ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

古書店街の橋姫 々 全体・キャラ別感想 1/玉森・水上・川瀬

Vita【古書店街の橋姫 々】の感想です。

 

BLゲームネタバレ感想です。NGの方は以下の閲覧をお控え下さいね。

 

 

古書店街の橋姫 々

使用画像の著作権は、ADELTAに帰属します。

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            公式サイトは下記より

dramaticcreate.com

adeltaz1.wixsite.com

全体感想

Vita版プレイ。
何が現実で、何が幻覚なのか。とあるように、レトロな大正の雰囲気の中で、謎と衝撃が万華鏡の如く目まぐるしく変わり散らされ、橋姫の力により何度となく繰り返される友の死のタイムループ展開。
隠されていたものが暴かれ晒されていく多くのものが、酷く赤裸々で苦しく哀しく重く恥ずかしく、居たたまれない弱さや汚さ、淫らさを感じる。何もかも丸裸にされる恐怖と深さ。言葉の魔力も凄い。
突如現実世界と幻想世界が変わる場面転換に面喰いはするものの、独特で特殊な世界観と斬新なストーリー展開、柔らかくもスタイリッシュな絵とマッチする音楽、全てが綺麗に彩られている作品でした。
一本道のシナリオで、一人にED一つの珍しさ。攻略順も固定で初回水上ルートは読了のみで驚きでした。他キャラも選択肢が1~2つ。その代わりボリュームが半端ありません。ループも最多の水上くん10回あります。科白ですらこれでもかな再生回数のシーンがあり、メンタルに打ち付けてきます(笑)。
でも夢中になりました!久々に睡眠時間削らせて頂きました程。

PCのインディーズゲームBL作品からの移植との事ですが、クオリティ凄いです。ひたすら感心してしまいました。
キャストの方々もネット声優さんとお伺いしましたけれど、いや、めっちゃ良いお声の方々多くて堪能(≧▽≦)特に神崎さんとマルクスさん。もっと出演見たいーっ!!

絵が柔らかみあってどのスチルを見てもお上手だし、男性陣も恰好良いし子供達は可愛いし、またスチル枚数もの凄く多くて吃驚な満足さ。色彩のチョイスにもセンスの良さを感じます。
血の表現などもスチルや文章では飛び散るわ腕は首は何やらわー、って感じで中々に表現はグロいものなのですが、血の色が蛍光ピンクって言うのかな?なので視覚的に緩和させられていて安心(って言うのも変だけど)。
原稿用紙に書き出されていく演出とか、〇〇ノ噺の画面切り替えなど、新鮮なものが多くてそこも愉しめました。

糖度はPC版のアダルティ部分がカットされているのもありますが、スチル枚数が大量なのにラブシーンは本当少ないです。
でもこの作品、視覚的な甘さは低いのに、文章とか言葉で甘さがグッとくるのです。
とは言え見たいのは見たい甘さスチルなので、やっぱりPC版で補いたい!

橋姫と言うと個人的には嫉妬の心に支配される女、みたいな漠然とした悪い妖怪もどき(おい)なるイメージしか記憶になかったので、軽く調べてみましたら古典や伝承からそれぞれ3つあったんですね。
「橋を守る女神」「嫉妬に狂った女性」「愛しい人を待つ女性」との事。
この作品内にて水上くんは「橋姫は雨の降る内にだけ現れる。橋姫に目をかけられた者は、その力を譲られて。時間をさかのぼることが、出来るんだ」とあり、それも男性のみ譲るわ、誰かの為に力を使えば代償(犠牲)払うわで、女の神様って本当厳しいっつーか、昔から変わらず女神さまには要注意だとつくづく思ってしまいました(笑)。
あ、でもこっちではあやかしになってるんだかな?

雨から始まり飼っている金魚など、水に繋がるものが多く出てくる作品ですが、「掬う」という文字が、「救う」ではなく「掬う」って所も何かと水に関係性を齎していて細かい。「救う」も出てくるんですけど、書き分けられてるんですよね。

好きなキャラ、水上くんと川瀬!!
いやー、顔も声も中身もシナリオも色々萌えが多かったです♡
出来る事ならカットされている大人向けシーンのPC版も見たい!あそこまでの愛情向ける彼らのいざって濡れ場は深いと思うのです。
窓10でもインスト出来たって見かけたので、買ってみたいと思います!

