ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

VARIABLE BARRICADE 全体・キャラ別感想

Vita『VARIABLE BARRICADE』の感想です。

 

※ネタバレありなのでご注意下さい。

 

VARIABLE BARRICADE

©2018 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

Variable Barricade Image by Usuba Kagerou #3609124 - Zerochan Anime Image Board

お嬢様の花婿候補は全員無職!?

公式サイト

www.otomate.jp

PV

youtu.be

OP

youtu.be

STORY

──出会って5秒でプロポーズ!?

名門東条家の一人娘・ヒバリの前に現れた謎の美形男子たちは、彼女の天敵である祖父が差し向けてきた花婿候補だった。

ヒバリの勘は告げていた。この話、きっと裏がある。
何故、今なのか。そもそも彼らは何者なのか。

どう考えても怪しすぎる話に断固拒否の姿勢を見せるも、祖父の決定は絶対。
あれよあれよという間に別邸を与えられ、結婚を前提とした共同生活が始まった。

4人の男たちはあの手この手で彼女を口説き、婿の座を狙う。
めくるめく誘惑の日々の中、ヒバリは固く決意した。

絶対落ちてやるものか、と───

 

全体感想

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結婚してください!

華やかでいてポップに飛んだノリの中に、一癖も二癖もある男達と頑なレディの恋愛ストーリー。
とにかくボリュームが凄い。久々に凄い。共通ルートも長い。けれどダラダラ長くも感じずに盛り上がりも笑いも萌えも随所に散りばめられた、飽きない構成でした。
攻略キャラだけでなく、登場する主要人物一人一人にスポットを当てたエピソード、視点切り替えなど、諸々細かな所が丁寧なのが無理なく感じ、面白く進むシナリオ。
そして結ばれるまでの過程、両想いの上でのそれぞれが抱える問題、欠けたるものに悩み苦しみ哀しみ、それらを乗り越えてガツッとラストへ持っていく気持ちのいいEDの流れは上手いな~と思わせます。

システムが最初ややこしそうに感じましたが、実際プレイすれば綺麗に整理されてスッキリと、でも細やかに配慮されていてプレイしやすかったです。
ただ、選択ジャンプ機能欲しかったです。周回しんどい。

それぞれが彼女に求めているものを見出しながら、恋を知り、欠けたものに突き当たる壁にどう立ち向かうか、ハラハラしつつコミカルも混ざって楽しかった!
攻略対象の4人に関してはイメージと違って吃驚Σ(゚Д゚)な事が多くあり、結構凄い印象変わる人も出てくるんですが、好みはどうあれ変わり種もあって良かったです。
真相ENDも意外な事が多くて、まあ納得いかない部分はありましたが先が楽しみだったし、かなりハラハラしつつで満足!好きな作品です。

絵はもうそりゃ文句ないです!とにかく立ち絵もスチルも綺麗&美麗で見飽きません。一つ一つじっくり眺めたい。
ちびキャラも可愛らしいし、使いどころが上手く出来てたなぁと。
音楽もとても合ってました。主題歌とか明るくて良いし、耳に残ります♪

TRUEのラストはまだ作れそうな展開で終わった気もするので、また何かしら展開があればプレイしたいなぁ。
カズさんお願いしたいです。カズさん!!(笑)

一番の萌えと好きなのは大我さん(≧▽≦)シナリオも大我さん!次に那由太くんかなー。モードの使い分けがいいですね(笑)
とにかく全般、大我さんは好みでした。一々恰好良かったです。無職だけど(笑)。
春日が攻略対象ではないと発売前に知った時は意外にも思えたんですが、本プレイして納得、TRUEで成程でした。
まあ、実は私、執事モード春日は堅苦しくてちょっと苦手なんですけどね(;^ω^)
汐音さんも嫌いではないんですが、苦手タイプ。壱哉さんは…特殊(笑)。でも皆好きですよ!!

