ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

新装版クローバーの国のアリス~ Wonderful Wonder World ~ 全体・キャラ別感想 1 アリス/ブラッド/エリオット/ディー&ダム/ビバルディ/ペーター/エース

PSP【新装版クローバーの国のアリス~ Wonderful Wonder World ~】感想です。

旧クロアリは過去にプレイ済みですので、再プレイに近いですが、結構忘れてたので新鮮にプレイ。

 

ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は以下の閲覧にご注意下さいね。

 

新装版クローバーの国のアリス~ Wonderful Wonder World ~

使用画像の著作権は、権利所有者に帰属します。

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作品詳細はこちらから 

始まる前から終わりを待っている。

何も残らない、終わり方を。

 

銃弾飛び交う緑の世界。

迷い込んだら帰れない――。 

全体感想

前作、【ハートの国のアリス】からの続編。新装版なので訪問形式からノベル形式。クロアリの新装版はPSP版のみ。確かVita版移植決定の発表までは雑誌で見た気がしますが、その後まもなく事業停止しちゃったので自動的に頓挫。
今作は誰とも恋愛関係にならないまま、けれど全員親しい友人関係にあり、不思議な時計の国に残った所からスタートの設定。言ってみれば共通グッドENDか共通ノーマルEND後、みたいな位置になるのかなー。実際はこのENDなかったけど。
地殻変動が起き、人が移るのではない土地が変わる引っ越しという、この世界ならではの特殊引っ越しにより、ハートの領地からクローバーの領地へと変わり、遊園地と時計塔がなくなって森とクローバーの塔が出現。
なので国も変わり、全体のルールも変わるらしく、ナイトメアが中心の主催者となるクローバーの国では『定期的な催し物を開かなければいけない』ルールは舞踏会から会合というものになるとか。
訪問形式の時はこの会合期間は行動制限がかかるので、攻略がちょっと面倒だった気がします。ノベル形式はこの点がないからマシでした。ええ、マシなだけで大変だったのは相変わらず変わらなかったけど(笑)。
ハートの国と違うのは森にあるカラフルなきのこと立て札。木に張り付いた無数のドア。方向性もなく湾曲したりと、ダリの絵みたいだなーと。
このドアはクローバーの塔にもあり、ぐるぐる螺旋過ぎな階段と張り付いた多くのドアがある一角が。しかもこれら喋ります。誘います。「ドアを開けて」と。普通に嫌すぎで怖い。
ドアは一番望んだ場所に、行きたい場所に行けるらしく、また一番望む場所にしか行けない。一番以外の場所には行けないという事で、アリスにとってはこれが元の世界に通じてしまう恐れがあるみたいな。
アリスは時計の国に残る事を選んだけれど、元の世界を、姉を捨ててしまった事への迷いと罪悪感が残っている。どうも真相部分は思い出せていないままらしいので、余計にドアの場所に行けば惑わされてしまうシーンが度々。相変わらずナイトメアやペーターが呼び戻しております(;^ω^)
ただ前作と違って時計の国に残りたい意志があるので、今作では元の世界帰るor帰るな云々のやりとりはなく、帽子屋ファミリーはマフィアの面をより強く、クローバーの塔メンバーは時計塔とユリウスのいない事での不安や惑い、後は恋愛面を前に出してきた印象。
正直、既存キャラは中弛み部分が多かったかな?とにかく長さは変わらずボリュームがあるんですが、ハトアリより展開がダラダラしていたものが多かった。退屈になったルートもあり。
こう、一枚のとろけるスライスチーズを引き延ばすだけ引き延ばしてみました!みたいな感じのだらっとしたくどさが(その例えよ)。後、アリスがちょっ面倒な部分が多かった。面倒っつーか、苛々する(これこの後何回使うか)。
非滞在ENDはなくなったものの、友情イベントや2キャラ組み合わせサブイベント、固定イベントなど盛沢山に回収していかないといけなくて非情に疲れました。そう、確か旧クロアリでも終わった後に頭痛がして「もう暫くアリスお休みする!」とかなってたんですが(そしてそのまま何年…)、同じ思いになってる懲りない私(笑)。
正直言うならカードゲームのイベントはなくてもいいんじゃとは思った。なのに3まで発生あるんだよね~(^▽^;)
ハトアリに引き続き、訪問形式からの名残はありで、いきなり場面がガラッと変わってしまうぶつ切り感覚もあります。これはもう仕方ない。
全体的に面白くなかったわけではありませんが、キャラによって面白みに差が出てしまったのが残念。謎や真相が多かったハトアリと比べ、そういうものがなくなってしまったせいかどうしても単調に感じられてしまう。
キャラも新規キャラの一人、ピアスは好みじゃなかったから余計。ゴーランドの代わりキャラとしては全然足りない(個人的好みによります)。
もう少し変化に飛んだものがあったらと思いながらも、グレイが相変わらず滅茶苦茶良かったのでもういいや!ってなりました(単純)。

