ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

OMEGA VAMPIRE 全体・キャラ別感想

Switch版【OMEGA VAMPIRE】の感想です。

 

BLゲームです。ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は閲覧にご注意下さい。

 

OMEGA VAMPIRE

使用画像の著作権は、花梨エンターテイメント及び株式会社プロトタイプに帰属します。

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              公式サイトはこちらから(Switch版)

 

全体感想

PCのBL18禁ゲームからの移植作品。
久々にオリジナル設定溢れる作品だったので、最初の方で「はあ、α、Ω…べー…?(゜▽゜;)」となり(頭スカッてる)、公式で軽く設定とか見直す羽目に(^▽^;)←最初から見とけ。

※追記:後から知ったんですけど、Ωとかαとかの設定ってBL界では通常(?)設定みたいなんですか?(わかってない)いやーさっぱりわかってないんでごめんなさい!

全然違うんですけど、咎狗の血を思い出しました。あちらもオリジナルな世界観とかワードとかがガッツリだったなぁ、と。
つまり、この世界の人間はα(生まれつき恵まれた資質持つ者)、β(最も多い平凡な一般人といった者)、Ω(フェロモンを放ち発情期がある華奢な人種)の3つの属性に分けられており、身分差も兼ねている。そこにヴァンパイアの種族が共存といった形で存在している世界。
そして条件はあれど男性でも妊娠可能なる世界というΣ(゚Д゚)、色々ツッコミ入れたくなるぶっ飛び設定まであります。いや、うーん、だって…(駆け巡る色々)あー、ま、まあ、いっか!(笑)
因みに刑一に関して妊娠があるシナリオはハインリヒだけです。後、源馬BADで自分同士で精神内で妊娠っていうか増殖っていうか特殊なもの。そういうの苦手だなーって思う方もいらっしゃるかと思いますが、描写はそこまでくるものではなかったです(寧ろハインリヒはラブコメさに吹っ飛ぶ)。

プレイ前は公開されてる絵とか、大体の話とか読んでるとめっちゃドシリアスでダークなイメージだったんですけれども、プレイしてみると意外にコミカルな遣り取りもあって面白いです。序盤はドシリアスなんですけどね。
でもいきなり一つの章まるっとギャグを挟み込んでくるものがあるので、シリアスな雰囲気を味わったままでいたい方には突き抜け過ぎて、好き嫌いがあるかも。私はこういうの好きです!←
この作品はサブキャラも素敵なんですよ。有村さんが素敵だなー。何気ない感じでアドバイスくれる所とか。そして渋川さんも意地悪そうでいて良い人だし。
谷くんも良い友人だし、オメヴァンって豪沢とか最初おいおいな感じのキャラでも憎めないっていうか、良い奴じゃん!みたいな事が多くて全体好ましいのがいいです。
どうでもいい事とは思うんですが、BL作品であるにしても驚くほどモブですら女性が登場しないのには、何のこだわりかと謎。一応女性もちゃんといる世界なのになあ。

ボリューム程良く。長過ぎず、短過ぎず。内容のハードさにしては全編シリアスばかりに染まらずなので、気持ち重くならない。キャラが敵であっても憎たらしそうであっても何だか完全悪!でない見せ方が好み。
そして割と全員結構ロマンティックだなーっと思う(笑)。
文章にグロイ表現は多々ありますが、Switch版では見てウェェェェッッ!Σ(×Д×;)ってなる事はありませんでした。見てられないってものはあったんですけどね( ;Д;)
まあやはり18禁シーンのカット感はありますので、そういうエロ&グロ面において余すところなく見られたい方の場合、PC版のチョイスもありかもしれません。グロイ絵がPC版であるのかは知りませんが。

攻略キャラは4人。そして主人公の刑一は相手により攻受が変わります。源馬、ハインリヒでは受で、白狼、碧井では攻。主人公受派の方は注意が必要です。
私の攻略順は下記の個別感想通り、源馬・碧井・白狼・ハインリヒにしたんですけれど、源馬を最初にしてしまったのは失敗だった(^▽^;)
碧井と白狼を前半にして源馬、ラストにハインリヒが良かったかなー。ハインリヒは攻略キャラ一人のGOODENDをクリア後に解放されますが、ストーリー的にはラストにプレイするのがオススメかと思いました。
全END見たら解放のEXTRASTORY二つあるんですが、これ続編とか考えてるのかな?と含ませるようなものがありました。まだちょっと謎は残ってるので、続編あるならプレイしたいです。