是非FDを~(*´▽`*) 

キャラ別感想

東条 ヒバリ/主人公 CV:藤田 咲

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全方位型バリケードレディ

ヒロインボイスには常に賛否があるかと思いますが、個人的に違和感も感じずに聴けました。私は特にコミカルなとことか怒れるとことか、照れたりの演技好きです(笑)。
全方位型バリケードとありましたが、そこまでではなく、可愛らしいものです(何故に偉そう)。もっとこう、精神面でもかなり鉄壁感のあるお嬢様なのかと思ってたんですけど、割と普通のかなりコミュ障なだけ(だけって)のお嬢様。
恥ずかしがり屋の意地っ張りな根はいい子な女のコ、でしょうか。『あの東条家の』がずっとついてくる環境だったので、殻頑なになってしまったのかなぁと。
この性格と恋愛も経験がなく、それによって一歩進んだと思えば三歩後退みたいな事もあり、ルートによっては中々進まず気を揉んだり、何でそうなるみたいな行動に苛々してしまう場面もありましたが、反対に時に思い切りよく自分から攻め込んだりもして、悩める等身大の17歳なんだな~と。
ガードは堅いかと思えば、一度受け入れると厚かった心の壁パーンッと崩しちゃう程、素を出して甘く緩んじゃう所が可愛らしいんですねー♡
特に大我ルートの彼女はプレイしていて可愛いなーの連発でした。本気で相手を求めだすと魅力が出てくる、とっても愛らしく恰好良いヒロインでした。

 

八神 那由太 CV:下野 紘

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猪突猛進ポジティブわんこ×歩く借金製造機

本当にガチにわんこだった(笑)。汐音さんに「ステイ」言われて止まる所はお口あんぐり(゚Д゚)、そして爆笑。
そして「いっそ踏んで下さい!」にはヒバリちゃんも引いていたが私も引いた。←
まあ彼のこの科白はちゃんとした理由があったのだと、後の個別ルートでわかるんですが。運命的接点が踏んづけって中々に斬新(笑)。
でも明るくて素直で元気で真っ直ぐで、気持ちが良いお馬鹿な怪力青年です(笑)。
怪力の被害にいつも壱哉さんが被害者になってるのが、もう可哀相なんだけど面白くて笑いの腹筋が鍛えられる(笑)。
純粋過ぎるが故に曲がる事を知らない、まさに猛進タイプの恋愛まっさらから始まる大型わんこ。仕事モードのクールな切り替えぶりは確かにギャップ萌えらしいギャップ。
八神家は代々から護衛の仕事を引き継いできた家系らしく、那由くんはその中でも身体能力的にはずば抜けた才の持ち主。しかしながら幼い頃から抱き続けた「守る」「守られる」形の理想と憧れを持ち続けたままでいる青年。現実の壁にぶち当たり、ヒバリちゃんに出会う事で今の彼の変態的な行動とか借金製造機と呼ばれる程の行動の原因が判明する。
「心から守りたい人しか守れない」「この人を守りたい、守らせてほしいと思える人。それが――、俺にとってのあなたなんです!」そんな発言からくるように、正に自分の抱き続けた『理想の主』をヒバリちゃんに見出す那由くんは、最初から『恋愛』ではなく『護衛』な思考。婿候補も護衛資格を得たいが為のフェイクだったと言う驚きの事実。彼は本気かと思ってたのでええぇーΣ(・□・;)でした。
鈍感だわ恋愛初心だわ護衛としての守る主対象だわ、壁がドンドーンッと阻むような驚く程に恋愛から遠い青年で、恋愛進むのかーっ!?てなぐらいのまっさら感。
「俺の運命の人。世界でたった一人、この命をかけて守りたい女性だって!」などと言ってる事は甘いのに、認識はボディーガードから離れずなので、あの同じく恋愛初心者ヒバリちゃんが彼に恋心を抱くまでいっても暫く進展しません。
それにしてもヒバリちゃんも気持ちを確かめたいからって、映画と同じシチュの通りをなぞらえ、その通りの展開になったらとか何とか言ってるんですけど、こじつけにも程があろうに!!(笑)
いくら似てる設定とはいえ、細かな心の動きからくる展開と同じにしようとするのには、おいおいおいっ!とツッコミ連発。
でもこの時のバックから必死で抱きとめるスチルの那由くん、恰好良いんだなー!(*'ω'*)彼のスチルは立ち絵の実年齢よりちょっと幼い印象と違い、大人っぽい表情のものもあって、それがまたすっごく恰好良かった!(≧▽≦)
自分が大好きな映画と同じボディーガードと護衛されるヒロイン設定、そのボディーガードのケビンと同じ行動、科白の那由くんに、運命なんだわ!ってなるヒバリちゃんにはちょっとうーん?でした。
何か最初は映画のケビンに重ねて恋してるようにも見えたんですよね。「ケビン…」って言っちゃってるし。この映画と同じシチュの見せ方が濃すぎて、個人的に本気の恋心なのか変に勘ぐってしまいましたよ(;^ω^)
ま、私が勘ぐり過ぎただけでしたが(ノ≧ڡ≦)←
そんな感じなので、このルートは超ウルトラ鈍感男(酷)那由くん相手に、ヒバリちゃんが振り向いてほしい、気づいてほしい!と、必死に恋する女のコの健気なアプローチ行動が見られて可愛らしかったです。
また一向に進まない二人に世話を焼く、婿候補の三人の焚き付けがまた面白いし優しいなぁっ!って。皆、イイ男なんですよ!「しょうがない二人だな、見てられない」みたいな年上のお兄さんポジションが素敵。
特に壱哉さんが意外に大人対応(失礼だな自分)でニヨニヨしました(・∀・)ニヤニヤ いや、さすが普段あんなでも一番年上(褒めてます)。
そしてやーっと那由くんの恋心の自覚が出たと思ったら怒涛の展開の波が一気に押し寄せてくる。もうこの辺り面白いわワクワクするわでプレイ止まらなかった。見せ方上手い。
ロミジュリみたいな切ないシーンから、一芝居うった皆の協力展開からのハッピーエンドの流れは心地の良い爽快感。やったぜ!って感じです。
でもLOVE ENDが意識し過ぎになってしまい、「ヒバリさんと二人きりだなんて、俺の心臓が壊れて弾けてボーンです!毎日が命日です!」とか言い出して、元婿候補の三人の同居を続けてくださいーっ!と懇願する始末な、超を超える奥手っぷり(笑)。
しかし毎日が命日って!(爆笑)壊れて弾けてボーンって好きだわ(←)逆壁ドンまでされる、先が思いやられる感じではありますが、那由太くんらしい微笑ましくもあるENDかな、と。
一人の男として心の成長も兼ねていた那由太ルート。失わない純粋さの中に育つ愛情を、大事に育てていってほしい二人でした。