絵はハトアリよりアリスが大人っぽくなったかな?目のくりっと感が抑えめになってたように感じられたり。個人的に大人っぽいのが好き。スチルも変わらず多くて良い。
システムは操作ボタンが定番でないものが多くて迷った(説明書見ろよ)。特に既読ジャンプ、SELECT+〇ってやりづらーいっ!右寄り過ぎる(;^ω^)
後、音質悪くて急にマイクの性能どうした!?って感じる事がちらほら。かなり違うのでヘッドフォンだと耳がしんどかったです。あれはちょっと何とかしてほしかった。
嫌だったのが個人的に何もしていない動物を邪魔ってだけで撃ち殺すとか、不快感のあるシーンがあり、それもちょっときつい。あの悲鳴みたいな鳴き声、メンタル挫ける。やたらああいう鳴き声が、ある意味凄い上手なもの持ってくるから余計嫌。

シナリオもキャラでも一番良かったのはグレイ断トツです!!ハトアリ&クロアリ総合でもグレイは一番推しっ(≧▽≦)
ダイヤもやりたいな~若かりし頃のグレイ♡(その前にジョーカーあるよ自分)

  

キャラ別感想

アリス=リデル/主人公

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『余所者』-必要だって、言ってくれる?-

 恋愛になろうとも根底に「元の世界に帰らなければ」があったハトアリからの事を思えば、『この場所が好きで、ここに住む人達が好き』と、滞在先メンバーをとても大事に思う部分が見られて良かったなぁと(*´▽`*)
その分、『役に立ちたい。いてもいなくても同じような人間にはなりたくない。私が消えてしまったら、悲しんでもらえるくらい』と、違った弱さ、残った事で生まれる新たな不安なども見せるようになったり、甘えなかった彼女が甘える部分も多かった印象。
ただ、完全に元の世界を断ち切る事は出来ていないのか、「許さない」と告げる姉の幻覚など、何処かで元の世界を捨てた事を許せないでもいる。
それでもここに残りたいと、迷いを残しながらも皆の元へと戻るか、呼ぶドアを開けて全てを思い出し、『責任』を果たす為に戻ってしまうのかのドアENDが2つあり。END1は皆の元へと戻り、そのまま各キャラENDへ。END2が元の世界へ帰るでBADENDになるのかな。
今回はキャラによってちょっと苛々した部分があり。特にブラッドとエリオットのルート。っていうかもうこの2人のルートって言えばいいか(笑)。
どうしてそうなるとか、脳内であれこれ考えすぎて完結しちゃって拗れる、みたいな展開が多くて「いっ、苛々するっ!」とずっとビバルディモードでした(笑)。
他キャラルートは可愛かったり頑張ってたり、覚悟の強い女であったりと、あまりハトアリでは見られなかった新鮮なシーンもあっただけに、この2人はちょっとしんどかったです。
後、ナイトメアとグレイのルートはユリウスの事が強く出てきているので胸痛でした。一番引っ越しの事でショック受けてメンタル弱ってるの、クローバーの塔ルートなのでシナリオとしても一番面白みがあり、彼女の心の揺れがよく出ていました。
今回は会合で衣装変更ありなのですが、あのシックな中に可愛さがあるデザイン好きです(*'ω'*)いつものよりは此方が好きだったり。でも頭のリボンは変わらずハートのポイントあるんだな(笑)。

 

ブラッド=デュプレ CV:小西 克幸

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『帽子屋/マフィアのボス』-私は純粋な気持ちで、君を征服したいんだ-