絵は乙女ゲーム【𠮷原彼岸花】も原画担当されておられました、らんぷみさんなのでカッコよくて綺麗です♡
でも一人立ち絵のポーズが微妙な人がw微妙っていうか何て言うのかちょっとオーバー過ぎないでしょうか?みたいな。そう、碧井さん、貴方でしてよ(誰だよ)。
登場が少ないモブキャラにも立ち絵が割と数多めに用意されてるのが珍しく新鮮。

システムは移植先が神システムのプロトタイプなので文句なし。もう本当オトメイトこれ!こちらさんのを見て!って思う。
すーっかり忘れてたんですが、花梨さんと言えば選択肢全てに時間制限がつくんだったと、こちらをやって思い出しました。
正直言ってこれやめてほしい。毎回無駄に焦るんですよーっ。おやゆび姫でセーブし損ねてやり直した事思い出した( ̄▽ ̄)
せめて重要な選択肢だけとかなら妥協するんですけど(偉そうだな)、全部やられるとあの時間表示が煩わしくて面倒くさい。←
でもこのオメヴァンは選択肢に入る前が分かりやすいので、その点はセーブしやすくて良かった。バックログで戻れるのもいい。でもやっぱり時間制限はやめてほしいーっ(笑)。

完全ハードシリアスバイオレンスBLを望むならやや肩すかしを受けるかもですが、ちょくちょく挟み込まれるギャグだとかコミカルな要素、私は好きです。いや、このノリ大好きかも。←
少し遊んでる感じはありますが、そこがキャラの違った面も見られて面白かった(≧▽≦)

取り敢えず、源馬さん過保護だけどめっちゃ恰好良いーっ!
ハインリヒ…恰好良い、恰好良いけど…けどっ…!!(爆笑)
ってなりました。ドラマCD聴いてみたい(*‘ω‘ *)

 

キャラ別感想

守矢 刑一/主人公 CV:佐和 真中 

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両親はどちらも男性で血液型が稀血。属性はβであったけれど、重篤な事故に遭い、碧井の新薬によって助かりはしたが副作用からΩになり、半ヴァンパイアという特殊な存在に。吸血する事でスーパーαヴァンパイアに一定時間変化する。
立ち絵が残念な表情が一部。たまにサブのサブキャラぐらいに見える崩し過ぎな表情があって、もうちょっと整ってればとか思ってしまいました。
でもスチルは可愛いんです。あの谷くんが刑一の発情期からくるフェロモンに影響されちゃって、そのまま保健室で押し倒してしまうんですけど、谷くんもパニックになってる割には「時には間違えるのも青春だよな!」って開き直ってる所がめっちゃ面白いんですが、焦る刑一の涙目スチルもこれまた可愛かったです。いやー、若いからなぁ!(笑)
またそれを見ていた(監視)白狼が「まどろっこしいんだよッ!やるなら早くやっちまえ!」って割り込んでくるんだけど、止めるのかと思ったら早くやれって!!(爆笑)
序盤は何かと貴方本当に主人公かいな、みたいにへなちょこ根性の刑一ですが(容赦ない)、半ヴァンパイアになった事で徐々に成長も見られ、可愛かったり恰好良かったりと魅力的なっていく見せ方が上手いなぁと。
またコミカルなツッコミも多いので、そこも良かったりします。この話の流れで重い続きだとしんどくなりそうな中の緩和剤ですねー。

 