とても感想が難しくて、練りに練られた深いシナリオ構成、衝撃のラストキャラシナリオと、頭の悪い私では語彙力が追いつかない複雑に絡むものがありすぎる作品なのですが、好みは分かれるかと思えどとてもとても素敵な作品でした!
音と声、絵からくる効果のとても優れたものだなと感じます。
少しでも興味を持たれる方がいらっしゃるなら、プレイ推します!

後、本編プレイだけでは解読難しい事もありますので、公式の補足やQ&A、発売されてる副読本があるとより楽しめると思います。

 

キャラ別感想

玉森 CV:坂巻 亮侑/主人公

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公式などのサンプルボイスを聴いた時、クセのある話し方だったので少し心配だったのですが、いざプレイを始めたら全く気にならず。
このキャラにこの声、って感じでした。玉森くん自身がクセだらけだし(笑)。でもあの、この方の声って石田彰さんに似てる時があるのですよ。ちょっと高めのキーになる時のとか、静かに吐き出す感じの時とか(細かいって)。
個人的に「にゃはは」の笑い方が気になるものの、彼のキャラクター性を思うと苦手でも許せてしまったのが私にしては珍しい。普段にゃ系結構苦手なんですよ。玉森キャラ効果凄い。
ラブシーンでちょっとだけ見せる甘い声にはちょっと驚きでした。いや、あの話し方や声の感じから、そんなエロっぽくならないだろって思ってたんですけど、急にエロ可愛い声出すから狡いなーっと(笑)。川瀬じゃないけど、あれは可愛すぎんだろ!
自分の妄想からの幻想(妄想)世界に直ぐに入り込んでしまったり、そのキャラと会話なども普通にしてしまえるなど、現実逃避や怠惰、周囲の知己達へのぬるま湯の甘え、自分本位で時にもうあんたそれはクズだっ!てな我儘や言動などからみても(酷い、酷いぞ私/笑)、子供のままな成長のない駄目さっぷりが凄い主人公なのですけど、これが憎めないんですよ。いや、不思議(笑)。
始まりから終わりまで、何一つブレない。良く言えば何がどうあっても変わる事のない一貫した人間、悪く言えばぶっちゃけ成長しない甘えた自分可愛い人間(ホント酷いな私)。
友の為ではなく、自分の為と繰り返し言っているように、最初の方のループなどで信じていた友人達に突き放されようと、裏切られようとも、絶望に壊れる事もなく、彼がこれでもかな三日間ループを繰り返す行為の意味って、繰り返す事によって知る真実に、己自身が水上、川瀬、花澤達への怠惰に逃げ続けてきた形をしっかりと認識する事だったのではないのかな?などと思ったりもしました。わかんないけど。←
友情とか愛情とか、漠然と曖昧なままにグズグズ浸らせてきたものを、今更にどういうものだった?ああ、そうだ、これなんだ、自分はこう思ってるんだといった、変化と覚悟。水上ルートではその為に回避したくて繰り返していたループを最後の最後してやめる時の、その流れが見ていて良い読了。
水上に対し「なら、万回死ね」が好き。グダグダなのにいざってのハッと掴ませる言葉はやはり主人公だな~です。すっごいクズい時あるけど(笑)。
怠惰と甘えと狡さと自欲を貫く、汚い面を余す所見せる、とんでもなく斬新でいて魅力のある主人公でした。はっきり言って自分の人としての脆弱さを見せられてるようで居心地が悪かったです(笑)。
主人公を受け入れられるかで、この作品の評価が分かれそうですけどね。

 

