ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

蛇香のライラ~Trap of MUSK~全体・キャラ別感想

Switch『蛇香のライラ~Trap of MUSK~』の感想です。

 

※ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は閲覧にご注意下さいね。

 

 

 

蛇香のライラ~Trap of MUSK~

©2019 IDEA FACTORY / Frontier Works

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今宵、一夜の宮殿で、
  魅惑のムスクが香り色づく────
公式サイト

www.otomate.jp

PV

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第一夜OP

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第二夜OP

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第三夜OP

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STORY

四方を砂漠に囲まれた熱砂の国――シャナーサ王国
名君と名高い王“ライザール・シャナーサ”の統べる国の一角に、その店はあった。

《ショーサロン・カマル》

《妖美な夢》が見られると有名な其の店では、様々な思惑を持った男たちで夜な夜な賑わっていた。
ある者は一夜の夢を見る為に
ある者は己の私欲と野望を満たす為に
――ある者は、嬌艶の美女と名高いカマルいちの踊り子――“舞妖妃”まいようひ)を一目見る為に。

ただし、美しい花には“毒”がある。
甘美な香りに夢中になっているうちに、致死量を超えてしまうような猛毒が。

“舞妖妃”にはもう一つの顔があった。
それは密偵スパイ)だ。
美しい花は今日も依頼を受け、密愛の罠に獲物を嵌めていく。


――ある年の7月。
シャナーサ王国で『世界次世代指導者会議』が開かれることになり
思いもよらない依頼が“舞妖妃”の元に舞い込んでくる事となる。

贅の限りを尽くしたヒラール宮殿を舞台に、
《9日間》の凄絶なスパイミッションが幕を開けようとしていた。

「殿下、ご自分の気持ちに素直になられてはいかがですか?」
「さあ、私の目を見て。身も心も、私は全て貴方のモノ――」

蛇のように絡まり逢った毒牙は解けるのか。
今宵、ライラ一夜の宮殿で、魅惑のムスクが香り色づく――

 

全体感想

甘美な罠に絡まるのは誰か────

PC版の3本をSwitchで一つにまとめて発売された移植作品。PC版は未プレイだったのですが、Switchにするにあたり、ちょこちょこ色っぽいシーンなどが修正されたとか。
設定としては魅力的。使用されているBGM、色彩など、闇夜の中に映えるような、妖しい世界の雰囲気が引き出されてます。
ボリュームは一夜、二夜、三夜と夜が重なる度に長く濃い内容になっておりました。特に三夜は真相ENDもぐぐっと詰まっているので見応えあり。比べてしまうと一夜がかなりあっさりしていたので、別々にしてしまうと差があるなと感じてしまいます。
しかしながら全体を通せば全てが繋がり、意味があるものになっていく三夜の収束の形は面白くワクワクしながらプレイ。結果、とても満足です!
シナリオの勿体なさで言えば一夜。穴が多く、細部の組み立てがおざなりになっている事が多々。全体の形には一見なっているものの、部品抜けがちらほらあってガタついてるといった印象を受けました。要は色々詰めが甘く、ツッコミが絶えない。
この粗がちょくちょく出てくるおかげで、気になってしまい話とキャラの気持ちなどに今一つ集中出来なかった事は否めません。
二夜は密偵としては平和な内容なのですが純粋にとても面白く、前半の兄弟の違った魅力もさる事ながら、コミカル&シリアスなバランスの良いもので、次々と明るみになっていく展開にどうなるのかと楽しくプレイ出来ました。
三夜はトゥルーENDもあり、主人公シリーンと攻略キャラ二人の関りが一番深いので、設定もハラハラ感あり、エロさも最高(笑)で、謎が明らかになるので特別感いっぱいだったなーと。

その各シナリオの影響か、恋愛過程は一夜、二夜、三夜とキャラごとに感じ方の違いがありました。
一夜はポンポン駆け足な早めのテンポ。只、シチュ萌えとしては多数用意されており、キャラクターの魅力は十分にあり。やや予想通りなものが多かったかなと。
二夜は兄弟からの取り合いになりつつも、政治的な暗躍、後宮という女のどろりとした部分もピックアップされつつの、それぞれ二人の王子の愛し方が似ているようで違ってもいて良かった。基本的にこのご兄弟の愛情は優しく柔らかです。
三夜はもう全てがドラマティック満載でした!エロも断トツ一番!色々設定が美味しく豪華だったなと。
ハッピーエンド、バッドエンド、二重スパイルート、そして三夜のみトゥルーエンドあり。バッドに関しては個人的にはどうしてそうなるんだとか、予想通りなあり得る結末が多かったです。でも皇驪のバッドは儚く切ない悲しさながら、堕ちて滅びに沈む過程が綺麗でした。

絵はユウヤさん。作品世界に合わせた塗りが引き立ってます。裸の立ち絵がこれでもかと出てくるので、筋肉堪能♡←
テレビモードを少しやってみたんですが、ちょっと紫とかピンク系のカラーが目に眩し過ぎてしんどくなってきたので(老化/笑)、今作メインはテーブルモードに。
只、髪の色が淡いキャラが多く、テレビ画面からSwitch本体の画面だと慣れるまで見づらく感じました。テレビ画面だとくっきり感が強かったから余計にそう感じてしまったのかもしれません。
女性は艶やかに綺麗に華やかに、男性はそれぞれのタイプ別の魅力と体格美!(笑)ライザール王は腕の内側とか筋とか骨の浮き出方とかもう色々っ最高でした…°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°←

システムはセーブデーター大きくて見やすかったです。画面切り替えなどはややもっさり。選択肢ジャンプはあるんですが、ルートが違うと同じシーンが繰り返されても未読で飛ばせないのがやや不便。既読スキップももう少し早いと助かるかなーっと。

BGMがそれぞれの国のイメージに合わせているので浸れます。二夜、三夜好き。OPの曲がとても好みで、プレイ期間中、普通に鼻歌歌ってました(笑)。

一夜二夜三夜と密度に差があり、粗があったりとバランス的には傾く部分がありはしましたが予想外の展開もあってとても面白く、先の展開を楽しみにしながらプレイ出来ました!良かったです!!