まず、めっちゃ苛々しました!(笑)
でもブラッドは恰好良いし、好き過ぎからの嫉妬と独占欲は美味しいし、なんだかんだで惚れた女に弱いし、意外に可愛いとこもあるから好きです。ほんっと面倒くさい奴だが。←信憑性の無さ
とにかく恋愛面くっどいわぁ…っていうかこの二人、ちゃんと口があるんだからもっと向かい合って話し合え!それさえすればかなり短縮攻略だぜ!(それもどうよ)
スタート時点で全員好感度は高め、アリスは元の世界へ帰る事よりも残る事を選んだので、シナリオはより恋愛色強めになっているんですけれど…けどねぇ(何だ)。
素直に話せば直ぐに晴れよう誤解を、よくもここまで長々長々長々長々(省略)と、更に輪をかけるように拗らせられるな!ってくらい面倒くさい恋愛でした。普通に呆れた(笑)。

ブラッドはハトアリでもあった元の世界にいる、ブラッドに瓜二つの容姿の元恋人の存在が根を深くさせていく展開。
前作でやったネタをよりくどくしつこくロングバージョンに引き伸ばしました、みたいな。悪くはなかったんですけど、これ(元恋人そっくりネタ)まだやるんかい…と思うには思う。
ブラッドはアリスをもう客でもなくファミリーの身内として受け入れ、上司でもない対等な関係として、また一人の女性として本気で口説きにかかってるのは伝わるんですが、アリスがこれでもかってくらいに恋愛面が伝わらず。
ブラッド程の男なら、他になびく女性はたくさんいるだろう。なのに自分なんかにどうしてこんなにちょっかいかけてくるのか、みたいな。
これ、ブラッドが分かりにくい態度を見せてるならともかくも、事あるごとにきっぱりと言ってるんですよ。「今、打ち解けたいと願っているのは君だ、アリス」って真剣な声で言ってるんですよ?あの良い声でっ!(そこ関係ない)
「そんなはずないわ」の思い込み思考が根を張って居座っており、素直に受け入れないアリスにロマンティックが止まらない♪じゃなくて(古い)苛々が止まりませんでした。
ブラッドは元恋人に顔はそっくりだけど、中身は全く違うタイプ。
元恋人に嫉妬しているブラッドは、アリスは顔が似ているから自分と元恋人を重ねて共通点を探していると思い込んでいる。「君は、私だけを見ていればいい。思い出すな」と不愉快隠さずに超気に食わないけれども、それが彼女の好みであるというのなら、それで自分自身を見るならばと、寄せていこうとしていくんですよ。結構いじらしく頑張り屋さん(撃たれるって)。
でもアリスは違う事で安心している。寧ろ共通点などあってほしくない、ブラッドはブラッドだから良い。だから違う事に安心していて、頻繁にブラッドを見てしまうのは同じところではなくて、違うところを探していた所為…なんだそうだ。そう、うん、良いじゃない!である。普通にブラッド好きなんでしょ?である。
この思ったままをちゃーんとそのまま言えば拗れる事なく、すんなりまとまったんじゃないかいな。何故言わない…っ(不可解なものを見る目で画面を見つめる主婦一人)。
明確に言わないからブラッドも誤解して、せんでもいい嫉妬して、苛々してエスカレートして押し倒し強引エロってまうんじゃないか!(結局エロい担当なマフィアのボス)
ブラッドもアリスの本気じゃないんでしょ?な事にそこまで本気じゃなかった頃、愛してるわけじゃないさとか言っちゃってしまって後戻り出来なくなってるわ、素直になれない部分は両者同じであるわ、ああだこうだややこしく…。
ややこしくしてる割には心の内ではかなり甘い事言っちゃってるアリスに、それ口に出して言うたれや!それ言ったらええだけやんっ!と何度ツッコミ入れたかしれない。ああ、苛々する!(Byビバルディ)
まあ、ブラッドが元恋人の服装とか眼鏡掛けて真似て見せたりと、「あとは何が足りない?その男にあって私に足りないものは何だ?」とかムキになったりの涙ぐましい努力には、可愛いボスだなーって面白くて…いや愛情あってニマニマしちゃいましたが。
手を出された事によってあくまでも遊びでなんだ、みたいな考えが抜けないアリスもなんでやねん、って思うんですが。その事で自分は大切にされてないんだ、彼(元恋人)はそれが出来たとかまた言うから!どんどんアホな事に(アホ言うた)。
でもそこでブラッドが「私は大切に出来ないから、君への愛情がないというのか。男なら、好きな女に手を出さないのはおかしいと言っているんだっ。指一本触れないなんて狂っている。私の基準では、そいつはイカれているか、君への愛情が足りないんだ。そんな奴に比べれば、まだ私の方が…って言ってくれたから、おっ、やっと誤解解けるかー?ってなった。喜んだ。苛々しなくてよくなるぜ!って私が(お前か。その理由か)。
「…だが、君を愛しているという話ではなくて…」とか余計な事言わなけりゃね!!(0v0)q←
そこまで言っておいて変なプライド出すなよボス!!これ以上私を苛々させるなぁぁっ(心の叫び)。
『彼は興味本位なだけだ。私自身を求めてくれているわけじゃない』ってなるしな。アリスもな…(振り出し感に遠い目)