水上 CV:神崎 智也

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贔屓したくなる萌え具合。好きにならずにいられようかの、玉森くんにこれでもかな深い愛を注ぐ尊い人。自分の死よりも喪いたくない存在愛が凄い。
耳に聴き心地の良い、柔らかな低音です。ちょっと掠れる感じの所とか好きだな~(*´ω`)
彼の玉森くんのお話を読んだ感想の表現が好きですね。「一晩仏壇に寝かせたせいか、花の匂いがうつってしまったおはぎのような」とか独特で(笑)。
玉森愛360℃で彩られている人。世界の中心で愛を叫んでも足らないレベルで玉森くんだけに愛が重く深い人。←褒めてます
玉森が全て。玉森以外要らない。玉森が生き甲斐。玉森の為なら他人の命も自分の命も犠牲に出来る。静かなる印象のキャラなのに、その秘める愛情は深く狂おしい程に柔らかくも壮絶。
彼が橋姫の力を持っている時に玉森くんの為に23回の時間跳躍をしたと知った時には、心底彼が主人公でなくて良かったと思いました(笑)。玉森くんの10回ループでツッコんでる場合ではない。
水上くんは初めは本当穏やかなる青年として登場なのですが、ルートに入って進んでいくまでどこか謎めいていて、真相が解るまではその真意が測りがたかったです。
ループ途中で川瀬の玉森くんの原稿を破り捨てる行為に激怒したと思えば、「お前の空想には飽き飽きしている」「俺もお前の物語はクソだと思っていた」のくるっと真逆な態度にも驚かされはしましたが、それも本心か?といった不明確な疑惑ばかりが増えていて、そのまま後半まで繰り返してくれる自殺には天を仰ぎたくなります。
それら全ては玉森くんを守る為だけに行動していた彼。時に突き放した言葉も守りたいが故の嘘で、繰り返す自殺も自分の為に動く事で橋姫の災いを受けない様にする為。
「俺を諦めてくれ」と言って躊躇なく命を絶ちながら、玉森くんへの愛情は隠しきれていない所が萌えるんですよね。試験落ちているのに帝大生の振りをしてる理由も「お前は天才の俺にしか興味がないようだったから」「帝大生だって嘘ぶいたのは、憧れられたいとか…そんな気持ちじゃない」「お前の気が惹きたかった…その為なら、一生欺く覚悟もあった」だし!どんだけ好きなんっ、ですよ。
靴プレゼントで選ぶシーンなんて甲斐甲斐しいって言うかもう滲み出る好き好きさでいじらしくなってきます。だって橋姫の力が発動しないように水溜り落ちるのを防ぎたい一心での高価な靴なんですよね。もうなぁ~…。
「ずっと、お前が好きだった」って告白がシンプルなのにとても心にくるキャラ。
でも奥さんの正体が男だったのには驚愕でした。治司くんの=メイコもだけど。奥さんは何故キャストの声が男なんだ?って思ってたらそういう事かと…しかも男だけど治司くんを生んだって、いや女中に産ませて?でも好きな相手って旦那さんで男…何だこれ、どこまでがどうなってんの!?と、やや混乱する頭悪い私(笑)。
同性愛者の奥さんと、息子である治司くんも本当は川瀬くんが好きだってこの回のループは転換期だったのかな。橋姫の力の事も分かったのもそうだし。
川瀬を想って「女の子になりたかったよぉ…!」って嗚咽する治司くんが愛しく切ない。
玉森くんの「川瀬に恋する君は可愛かった」「気持ち悪いなんて、責めるなよ。君の何が気持ち悪い?どうして間違ってると思うんだ?その意識はどこからくる?」辺りは彼も変わってきたなと感じたシーン。
やっぱり最初と考え方がと言うか思いがしっかり変わってくるのがこの辺りですよね。初めって水上くんが死んだ事より何より、最期に残したものに自分の事が何一つとしてなかった事に嫉妬して、認めたくなくてみたいなものであったのが、この奥さんと治司くんの同性愛の件からはっきり水上くんを見て思い、行動している。