キャラ…キャラはですね!(はい、うるさいよー)
ライザール王、超最高萌え!!!
プレイ前から一番好みでしたが、プレイしたらとんでもなく突き抜けて滅茶苦茶好みでした!!!(≧▽≦)ここまで性癖に突き刺さるタイプな方、久々かもしれない(笑)。声が森川さんなのも破壊力増しでした。
ああ、恰好良い―――っ!!!(うるさい)

ライザール王にガッツリ持っていかれた気もしますが、真相は面白かったし攻略キャラ皆、素敵でした(*´▽`*)

 

キャラ別感想

シリーン/主人公

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踊り子で色仕掛けメインのスパイ稼業とは、何て昔懐かしい定番エロ設定v(言い方)。
というのに男を知らない身体でキスすら未だって清らかさに驚く。嘘んっ(゚Д゚ノ)ノ
いや、いくらヘナタトゥーが最強の催淫効果があるとしても、睡眠針だけではどんなアクシデントがあるかわかんないではないですか。よく無事にいられたなぁ、と変な感心をした私。
心配の通りに今まではこうじゃなかったのに…!といった事が攻略キャラで発生しまくります。いや、今までが上手くいきすぎた気がするのよ、シリーンちゃん。
手慣れてる感があるのに結構隙だらけだし、仕事と私情を完璧に分けてするのよ!私は百戦錬磨の女スパイ!みたいかと思ってたら相手にサクッと絆されたり揺らぎかけたりと、割と崩しやすいなぁって(笑)。
スパイは完璧にこなしてきた近寄れば危ない女とか、そっち系に近いのかと思ってたのでちょっと意外でした。
でも優しくて、大人なようでいて時に無邪気な面も覗かせる、可愛いヒロイン。好きですよー(*´▽`*)
男を色で篭絡する女性の設定でよく出てくる「唇のキスを許してはいけない」はベタではあるんですけど、シチュ的には本気の恋愛過程での萌えポイントではあるのでどう見せてくれるのかワクワクもありました。でもまあ、免疫無いので即落ち気味(笑)。
スチルは色々衣装や髪型が変わって華やかではあるんですが、変わり過ぎて目が忙しかったと言うか。印象が変わり過ぎてちょっとイメージ固定が難しかったです(^▽^;)
攻略相手によりやや言動にツッコミどころがあり、もだもだ思う所もありましたが、優しさを失わない可愛いヒロインだったと思います。


ヴィンス・ルーガン CV:谷山 紀章

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女性に対する鉄壁のガードを持つヴィンス殿下。
外見は普通にすっごく良い男です。厳しさを表すクールガイな感じがめっちゃ出てる。それにしても顔周りの色彩が淡くて目が細まって困る(笑)。
でも谷山さんのお声が合ってらして、ヴィンス殿下が持つ厳しさと甘さと弱さのバランスが良かったなぁって思いました。
あっという間にヘナタトゥーを使われ誘惑される展開なんですが、刃で己を傷つけ痛みで抗うって恰好良いなぁ。さすが…って思ってたら抗えたのその一度だけだったよ殿下ー(笑)。
シリーンもシリーンで「まさか抗うなんて…こんな人は初めて」とか何とか驚いていたんですけど、ホントに思うんですが今までの相手がチョロ過ぎたんじゃ…って気はしないでもない。だってこういうタイプ、要人なら他にもいそうじゃないですか。まあ、ヘナタトゥーがかなり凄いんだろうけども。
でも女は所詮大人しいだけの政治の為に必要な時に使う道具、みたいな事を言って興味ねーって感じでありながら、シリーンに落ちるのが超早くないですか殿下!(デコピンしたくなった←)もう出会い頭、あのよろけて胸元に飛び込んできた時点で即効目が離せなくなってる彼に笑いが(失礼)。
その後もサクサクと心奪われていってる順調さに、意外に純な人なんだな~と。シリーンもシリーンで絆されるの早かった気も。お風呂のシーンもそうですが、心から優しくされた事がないからヴィンス殿下の優しさに動揺したりと、いや本当によく今まで無事だったなー。スパイと言うには今一つ緩すぎて疑問と心配が。
そんなお互い心惹かれてる、それなりにほの甘ゆい感じの時に、依頼仲介していたテオドールがまさかのクーデター。しかも店主の色んな情報資料とか盗んで逃げたとかで。中盤でやらかしそうだったけど、最初に登場した時は爽やか友人でサクッと終わっちゃうかと思ってたよ、私(笑)。
直ぐ国に帰ろうとするヴィンス殿下に、一旦引き留めた方がいいんじゃないかと誘惑で誤魔化しかけたら、すったもんだであっさり唇奪われてしまうシリーン。油断し過ぎです、お嬢様…とツッコんだのは私だけじゃないと思う。しかも唇を奪われた動揺でそのままヘナタトゥーの効力の影響受けたヴィンス殿下に無理矢理頂かれてしまうっていう…こういう展開っていうのがね、今までの仕事の相手でなかったのが不思議だったんですよ。ヘナタトゥーって便利だけど逆に危険もあるなーって。まあ、ヴィンス殿下だから良かった(のか?)ね!
でもこのクーデターの展開は色々粗い部分があったように思えます。テオドールがクーデターを起こした真意もちゃちい。言葉だけなので余計そう感じるのかもしれませんが、彼の言い分だけを聞いてる限りでは政権を乗っ取る程のものかいなって思ってしまう。起こした割には玩具もらった子供か?みたいにやりたい放題で国荒らし。本当に王になりたかったのか、それとも己自身と共に国を潰すつもりだったのか、何だか敵キャラにしては中途半端でよく分からない人でした。
ヴィンス殿下とシリーンがテオドールに捕まるくだりとかも、拘束して拷問で瀕死にさせてたとは言え監視緩すぎるし、シリーンを何故中途半端に斬りつけてヴィンス殿下と同じ牢内に入れたのかとかとか、わざと逃がしたいのかと思った程に体制が甘い。
逃亡期間の追っ手具合(これまた緩い)、内々に国を奪還する為の動き方、難民問題等々、どうも抜け所が多くてツッコミ満載の事が多かった。
でもクーデターが起こった事により二人の関係が深まり、甘いシーンもありつつ、ヴィンス殿下も国を背負う王として、男として、人間としても成長していく姿は見ていて心地良かったです。
残虐で恐ろしいと評されていましたが、本来は誠実で賢君の素質を持つ人なので、この人なら国王にって思わせる人物になったのは良かった。スマートに恰好良い。惚れた女を大事に愛情深い所も素敵な人です。
ただヴィンス殿下って本気になるとがっつき度が凄いと言いましょうか(笑)。場所も状況も構わずしたいと思ったらやるんだぜっ(←)には笑ってしまう(笑わないの)。駄目よー、アウトドアは。絶対誰かにはバレてそう。ほら、シルエットとか動きが…←やめろ
ハッピーエンドは自身の身分を考え、不釣り合いだと身を引こうとするシリーンに戴冠式でいきなりキスして公開プロポーズ。やるな、陛下!カッケー!
で、バッドも一応見たんですけど、これ…何でそうなるの?みたいな。ルーガン国だけに蜂蜜をかけてんのかな?(笑)その心は?女王蜂と働き蜂でしょう~(なってない)。
いや、このバッドちょっと無理があるかなー。まあいいや(いいんかい)。