そんなわけで苛々するけど、ブラッドの恋愛手慣れてるようで本命下手くそ感が結構好き故、良いんだけど苛々するーっな感じでした。
まあ、なんとかくっついて良かったわ…
ブラッドがアリスがプレゼントしてくれたティースプーン、物凄く大事に使ってるのとか可愛いし。「魔法のかかったティースプーンだ」とか乙女な事言い出すし(笑)。ナイトメアに本借りてるのを知っただけで嫉妬全開なのとかも。女性の扱いお手のものなタイプなのに、本命に愛情深いとこが良いんですよブラッド。
笑ったのが結婚する気満々なブラッドに対してアリスが「嫌に決まっているでしょう。あんたみたいな最低男と、人生の墓場に足を突っ込む気はさらさらないわ」って返すとこ。これ、前作ハトアリのブラッドの台詞の否定版(笑)。
「何故だろう。その返事は予想が出来ていたような…しかも、倍返しで反撃されているような…。デジャブ…デジャブが…」ってツッコミも入ってるから、何のサービスだと思いつつ、面白かったです。恋愛ネタ同じなのって、もしやこれの為かいと思いもしたり。
エリオットも面白かったですよー(≧▽≦)(ブラッドとアリスの間に)「子供出来たら一匹くれよ!」って!!(爆笑)一匹…っ(笑いが止まらない)。
生まれてもないのに(ついでに言えば結婚も嫌言われてるけど)「何人生まれようとすべて私のだ!やらん!」な父性全開のブラッドもおもろかしいんですけどw

とにもかくにも「自分だけ君に傾いているのが悔しかったんだ」な、降参な愛の言葉はやはり素敵恰好良い、マフィアのボスでした。


ほのぼのEND

途中で発生する双子ときのこイベントから、帽子屋ファミリーと楽しく愉快にイカれた毒きのこBBQパーティーなラスト(笑)。
あんなカラフル過ぎなきのこ、食べる気にならん。ならんのに双子ならともかく平気でパクパク食べてるボスと№2のおかしな会話も愉快。
「俺、腹壊した事ねぇから大丈夫だぜっ!」「私も毒には耐性がある」とか言っちゃってるんですが、ブラッドは明らかにおかしくなってるのがとんでもなく可笑しい(笑)。小西さんの高笑いが忘れられないww
コミカル枠なENDです。こういったシーンでの小西さんの演技がいつもお上手で面白くて面白くて大好き(笑)。

 

エリオット=マーチ  CV:最上 嗣生

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『三月ウサギ/脱獄囚』-だけど、あんたは俺のものになってくれない-

一度プレイしたから分かってた。分かってたけど言わせてほしい。
すっげぇ面倒くさいこの二人(またかーい)。
ああ、苛々する!(またもByビバルディ降臨)