 

黛 汐音 CV:野島 健児

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ゆるふわ愛されビューティー×天性のヒモ

リアルにいたら絶対近寄らない、少しも関わりたくないタイプだろうなって。あ、向こうもか。てか関心ないわな(笑)。
この人って個別に入るまでのイメージが叶姉妹みたいなんですよね。あの確かにとても綺麗だけど、どうしてそこまでの大金が動くのかな謎に数多の富豪出資者がいる感じが。個別で判明しましたけど。
心の裡で何をどう思っているのかが読み取れなくて、ふんわりふわふわと通り抜ける雲みたいな。そして気まぐれ自由な王子様。本人嫌いだけど賢い猫みたい。
個別に入ってすぐの頃、朝起こしに来たヒバリちゃんに寝起きの姿がみっともないとか言って布団にくるまって出てこない所、あれ結構可愛いなと。でもそんな汐音さんに対してヒバリちゃんの『女子か』なるツッコミが一番大好き(笑)。
けどまあ、可愛いなとかほっこりしたのって、ここぐらいだったかなぁ(え)。
いや、個別前半ぐらいは東条家を背負う頑なーなヒバリちゃんの心をほぐしていく過程、あれは野島さんの癒しボイスの効果もあってか良かったんですけれど。
めっちゃしんどい人でした。ホント、疲れました。正直言えば苦手です。←
ヒバリちゃんが恋愛にかなり臆病な事と、東条家の名がバックについて回る事で、汐音さんに惹かれていても中々に進まない状況になってくるんですが、踏み出させる為に起こす行動にはこの人怖い…な感じで心の中で後退した(;^ω^)))
人の心の動きを操るみたいな計算された言動には、振り回されて苦しんだり悲しんだり悩んだりしているヒバリちゃんが見ていて可哀相になってきます。確かにヒバリちゃんは色々かなり、おいおいおいってぐらい頑固になってはいたけれど、恋愛不器用&臆病&あの東条家!(笑)なんですよっ。その思考もわかっててここまでするの?って。
自分を好きだと言わせる、行動させる為に泣かせてでもそうさせるのはちょっと私には見ていてきつかったです。
大我さんがドSと言ってましたが、嫌な方向のドSっぷりです。優しくやんわりに見えて、メンタルに打ち付ける方法、私、このやり方は全く好ましく思えなかった。
彼もヒバリちゃんを好きな気持ちは勿論本物なんだろうけれど、あのやり方はやりすぎだっつーの…( ̄ω ̄)って呟き止まらなかった終盤。まあ、泣かせたいって言ってたしな…そこで大分引きました。←
まあ、うん、二人お互い幸せならそれでいいんですけども!けども私は苦手だ!(2回目)
彼が言っていた「ぼくが欲しいものをくれるんじゃないかて思わせたのは、ヒバリちゃんだけ」、それは植え付けられたイメージから多くの人に求められながらも【特別】を持たず、願われるままの姿に合わせていた彼と真逆の存在のヒバリちゃんの、大切な者を多く持ち過ぎず、ごくわずかな【特別】にたっぷりの愛情を注ぐ人に、自分も注がれたいと求めたからなのかな。
たくさんの為じゃなくて、たった一人の為に生きられる特別な人、それが彼女だった。そこまではわかる。わかるんだけどや・り・か・た!!やっぱりあれは頂けませーんっ。
春日さんとの水面下バチバチな遣り取りもそうだけど、ルゥくんとか腹探りなキャラが活躍するルートだった印象。
面白くなかったわけではないんですが、LOVE END見た後なのに終わった時の疲労感が強かった、そんな汐音ルートでした。

 