私をもう、一人にしないでくれ。走らせないでくれ。お前がいてくれれば、それでいい。ってきた時にはおおっ、いよいよって思ったんだけど、水上くんは玉森くんへの想いが深いからこそ、好きだからこそ彼を守る為に死ぬ事を選ぶしか考えがいかないので、やっぱりざっくり死んでくれます_| ̄|○|||
「私は一体…お前の何だったんだ?」「俺の生き甲斐だ」「ずっと変わらない」だからこそ、な水上くんなんだけど、玉森くんからすればだったらどうして!ってなるからすれ違うこの辺りももどかしい。このループいつ終わるんだーってなってしまう。
縋れるなら頼れるなら、甘えさせてくれるなら、誰でも良かった。でもそうじゃない。お前じゃなきゃ駄目だった。十回ものループを経て辿り着く答えと思い。「私だけを見て欲しい」「私を好きなら、私にだけ夢中になれ」言う時には痺れる程スパンと言ってくれる玉森くん、この科白いいですよね。惚れてる相手にこんな事言われたらたまんないですよ。
後半にきてまさか晴彦さんが店主で店主が夢之久作で久作が23年後の玉森ってぇぇっ!?!?(ややこしいにも程がある)な衝撃は仰け反りましたけど(@_@;)あ、頭の処理能力が追いつかない…っ!
店主さん、素顔出ないけどいいなーと思ってたら玉森くんってか!(笑)いや、笑ってる場合じゃない展開なんですけどね。
未来の玉森(店主)は今の玉森くんとは違う事をしようとしていたんですね。彼ら全てに死を、そして「私」はそれらを乗り越えろと。でも玉森くんは反対に掬うと拒否する。別人の様で同じのこの店主玉森「私は、私を信じよう」ってなるんですけども、ぶっちゃけ流石玉森くんと言うのか全員色々面倒な人達だな!(笑)
どうあっても自殺を選び続ける水上くんを、今度こそと漸く捉え掬う末の殺し文句、それを受け止め返す水上くんの愛情の深さが、言葉がもう一々甘い。
「お前さえいてくれたら、後はどうでもいいんだ」「読者は一人で十分だ。…お前以外の目はいらん」最上愛じゃないですか!!凄い殺し文句の連続な終盤で、早くキスでもなんでもしろって言いたくなる。←
あの手帖に自分の名がなくて寂しかったって言えば、「あんな小さい手帖じゃ、お前への思いは収まり切れない」とかそういう好き好き故かい!な理由だったし!(傷つく必要なかったねー/笑)「もう、お前しか見ない」とかとか、列車内で愛しみ連発でした。あの手の水かきなぞるとことか、さり気エロイ!(何よさり気エロって)
水上くんを掬う事で代償が起きてしまうんですけど、すまないと詫びる彼の苦悩は何処までだって程。でも今度はがっちり離しませんな玉森くん、漸く心合わさってキスシーン!カットされてるんだけど肌重ねるんですね。見たい!!(←)あのスチルがめっちゃ恰好良いし優し気で甘いしで、もっと色々ラブいの見たかったなぁ(*´ω`)
ラストスチルの恰好良い事!水上くんの目の色が青色になってたって事は橋姫が玉森くんから移ったって事ですかね?でもこれ何でだろ?(←頭悪い)
と思ってたらプレイ後に公式のQ&Aで解説ありました。なる程ー…色々細かくて深いなぁ。って言うか頭使う作品で鍛えられるわ(笑)。
水上くんは繰り返される死を、どれ程の心の痛みに苛まれようと想う彼の為だけに、彼の幸福の為に、自死を選び、全てを擲つ愛情の深さは何事かと思う程の運命本命キャラっぽくてですね、愛しさ溢れますよね。名の通り水の如く染み渡る愛情。輪廻転生ずっとの繋がり愛は半端ないです。
だるだるに幸福注ぎこんであげたいですっ!幸せになってくださいっ!