大泉 源馬 CV:城ヶ崎 仁

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囁きが超エロい良いお声。見た目のクールクールさに反して意外に面倒見の良い男前です。お顔は一番好み。いや、性格も一番好み。てか今作じゃ一番好きです!!(最初からそう言えよ)
刑一を助けて自分の屋敷に保護してくれるんですが、発情しちゃった刑一を「一度は経験しておけ」と抱く…と思ったら刑ちゃんの妄想でした!!チャンチャン♪(古)には「妄想かーい!」ってちょっと笑ってしまったんですが、「俺のものになれ」なる科白(妄想の中)のエロさを堪能出来ましたので満足です(おい)。
とにかく保護者パパっぷりがそこかしこに溢れ出ておられ、しかも大人対応半端ない方なので紳士と理性の塊かいな、っつー程に崩れません。そんな貴方を崩したい(おい)。
刑一が何となく心寂しくなってしまい、源馬さんの眠る棺桶に一緒に入った時も、きっと口にキスぐらいはするでしょ!ってなシーンですらおでこにちゅうです。マジか。口にしても誰も責めないのにっ!寧ろ歓迎するのにっ!←
そんな感じで徐々に懐いてくる刑一にも、優しく恋情の手前なのか入ってるのかな絶妙に仄かな甘やかさでくるもので、これどうなんだ、いつ進展するんだいってなもどかしさです。ちょっと源馬サイドの心情が分かりづらい。
本当にねー、あの響く良い低音でクールイケメンフェイスで優しくされてみなさいな、そら刑ちゃんも白狼も好きになるわな状態です。
源馬が理性の保護者人(なんつーネーミング)なので、彼のルートは刑一が無意識も意識的にも何か起こして少しづつ心動く、といった感じの印象でした。でも次第に源馬に惹かれていく刑一の態度というか反応とか、そういうのがこの源馬ルートは可愛らしい。
刑一が源馬の前で発情してしまい、薬も切らしちゃったりする切羽詰まった状態で「ごめん」「今、めちゃくちゃ、フェロモン出してるよな…?しんどいよな…?」って涙声で言う所とか、もう佐和さん上手すぎるわ!って可愛さ!あくまで冷静な源馬に感情が溢れちゃう部分とか、白狼とかと比べちゃったり嫉妬したりと、そういう所を涙声で切々と言われたらどうする!(いや、どうするも何も)どうかしたい!(すんな)どうにかしていい、やれっ、源馬さん!!(けしかけるな)
そんな感じで応援したくなるクソ可愛さでした(* ˘ω˘* )←馬鹿
そんな刑一に「危なっかしいな。見ていられない」などと零す辺りでちょくちょく源馬も好意が見えるんだけど、決定的な踏み込みには至らないままの二人がやきもきする。でもこの紳士な硬さ好きだわー♡←どないやねん
根幹はシリアスで重いお話なのに、クスッと笑ってしまいそうになるコミカルさが面白いこの作品。ハインリヒの所に潜入する際に、ファイトクラブ試合エントリーでボディチェックがあるんですが、結構ベタベタ触られるんですよ。セクハラに近い。先にそれを受けた(女装)刑ちゃん、源馬もこれを!?みたいに心配しちゃうんですが、その時の遣り取りが面白かったw