石動 大我 CV:岡本 信彦

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俺様ゴーイングマイウェイ×ギャンブル狂

わー、良い男…!!←笑
不遜で横柄な態度と意地悪な揶揄いで、俺様キャラ此処に在りといった大我さん。
けれど花婿候補の中で一番の良識人でストッパー&まとめ役。そして一番大人な印象を受けます。
ずけずけと遠慮のない言葉ながら、的確でいて筋が通っているので、投げかけられる言葉がスルッと入ってくるし素直に受け入れられる上手な話し方。その外見から受ける印象とは違う部分の意外性が魅力的な人物。
いい加減そうでいて見るべきところはきちんと見ており、時に世間知らずなヒバリちゃんにも大事な事を諭し、教える所などは実年齢より遙かに上ではなかろうかな、経験からくる知識や思考を持つ広い幅のある面を覗かせます。
アレですよ(何だよ)。誰もが恐れる不良なんだけど、実は経験値高くて精神的に大人で物事を良く知っていて情のある、垣間見せるふとした優しさや笑みに一気にキュン萌えしそうなタイプのキャラ!一部の隠れ賢いんだぜ不良タイプあるある!(いや、何あるあるだよそりゃ)
冒頭の公開プロポーズしたのが嘘の様な(笑)、婿候補のメンバーの中で唯一ヒバリちゃんに構い過ぎずの適度な距離感で接してくる彼ですが、春日と何やら隠し持ってるかの会話からしても当主が絡んでる関係者かなー?と察せられたので、本来は婿候補とかではないんでは?と思ってたら監視役だった。監視役というのは意外。
一つ一つのエピソードが丁寧で、加えてここでギュッと気持ちが近づくんだな、心傾くんだなと言った部分を見せるのが上手なこの作品ですが、大我ルートは二人の気持ちの変化に加えて恋愛のドキドキやハラハラ、キュンとする展開がふんだんに盛り込められていて、王道ベタなシチュもありましたがそこがたまらなく素敵でした!
大我が育った施設の子供達の大量アップリケを手伝うシーンなどが、ヒバリちゃんとの関係が変わり出すきっかけなのかな、と。あそこの「こっち見んなよ、お嬢」って照れながらのバックハグが超萌えます!スチルの表情がまた素敵なんですーっ!(≧▽≦)
きちんと感謝と謝罪の言葉を言う所、本当にきちんとしてる人なんだなと。確か缶ジュース買おうとして所持金がなく、ヒバリちゃんに出してもらった後、わざわざ返すからって連絡入れてた所が内面の良さを出しているなぁって。
しかしこのシーンの岡本さんの声、妙に男の色気があり、大我のこの時の素直なヒバリちゃんへの思いとか合わさっててキュンキュンきました。とにかく思った。「お嬢」呼びっていいなぁ!(笑)
で、皆に「前より仲良くなってる?」って言われて「どこが!」ってハモるとこ可愛い。微笑ましい喧嘩ップルみたいだな~。こういった所が終盤も活かされてる二人らしい仲の良さ。
この後のWHISの遣り取りも「お?照れたか?」「顔真っ赤か?」「ときめいた?」「照れてないし顔赤くないしときめいてない」なんてのもカッコイイし可愛くて、終始ほこほこする(*'ω'*)
本当は婿候補ではない事実が知れ、大我はヒバリちゃんの協力者にもなるんですけど、そこからヒバリちゃんは彼の見えてなかった面が見えてきて、また一人で何でもかんでもしないといけない考えが変化していき、彼には頼ったり甘えたりする事を覚えていく所、尊敬して吸収して向上しようとする所、彼女の素の可愛らしさとひたむきさが表れてくる描写がニクい流れ。
頼りすぎたと謝れば、「別にいいんだよ。俺も、珍しくお嬢に頼られて、つい甘やかしちまったし」なんて言葉一つ一つが優しいし、そら気も抜けてくるし懐いてくるよねーってな良い男っぷりです。