特にアリスがどうしてくれようアホじゃね?みたいに苛々した( ̄▽ ̄)(ブラッドからの連続苛々が止まらない)
今更に貴方はファミリーの№2で、私はメイドなんだから、ベタベタしすぎるのは良くない、上司と部下の適切な距離を取って離れましょう?ってなぁ…。
エリオットって好意のある人間には「大好きだ!」なきらきらきららっ~なるスキンシップは普通なんだから、従業員(構成員)も分かってるだろうに。
どうしてそこを急に気にするのかわからんっ。わからん事この上ないこの件を、ずーっとラストまで引っ張るシナリオなのでうがーってなり。うがーっ!て(獣か)。
アリスは最初エリオットに好意は持っているけれど、恋愛対象としてではなくて『可愛いウサギさん』位置(笑)なので、この意識の持ち方不味くないか?彼はファミリー№2よ?って事からの変化。
ここから距離を置こうってなって、それに納得いかないエリオットにセクハラ行為になるからって、つい嘘ついちゃうんですよね。これももっと言い方あるでしょ、とは思う(;^ω^)
案の定、素直なエリオットは信じてショック受けつつ、大好きなアリスにこれ以上嫌われない為に抱きしめない、触らないってなり、ギクシャクな関係になってしまう。
これ、後で後悔するアリスが『距離を置こうと思ったのだって、人に誤解されて一緒に居辛くなるのが嫌だったからだ。エリオットの邪魔にもなりたくなかった』って吐露するシーンがあるんですけど、これを最初に言っときゃ変な誤解で拗れなかったんじゃ?って。って思うけど何故か言わないんだなアリスって!何故だWhy!?
でもこの件で暫く離れた事で、アリスの身を守ろうと一時だけ許せって久しぶりに触れられた事で、初めてエリオットを意識する自分に気づくんですよ。回りくどいわっ(笑)。
上司と部下の距離感を取らせるために、セクハラになると心にもない事を言って傷つけた事をアリスも後悔していて、それを謝ろうとしたら狙撃されて銃撃戦が始まったりで言えなかったり、そこからの会話でまたも誤解が生じてしまったりと、ドツボに悪い流れにはまっていく二人が延々。この後延々…。
エリオットは狙ってきた奴の正体がわかるまでは、一緒に出歩くのもやめるとか言い出すし、アリスもアリスで『言わないといけないのに、声が出ない』だし…。
ああもうっ!!そこでさっさと言えばええやんかっ!!口っ、口は何の為にあるんだっ!!と、私の説教が止まらないったら止まらない( ̄▽ ̄)
「抱きしめたり、嫌がらせしたりしない。だから、俺の事、好きでいてくれよ。嫌わないでくれ」って健気で不憫過ぎてアリスに握りこぶしグーッ(するな)。
好きだから触れるのもやめておく、嫌われたくない。自分も好きだと気づいたのに、距離が必要と言ったばかりに拗れまくってエリオットの方が離れようとする始末。
アリスもエリオットに嫌われたくないから、今更寂しいなんて言えないし、セクハラ発言は誇張してただけの嘘だったとも、逆に嫌われてしまうんじゃないかと撤回できないまま。
ああっ、苛々する…っ!!(三度のByビバルディ)
要はこれに尽きるんですよ、『周りから見て、おかしいと思われない距離を持ちたかっただけ。上司と部下として、エリオットの体面が悪くならないように。メイド見習いなんかと親しくして、そのせいで何か言われたりしないように』な、アリスの心の声。
何故これをさっさと言わないんだ。口は何の為に…(以下同文)
エリオットはそれでもアリスが目の届かない所へ行ってしまうよりはいい。嫌いでも嫌われていても好きだから、離れるくらいなら怖がらせてでも逃げられないように…ってマフィアの顔で凄んでみたりするので、好きの独占欲はきちんとあるのを見せてくるのは恰好良い。
でも基本的には優しいので、気持ちの持っていきどころが分からなくなってくる。またアリスも嘘は撤回しないまま好きだっつーので、そりゃ信じられないしどうすりゃいいんだになるわな状態。
大体、人の話ちゃんと聞かないってアリスは言うけど、貴女は脳内自己完結しすぎで話さなさすぎる。話し合いって大事だよーっ。
で、遂にブラッドに嫉妬して箍が外れてしまったか、エリオットは「上司の言う事には逆らえないよな?」とアリス押し倒してしまう。
大体ここまでくればエリオットがどう自分に惚れてるんだってわかりそうなものなのに、アリスはアリスで手を出すって事は『私の事はもう嫌いになった?大事じゃなくなった?傷つけてもいいくらい、どうでもよくなっちゃった?』な思考に。
なんでやねん。
嫌いな女抱くかよ。やりたいと思うかよ。←言い方
またこの後も「俺の女になってくれ」で軽い女扱いかって怒るしー。これも言い方ちょっと悪いだけで、エリオット的には責任ちゃんと取るってプロポーズと同じ意味合いで言ってるの、分かるだろうにって思うんだけど。言葉のチョイスずれてるだけでしょ。わかったれよ!
ああーっ、苛々する!!(4度目)
頭を抱えたくなる展開でしたが、ブラッドが良い上司アドバイスで何とか乗り越えた時には、やれやれ…と軽く疲労を覚えました(^▽^;)
ハトアリは良かったんですけど、クロアリのエリオットルートは今一つでした。とにかくアリスが面倒くさい。
あ、でも会合期間でのエリオットのスーツ姿、めっちゃ恰好良かったです!!これだけは(だけって)眼福♡

