ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

ピオフィオーレの晩鐘 全体感想

Vita【ピオフィオーレの晩鐘】の感想です。

 

※ネタバレあり感想ですのでご注意下さい。

 

 

ピオフィオーレの晩鐘

©2018 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

硝煙の中で、奇蹟を乞う────

公式サイト

www.otomate.jp

PV

youtu.be

OP

youtu.be

STORY

すべての秘密は その に眠っている ────

時は、20世紀初頭。
舞台は、第一次世界大戦直後の南イタリア『ブルローネ』。
この街を支配するのは、ブルローネ・マフィアと呼ばれる3つの組織。
ブルローネで静かに暮らす主人公『リリアーナ』は、
とある事件をきっかけにいずれかの組織へと身を寄せることとなる。
なぜ彼女が狙われるのか。
なぜ彼女は求められるのか。
期せずして鍵を握る存在となった『リリアーナ』は非日常へと巻き込まれていく──。

 ブルローネ三大組織

まず頭に入れておくべきかと思い、基礎としてこの作品の三大マフィアと主なキャラ組織配置をまとめて書き記しました。ちょこっと各組織の感想。

ファルツォーネファミリー 

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ダンテ(カポ)/ニコラ(アンダーボス)/レオ(構成員)/ジュリア(屋敷の家政婦)
クラシックな正統マフィアといった印象。名誉と誇りが似合う。
血統を重んじているだけに、硬さもありつつ血の絆の結束力を感じます。
構成員達も普段は柔らかめ対応なので、リリィちゃんとの食事やお菓子などの和やかなシーンが多かった印象。

ヴィスコンティ一家

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ギルバート(ボス)/オリヴァー(顧問弁護士)

支配地区の雰囲気通り、自由でフランク、地域密着型みたいな。
気になったのはギルルートでは構成員の登場が驚く程少なかった事。
ほとんどオリヴァーだけ。他ルートではそうでもなかったのに不思議。
他組織みたいにもう少しリリィちゃんとモブ構成員の交流が見たかったなぁ、と。
あ、でもあまり仲良くなったらギルが絶えず登場しそう(笑)。

老鼠(ラオシュー)

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楊(首領)/リー(楊に次ぐ派閥)/ラン(戦闘員)/フェイ(戦闘員)

闇と裏のワードが似合う、危険感満載。実際変わらない印象の組織ながら、楊の統率力がいい加減っぽそうでしっかり取れている(褒めてます)。
構成員もガラわっるー!(笑)っなんですが、楊ルートでは楊との仲が深くなっていくと、それなりにリリィちゃんとの親しみさが窺える場面もあり。

もう頭悪いものでして、カタカナ名も盛り沢山なので自分で分けて最初にインプットしてからは入りやすかったです、はい(;'∀')

 

全体感想

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人には誰しも必ず、
  生まれ持った“定め″のようなものがある。

共通が意外に短くて少し驚きましたが、ストーリー展開的には成程、と自然なものでもありますので、すんなりと個別へ入れました。その分、個別が濃密なボリュームです。
マフィアというものが決して甘くはない、時に残酷で非道で冷酷な面が確実に存在する、それは何処のキャラと恋愛に向かおうともしっかりと認識させられるお話です。
そんな闇部分を支配する彼らとの恋愛の過程が、優しいだけでなく描かれている所、それでいて全員の魅力を十分に見せてくる所が素晴らしかったです。

本当にマフィアの世界、といった作品ですので生死に関してシビアで残酷な描写も多々ありますし、攻略キャラであっても本人ルート以外は他の攻略キャラもヒロイン含め殺される事がありあり(BEST・BAD関わらず)なので、苦手な方は辛い所もあるかと思いますので、未プレイで此方をお読みの方はご注意を。

シナリオは最初の事件に巻き込まれる事で、それまでの共通ルートのPrologue01、Prologue02での短い中での選択肢で、誰の個別ルートに入るかが決定されるようです。
なので早めに個別になってシナリオ展開も全く違ってくるので、先が読めない面白さがありました。
その中で少しづつリリアーナに関する真相が出てくる展開はとにかくどうなるの!?って感じで胸躍りました。特にダンテルートはメインヒーローであるからその辺りの盛り上がりがあって良かったです。
ヒロインの胸の痣も、先に楊をプレイしてダンテを後にした事で、何故相手により痣の濃さが変わっちゃうのか、その意味も知れた時は成程納得なもので、色々な設定の真相が明かされていくのが愉しくもあり。

殺伐としたマフィアの世界といったリアルなものでありながら、伝承や封印を絡ませた非リアルな所もあるので、硝煙の中の奇跡というワードが入ってくる色々な意味合いを持つこの作品、よくこういうの考えられるなぁと感心してしまいました。
リアルな中に若干のファンタジーっぽさが絡む真相は、賛否が出なくもない気がしましたが、世の中不思議な事も確かに存在するんだからこれくらいはあってもいいんじゃないかな~と個人的には思いました(笑)。そう言える程に面白いのですよピオフィ。


スチル、本当に素敵でした!(≧▽≦)絵がお上手なのは勿論なのですが、表情が今回とても微細に伝わってくる様なものが多くて出てくる度にわーv(*'▽')ってなります。シチュも抜群。
また、立ち絵も安定。スチルとの差は全く感じませんし、立ち絵だけを取っても魅力的に描かれています。各キャラ衣装も全身ポーズ、公式で何度も見たくらい素敵ですv
ヒロインのリリアーナはテキストウインドウにフェイスアイコンが出ないのですが、代わりにスチルで出てくる彼女は多彩な衣装、髪型も様々で眼福です(*´▽`*)
背景も良いですし、音楽も全てこの作品の雰囲気を損なわず、魅力をアップさせて十分にピオフィワールドに浸れますv