ロラン・クライデル CV:立花 慎之介

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無垢な中に愛に病んだ闇を内包させる、亡国の王子。
この方も顔周りが淡ーくて、テレビモードだとそうでもないんですが、本体画面ではやや見づらい。
最初に妹そっくりの人形抱えてきた立ち絵に何事だ、あれは…(0v0)となり、その後「ねぇ、パメラ…(うっとり)」とか語りかけられてみなさいな。Switch画面から顔が引く引く(笑)。逃げたい、関わりたくないって呟いてしまうがな!
でもそれも生い立ちの不遇極まりない扱いからきているので、本当普通の生活、あたたかな心に触れてほしいと思いました。
また立花さん、演技が細やかなので色々お上手すぎで持っていかれる。様々な面を持ち、幼さ残るあどけなさ、色香で圧する危うさ、病みきった怖さ、芯持つスマートな青年と、忙しく変化する多面な彼を演じられていて、この方の演技って本当に聞かせてくれるなぁって感心します。
過去、幽閉されている間に侍女から受け続けた性的虐待、パメラの玩具のように兄ロランを扱う姿など、クライデルの女性優位のえぐい面が中々な不快感を覚えるロランルートで、途中で胸がむかむかしてました(^▽^;)
そんな彼であるので洞察力にも長けていて、シリーンの事も自然に人間性を見抜き、「貴女は、優しい。仕事だと割り切って行動する裏で、貴女はその優しい心根を失わないでいるように感じる…」と、そこからシリーンに心惹かれ始めていくって流れは自然だったなと思います。
まあ、病んでる面が顔を覗かせたりもするので、そこがハラハラしてしまうんですけどね。このモードになっちゃうと、シリーンも全然今までの仕事の技が役立たずと化す…っていうかぶっちゃけテクニシャン(笑)なロランなので、そりゃ本気出されたら未経験なシリーンでは相手にならないわなーって。
なので唇のキスもあっさりグイっとぶちゅっと(言い方)されてそのままパニックになって抵抗できないまま全部頂かれる…ヴィンス殿下と変わらないよシリーン(笑)。何度でも言う!よくこんなんで今まで唇キスされなかったなと!隙があり過ぎだとツッコミたい。
この流れだったので、どうにもシリーンの方のロランに対する恋情の変化、これが私には今一つハッキリ掴みにくかった。終盤、告白してましたがちょっとうーんって感じ。
こちらのルート、引っ掻き回し役がパメラであったのですが、ヴィンス陛下とか鱗兄弟(特に兄)が恰好良かったです。ヴィンス陛下、何だかんだで本当良い人ですよねーっ。パメラの策略で売られたシリーンを助けたいって言われたらロランに助力するし、パメラにも一刀両断っぷりが清々しいし。
それにしてもこのルートのテオドールは何もないままだったみたいで、よくわからない理由で中途半端に退場。只これは二重スパイルートで結びつくんですが、ロランルートだけではそれからどうした?と、明らかに怪しさを残したままだったので消化不良。もうちょい上手く収めて欲しかった気も。
ヴィンスルートでのパメラの人物像がロラン&二重スパイルートで違っていたようなのも気になる。いや、出番はないから実際はよく分からないんですが。こういう収集がスッキリ片付けられていなのが残念。
精神面が不安定だったロランでしたが、シリーンを本気で求めて愛していると告白するシーンは恰好良いな!って感じました。
過去を話しても蔑みも媚もせずに自分を見てくれた、そんなシリーンだから好きになったって所の、「侮らないで下さい。僕は優しくされただけで好きになるほど、単純でも無垢でもない」なんてもう、立花さんの演技力の良さが輝いてる( *˘ω˘* )ロラン、良い男ではないかと。
終盤なんて髪カットしてアップして正装してキリッとシリーンを助けに来るし、急成長っぷりに親心のような感動(親心って)。
夫婦になってからは政治力も凄いし、ヴィンス殿下が溜息をつくほどなのには笑ってしまった。確かに「成長し過ぎだ」ですが、良い結末でした。
バッドは2つ。自分のものにならないならってシリーン殺しちゃうわけなんですが、遺体を蝋人形にして引きこもり桃源郷生活。痛い。思わず「お前を蝋人形にしてやろうか!!」(←不謹慎)って閣下の言葉を思い出しました。これぞ蝋人形の屋形。
もう一つは売られたシリーンの身代わりにロランが娼館に。そのまま性の快楽の虜に溺れて堕ちているEND。どちらも道を間違えばあり得そうな彼のBADでした。