 

マフィアEND

分岐でアリスが正式に帽子屋ファミリーとなり、マフィアの幹部として生きていくEND。
エリオットとの恋愛が中途半端に無理くり変えたって感じがえーっ!でしたが、ブラッドに誓いを立てるスチルはブラッドが凄く恰好良かったのでまあ良し(いいんかい)。
最初はアリスをマフィアのファミリーには入れようとしなかったブラッドの気遣いとか、でも迎え入れるってなったら本当は嬉しいという本音がある事とか、とにかくブラッドが良かったなーってルートでした(エリオットどうした)。
そういえば友情イベントのブラッドも良かったんですよ!こういう優しさ見せる所が良い男だな~(*´ω`*)

 

トゥイードル=ディー&ダム  CV:福山 潤

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『帽子屋領の門番/ブラッディ・ツインズ』-僕らで、いっぱいにしてあげる-

何とでっかく(青年姿)になりますよ!でも中身変わらないし二人でセット攻略は相変わらずだしでアウトオブ眼中です!!←
BESTENDは『大人』と『子供』のバージョン違いあり。子供バージョンはやっぱり可愛いENDでした。
この何でもありの世界、時計を進ませればいいんだよ♪な説明だけで大人になったり子供になったりの姿に変幻自在らしく(笑)。因みにこれが出来るの役持ちだけらしいけど…他のキャラも出来るのかマジか。
青年姿になったら福山さん、声もガラッと変えてらして、特にダムの艶っぽくなった声が素敵でした。
子供の姿じゃ恋愛対象に見てくれないとエリオットに言われ、それを気にした双子が大人の姿になった事で、アリスの弟みたいに可愛がっていた二人の見方が徐々に変わっていく展開。
ハトアリと比べて新鮮ではあり、前作になかった個々の独占欲からの嫉妬シーンも描かれたりで前よりは楽しめました。少し(ごめん)。
でも結局二人が好きでいいんだよ♪になるんだけども。これがやっぱり今一つ何一つ萌えない私であった…( ̄▽ ̄)
何か合間合間に出てくるエリオットやブラッドのコミカルな遣り取りが面白く、そっちに気を取られてました(ホントごめん)。

特筆すべきはこちら、友情イベントでのエリオットが恰好良いんですよー!!
爆破からアリスを庇うシーンのスチルが最高…すぽっと胸の中に収まる体格差よ…(〃ω〃)
エリオットの本ルートより、こっちの方のお話メインに恋愛展開起こした方が良かったんじゃって気がする(笑)。

 

狂気END

ENDタイトルの通りの結末。
アリスの事は好きだけど、彼女の周りは彼女を慕う者ばかり。自分達のものにならないなら、他の誰かを好きになって奪われるくらいなら、誰のものにもならないように彼女の心(心臓)を…なザクザクやられちゃうラスト。
これを見て双子達の狂愛の哀しさより何より、この惨状を見つけた時、ブラッドとエリオットどうするんだろう?どんな風になるんだろう?って事が妄想掻き立てられました(重ね重ねごめん、ディーダム)。
ハトアリでもこういったENDがあったけど、あれは親密度も深くなる前の発生だったからそこまでだったんですが、このかなり皆に慕われている状態の中でこのENDはどういう反応になるのか見たかったような気もします。悲惨だけど。

 

ビバルディ CV:甲斐田 裕子

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『ハートの女王/残酷無慈悲』-好きだから…、耐えられないほど潰してやりたくなる…-

