ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

クロノスタシア 全体・キャラ別感想

PSP【クロノスタシア】の感想です。

 

辛口です!この作品が好きな方、これより下は閲覧せずお戻りくださいを推奨。

 

ネタバレ考慮しておりません。未プレイでネタバレNGの方は閲覧ご注意下さいね。

 

 

 

クロノスタシア

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全体感想

背景やキャラの塗り、音楽や光の効果など、ファンタジーカラーに彩られていて、何かふわふわキラキラしてるな~な印象。
根拠なくもっとサクサクかと思ってたんですが(謎の思い込み)、真相に近づくキャラによりボリューム感が違うかな?そんな感覚でした。
ティオ、クライヴ、キョウゴ、エヴァ、ホリックの順でプレイしたんですが、最初の二人は比較的さっくりしていた気がします。まあ、このお二人は言っちゃえば対な関係でしたね。
自分の時間を貨幣にするという設定が、どこぞの海外映画にあったな~(何だっけ、Time is money?←そりゃことわざ)という所から始まり、全編通してシチュやら色々な設定やらがどこかであったな&見たなあるあるの集合体のような作品。まあ、乙女ゲーそれ言っちゃ…はありますけど、見せ方が上手くなかったなぁ、と。
ルートによって展開が違うのは良かったんですが、世界の終わりまでのカウントダウンが差し迫っている状況にあるのに、キャラの行動などあまり緊迫感が感じられない事が多く、カウントダウン表記を示されてもピンとこない。はっきりいってえっらい呑気だな、みたいな。←
何ですかね…割と重要な事が然程重大に感じない不思議さ。驚くほど圧倒的に足りない緊張感、みたいな。プレイしていてもハラハラドキドキ的な盛り上がりを感じなかったんです。
後、あれです。全ては二人の愛の力で何だかよくわからないけど世界は救われたわ解決よ♪みたいなのと、やたら随所に出てくる私さえ俺さえ自己犠牲愛を軽ーくしてくれちゃうので、私の心が冷え冷えと冷やされました( ̄▽ ̄)
1000年に一度現れる、世界の命運を委ねる光砂の砂時計の使い手とか、壮大でありながら決め手が想い合う二人の愛の深さによる力だとかで、なんじゃそりゃなとんでもなく夢とロマンチックに溢れまくったアバウトさです。
『想いの力でもたらす悠久』を証明するとか、相手への想いを高めて愛する者を想う力で世界を救うとか、世界からの愛情を受ける資格のある選ばれた乙女とか、掴みどころのないもので世界の命運を決めさせ、しかも好きよ愛してるはい、どうだ!で本当に救われてるのが何とも言えません。
科白的に色々恰好良い事言ってもいますが、何かもう重みが無くて軽い。ふわふわーっとした感じの小学生くらいに夢見る恋愛ファンタジーみたい。
キャラの設定や実はな関係性、これはここに繋がっていたのか、みたいな所は面白いなと思ったんですけれど、切迫する展開の割には全てが緩い言動で、解決が愛の力でめでたしめでたしーなあっさりさがどうも合いませんでした。
地の文も合わないのかどうにも頭に入ってこず、風邪ひいて薬飲んでた中でのプレイのせいか、途中で度々寝かけた…(m´・ω・`)m ゴメン…

恋愛に関しては好きになるの早いな!状態(笑)。個別ルートに入る前の『選択肢で選んだから』感が出ていて自然に惹かれてるっぽさはなく残念。
萌えはこの作品、全員なかったでーす(´▽`;)
見た目はクライヴさんですが、私服姿でちょっと引いた(笑)。

攻略キャラは5人。色々タイプ取り揃えで重ならず良かったと思うけど、何故だか全く萌えがなかったです。久しぶりだ(笑)。

絵ですが、全体的に引き画が多くてPSPの画面では潰れるから見づらかったです。でもアップはアップで顔が崩れてるものが目立つので微妙でした。
タッチとしてはファンタジーファンタジーなこの世界観に合ってるかなーとは思いましたが、失礼ながら見直したい程の魅力は個人的に感じません。

音楽は素敵でした!神秘的なのがまたピッタリとマッチ。幻想水滸伝の3思い出しましたよ(懐かしい)。
音楽だけ(だけって言うた)は世界の終わりや抗えない大きな力、そびえ立つ世界樹の不思議さと荘厳さを引き出してくれておりました。

システムですが、画面切り替えとかボタン反応がやたら遅い。
そしてクロノスタシス発生の時の、会話ウインドウにある光砂の砂時計が光ってる間にアナログパッドで現れる選択肢。
見難いわ。
端っこにあるからテキスト読んでるのに光ってるかどうか確認しづらいんですよ。しかも光ってる時間短いから何度もすっ飛ばしました。
まあ、すっ飛ばしても攻略出来ましたけど(一人めのティオはオールスルーしてたの後で気づいた)。もっと愛キャッチみたいに画面中央に出してくれ。

ぶっちゃけ言ってしまうと退屈で途中でやめたくなったんです。
好きな方、申し訳ありません!