それぞれBEST・GOOD・BADのENDあり。いずれもお話がしっかりしていて、各ルートだけでしか見られないエピソードであったり思いであったり、そういったものもあるので色々なサイドからキャラの心情などが知れる事も。
この作品の場合、GOODも安心出来ないENDがありますので、GOODの文字に気を緩ませない事も必要だなと思いました(;^ω^)
ぅえぇっ…!?Σ(;・Д・ノ)ノ!あー…ぅん…そっかー…( ;∀;)ってなった緋色の人(笑)
そしてBADに関しては、結構ごりっとがつっとメンタル穿たれる感じのものがありましたけれど、しっかり作られていると思いました。私、本当にBAD苦手ですけど、この作品は見るべきであると思います。
SHORT STORYはBESTEND後の甘い二人がスチル付きで見られますよ~(*´▽`*)

システムはあのMSシステム、私あれよく分かってなくてですね、暫く全自動だと思ってたんですよ~あっはっは( ̄▽ ̄)←お馬鹿
三人めくらいで漸く気づきまして、結構すっ飛ばしてた事に気づき、後でやり直しました、はい。何かおかしいなと思ってたんですけどね(鈍い)。だからちゃんと説明読めって話ですね、うん。←懲りない
でもあれ、視点切り替えで面白いとは思いましたけど、多い時はちょっと目まぐるしくて慣れるまで落ち着かなかった(;^ω^)

キャラはサブに至るまで皆さん本当に良いお仕事しております。
ジュリアさんめっちゃ好きvレオも癒されるv双子は懐かれると可愛いvオリヴァーさんもマルコさんも好きーっ(*'ω'*)
特にサブキャラでプレイしていて感情が忙しかったのがこの方↓

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ロベルト!外見イケメンなんですけどね~(笑)。因みに攻略キャラではありません。偉そうなツンツンキャンキャン片思い刑事くんです。←
何か可愛いなーv…や、全っ然っ可愛くないわ( ̄д ̄)(ドン引き)…あ、やっぱ可愛いかも。かも。うん、可愛い(*'ω'*)
と言った風に、非常に感情揺さぶられました。何だよ~サブなのにこんなに惑わせおって!(偉そう)
いっそリーぐらいベスト・オブ・ゲスだったらまだわかりやすかったのにーっ(笑)。
要は彼、ニコラルートだけおかしくなるんですよね。おかしくどころではないけど。そんなにニコラ嫌いかって(笑)。それ以外は不器用ツンきゃんデレで可愛いですv

恋愛の糖度は高めだと思います。オルロックだけは低いかな。彼の場合はシナリオ展開もそうですが、彼自身が恋愛よりも前に自我というか持っているべき感情の欠如というのか、そういうものをまず持つ事から始めないといけないので。
後の3マフィアのトップとアンダーボスは流石の甘さだと思います。朝チュンも昼チュンもありのアダルトシーンもご用意あり(笑)。
絵に艶が滲み出ているので、スチルでも十分にときめきを満たしてくださいましたv

FINALルートの仕掛け演出が素敵でした。カラマリやコドリアもこういう感じの演出ありましたけど、ワクワクしますよね(≧▽≦)
真相に関しては隠しキャラと大団円で分岐ENDあり。
この隠しキャラのENDに関しても色々意見分かれそうな気もしますし、考えさせられるものではありますが、多数の感じ方あってこそなピオフィだとも思います。

大変萌えました!という事で好きキャラ順はこちら↓

プレイ前:ギルバート>ダンテ>楊 >ニコラ>オルロック


プレイ後:ギルバート←→楊>ダンテ>ニコラ>オルロック

楊が移動しただけっ!(笑)
しかもトップの二人のこれ←→なんだって思われそうですが。
ギルと楊はほぼ差がないくらい好きなんです!!!
って言うかこの二人ちょっと抜いて抜かれてまた抜いて…の繰り返しで終わらないっ。私の頭の中がっ(壊れてる)。
ほんのすこーし、ちょーっと差でギルかな、って感じだと。

私、楊のデンジャーレベルかなり自分で上げて心構えしてたんですよ。絶対滅茶苦茶酷い、メンタルばっきばきに折られるような鬼も悪魔も魔王も吃驚な人なんだろうって。←心構え過剰
だからこんなに萌えられると思わなかったんです。
ギルはもう、あの元々の男前っぷりが自分好みなのでしょうがないです!ビジュアルも一番なんですよーっ。初期設定が好み過ぎました。
何故公式人気投票があの順位なのか不思議なんですが…( ;∀;)
見た時、え。えー…そっかー…ぅうーん、うーん、いや、えー…って、なってましたもん(笑)。

おかしい。私やっぱりマイナーなのかな?いや、マイナー好きな自覚はあるけど、ギルは違うと思ったんだけどなーって言うかマジ!?マジですか!?え、恰好良いけど!!?うぅーん…

…って感じでループでした。暫く(笑)。いや、今も見る度に(何回見に行ってんねん)。楊は納得の結果でしたけど。ひょっとしたら1位かと思ってたぐらいでしたけど。カポ強いなぁ。

なので私はギル全力推しでいきます!!
楊もめっちゃ推すけどっ!!(どっち)


この作品の世界を隅々まで満たす様なラストの真相も、全て魅力的で惹き込まれ、とても面白くプレイ出来ました!プレイ終わるのが寂しい程でした。
ピオフィオーレ、大好き作品です!!!

 

次回キャラ別感想。