うーん、ちょっと中途半端だった。キングとの事を掘り下げてくるのかな流れだったんですが、肝心の事は不明確なまま。
キングは今回双子がしたように、会合の開催期間だけちょっと若返ってました。相変わらず地味なのに、繰り出す言葉がゾッとする得体の知れなさのある人。アリスがこの世界の誰より不気味かもしれないって言ってたのが理解出来る、妙なうすら寒さを感じる男。
存在感が薄く、立場はビバルディやペーター、エースより下に見られがちなんですが、『それと気づかぬうちに、毒を流し込まれる』なアリスの評価通り、とんだくわせものです。
ハトアリでもあった愛人問題も、実際に傷つけたいのは愛人ではなくビバルディで、愛人をビバルディに傷つけさせる事でビバルディを傷つけていく。自分は見てるだけ、何もしない事で彼女を美しく傷つける。
相変わらずの変態イカレ愛っぷりに、ヒールでグリグリしたくなる衝動に駆られる男。なんであんなんがええねん!ビバルディには勿体ない!!
傷つけられ苛々して落ち込んでいくビバルディの、感情のアップダウンが激しいのがわかる気がする回りくどい腹立つやり方。
ラスト、結局キングと話していた事は何だったのかは分からないままだったけれど、アリスを手に入れられるなら女王をやめてしまっても構わない、とまで言わせた事は、キングの存在を上回る思いに変わったのかな?と。はっきりしてはいないままなので推測ですが。
シナリオとしては微妙でしたが、時折、少女のようなあどけない口調になるビバルディが可愛らしかった(*'ω'*)

 

薔薇園END

出ましたよ!姉弟の魅惑の薔薇園!(笑)ブラッドの友情イベントを終えると見れました。
まず、なんだこれ。なENDでした。
ブラッドの友情イベントから終盤に入るまでは良かったんだけどなぁ。こちら、ブラッドの別恋愛ルートかと思う程に良い雰囲気なんですよ。スチルも恰好良くシチュとか背景とか綺麗。
自分が死んだ後、この薔薇園をアリスに任せたいみたいな事を言ってくるブラッドなんですが、アリスは「あなたのいない薔薇園に意味はないわ」って断り返すのも素敵だった(*'ω'*)
キングとの事で気持ち沈んだビバルディを慰める為に、ブラッドと薔薇園に引き合わせるのも、ブラッドの彼らしい慰め方も良かった。ここまでは本当に良いなーって思ってた。
何故、アリスの血をやたら飲む吸血鬼ENDみたいになったんだ!(笑)
落としどころがちょっとなーって感じ。まあ、前作でやりきった感があるのかなとか(言うな)。でも途中までは本当に良かったんだ。

 

ペーター=ホワイト CV:宮田 幸季

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『白ウサギ/案内人』-あなたの敵は、僕にとっても敵です-

アリスの存在、その幸せを誰よりも望んでいるであろう、ペーター。クロアリも変わらずでした。
アリスを悲しませたもの、傷つけたものはいずれ全員殺す発言。元恋人も父親も妹も、アリスの元の世界の住人であっても殺せる。それは時間である自分達だから、時を進ませる時間であるからこそ、死へ逃れる事は誰も出来ない。
このシーンであのハトアリで定期的に撃ち合っていた無意味そうな行為の意味も出てきて「あ、そうなのね」と(鈍い)。
クロアリではペーターよりアリスがちゃんと自分を見なさい!!な強気姿勢で奮闘してるのが印象的。
ペーターって嫉妬もするしそこから強引に手出しちゃったりもするんだけど、それは自分が決してアリスに恋愛対象に見てもらえる事がない前提で突き進むので、アリスが本気でペーターを好きになった段階でも勘違い思い込みで通じない。
これはこれで超面倒くさい。何でこんなに面倒くさい男ばっかりなんだ。
だからこそ、アリスがあの手この手でアプローチし、ストレートに言わないと伝わらないんだわ!って言葉とか含め全般このペーターでは彼女、いつになく素直なんですよ。
「恋人らしく、デートをしましょう」とか「恋人になってください」とか、ヒロインだけどいつもなら言わない貴重さ(笑)。
そこでどもるペーターも面白かったけど。「こここここ、恋人」「でででででデート」だもん。可愛かったけどw
「私を好きになるだけでなく、私にも好きになってほしいって思って。私、あんたと両想いになりたいのよ。ペーター=ホワイト」これが爽やかスッキリ報われた感じで良かったです。
自分はいいから、なのが標準のペーターだから、自分のルートぐらいは気持ちよく幸せになってもらいたい。