後日談:真昼のやうな満月の下

明るい青空とかの背景がすごく安堵を覚える。生きてるって素晴らしい!(?)
本音の水上くんは良いですねー、優しくも攻めてる感じ。「落ちて落ちて…俺の所まで落ちてきて欲しかった」なんておおっ、てときめく(笑)。
玉森くんのキスの吐息がエロイわ、震え声が可愛いわでどうしてくれような美味しさ満載でした後日談。
命は誰かに生かされている、それを教えてくれたのは玉森くんで、「今は玉森の物語に生かされている」、と告げる水上くんはやっぱり玉森くんでいっぱいでした。
最後の肩こっつんスチルが可愛い♡しっとりと甘い二人でした。

 

川瀬 CV:マルクス

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この人も萌えるでしょ!!
顔も良いし声も超良い声です。シニカルな抑揚のない話し方なのに、上手くやらないと棒読みになる所を、静かな中に感情含ませて聴かせるのが良い。
共通とか水上ルートとかでは、辛辣で容赦なくて性格悪そう~って感じです。けどあの「馬鹿なの?」の、心底馬鹿か、ってな言い方が好きv(私、決して変態ではありません)。
そしてとんでもなく色気ある声に演技で、プレイ突如の「君は特別だ」スーパーエロボイスに思わず姿勢を正しました私。←
あまりにも水上ルートが運命の本命か、みたいな深さだったので、他の人達を後にするってどうなるんだと思ってプレイした川瀬くん。
萌える…!←
この人もめっちゃ玉森くん好き好き大好き惚れきってますやん…!!(*ノωノ)
けど彼にとって、玉森くんを想う上で水上くんの存在はやっぱり結構な威力でずっと外せない感じだったなぁ、と。
「君の為に正直な俺と。君の為に噓つきな水上」「そんなに俺を水上の代わりにしたいの?」等々の端々の科白から窺える玉森くんへの水上存在依存苛々加減(笑)。
あの池田さんのペドフィリアの事実暴露発覚後、雨の中で潔癖症の彼が嘔吐するシーンは強く印象づけされました。スチルもないシーンなんですけれど、実際に池田さんがそういった性癖を見せるシーンにされるよりもえぐみがかかる感じで。
でもあの…ループしといて猥談書いて川瀬に読ませる件ですけど…玉森くん、馬鹿なのかな?(言った)いや、まずやる事それなの?(笑)愛がずれてる男w
いつも感情の抑揚がない川瀬の心を昂らせたかったと言ってますけど、方法がっ。方法がおかしすぎる。いや、お馬鹿過ぎる(言ってやるな)。川瀬の感想にアホとバカを引き出せたとしても、あの内容で引きこそすれ大笑いは出来ないだろうに。
しかしいつもループ中に容赦なく殺される水上くん達なのですが、水上くんはほとんど自殺ばかりだったのでまあ描写的には柔らかめであったのに対し、川瀬の殺され方ったらこれもう…っもうっΣ(゚Д゚||)ノ
暖炉の中でこう…詰めに詰められた川瀬にはちょっと…ちょっとマジ勘弁したくなりました。しかもこの時はまだ息があって名前呼ぶんですよ…何の拷問スチル…!他にも首とかもう痛苦しさオンパレード。
このソフトな優しめ絵柄ながらかなり強烈な死に様が多いので、攻略対象だからって油断してたら「ぅいえぉおっ…!_| ̄|○|||」と妙な叫びをあげて突き落とされます。私が( ;∀;)
これよく玉森くん発狂しなかったなぁって。一度ならず何度もこんな凄まじいの見せられてたらおかしくなりそう。
水上くんルートで父親の虐待と、死体処理(玉森くんは結局見てるだけになる)の共謀は知れたんですけど、人格破壊の性的虐待までされてる所を目撃しながら、何も出来なかった事がずっと心に悔いがあって庇い続ける行為に繋がるっていう…凄く色々重いこれ。しかも目撃時に玉森くんを見て笑む川瀬くんってどんなんよっ…
手の甲に口付けするシーン、スチルで見たかったなぁ。これ川瀬がやるってもの凄く萌える!←
「君にだけは触れられるんだよ」「君の事、結構好きなのかもしれない」「君は偽善者だ」「そんな君には俺がお似合いだよ」とか、彼の投げてくる言葉って本当に玉森くん一色なんですよ。甘さだけも辛さだけも、全て愛しいに繋がってる。