「何があっても…嫌いにならないからね、私!(一応女装なので言葉を貫き通してる刑ちゃんも可愛い)」「もう黙ってろ…」って、何か細々と笑かしてくれるから好き(笑)。一見コミカルさと無縁そうな源馬でさえ入ってくるから、シリアスの中の緩和がいい感じです。
こんな感じで良い雰囲気ながら一つ壁阻む、って二人だったんですけど、このルートでのボス戦的なハインリヒとの対峙で一気に想い爆発。
「この弱っちい小僧がそんなに大事かァ?世界に一体しかいない、貴重なシンギュラリティだからなあ?」のハインリヒの言葉に、「お前のような下衆が、刑一を語るな…!」ですよ!!おおぅ、聞きまして?奥様!!って情熱迸る激高に、こっちテンション上がる上がる♪(お前が上がってどうする)
いや、しかし本当に急にきたのでアレです、カラマリの柳さんみたいだなって思った(笑)。大人で抑制力高すぎて弾けだすとスゲーッ!Σ(゚Д゚)みたいなのが。いや、そういうのも好きだけどもっと早くてもいい(だからどない)。
要は恋愛に至る過程が薄めだったのが残念です。無くはないけど…ふわーっとぼんやりとした感じ。なので源馬いきなりきたなって思えてしまう。
その後、危機的状況の中で刑一が真祖の最強αヴァンパイアに目覚めるんですけど、ここのムービーがめっちゃ恰好良い!いや、これはそら相手により攻もあるわな!って納得した(笑)。
収まる所に収まった結末でしたが、いきなり登場したソサエティ本部のダニエルさん(見た目は初老紳士)、普通な感じで語尾に「♪」つけながらハインリヒにすら容赦ないのが怖い(;・∀・)ってかもっと早くに出てこれなかったのかとか、そこは言っちゃいけないんだな、うん(笑)。
後はもうGOODEND、幸せーに甘かったです。源馬さんって愛情解放しちゃうともう好き好き大事、俺のものって甘さなので、そこに大人らしさもありつつジェラシーも持ちつつで。要はとっても好みの攻めキャラです、はいっ(≧▽≦)ノ
「俺と、結婚してくれるか?」って指輪まで用意してプロポーズしてくれるし(ちょっと笑っちゃったけど←)、エロいシーン時の艶やかな演技はもう耳がご褒美でした!
スチルもどれも良かった!!やっぱり終盤の二人の甘いらぶいのが好きですねー♡
キャラでは本当好みなんですが、もう少し惹かれていく描写があればもっと萌えられたのにと、その点が惜しい源馬ルートでした。
BADは何か意味不明というか…Ωの刑一とαの刑一が精神世界で番になって増殖(笑)。あの、どうしてそうなる?みたいな。何か碧井さんまで狂っちゃうし。若干、じゃないな、かなり無理があるEND。
SADはαの強い自分のままを選択し、源馬と番になれなくなるけどずっと護る。でももう番になれない苦しみと嫉妬の中で肌を重ねる二人って感じだったんですが、これもまあ…そんな好きならΩでいりゃよかったんじゃね?って思ったんですけど(←)、言っちゃいけないんですよね。END別の為ですものね(おい)。
GOOD以外はちょっと苦しい展開に感じました(^▽^;)SADは考え方を変えれば幸せっすよ!って言いたい(そういう問題ではないか、そうか…)。
兎にも角にも源馬さんは超愛情深く懐深くの優しい男前で、私の大好きタイプでした!!王道ルートですね。幸せっ(#^.^#)