二重スパイルート:ヴィンス&ロラン

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テオドールが更に救いようがなくなっていてちょっともう笑うしか(いやいや)。まあ、こちらでは思ったよりあっさりとパメラと共に企て失敗。
所謂二人から求められ、どちらを選ぶ事も出来ないまま取り合い状態、スリーでプレイな日々に溺れていくってENDなんですが。
もうアレですね、二人に続けざまにあっちもこっちも奪われて即落ちしていく順調さに、シリーン…もうちょっと頑張ってくれと思わずにいられなかったルート。
爛れてるーすっごく爛れてるー肉欲の三角関係( ̄▽ ̄)
ラストの店主様も不穏満載で怖そうだし、でも先がちょっと気になる出し方であって、PCでまず一旦ここまでだったかと思うと、続きが気になる上手いな商売っ(←)と思ったりw
ヴィンス殿下がシリーンの初めて奪った後、「責任は取る」って言う、あの彼がやっぱり良い人過ぎて好き。

 

鱗 皇驪 CV:興津 和幸

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二次元に想いを馳せながら、裡に多くを秘め憂う、知性と理性の優しき皇太子。
またしても顔周りの色彩が淡ーいっ…って、よく考えたら希驪とライザール王以外、皆さん淡々だった(笑)。
いや、この皇驪ルートのシナリオ、とても面白かったです!色んな魅力が詰まっていて、先がどうなるのか楽しみになりながらプレイ出来ました(*'▽')
でも皇驪様の立ち絵が艶やかな美女にしか見えない!きれーいっ(*‘ω‘ *)と何度思ったか(笑)。仕草も上品漂うものなので、シリーンと並ぶとタイプ別美女二人。でも身体はきちっと引き締まった体躯の男性(当たり前)。脱いだら凄いんですが出来る人(何の話)。
こちらのご兄弟の二夜での依頼が『白蛇伝』の白娘子にのめり込んでる兄を心配し、白娘子になりきって誘惑させてから振り、現実の女性を見られるようにしてほしいとの、希驪太子からの依頼。一夜と違って平和な依頼だった為か、それぞれの心の動きが丁寧に感じられました。
異母兄弟の希驪の依頼とはいえ一夜のテオドールみたいな裏はなく、本当に純粋に次期皇帝になる兄の恋愛観を心配してのもので、全体的に家族思いが深くて素敵なシナリオでした。
最初はもう口を開けばたおやかな面立ちで「ああ、白娘子…」しか言わないのでぽやんとした印象だったんですが、会議では『白蛇伝桃源郷にいっちゃってたかと思えば瞬時に切り替えて知性を発揮と、ギャップ王子だわ…って所から次々と本当はかなり出来るぜ、これぞ王の器だぜっ、ってな所を見せてくれます。
お兄ちゃん、カッチョイイ♡

でもこういう人って変態か病んでる要素も入ってる事がありそうなんですが、途中途中( ;,,`・ω・´)ンンン?と思うシーンはあれど、結局とても誠実で賢くて優しい、まっさらさらに綺麗な人でした。尊いなぁ
「きっとそなたは、胃の腑や心の臓までも美しいんでしょうね」と、何気に怖いってな科白とか(実際は普通に褒めてただけ)、桃お食べ~な何プレイかと思えばちょっと(?)変な食べさせ方なだけかーいっ!と、色々予想を上回る変わった人ではありましたが、何処までも禁欲的な良い人。
「そなたを汚す人は、私でさえ許せないのです」と、シリーンが躍起になってあの手この手で誘惑しても一切手を出さずにこの調子であるし、裏もなく優しさを向ける、こんな人であるからこそ仕事で騙している心苦しさを覚えるシリーンの揺らぎが分かりやすくて良かったなぁと。一夜よりは心惹かれる感じが自然に思えました。
でも好きな人にお風呂に誘われて、土下座で断るまでするキャラそういない(笑)。シリーンの溜息にめっちゃ同情してしまったw
で、会議が終わり、プロポーズされていざ現実を突き付けて振る予定が、白娘子と被せて見ているのではないときたからお兄ちゃん美味しいっ。ずっと「白娘子」で呼んでたのに、ここで「シリーン」って変えるのもニクイ。
「いつしか私は、そなたを白娘子として見られなくなっていきました。そなたが、あまりにも魅力的だから。もはや、白娘子などは関係ないのです。私は、そなた自身が好きなんです」「そなたは強くて優しい女性だ。でもどこか脆くて危うい。…私は、そんなそなたを守りたいのです」ってこれは狡いー、ちゃんとシリーンを見ていて好きなんだっていうこの告白のくだり素敵で大好きです。そりゃシリーンも落ちちゃうよ。
ぽやんとしていながらいざ、って時はしっかりと大きく包んでくれる、そんな安心感がある人ですね。でも可愛さもありってどうなってんの(どうもこうも)。
でもこのご兄弟は本当に仲が良くて微笑ましい。とてもお互いを大切にしているし、認め合っている。心根が綺麗ですよね。希驪が依頼した事についてどういう結果であれ、兄にきちんと依頼して騙してた事を告げ、謝るつもりだったって、どう育ったらこういい子に育つのか。うちの息子も大きくなっても失わないで欲しい兄弟愛、としみじみ思う程素敵な兄弟です。
後半は皇后に攫われて命狙われたり、瞬く間に結婚とか、皇驪の本当の真意と決意、想いを確かめ合う二人、後宮内で渦巻く悪事と愛憎、それを何かどこの時代劇ですかっていう成敗劇になったりと、何本のドラマが重なってるんだな怒涛の展開だったわけですが、ツッコミどころはあれどもスカッとする収め方で面白かったです!
このルートはシリーンも密偵という仕事を最大限に活かして動いていたのも良かった。輝く女性は美しい(˘ω˘)恋愛過程も丁寧だったし、お互いを好き過ぎる姿も可愛らしい。
終盤で睦み合ってる風を装いながら現状報告や計画を話し合っているシリーンと皇驪は息の合った夫婦でもあり、未来長く治世を思わせる賢君の皇帝と皇后の姿を見たようで、これまた素敵だなと。
皇驪お兄ちゃん恰好良かった!コミカル部分も可愛いし、希驪と妹達との家族愛も面映ゆいし可愛いし、心が温かくなるお話でした。
バッドは2つ。どちらも皇驪らしい結末だったかな。『白蛇伝』の世界に病みきってしまう調教ENDか、喪失を恐れる果てに壊れていくEND。でも壊れるENDはスチルが綺麗でした。結果は身を滅ぼすんですけど、二人にとっては幸福なまま。映画の吉原炎上思い出しました(古)。
興津さんの上品な声の魅力が存分に引き出されてもいますので、聞いているだけで落ち着きますね(*´▽`*)エロイ声なんてもう流石の一言です。でも吉原彼岸花とか、アニメのフルーツバスケットのキャラみたいに低音も素敵です♡
余談だけど店主の病を治すには興奮した若い男の血が必要とか、明らかに変なんだけどもシリーンが一切疑ってないの気になる。ちょこちょこと怪しい店主も気になる。