そしてエース友情イベント、こちらで見られたんですがあの騎士はやっぱりすげーってなった(笑)。
「苦しんで、脱却も成長もできない君が、とても愛しいんだ、アリス。ほっとするよ」
「君には羽化せずに腐ってほしいんだ。サナギの中で、さ。そうすれば、俺は凄く安心できる。どこにも飛び立たずにいてくれるからね」
「変わりたいという望みを、諦めないで。諦めないまま腐って、進歩なんかしないでくれ」
ですよ!!凄い、こんなドロッドロな台詞を大変爽やか~に言ってのけるキャラ、私知らない。友達であろうと付き合えるアリスを尊敬する(笑)。

 

エース CV:平川 大輔

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『ハートの騎士/重症の迷子』-…うん、だからさ、温めてよ。君の体で…-

 
破滅的で幸福感に全く満たされない感じの、未来の翳り具合が半端ない恋愛の二人でした(救いようがないがな)。
相変わらず、エースって理解不能っていうか理解したくないっていうかな青年なんですが、ユリウスがいなくなった事で僅かに見せる分かりにくい弱さや狂いが今回はより出てきていた気がします。するだけかもしれないけど(笑)。
ユリウスがいなくなった事で、動揺する自分を認めたくない。動揺してしまう程大切な、依存している人がいるという事に気づきたくない。自分は自分以外の事で弱くなってしまう部分があるんだと、気づいていても受け入れたくない故に気づかないふりをする。
これだけでも滅茶苦茶面倒くさい!それでなくとも訳が分からん奴なのに!(奴言うな)
様子がどことなくおかしい事に気づき、そうして気づくアリスが「大切な人がいなくなったら、誰でも寂しいわ。あなたは寂しいのよ、エース。ユリウスがいなくなったのが寂しくて、落ち込んでいるの。落ち込んでいるのよ。あなたみたいな強い人が、認めたくないかもしれないけど…。あなたは、寂しいの」ってきっぱり言うシーン、正直このままスパァッと斬られちゃんじゃないかってハラハラしちゃったわ(;・∀・)(きっと多分スレスレだったと思う)。
この二人の恋愛もまたややこしいというか複雑というか。
「ユリウスの代わりにはなれないけれど、傍にいてあげる」と、愛からではないけどの前置きからエースの心に触れてくるアリスに、エースも「愛してはいないけど、とても好きだ。愛情でないなら、なんでもいい」と返してきてくれるもんだから、見てて本当に面倒くさいし分からんしか出ない恋愛で凄いな!!の感心がひたすら私の心をかき乱して…いや遠くで見守りたい感じでいっぱいに。←
この好きならいい。愛してるはいらないみたいなのが、アリスもエースもどちらも同じ気持ちな所、何とも何か分かり合えないけど分かってるんだなと(もう何言いたいのか自分でもわからん)。
『これが愛情なら殺されている。でもエースを一人残して置いていけない。だから愛情ではないと思いたい』ってアリスの心情が強い女だなって。がけっぷちの綱渡り恋愛みたいな。
こんな危険な普通の恋愛出来ない男と傍にいる決心、中々に出来ません。
エースが「君の方が強いみたいだ。負ける」と吐露してましたが、本当に強いの彼女だろうって。
命がけの恋って言葉にしてしまうと陳腐なんですけど、これまさにそうな形を見ました。
『エースといると、絶対的な明日などないと思う。いつか、別れがくる。その別れは、きっとエースの手によるものだ。いつか、彼は私を突き落とす。愛しているからと言って、躊躇いもなく、私を突き落とすだろう。そして私はこの人を置いていってしまう。この人を、一人にしてしまう。それを避けたいとも思うが、当然の流れだとも思う。落とされるなら、この人に落とされたい。けれど、置いていきたくもない。覚悟の必要な、そんな恋をしている。殺されても仕方ないかと諦められる程度には』
この独白こそが全てを物語っているのかなエースとアリスでありました。

 

それでは続きはまた!