 

碧井 刹那 CV:花咲 皇児

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色々と手広く面白い変態っぷりに笑いが(失礼だ)。とにかく立ち絵ポーズが面白おかし過ぎて、何か真似したくなります(笑)。舞台役者ですかとツッコミが。
変態っぽいSかと思ってたら(酷い)、意外に可愛い。…あれ、思ったより可愛い人多いな(笑)。プレイ前にこの人が最初攻だけど途中で受になるって知った時、嘘でしょ!?って思ったけど…うん、受だわ(←)。いや、刑ちゃんもこの後どんどん恰好良くなるのでね。
話し合いの為に一旦場所を変えてとなるんだけど、車より自分が連れて行く方が早いって刑一が碧井先輩を抱き上げ、ヒョイヒョーイって上空飛ぶように移動するスチルがあるんですが、その時に「高い所は…怖いじゃないですかッ!!」っつー小動物みたいに威嚇してる先輩がかわよい(笑)。
源馬ルートでも思ったんですが、プレイ最初の印象と違い、ストーリーが進めば進む程、意外に(だから失礼)実際は繊細で良い人でした。変態ではあるけど( ˘ω˘ )←
過去回想で出会った頃の刑一と碧井先輩のエピソードで、刑一が男と男の両親から生まれた事でいじめられるのを止めに入るんですけど、この時のスチルと科白がすっごく真っ直ぐで綺麗な彼を表してます。「学校でこんな事をするなんて、ケダモノと同じですよ」「彼が愛されて生まれた事に、変わりはない筈です!なのに…それを汚そうというんですか?気持ち悪いのは、貴方達のほうですよ!」って、何ていうのか、クリア感が良いな~ってお気に入りです。
また花咲さんの声が素敵に似合ってますよね。源馬さんもですけど、オメガはキャストがハマってるのも良いと思いました。
やたらと刑一の保護者に固執する発言が見られ、また甲斐甲斐しい。朝食の用意、学校の送り迎えに手作りのお弁当、行ってらっしゃいのキス(笑)。保護者言うより新婚さんいらっしゃいです、碧井さん。
言葉遣いも私好きなんですよねー。声とマッチしていて通る声に聴き心地が本当に柔らかで甘くもあるんですけれど、時に弱さを出す時とか演技が素敵。
「俺もちょっと凄いんじゃない?俺の時代が来るかも!」って刑一が調子に乗る発言の時なんかの「この馬鹿。調子に乗るんじゃありません」とか、保護者っぽい発言のあの優しい母かいって感じの時もあれば、「離れないで」とかの甘いものもあり、また変態さが出てるのもあったり(笑)、とにかく多方面な顔が見られるのが碧井先輩の魅力かなと思います。
終盤(だっけ?←忘れるの早)の「馬鹿…これでも、誘ってるんですよ」なんてめっちゃ可愛かったっ(≧▽≦)
そして相変わらずこの作品、サブキャラが面白い感じになってる事が多いのも見所。
刑一と碧井先輩がすったもんだエロい感じになってるシーン(未遂だけど)があるんですが、谷くん、郵便受け少し開けて聞いてた(笑)。駄目だよー、盗み聞きしてる姿とか想像したら笑っちゃう!(そこかい)でもあんなセキュリティしっかりしてるマンションなのに、郵便受けの構造は一般的なんですねってちょっとツッコミ。←言うな
豪沢くんなんか刑一ぶっ殺してやる!とかだったのに、途中で刑一に庇われて救われてからは「ウス!刑一さん、おはようございます!」なる舎弟みたいになっちゃってるし、その途中で出るスチルなんて番長と舎弟にしか見えない(笑)。
豪沢くんって共通であんだけ悪質っぽい不渡くん虐めなのに、各個別で終盤は結局「不渡は俺が守る!」な男前になるのが極端すぎだよ、君…ってツッコミが絶えない。好きなコ程…ってでもやり過ぎww
全体的な碧井ルートのシナリオは実験にされた哀しい犠牲が多く、ラスボスは蒼井の父であり、死んで尚、碧井の体内にヴァンパイアの血を取り込んだ己の血を、息子の碧井の中に入れ侵す事で意思を持ち支配し続けるって事なんですけど、なんかちょっと突拍子が多いと言うか。若干何でもありな設定がいっぱい出てくるのでううーんなものでありました。
只、undefined達のエピソードは報われなくてひたすら心が痛む。「兄さん」って刑一が呼ぶのは心温かになります。
恋愛は最初から刑一が碧井先輩に憧れと尊敬があったのもあってか、何かスーッとくっついてたかなーっと。まあ最初から両者、本編前から好きでした、みたいなものだったから唐突感はなかった。なかったけど最初の衝突があったから、そこから再度やっぱり…みたいなゲージのギュインッ(だから擬音で説明するなと)感が少なく感じた気もする。
GOODENDは寿命の違いはあるけど、来るべき時が来るまで離れないでとか、そういうちょっと切なさもある幸せなものでした。うーん、源馬と比べると若干消化不良があるかなぁ。
しかし、結婚指輪を渡すのって源馬もあったけど、この後も全員あるのかな?(笑)
SADENDの方はundefinedの手を取り、碧井と決別しかけるんですが、その直後に碧井の中の碧井の父親が暴走支配。結局undefinedも碧井も死んでしまう結末。が、DNAのバックアップデータで復元された碧井の個体データで復元され、本当の碧井でないと感じつつも喪失の痛みに耐えられないと元の生活へ。何だかそこまで大切だったならあそこで信じらんないっ!プンスカ!(言ってないから)みたいな短慮な行動に出ないでと思ったんですが。刑一はどうしたかったんだとモヤモヤ。
BADは碧井も死に、刑一は碧井の父親の血を体内に入れた事で支配されてしまう、BADらしいBAD。
多分2週目になると見られる『白衣のグルメ』のエピソード、碧井先輩と碧井の部下達のド変態っぷりが面白過ぎるので必見です(笑)。

 