大我さんも今までになく素直にお礼を言えるようになったヒバリちゃんに「その顔は反則過ぎんだろ」とか。うん、こういうシチュがこれまた王道。こういうデレ方好き(*´ω`*)
一応監視役という立ち位置なので、大我さんもセーブかけようと自制するも、ヒバリちゃんはこの時点で既に安心して頻繁に部屋で愚痴を言いに通うようになるんですが、ここで危機感を持てと、わざと押し倒して注意するという…キタ!ベタ好きに堪らないシチュ!!(自分だろ)
いやー、絵が素敵過ぎるとどのスチルでももれなくときめき度が倍増しになっていいですね!(笑)
大人の余裕でもって諭そうとすると、逆にヒバリちゃんに「私を落とす気なんかないって、自分で言ってたじゃない!?」と言われて動揺し、「たまーに可愛い顔見せられると、グッとくることあんだろ…!?」「無防備に距離詰められたら、そこそこドキッとするっつうか…!」なんて素直に言うし!
こういう一見横暴で俺様みたいなタイプって、いざって時に素直になれなかったり「そんなんじゃねぇよ!」みたいに否定してしまったりする事が多いんですけど、大我さんってどんな時もストレートなんで気持ちが良い。この時の岡本さんの演技も恰好良いは可愛いわお茶目だわで、こういう役もっとやってほしいですね。最近は大人なキャラ増えられましたよね(*'▽')
巨乳好き発言で喧嘩するシーンは大爆笑でしたけど!壱哉さんとかの慌てぶりも面白かったんですけど、那由くんのあの妙なフォローに笑いが止まりませんでした(笑)。
この後仲直りで謝って、気持ちを告げるっぽい大我さんの科白があるんですが、「お嬢、俺は――」のこれ絶対この続きって「好きだ」「惚れてる」みたいな言葉が出るでしょ!な流れの後に「お嬢でもちゃんと、興奮する!」ですよ!(爆笑)しかも「もっとわかりやすく言うなら、俺はお嬢で勃―――」まで言う!!(止まらぬ爆笑)
いやー、オトメイトゲームであの漢字が出てくる日がくるとは思いませんでしたww
大我さんは飾らずの自然体な所と兄貴気質の面倒見の良さ、男らしさもありので、何処に欠点あんねん!な人だったんですが、二人の関係が本格的になった時、ある一点を突かれ、崩れ出すとそこから一気に脆くなる人でした。
でもこの弱さって親しみあるっていう言い方は変かもしれませんが、全く同じではないけれど覚えがあるなぁ、何かわかるなぁ、って感じの弱さ。
自分を見つめられる人であるからこそ、過度な信頼や期待、尊敬、憧れに応えられない怖さを感じてしまう。こういう臆病な弱さは彼らしくもありました。
それにしても春日さんが怖いわー(笑)。見通す能力ありすぎて怖い。
で、耐え切れずに全てを降りて行方をくらます大我さん。この時の出て行った大我さんに落ち込むヒバリちゃんに気を遣う三人がめっちゃ面白い!大我さん使用のマグカップとか雑誌見つけてしまうヒバリちゃんに、「テイッ」「ポイッ」って所、那由くんの逆効果とかもう笑う!大我ルートって一際婿候補メンバーのフォローが面白おかしくなってて、全体シナリオが凄く好きです。
ラストの漸くくっつくかー!ってシーンも、コミカル含めつつ、甘さも切なさもありで本当、萌え満載!
「嘘なわけあるか、好きだこのバカ!!」「こんなに好きなのに、意地悪ばっかり言わないでよ…!!」なんて大我さん恰好良いわ、ヒバリちゃん可愛すぎるわで、プレイしていてキュンキュン忙しかったです(〃▽〃)
トドメに「お嬢」から「ヒバリ」呼びになってキスですよっ。狡っ!その後キスが長すぎて殴られてた所まで美味し過ぎる!(笑)
このルート、大我さん相手だと尖りがなくなってすっごく可愛いヒバリちゃんが見られまして、私二人共にかなりツボを突かれておりました。
ラブラブもいいとこな二人の幸せENDっぷり、こっちまで幸せになりました。ご馳走さまでした!