鱗 希驪 CV:佐藤 拓也

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朗らかでいて幼子の様に繊細な、心優しい一途な鱗帝国の第二王子。
お声が佐藤さんって、このご兄弟最強ボイス過ぎる。いやもう、リップ音とか吐息とか、色気全開で耳ご褒美(*ノωノ)
立ち絵のペコちゃん舌が気になって仕方がなかったんですけど、私だけでしょうか(笑)。だってアレを見たらつい口説いていても脳裏にあのペコちゃんが浮かぶ…随分食べてないけどママの味は美味しいよね。←何の話だ
八重歯は可愛いですね。一昔前はよく八重歯キャラってあんな描き方多かったなぁ。でも外側まで出てるって矯正した方が…(二次元です)。
もの凄ーく全方向スペシャルに素直。あらゆる欲求にも素直(笑)。男ってバカね…って言われそうな即物的タイプ。でも分かりやすすぎて可愛い。何だかんだで誠実さが滲み出てるし心根綺麗なので、兄と全然違いそうでいながら似ている二人なのが良い。
シリーンの本来の笑顔見てあんなの反則だーって真っ赤になるしで、見ていて恋に落ちて行く様子が手に取るようにわかる人。本気の相手は作らないって決めているらしく、その都度いやいやいやっ!って思い直そうとしているんですが、すぐちょっとした事でドキッとしてるので、見ていてひとり漫才みたいで面白かった(酷)。
自分から兄を誘惑してほしいと依頼したのに、シリーンが気になって仕方がないのも丸わかりなので、誠実さと嫉妬の葛藤に翻弄されていく姿はコロコロ感情そのままに突っ走る大型犬そのもの。シリーンがよしよしヾ(・ω・`)ってなっちゃうの分かる。見せ方が間違っちゃうとマイナスにもなりそうな大人の子供部分が上手く魅力になっている。
花びらを取ってもらってる所を角度からキスしてるのかと誤解して「俺には駄目って言ったのに、こう兄とはキスすんの?」って迫ったかと思えば叱られて大いにしょげ、素直に反省して即花を買い謝ると、人柄の良さが溢れ出るエピソードが多い。そりゃシリーンも嫌いになれないよねーって。
兄に嫉妬して自分の方が優れていると思っていた事とか、でもその後で兄の凄さを見て素直に反省し、「こう兄の力になりたいんだ」とか、本当に嘘のつけない気持ちの良い人だなと。
真っ直ぐな彼にシリーンが次第に心揺れていくのも納得いく過程でした。
大らかで遊び好きで女好きながら、見るべきところはしっかりと見抜く力を持つ人なので、こういった所も兄弟似ている。良い所を共有している仲良い兄弟の姿は微笑ましい。
密偵という、男を欺いてこなしてきた仕事をする自分に恋をさせてはいけないと、冷たくあしらっていたシリーンの真意にも気づいていたし、何だろこの好きポイント多い兄弟は。ひたすら優しいーっ。
結局振って国に戻る展開…皇驪と違って不穏な何かが起こるでもない感じだったので、どうなるのかと思ってたら「やっぱり君の事、忘れられない」って引き返してきた!(笑)。早いっ!まあそうしないと続かないから(待て)でも早いっ!
「好きにならなくていい、見返りも求めない、だから君の事好きでいさせて、放っておけないんだ、駄目だって言っても無駄だからね!」うん、惚れたが一直線素敵だ!!(≧▽≦)でもこれ本気で好意欠片も持ってない相手だったら、どんなにイケメンだろうが超ウザイかもなとか思ったりしたりも…←言うな
ヘビクイワシのリーシャとのコミカルな遣り取りのエピソードも良かった。懐かなそうなツンツン鳥さんなのに、頭擦りつけるまでいくって凄い。やはり鳥さん相手でも甘優しい口説きボイスで言われたからだろうか(笑)。本当に誰とのラブシーンかと思ったww
で、ここで希驪に恋する美蘭が嫉妬している所でアイーシャが恋相談なんですが、嫉妬対象の相手がシリーンと知らずに美蘭の言い分だけで悪い女に騙されてると聞き、「私だったら、殺したいって思っちゃうかも」とか軽率に言っちゃう。いやまあ、アイーシャは本気で言ってるんじゃないんだけど、愛の重みから違いがあり過ぎて美蘭、「いいんだ。殺したいって思って…」とか不穏な方向に。ああ、この後の展開がめっちゃ読める(笑)。
何かっちゃ口説く希驪に「はいはい」と流すシリーン、それに子供みたいに拗ねる二人の遣り取りが微笑ましい。
間接キスに照れる純真さのある大人の男性はそういない(笑)。っていうか間接キス程度(程度って)で慌てふためくのって、この人女慣れ本当にしてるんだろうか。最初の依頼時のアレはどうなんだって、ややこの部分は疑問に思うんですが。それ以上の事多数の女性としてきたんでしょーに。所々こういったちぐはぐさが気になるライラ。
即物的かと思えば誠実だったりと、大切に思えば思う程手が出ない、全体通して印象はずっと変わらずの好青年だったなと思います。エロ正直なのは変わらないけど(笑)。
店主の指示で希驪を連れ戻さなければならなくなって鱗帝国に行ったものの、シリーンにとって希驪は純粋で誠実で真っ直ぐな、自分には眩し過ぎる人。惹かれていく心とのせめぎあいの中、やっぱりきちんとそういうのも見抜く希驪が恰好良い。
「無理に誘惑しなくていい。君になら利用されてもいいからさ」って男前だなー(*´ω`*)シリーン泣かされるでしょ、こんなん。
終盤はやはり恋に狂う美蘭、ひたすら怖い。皇后も大概だけどこっち負けてない。鱗の女怖いがなっ!ってなる。展開は面白かったんですけど、ちょっとドロドロが長くてしんどくなりました(;^ω^)
幸せが一番ですねー。バッドはこれまたあり得そうな悲恋でした。ああいうの痛くて哀しい。蝶毒の斯波さんの例のシーンと何故だか重なった。泣く(TAT)