静流 白狼 CV:蒼井 夕真

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馬鹿馬鹿の連呼なんですが、根はいいコなのでめっちゃ可愛い。源馬さま命!最愛!のコ。なのでハイブリッドで特別な刑一の存在に嫉妬しているので、心許すまで中々に辛辣で厄介です(厄介言うた)。でもいじらしい。
源馬ルートで人間嫌いなのに源馬に言われて学校行く事になってしまい、涙目になりながらパスケースの源馬さまに「僕、頑張ります」って語りかけるのとか、何か一々可愛い(笑)←笑ってるけど
白狼ルートは刑一とキャンキャンやりあってる事が多く、時にそれが嫉妬の感情であったり、時にコミカルも出してきたり、外見だけは年齢層が同じに見えるので微笑ましい感じです(実際はめっちゃ長く生きてるけど精神年齢お子ちゃまっぽい←何度となく失礼な自分)。
メインストーリーは生体実験であり、不快感極まりないシーンが多くて村雨博士はガチにボコりたい。カットされてるけど、白狼かなり酷い事されてますし、澪くんの件にしてもですがやり方が胸糞悪いもののオンパレードでした。
だからこそ、一つ一つの白狼の受けてきた心の傷や慟哭など、海に関するエピソードにおいても心に切なくじんわりと沁み込むものが多かった印象。終盤の海を見て想う白狼の科白が綺麗で切ない。
そしてこのルート、源馬の大人良い男保護者っぷりが殊更突き抜けててもうマジ好き!!!(≧▽≦)ノってなりました♡←
恋愛面は白狼を何かと気にかける刑一に、嫌いだと思いながらその人柄の良さを認めつつも、素直になれない白狼の心の氷塊が溶けていく…といった展開なのかなぁ。そこにきて生体実験で攫われた事で結びつきの決め手に、みたいな。
基本Ω同士なので、刑一がスーパーαヴァンパイアになっている一時期だけ吸血したりほにゃらら(笑)する事で番の効果?があり、普段のΩ同士では刑一の方はフェロモン出しちゃうのは変わらずって事で、中々に特殊でややこしい関係性。まあ仕方がないけど(;^ω^)
でも刑一とはケンカップルで微笑ましいラブコメっぷりだし、ソサエティでの仕事のパートナーにおいても息の合った二人で、GOODENDは爽やかで明るいラストで心地良い。アオハルだ(笑)。
そしてこちらも二週目から見られるっぽい発生イベントエピソード。何だろう、何故こんな唐突にギャグなんだ(笑)。好きだけど!(好きかい)
刑一の学校で授業参観があり、けれど皆忙しそうだな、居候ってだけだし来てほしいなんて贅沢だよな…ってしょんぼりしている姿にどうしたんだと全員気にかけ(優しいんだなこれが)、お知らせのプリントを源馬が見つけてソサエティメンバー4人(源馬・白狼・有村・渋川)が総出で雷雨の悪天候の中向かう流れ。いやあ、このサプライズで行ってやるから楽しみにしてるんだぞ!って感じで完全に隠せずに不気味に高笑いを始める源馬さんが超絶面白怖い(爆笑)。
でもヴァンパイアは人間に招かれないと中へ入る事が出来ず、刑ちゃんに隠して来た事が仇となって豪雨の中、学校前で立ち尽くすだけになってしまう4人がこれまた爆笑。この立ち絵がまたすっごい何とも言えない哀愁で笑いが止まらないっ(酷い)。しかもそんな中、碧井先輩登場!「私はれっきとした刑一の保護者ですし、連絡を受けてますし、人間なので中に自由に入れますしね!」ってこれまたふんぞり返って高笑いしながら入って行くっていう、連続爆笑の渦に誘われます。
仕方がない、これで良かったんだと、物わかりの良い源馬さんは中に入る事が出来る白狼だけ行くといいと立ち去ろうとするわけなんですが、そこでキレた白狼が大声で刑ちゃんを呼んで気づかせ、「さっさと招け!」ってなって刑一も大喜びの中で授業参観始まる…何とも面白いながら刑一が愛されてるなとほっこりさせられるエピソード。
で、結局は碧井先輩の方は不審者に間違われて守衛さんに止められたままのオチまでつく(笑う以外どうすんのこれ)。このシリアスな中にいきなり挟みぶち込んでくるギャグは何なんだろう。すっごい好き。←
BADは攫われ生体実験にされた白狼が無残な姿のまま生かされるだけの状態になって、激怒した刑一が村雨博士を殺し、全てを終わらせる為に自分すらも命を終わらせるという、後味が悪過ぎる救われないEND。流石BAD…_| ̄|○
SADはBADと終わり方が違い、村雨を殺し白狼が死んでしまい、残されたその場で一体だけ残された白狼のクローン(子犬)を拾い、終わらせられなかった業を背負ってでも自分が育てるとするEND。
刑一にべったり懐く白狼そっくりのちっさいハクがとてもとても可愛いんですが、いつか変異を起こし暴走して狂いだすか分からないリスクもあり、もしもその時が来れば自分がその命を終わらせる覚悟で傍らに…な切なさがあります。でも一番心に残ったENDでもありました。涙出そうに。
『白狼が白狼の遺した彼を慈しむ事が、神様への冒涜なら…俺は喜んで神様に背く。罰だって受けよう。』刑一の独白が胸につく、印象深いシーンでした。