 

光森 壱哉 CV:鳥海 浩輔

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愛情過多なスーパーダーリン×結婚詐欺師(未遂)

スタート時点から口を開けば端から端までペラペラペララーッと、輝かんばかりの上っ面でいて中身空っぽなクソ甘い科白の連続で、そのイケメンな唇にチャック機能付けてやろうかと思った程うんざりしてしまった彼ですが(酷いな)。
嫌いではありません。嫌いじゃないけど色々厄介です(おいーっ)。
気障な科白と自信を見せる裏側に、硝子細工より脆い繊細な心と重度のコンプレックスを持つ、優し過ぎる子供のままの大人でした。
最初女のコとはかくあるべき、みたいなものが彼の中にあったみたいで、ヒバリちゃんに喜んでもらいたい一心なのは十分わかるんですが、話が噛み合わないから食事の件に関してのエピソードは若干げんなりしてしまった(;^ω^)
まあ、ヒバリちゃんも最初から正直に言っとこうよ、取り繕ってばっかりしてるからでしょって感じなんですがね。この二人は同居スタート当初はお互い良くない部分が重なってて絡まるみたいな展開が多くて、見ていてちょーっと(か?)苛々するんだ!(笑)。
大我さんの「あいつはとんでもねえキザでアホで勘違いしまくりの恰好つけ野郎だ」が的を射ている。喜んでくれる筈のテンプレな行動は、女性と交際の経験は豊富そうだけど浅く広い感じなのかな?と思ってたんですが、本当にそんな感じだったんだと知れた個別ルート。
本質的にとても真面目で真摯な事は、スミ子さんにわざわざ料理を教えてもらいに行く行動など、他ルートでも人の良さを窺わせる場面が多々あって知れるんですけど、この気障の皮被りが何でなのかはわからずで漸くラストでプレイして判明。
頑張っても頑張っても裏目にしか出ないアプローチ、そして更に誤解が絡んでヒバリちゃん大激怒で一波乱な二人なんですが。
部屋に籠ってボロボロに泣きじゃくるあのスチルはですね、ヒバリちゃんは引いてたけど私は引かなかったです(笑)。いや、可愛かったですよー。もうね、うちの息子@小学生見てるみたいで!(それどうなん)
「必死に頑張っても、誰も俺を愛してくれなくて、だから誰かに愛されたくて…愛してもらうために、相手を喜ばせる方法を覚えて」「大切に、優しく…なんでも望みを叶えて…自慢できる男であるために努力して…でも君にはそれが通じない。どんなに頑張って愛そうとしても、届かなくて、逆効果になるばかりで。どんどん、不安になった」って吐露するんですけども、いやもうこの人色々困った子供な大人だな(笑)。
コンプレックスが酷過ぎてネガティブさが突き抜けてる。
カズさんが壱哉さんと双子の兄弟なのは、あ、やっぱり?だったんです。発売前から公開されてたカズさんのスチル、パッと見た時に壱哉さんが何かの事情で変装してんのかな?って思ったので。髪のカラーも一緒だったから、血縁者かな?と。
この人もこの人で不器用ですよねー。ヒバリちゃんも言ってましたが、全然違ってるようでよく似てます。さすが双子。
途中は引っ掻き回し役と言うか、そんなちょっと損な役回りでもあったんですけど、弟思いには違いなくてホッとしました。やっぱり愛情なかったら嫌ですよ。家族は大事(*'ω'*)そして私はカズさん好きだ!(聞いてない)
それにしても終盤まで想い合ってるんだかすれ違ってるんだか、いつまでもハッキリしないヒバリちゃんにはちょーーっっと意味がわかんなくて苛々が(ちょっとか?/笑)。
これだけ壱哉さんがわーわー泣いて(よう泣くなぁ)告白しても駄目ってか!じゃあ何がどうなんだ!って疑問符が。
で、結局「君がいないと、生きていけないんだ!」「その言葉が欲しかった」って…
え、何だそれ。マジ面倒くさいな、二人共!!!(画面に向かってツッコミ絶えない)
実の所今でもスッキリしない、ヒバリちゃんの求める言葉なんですけども。いや、うーん、態度で十分わかると思うんだけど、これ口に声に出さないとアカンのかいって。まあ、まだ高校生だって事で妥協しとくか…( ̄▽ ̄)←
しっかし本当、よく泣くなあ!いっちゃん!(いっちゃんって誰やねん/笑)もう崖のシーンは名シーンです。この前のカーチェイスが本当面白くて大好き(笑)。
壱哉さんは萌えは正直なかったんですけど、しょうがない人だなあって感じで。頭撫でたくなります。このヘタレ具合が長男そっくりで心配になる(笑)。
ANOTHER ENDは結末としては一番う、うぅーん!?( ˘ω˘;)?な非常に微妙ーっなもので、ぶっちゃけ好きではありませんが、この前の飛び降りて死ぬだ何だわーわー(←)シーンで「このまま死んで、ヒバリさんの魂に俺の存在を永遠に刻み付けてやるんだああ!」の壱哉さんの科白に「いや重えよ!?」(確かに)「完全に病んでるね」と、ツッコミ入れる大我さんと汐音さんが面白かったです(笑)。