二重スパイルート:皇驪&希驪

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まー、こちらもこちらで爛れてるぅーるるるー♪←既にスリーでプレイに疲れてきている。
こちらのルートはおおまか一夜と同じ流れ。私、こういうのは苦手なので途中でしんどくなってきまして(;^ω^)
まあ、優しい二人なのは変わらずって事で。でも本ルート見てからこれだと、あんなに誠実な二人がこちらの道を選び取るとは思えないのでやや無理があると感じてしまう。
そしてラストに登場してはどんどん怖くなっていく店主様。いやー、絶対あの過去でシリーンに何ぞしとるやろっ、ってなりますわ。
ライザール王も意味深登場でしたね。しっかしちょこっと登場でも森川さんの声ホント良い声だなってしみじみ思ったルート(いや、違うだろ)。


ライザール・シャナーサ CV:森川 智之

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国を憂い、民を思う、圧倒的な強さで突き進む、勇猛でいて孤高なる王。
褐色ワイルドは狡い。頭撫で撫でする人狡いーっ。
まず、叫んでおこう!(やめろ)
ライザール王超恰好良いーっ!!森川さんスペシャル恰好良いーっ!!!(うるさい)
そんなときめきに彩られる帝王っぷり健在の素敵ボイスでした( *´艸`)ライザール王は外見から内面まで飛びぬけて好みで…!もう、森川さんがまた超ハマるので、倍増しにガツガツ落とされるっ。あー、すっごい良かった…(〃▽〃)←浸る
三夜にして一気に真相も暴かれてくるし、シリーンと深く繋がっていたエピソードもありと、メインヒーローたっぷりな立ち位置で魅力満載でした!ライラのタイトルも含まれていて、ライラの意味がここでやっと分かった。
初っ端から未来の妻だ発言で始まって、何が起こったのかとド吃驚(笑)。しかもジェミルの王に向ける殺意だとか、さすが最終第三夜、展開がいきなり凄い。
そして美人の若い娘の誘拐が多発、七年前まで姿を現さず引きこもっていたライザール王の突如の変貌と政策、端正な顔立ちとされる義賊ライラ・ヌールの話と、これ聞いただけで誘拐事件は店主絡み、7年前の王の変貌はライラ・ヌール(現ライザール)が何らかの事情で入れ替わったんだろうなーと察せられるわけなんですが、これこんなに最初の方で出しちゃっていいんかな?と思ったりもしたんですが、前以て分かるようにして謎解きシーンの盛り上がりがあるのかな?とかどうでもいい事つらつら考えてた冒頭(笑)。
こちらのルートはライザール王の婚約者である貴族の娘レイラさんが、政略結婚なんかいやーっ!私は好きな人と駆け落ちするの!って事で逃げ切れるまでシリーンが身代わりになる依頼を受ける流れ。勿論、店主の求める血も必要って事で。成程~とは思いつつも、幾らなんでもこんな身代わりすぐバレるでしょ!ってツッコミどころがあるのは変わらず(笑)。
でもさすがなライザール王、直ぐに疑惑の目を向けてくるし、この方本当に何もかもが秀で過ぎて強い。ヘナタトゥーすら全く効かない。初めてシリーンが最初から歯が立たなくて翻弄されている。相当なテクニシャーンッ(笑)なわけですね。まあ、今までの誘惑相手がちょろいか変愛か特殊か(言い方)みたいだったんで、誘惑して誘惑し返しての遣り取りがこれぞこの作品の醍醐味!を味わった気がします。
なので色っぽさとかエロさはずば抜けてました。エロ攻め攻めな森川さんの演技、やっぱり破壊力ある°˖✧◝(⁰▿⁰*)◜✧˖°
リップ音などは少なめなんですけど、声の出し方とか吐息のかけかたとかがナチュラルにリアル感が出ている所が凄いなーっていつも思います。エロい部分だけじゃなくて感情変化の部分とか、語彙力ないんですが素敵なのです(*'ω'*)
「お返しをしなくてはな」「はな」部分の吐息がかった声の落とし方とか、ああいう所凄く好き!!(細かいわ)
とにかく王たる王な風格、剛腕たる強さを持ちながら、身分差のない目線で物事を見る広い視野からくる発言が恰好良い。「皆、等しく大切なこの国の民だ。嘲るような真似は許さん」とか、何だこの恰好良過ぎる人…!と前半から好みを突かれまくり(笑)。
ライザール王のルートは今まで小出しに出てきていた店主の企みが晒されるので、見応えがあり、シリーンが店主に記憶操作や洗脳されているのも分かるし、ライザール王との恋愛もあるしで、先の展開が非常に楽しみでもありました。
人身売買の主犯がライザール王だと店主から吹き込まれてスルッと信じちゃうとか、店主様の為に…!って頑張っちゃうシリーンにやきもきもしたりしながら、そんな中でライザール王の人となりに自分が理想とする王の姿を見せられ、店主への疑惑が初めて浮かぶんですけど、そんな事ある筈が…!って葛藤とか起きる頭痛とか、もう本当はよ気づけっ!てなる(笑)。