 

キャラ別感想

ルシア・ソル/主人公

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突出した魅力がなくて困りました。感想の書きようが難しい、可も負もないヒロイン。
何となく自己投影派の方には入りやすいのかな?と。個が見出せなかったので、ヒロインに個性が欲しい私には足りなかったです。
後、せっかく時を止められ、その中で動く事が出来る選ばれしなる力を持っているのに、至極どうでもいい所で力を使い、ここで使えよ!って時に使わない。
無制限じゃないのに何その無駄な使い方!勿体な-い!!
世界の終焉の鍵を握る存在と知っても、どこかのんびりしている所があらゆる意味で凄いな…と感心(笑)。まあ、全員に言えるけど。

 

ティオ CV:松岡 禎丞

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ビジュアルが可愛らしく幼いんですが、松岡さんが演じられてるせいか男のコっぽさもきちんとあって良かったです。
一日しかもたない記憶が毎回毎回、リセットされる度に同じ科白の繰り返しになり、見ていてしんどい。
仲が深まっても、楽しい時を過ごせても、想いが育っても、またゼロから始まる切ない展開でした。
素直そうに見えて意外に頑固で突き通す面は、やっぱり芸術家だな~ちょっとめんどい(おい)と思いましたが、弱そうでいて強さも見える、男らしさもありました。

 

クライヴ・ニール CV:緑川 光

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まず、誰かこの人の私服にツッコんでやれと言いたい。
何アレ!!(爆笑)←失礼

ビジュアルは一番好きなんですが、やっぱり全く萌えませんでした。
デートしようとかドストレートに言ってくる割に、恋愛過程を文献によるとあーだこーだ言い出す所とか、不意打ちにきょどるとか、面白可愛かったです。
料理が上手なのはいいんですけど、あんな本格的コース料理みたいなの出されたら私は天を仰いで逃げたくなる(笑)。
割と感情素直だった人です。何だかんだでデレたら言う事聞いてくれそう(おい)。
しかし、似てない兄弟だなあ!!(笑)

 

キョウゴ・ナギ CV:逢坂 良太

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私の苦手率が高い幼馴染キャラですよ。でも彼は大丈夫でした!こちらも萌えはなかったけども!(笑)
なんだかいつの間にかくっついてたので、「はあ…(・ω・)」って感じで(どんな感じだ)。最初から好き好きわかりやすかったせいかな?
彼の抱える心臓の秘密問題が、何かヒヤヒヤしてしまい怖かったです。
それにしても世界が終わるって時に演劇練習でほのぼのされてて、皆さんの呑気っぷりにちょっと笑えました。←

 

エヴァ/アダム CV:阿部 敦

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声が一緒で目の色とか同じだと、一発で正体わかってしまうんですが(言うな)。
真っ黒い姿で君が希望、僕は絶望。とか言って登場した時には、中二病みたいだなとか思ってしまい、ごめんなさい(笑)。
もっと濃ゆいキャラなのかと思ってたんですけど、打たれ弱いと言うのか繊細だったなぁ、と。
本人ルート以外は可哀相な結末を迎えるシーンを見せられてしまうので、幸せになってほしいなと思うコでした。
関係ないですが、エヴァの姿の時に花びら舞い散らせたサプライズ、あれ素敵よりも掃除大変だからやめてほしいと、ロマンもクソもない事を思ったのは私です(笑)。

 

ホリック・ソル CV:藤原 啓治

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おじさまおじさま言われてるんですけど、見た目が若いから違和感がずっと離れなかったです。
真相キャラで色々全ての事が明らかになるわけなんですが、ラストの解決っぷりがあっさり過ぎて拍子抜け。
大人だし血のつながらない身内で恋人ごっことか、秘めたる想いとか、萌えそうなシチュは盛り沢山あるのに、この方ですらさっぱり萌えなかった。
何かですね、情熱が伝わってこないんですよ。主人公好きで好きでたまらない感じがあんまり響かなかった。
藤原さんボイスは素敵なんです。でもなんかこの作品のキャラは全員グッとこなかったなぁ。

 

それでは!