 

TRUE

春日 CV:田丸 篤志

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完全無欠のガーディアン

これは感想簡単にいきます!
春日の秘密と東条家の真実が明かされるTRUE。
ツッコミたい所は多々あれど、でもでもすっごく良かったです!!
ご当主の隠れ孫馬鹿っぷりがとーっても可愛らしかった!
女性陣の友情もにまにまする程良いな~ってほこり。
壱哉さん、自分のルートよりTRUEの方が断然恰好良い!(何気に酷い/笑)
カズさん、是非次はFDとかでルート作って欲しい!TRUEから攻略出来ても不思議じゃないですよね!っていうか実はかなり素が好みなのでお願いしたいです!(←)
婿候補(&カズさん)全員がそれぞれ活躍し、ラストはスッキリとてもワクワク楽しく終わったなと。
春日も最後のヒバリちゃんとのスチル、とっても良かったです。幸せだーっ。しっかし頭抱えたくなる程の素の性格と重症レベルのシスコンっぷりにはちょっと引いてしまうわ笑ってしまうわで忙しかったです。
このTRUEから新たにまた作れそうな流れでした。いい終わり方ではなかったかなと。
ただ、一番引っかかったのはヒバリちゃんのご両親(特に父親)。いくら記憶がないにしても死んだ事にしておこうとか、娘の成長間近で見なくても平気な親ってちょっと理解出来ませんでした。親目線からですけど、私絶対無理。死んだなんて思わせたくないし。ここだけは腑に落ちませんでした。
でもバリバリ、楽しく面白くプレイ出来ましたヾ(*´∀`*)ノ
迷いましたけど買って良かった!!

 

それでは。

see you next time!