玉森くんはいつも最初の内は自分の縋れる、甘えられる、頼れる、怠惰な中にいられる存在を失いたくないって感じで、店主(未来の玉森)に「寄る辺なくして生きてはいけず。友を失うことが自分の主体性の喪失と結びついている」と言われている時はうん、そんな感じって歯がゆいもどかしさを受ける主人公なんですが、彼がそんな中でループするごとに見つけていく形を得た後の行動は、いつも恰好良さを感じる。科白もね。クズい時は本当にクズさ凄いけどっ!(笑)
横なんだけど玉森くんが風邪で倒れかけの時の、タクシー内での川瀬の黒マスク姿良いなー恰好良い♡(〃ω〃)←
川瀬ルートで何だかワクワクさせられたのって玉森くんと川瀬を殺そうとする店主(未来の玉森)の幻想世界を、今の玉森くんが幻想で打ち破って逃げるシーン、あれ何だか大変な状況なんだけど川瀬がちょっと嬉しそうだった気がする(*'ω'*)見てても楽しい。
でもすぐに打って変る急展開なんですよね。玉森くんの為、店主の橋姫の力を得る為に店主を殺す、記憶も受け次ぐ。未来の玉森くんたる店主は水上くんが好きだった事実とか、自分自身を殺そうと決意する彼の心を思うとしんどい。
水上くんではなく川瀬くんを想うと言う今の玉森くんに、「君は俺に過ぎたる友人だ」「君って奴は、本当に…馬鹿なんだね」の苦し気な感情持て余すような息遣いが堪らない。男の人のあの耐える様な吐き出すような感情表現、好きです(変態っぽいよ)。
絡み合うものが多いので、何処から何を言えばいいのかわからないんですが、とにかく彼ってずっと『玉森くんだけ』なんですよね。どれもこれも全部繋がるのは玉森くん。
「君に触れられるのは、君が綺麗だからだ」「だけど触れない様にしてきたのは…綺麗な君を、虐めていたいからさ」と、告げるものがどれも心寄せてはいながら撥ねつけ、それでもこんなにも好きだってな好きさが滲み出てる(文がおかしい)。
幻想の湯に浸されながらのキスなんか甘いんだか切ないんだか苦しいんだかやわいんだかわかんなくなる…!(私が/お前かい)
逃げてもいい、俺が怖いでしょ。怖いものなどもう何もない、交わす言葉が切なくて苦しいのに何故だか優しくも感じる。首絞めあう二人は見ただけなら物騒なのにね。
お父さんを殺した夜、みんなの家に光が灯ってたから眩しくて近寄れなかった。玉森くんちだけ眠ってて、だから来れた。「ずっと泣いていた気がする。けど。君の顔を見たら、笑えてきたんだ」がさ…ホント幸せにしたい…!
「水上みたいに、なれたかな」僅かな震え声とかどんだけですかっ…(TAT)
求めるものは何もない、「君一人で十分なんだ」「俺は、君の事が好きなんだ」「君にも好きって、言われたかった」って言う言葉がどれも全部最上愛なもので、だからこそ彼は玉森くんの大作家になる夢を叶える為に過去の自分を殺しに行くって譲らない。
「君の気持ちが欲しかっただけだ」と言いながら自分ではなく水上と「君は幸せになるべきだ」とか、何処までも欲しいけど自分とじゃないって所が、もう頑固も頑固で拗らせ具合が凄い。水上くんもだけど好きな人の為ならな二人だからか、この辺り何処までも譲らないので進まない進まない。
玉森くんも抱かれる事を受け入れときながら『友人』に拘ってて、何言ってんだよっ、この無自覚天然ダラダラくんがぁっ!(←)と歯がゆくなりましたが、「好きだぞ、川瀬」って言って男前に列車から身を投げ出し、川瀬に他者(玉森を掬う)の為の力を使わせる辺りは憎いんだっ!
まだまだ色々ありそうな感じではありながら、落ち着く所に落ち着いたのでほっとしました。攻略後の人物紹介更新で、ベタベタに玉森くんに甘くなって毎日一緒に寝てるとか、それに呆れてる玉森くんとかの説明に笑ってしまった(笑)。

後日談:君の眼はあまりに可愛ゆし

わ、川瀬がいつも通りながらでも優しい(笑)。
横ですけど蛙男のおけつに剣突き刺しが!(爆笑)何か林檎飴みたいに見えるww
同居経緯が一緒に住むよね?一緒に寝るよね?一緒に暮らすよね?俺と一緒にいたいんだよね?当然帝大目指すよね。勉強するよね。つきっきりにならなきゃだめだよね。だから一緒に住むよね?と、流石って感じの川瀬クイック(笑)。
愛おしいとか可愛すぎるとか、どんな手段を使ってでも君を閉じ込めてしまいたくなるだとか、とにかくベタ惚れ具合な彼が素敵だーっ可愛いぞっ(≧▽≦)
最後の甘える膝枕とか、「綺麗だ」、とか何事な萌え満載の川瀬でした!!見ているこちらも幸せ~(*´▽`*)

 

続きます。
残る花澤・氷川博士・能面の男。