 

ハインリヒ・シェレンベルク CV:黒瀬 鷹

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もうキャラの見た目から設定までデンジャラースッ!って感じじゃないですか。しかも声が黒瀬さんですよっ!!ああ、もうあの吐息絡む響くバス全開ボイスが堪らなくエロい!!(力込めるな)
そんなバリバリな最強攻めキャラなハインリヒさんなんで、私もうてっきり刑一捕まえたら無理矢理問答無用にガツガツにエロってな凄い展開だらけなのかと思ってたんですよ(いや、これ思い過ぎ)。
でも刑一を自分の傍にってなるまでの手段は確かに俺様に従え!ってな、それなりに悪だなーってやり方ではあったものの、いざ傍にってなったら意外に所々優しさが見える。まあ、強引さは変わらないんですけど酷くはない。源馬ルートがラスボス位置だったものだから色々ギャップを感じました。
源馬の保護者っぷりも結構なものだったんですけど、ハインリヒは何か刑一がお父さんと被せるというか、思い出すタイミングが合うというのか。お父さんの夢見てて「父さん!」ってなった時も「誰が父さんだ、このボケ豚がァ!」ってなったりで、相変わらず状況的にはシリアスなんだろうに挟むコミカルさが面白い(笑)。
ヴァンパイアになった経緯を話すくだりとかも、この前後ほんのり優しい雰囲気があるんですよね。実際人間だった頃に息子がいたせいなのか。過去は結構凄惨だったので、やはり容赦ない悪らしい悪ではないのが惹かれるハインリヒさん。
刑一は碧井先輩や豪沢、不渡を助ける為に力が増幅するスーパーαヴァンパイアになる為、やむなく人血を吸ってしまうんですが、その事がきっかけでハインリヒの傍に居続ける事により他ルートと違ってヴァンパイア寄りに変化していくのが新鮮でした。思考も人間としてのものを残すより、ヴァンパイアの思考に傾いていってる。それはちょっと今までと違って刑ちゃーんっ( ;∀;)とはなったものの、それによって視点が変わり見えてくるものも違ってくるんだな~と。悲観にならなかったのは、ハインリヒのちょいちょいなコミカルツッコミ要素とか、人血提供ペットみたいになってるユキとナツですね。刑ちゃんに懐いちゃってるのがソフトなものに見せてる効果があり。
また黒瀬さんの凄みある良い声で「吸うぞ、おら…!」とかツッコミ入れられるのが何か可笑しかった(笑)。不貞腐れるんですよ、あのボス感満載の人がっ。
ハインリヒ出演(そういえば俳優でもあった)の映画をひょんな事から学生メンバーで観に行く事になるイベントも面白かったーっ。谷くんはハインリヒファンでキラキラしてるし(笑)。ドヤ顔のハインリヒもそうなんだけど、やっぱりギャグパート挟まずにはいられないのかオメヴァン!良いっ、私は好きだよ!
表向きの顔をしてるんだとは思えど、谷くん達に「親が心配するぞ。夜道も危ねえから」って送り出すし、思ったより親目線。いや、親だったからなのか。それにしてもこのイメージギャップがww
無理矢理強引にくる時もあれば、やんわり優しさを見せるので、刑一が嫌だと思いつつも惹かれていく葛藤は分かるかな。「いいんだな?アイツらと行かなくて」とか今更に聞いてくるし。でも刑一も人血がなくては受け付けない身体に変わってしまってる事で「もう生きる世界が違う」って吐露する所は切ないものも。友達すら襲いかねないヴァンパイアの哀しさが一番表れてました。
ハインリヒとの恋愛もそうですが、他も全員するーっと惹かれ合ってるので、今回もここにっ!って感じの決定的な惹かれポイント要素は強く見受けられないものの、不自然さもそこまで感じなかったです。他キャラよりキスシーンスチルが多かったんですが、どれも大人の甘さっぷりが恰好良い!!(*'ω'*)ハインリヒってあのドでかい帽子取った方がいいよーっ(余計なお世話)。