その狭間で結婚初夜を迎え、誘惑して血を採取しなければと頑張るけれど、ライザール王がやはり一枚上手。こんな時にヘナタトゥーがあれば、って思った途端にそれがなければ自分はこんなにも無力だ、何の役にも立たないって投げやりになってついに禁じられていたキスを受け入れちゃう流れ。いや、ショック受けてるシリーンに悪いんですが唇キスと貞操まで守るのなら、ヘナタトゥーぐらいの強力な仕込みに頼らないと厳しいと私は思う。うん。←
それでもってこれまで散々男を騙し欺いてきた自分が操守って何になる?もう身体もいいやってまでなっちゃうけど、初めてなシリーンは怖くなってつい本気で泣いてしまうわけなんですが、それまで確信して疑いまくっていた(まさか本当に処女とも思ってなかった&男経験慣れしてると踏んでた)ライザール王、初めて動揺。もうこの時点でシチュエーションが最高に私が好き過ぎるの連続でっ!
この時の森川さんのね!本当に悪かったって優しくなる声音の切り替え具合が超萌え!!!恰好良いったら恰好良ーいっ!!!(うるさい)私、思わず「恰好良い…」なる呟きの連発で顔をマジで覆いました(笑)。←馬鹿
でもこの後しっかり頂かれてたんですね(笑)。Switch版だとザクっと時間ジャンプその後…になってましたが、PC版ってその辺りはもう少し踏み込んでるのかな?
これでグッとライザール王がシリーンに傾くんですよね~(〃ω〃)
舞踏会で心から楽しそうに笑うシリーンに「…普段から、そうして笑えばいいものを」ってデレるし!これまで全然だったから私万歳(お前が万歳してどうする)。
シリーンもレイラと偽りながらも心の距離が近くなっていき、ライラ・ヌールの正体がライザール王である事とか、その真実を知り、シリーンの彼への信頼と愛情が深くなってくる所とか、この二人の恋愛は見所が多かった。
っていうか、会議中に他の王子の前で堂々惚気る王が最高過ぎる(笑)。
前半の騙されんぞ、やるならやってみせろ、んん?みたいな危険な男満載攻め攻めから、大切な存在に対する慈しみ具合と優しい甘さで包み込む深みある魅力、すっごくすっごく好き過ぎる!!!←末期だわ
「今まで誰の助けもいらないと考えていた。…だがお前に助けられて、人の手を借りて初めて為せることもあるのだと知った」「お前を疑ってすまなかった」とか、そういうとこ見せて素直な言葉を告げるのもずっるーっ、カッケー!でした。
萌えが多過ぎる。「泣くな。お前の涙には、どうも弱い。ほら。…ん」でちゅっですよ!「ほら」がね!!やっさしーぃっ!!!(止まれ私)プレイ中、何度幸せ感じたかしれませんでした、はい(笑)。
でもこの辺りからシリーンの欠けた記憶が刹那に出てきたり、店主の動きがどんどん怪しくなるし、突然のカルゥーの死(泣く(TAT))とか、シリーンの正体が遂にバレるとか、波乱含む展開が怒涛の様に襲ってくるので滅茶苦茶ドキドキしつつ面白かったです!
シリーンが探し続けていた大事な少女だと知った後の彼の、また違ったデレさがすっごく甘くてどんだけツボなんだ…!と萌えゲージが振り切り過ぎて、最終おかしなテンションに(あかん大人)。
でも店主との対峙は意外にあっさりだったので、やや拍子抜けもありましたが。もっと色々卑劣な事仕掛けてきそうかと思ってたので、あれ、もう捕まった!って(笑)。まあ、何か結局誘拐や実験の証拠は見つからなくて、暫く投獄程度になってしまうとか。何も出来ないようにしたとは言ったけど、あの店主大人しくしてなさそうだからちょっと不安。まだ明かされてない人物(マイルズ)はこちらでは不明のままだったので、ジェミルルートかな?と思いつつ。
水煙草売りの彼は本当のライザール王かなと思ってるんですが、どうなんだろう。ジェミルルートも楽しみを残す感じで終息。
正式にくっついたらライザール王も遠慮なく甘くて、でも幸せそうで安堵感も覚えました。「お前が他の男を誘惑していたと考えるだけで正直その男らを全員殺してやりたくなる」「俺が平気じゃない」とか、嫉妬も堂々(笑)。
普段は王と王妃、夜は二人ライラ・ヌールとして国を守る姿が爽快なハッピーエンド。いちゃついてる風を装って今後の事を密かに話してるのって、漫画の『天は赤い河のほとり』でもあったなーと。皇驪もありましたが、こういうの恰好良い夫婦ですよね。
でも本当はカルゥーも一緒が良かったーっ(涙)。生きてて欲しかったーっ!!二人と一匹でライラ・ヌール見たかった…!そんな切なさも同時に感じたENDでありました。
バッドは店主に再び記憶を消されたシリーンが壊されてしまい、今度は身体を使って次々と男を誘惑し、店主の意のままになっている姿を見つけたライザール王が復讐を誓うEND。これ、ライザール王がかなり追い詰められてるものなので見ていてしんどいです。味方がもう誰もいなくなった状態でこれって…(TAT)なかった事に。←
もう、ライザール王とんでもなく素敵でした!この方のルートだけで買って損なしでした!!!

