笑いが(←酷ぇ)。
今までの皆さんと違い、十蔵さんが相手になる鬼火衆が女性のグラシアで、そのグラシアが十蔵さんに惚れちゃう所がポイントだと思うのですが、この時点で不穏な恋の火花がバチバチっぽくてわくわくが止まらなかったです、私(笑)。
鬼火衆って男ばかりだったから絡みがこう、攻略キャラの男臭い戦いを通して在る何かみたいなのがあり、ぶっちゃけ六実ちゃん蚊帳の外な感じであるんですよ。それがグラシアってだけでもう彼女の変わりようが良い感じで崩れています。
十蔵さんの己に必要以上に無断で踏み込むな的壁ガード&それなり上っ面フェミニスト(言い方言い方)な人って、知らず女性トラブル起こすんだよなぁ~と思ってたら、六実ちゃんとグラシアが非常に面白い事になっていて笑った。←他人事の面白さ
十蔵さんの最初のグラシアの美貌に靡きもしない、欠片の興味もないっぷりの「は?」みたいな反応と、あの立ち絵が嵌り過ぎててそれだけで面白いですこのルート。
ある意味、どこまでも信繁様を生かす為だけを見ているマイウェイな人なんですが、そんな十蔵さんを好きになっちゃった六実ちゃん、今までの攻略キャラとは随分違う彼女になっていてそこもまた新鮮でした。
いつもどんな時も真面目で自分を律していて前に出る事なく、後ろから全力で貴方を支えます!みたいな謙虚でひたむき純粋な彼女だったんですが、流石に恋敵の存在があると女のコは変わるよね!みたいな展開の連続で、こっち十蔵さんがどう出るのかウキウキして悪い笑みがv(悪趣味全開)
彼の素がどういうものなのかは予想出来ていましたが、六実ちゃんがこうも他ルートと違う事になろうとは予想外。
「生温い優しさを利用して、貴女を都合良く振り回す…打算的な男に見えましたか?」って言ってましたけれど、いや、そうだったしとツッコミたくなったのは私だけじゃないと思う。反省しても面倒な色男。←けちょんけちょん
六実ちゃんの父親を死なせてしまったのが十蔵さんだったという真実、その重く苦しい展開に切ない恋愛展開かと思いきや。思いきや。
吹っ切れた六実ちゃん、最強だった!(笑)いや、素敵だ!大好きだ!あんな面があるとは思わなかった!!恋する少女は強いなあ!!!(爆笑)
御屋形様の命を救う代わりにグラシアに身を預ける十蔵さん、まさに強引ちゅうしかけたグラシアを突進の如く突き飛ばし、啖呵を切って告白の上、駄目駄目男なポイント連発でもってビンタ試合勃発。
すげー、カッケー!(≧▽≦)惚れるよ六実ちゃん!何かもう貴女を攻略したいっ!(笑いの腹筋限界)
居たたまれないわよ、十蔵さん!!めっちゃ楽しい貴方のルート!(肩バシバシ)
「この人がどうしようもなく面倒くさい人だと言うことを…!」なとこから続く駄目だしポイントに、ぐうの音も出ない十蔵さん。色男がヘタレてるのいいなぁ。←
でも結局「それでもこの人の全てが好き!清濁全てを背負う彼の覚悟が、愛おしくて堪らない!」ですよ。良い女だー。
最後の展開はグラシアもまた良い女っぷりを発揮。鬼火の皆さんが集まって白蓮に立ちふさがる姿はぞくぞくしました。そしてその最期もほろっと。
六実ちゃんとグラシアが、最期は女友達みたいになった短い会話が好きでした。大喧嘩したのが楽しかったって。消えていくの哀しいなぁ(´;ω;`)
何だか本当、今作の敵サイドは皆さん憎み切れない人達なんですよね。でも十蔵ルートの白蓮は一番立場なくて気の毒(;^ω^)
ラストスチルはこれでもかーって今までの分、愛を囁きまくってる十蔵さん。幸せにしてやれよ!って感じです。

 

それでは。

see you next time!