ハインリヒとの場合、彼は強過ぎていつも満たされない。誰もが自分を置いて逝く。故に好きな存在を作らない。本気になれば相手を必ず壊してしまう。でもハイブリッドの刑一なら…っていう孤独の終焉を求めるようなもの。だから刑一も『誰かを抱いて、独りになって・・・また他の奴を抱いて…そんな孤独を、アンタは繰り返してきたんだよな。その孤独を受け止められるのは、きっと自分だけ』と、危険なラインの中にいる関係ながら、彼に惹かれ受け入れてしまって…と。中々にすったもんだしてる二人でした。ややこしい男共だなおいっ、て途中ツッコミした私(笑)。
でもっても衝突と緩和の均衡が崩れたのがハインリヒによる碧井先輩の命の危機。殺し合うしかないのかってな凄いバトルになったと思ったら、死闘とも言えるバトル最中に突如の「俺、ハインリヒの子供出来たよ」発言!!(笑)←驚愕と笑うしかない
何でここにきてこんな展開!?フラグも何もないっ!!ハインリヒ茫然フリーズ!!ついでに私もフリーズ!!(爆笑)
しかもここから始まるハインリヒ大変化。
「あの晩の事は俺も忘れられねえよ…でも本当に…俺の子だよな?」「おい…アンタと違って、俺はアンタが初めてだったんだぞ!?このケダモノジジイめ!」と、仲良く喧嘩しな♪と歌いたくなる気の抜けるカップル喧嘩。
死ぬだ生きるだ決戦の最中にいきなり発覚する刑一妊娠の事実に、父親~ってジーンとなって戦意もクソもなくなったハインリヒ、「俺と結婚しろ」ってプロポーズまでしてくれる。どうしてくれるんだ、私の笑いの腹筋が崩壊する!!(涙目)
もうあのさっきまでの凶悪な血管浮き出てるバトル顔は何処へ行ったのかな父性全開です。お腹優しくなでなでです(笑いでしんどい)。
しかもその後、地下礼拝堂でちゃんと結婚式挙げてるし!!!もうすっかり誰だよアンタなやっさしーいハインリヒさんがそこにおりました…(/・ω・)/
ナツとユキにも祝福され、むせび泣く熊田に参列する谷くん(笑)何が起きたなアットホームシナリオに仰け反る。
結局あの死闘みたいなのって、ただの壮絶な痴話喧嘩じゃないんかい。いや、もう何が何だかわかんない。流れがカオスだけど私の頭もカオス。
源馬達のソサエティとも友好関係になったみたいで、碧井先輩もハインリヒの細胞に侵されていたのも元に戻ったしで、どちらもめでたいなーって感じながら、源馬と碧井先輩は刑一がハインリヒにキスされるのなんておぞましくて見たくないって拗ね気味だわ(笑)、もっすごいラブコメ展開になってる!!
でも碧井先輩、ちゃんと御祝儀してたのには笑える。もう、本当良い人だなあ!変態なのに!←おい
ハインリヒもすっかり理解ある良い旦那さんになっちゃって、刑一には弱いしほんのり尻に敷かれてるしで、皆と仲良く丸くなっちゃって大団円みたいになってました。
ツッコミが破壊的にあるんですが、もう幸せならいっか!!ってなる(笑)
このルートは白狼がルート分岐後にハインリヒ側の方へいってしまうのが吃驚でしたΣ(゚Д゚)ソサエティ(源馬)には見捨てられたんだ!ハインリヒ様は俺を認めてくれた!って、すっかりハインリヒに心酔しちゃってたもので「えぇぇぇぇっ!?Σ(・□・;)」って。あんなに源馬様言うてたコなのに、短慮過ぎないかー!?って思ったけど、終盤ではやっぱり良いコだったのでホッと一安心。繊細なんですよね。でもって何だかんだで刑一の事もとても好きなんだなと。
ラストは白狼もソサエティに戻れたし、GOODENDはワイワイ賑やかだったので、どこからも愛されてる刑一ENDでもありほっこり出来ました。基本、私はハッピーエンドが好き(*´▽`*)
BAD、SADはハインリヒは今一つだったかなー。予想出来るもので、後味もよくないしサクッと終わった感じがあったので印象は薄かったです。GOODが凄過ぎなんですよ…(笑)

 

オメガヴァンパイア、前印象と違うギャップがあったんですが、私は結構好きなので大変面白く楽しくプレイ出来ました。

 

それでは!