 

ジェミル CV:村瀬 歩

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恋心を押し隠し、焦がれる存在をひたむきに守るアサシン。
登場する度に「チッ」「チッ…」「チッ!」チッチッチッチッチッーどんだけ舌打ちが出るねん!とツッコんだものですが(笑)、恋する人にはとても不器用な可愛いコでありました。
そもそもシリーンが鈍過ぎて酷い(笑)。事あるごとに「弟なんだから」「家族でしょ」「姉なのよ?」と、どこまでも弟扱いがかなり不憫。
「完全に男扱いされてねー…」って呟く彼に同情するよあれはな(^▽^;)
その他男としてさっぱり脈がありません!みたいな発言をサラッと言ってくるので可哀相しかない(笑っちゃったけど←)
業を煮やして意識させるべく強引にキスすれば、「無理にそんなことしなくても分かっているわ。貴方がちゃんと一人前の男の子なんだ、って」ポンポンだもん。無いわーっ、あれは無いわ。めっちゃ頑張って攻めたのに、駄目ですよシリーン!(笑)
ちょっと初めて身体を重ねるシーンに、えーって思ったけど。いや、あれは危なくない?誰が入って来るかわかんないと思うんですが。でもライザール王も状況的にそうなるって分かってたから入らない様にしていたのか。そもそも王の部屋ならそうそう入って来ないか。至極どうでもい所を気にする私(笑)。
展開はライザール王のルートで明かされなかった部分の補完があり。元々店主を信用していないジェミルだったので、ライザール王についてからは真相が暴かれていく展開とかが面白かったです。店主についても更に詳細が分かるんですが、この人本当に非道過ぎてしんどかった( ˘ω˘ ;)何かシリーンは許せないながらも憎み切れないとかありましたが、私無理だなー。
恋愛的には鈍ーいシリーンが、ジェミルを一人の男として漸く意識しだしてからはスルッとくっついていった流れだったかなと。ジェミルのひたむきな愛情が綺麗でしたね。こういう闇に手を染める仕事とかに憂いながら諦めながらも、愛する人には純粋な想いでいる姿ってとても綺麗だなと思います。
あ、でも大人対応の相変わらず素晴らしいのライザール王が好き過ぎて、余所見してしまったのは否めませんが。←
水煙草売りの人はやっぱり本物の王だったのねーっと思ってたら、ジェミルが息子って事に驚くΣ(゚Д゚)そこまで読めなかった。でも何故立ち絵用意されなかったんだろう。欲しかったなー。
ハッピーエンドは洗脳を解き、店主を殺して正式にライザール王が自分の隠し子だったとして王位を譲り、即位と結婚式なる怒涛の早さでまとめられた(笑)。何か早い。この間に色々あったっぽいけどザクっとすっ飛ばされたんで早く感じる。
まさか王様になるとは思わなかった。でもお父さんとすんなり打ち解けたのは良かったなー(*´▽`*)
バッドは…これもちょっとぅん?って思った展開だったんですが。バッドに関しては全体的に今一つなのが多かった印象です。

 

二重スパイルート:ライザール&ジェミル

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これまでの二重スパイルートと違って、背徳爛れ満載ではなくて大団円なものでした。トゥルーエンドの通り、残された伏線全てを回収されたもの。色々予想外。
小出しに出ていた同じタイトルの本、マイルズの正体、アイーシャのもやもやっとした不確かな事など、綺麗に全てを繋げてくれたENDだったのでスッキリしました。
アイーシャはシリーンが人体実験だったのが分かった時点で「ん?なんで彼女は何もないの?」となったり、ちょいちょいと不明瞭な靄がかかった存在だなぁと思ってはいたんですが、まさか店主とグルのマイルズとは全くちらりとも考え及ばなかった。
でも突如妙に現代っぽい衣装になったり、あの部屋の内装も何処のいかがわしいピンクなお店やねんみたいなんだったりと、急にアジアンな世界からリアル現代みたいになってて違和感が。
結末は御伽噺にあるような悪女の末路でした。でも店主逃げたけど…あの半分蛇顔で狂人の不老不死はどっかでまた騒動起こさないだろうかと心配もありつつ。
恋愛は三角関係なのは今までの二重スパイルートと変わらずではあるんですが、何て言うか途中までジェミルルートまんまで、男として意識したタイミングで店主によって記憶消去されていたライザール王(ルト)との記憶が蘇り、好きになっていたのも思い出すので、背徳感は薄かったかなと。これは悩ましいよねーって(笑)。
でもですねー、本当にほんっとうに!!!二重スパイルートなんですけどライザール王が恰好良い過ぎてですねっ!!(何度目)焦がれて愛して離したくないってな愛情表現が堪らないんですよ!!!もう、ごめん、ジェミルッ!私はシリーンにライザール王選んでほしくなるのよねって(←だから二重スパイルートだっつーの)
またね、自分との記憶を取り戻したシリーンに「好きだ。俺の物に、なってくれ…頼む――」「頼む」の言い方がですねっ!!森川さん最高過ぎる、どうしてくれようなんですよっ。切羽詰まったあの息の吐き方とか落とし方が最高に萌える…!!!(*ノωノ)俺のものになっちゃえよ、シリーン!(だから)
一々好き過ぎるポイント高くてつい、取り合いしている所とか味方してしまいそうになる(笑)。
このルート、ジェミルとシリーンを巡って度々コミカルな遣り取りがあるんですが(出会った年数とか関係の濃さとか)、大人気ないっていうか子供っぽいっていうか、また大人の余裕たっぷりとは違った姿も見られ、そこも本当に良くて素敵でした♡要は何でも良い。←おい
結局今の所は三角関係継続中で、ワイワイと取り合いながらでした。いずれ選ばなければいけないけれど、今はこのままで…みたいな。うん、でも一番爽やかな三角関係の終わり方だったと思います。
こちらバッドもあるんですが…これもねー、ありそう展開なんですけれどやっぱり何かしっくりこなかったです。
カルゥーが生きているのが嬉しいルートなんですが、こちらで発覚するシリーンの両親のエピソードが哀しかった(TAT)生きててほしかったな。
ライザール王でタイトル入ってきたと思いましたが、トゥルーのこちらが全てを冠していたので成程ーっと。こういう繋げ方大好きです。

 

スペシャ

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平和なギャグですね!(笑)
一言申し上げるならライザール王、ヒョウ柄にあの水着はすげえッス(誰)…!!!
そんな貴方も最高でした(⋈◍>◡<◍)。✧♡(贔屓)

 

 

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see you next time!