ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

ウウウルトラC 全体・キャラ別感想

PC【ウウウルトラC】の感想です。

 


雑誌とか買ってないし、公式とかも詳しく見てないのであまり予備知識がないままでのプレイです。
そして今回、個人的に合わなかったので、ウルC好きな方は閲覧お勧めしません。
BL(R18)作品感想ですので、苦手な方はご注意。指定年齢に該当の方はUターンを。
ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は以下より閲覧はお控え下さいませ。

 

 

 

ウウウルトラC

使用画像の著作権は、ADELTAに帰属します。

f:id:sagino4480:20210222083432j:plain

公式サイト※高校生を含む18歳未満の観覧は禁止です※

adeltaz1.wixsite.com

昭和45年3月。
東京は祖師谷に住む正太郎は恋人・狐塚君と二人暮らし。
世間では人の怪獣化が感染症として認知され、
受け入れを促す一方で不穏な空気が漂っていた。
正太郎は正義に憧れるその一人。
しかし、怪獣の血を浴びたことにより日常は一変する。

怪獣、
ヒーロー、
巨大ロボット、

3人の主人公たち。

昭和の遺物を巡るアバンギャルドな特撮ドラマ。

OP

youtu.be

 

全体感想

またヒーローサイレン。

奔流のように雪崩れ込む情報量と、めまぐるしく切り替わる場面転換に翻弄され、思考が疑問だらけで上手く纏まらない内に、次々襲い来る衝撃展開に唖然となる物語。
正直、未だにふんわりと掴みきれなくて、解った事もあるけれど解らない事の方がはるかに多い。【古書店街の橋姫】もそうでしたが、本編だけで全ての湧き出る疑問は解けない気がします。え、私だけかな?(笑)これまた…あれですかね、後に副読本とか出たり、公式でQ&Aで質問あったら解説みたいなのとかあるんでしょうか。考察好きな方とか、ハマればそれも楽しいんですけど、ちょっと今作橋姫以上に理解が追いつかず、不明瞭な点が多過ぎて疲れを覚えました。出来れば本編内プレイ一度で解る事がもっと多ければなぁ。考察とかしんどいのでしません故に。終盤の名探偵コナンくんのように、わかりやすい順を追った懇切丁寧な説明が切に欲しい(笑)。
ぶっちゃけちょっと読んでいても伝わりにくい事が多かったです。私の理解力が乏しいのもあるんでしょうけれど、疑問だらけのままが多くて困った。
文章による説明が少ない。雰囲気で読み取って、と言われてる気すらする程。ぱつぱつこまめにカットされてるというか…これ、わざとそうしてらっしゃるのかなと思えるぐらい。感覚と肌で感じろ文章。絵画で言うなればキュビズム的なものを感じます。ピカソとジョルジュみたいな(個人的な感じ方です)。
もしこれらがより詳しく解る副読本が後に出たとしても、プレイヤー誰もが買うわけではないので、本編だけで見られる情報のみでは私にはキツイと感じました。そしてきっと周回するべきだろう作り。が、そこまでしたくない人にはやっぱりしんどい。嚙めば味が染み出すだろう作品なんだとは思うんですけども、入りはとっつきにくい難解さ。
この世界観もそうですが、ストーリー、キャラ、演出と発想が突き抜けていて斬新ではあり、興味もたげるもの。でもだからこそこの独特のストーリーの運びで、どれだけついてこられるかっていう面もあるかも、とは感じました。
先は気になる衝撃展開が多く、気になって進めはしましたが、橋姫の時に感じた面白さには届きませんでした。個人的には残念ながらあまり合わなかったです。

三話構成で主人公が各話で変更。一話が正太郎ルートで『若き太陽』、二話で史郎ルート『水晶の夜』、三話で十郎ルート『ダスクマン』。
ストーリーは一本道で共通であり、結末も同じ。視点が各主人公により切り替わる事で三話分の散らばったピースが嵌め込まれて埋まっていく形。
第一話の初めましてスタートとしては、世界観や登場人物とその立ち位置や関係性、灯りが激しく明滅するかの、切り替わりの早いテンポ展開への理解、謎とコアとなる真相が忙しく、追いきれない内に終わったという印象。
二話、三話で見えていない部分の穴埋めがなされているんですが、この辺りがまた詳細に一話のあの怒涛の流れを覚えていないと、どれがどの部分だったかのピント合わせが難しい事も。途中でもう何となく感覚でした(;´∀`)
それでも全ての不思議と疑問は解けず。サクラちゃんの存在も今一つ理解足らずだし、あのラスト急成長登場で更に頭抱えた記憶(笑)。
そして三話で色々突き抜けすぎてて考えるの諦めました。←早

それぞれ恋愛相手が決まっており、受け攻めCPも固定。各話の主人公が受けって事で。でも夜×十はちょっと…いやすっごい特殊過ぎて受攻問題以前に宇宙規模で色々超え過ぎてる。
橋姫はかなり少ないながら選択肢はあったんですが、ウルCは選択肢が一切ありません。読み進めるのみのノベルゲー。攻略も何もないんですけど、違う意味で難易度高かったです(;^ω^)

後、今作何かどんだけ局部名や局部ネタが出てくるんだってくらい出てくる(笑)。おまけとかにも各キャラの局部の言い方とか載ってたんですけど、それそこまで要る?ってくらいの念の入れよう。下ネタ入れたがる小学生男子的感覚(笑)。

R18なシーンに関しては、橋姫はVita版しかプレイしてないのでADELTA作品ではこちらが初めてプレイだったんですけど、そうですね…『静かなるエロ』って感じでした(何かのタイトルみたいに言うな)。かなりあっさりですね。
行為の過程、喘ぎらしい喘ぎや、息遣いの乱れなど、台詞含め短く、じっくり丁寧ではないし淡々としてる。エロ度は低いかと。こう、あっという間な感じなんですよ。あ、もう入ってるんですか?って感じな。
後、一話の正×明CPでの行為シーン、吐精する表現に「カンする」とかあるんですけど、その表現初めてで戸惑う(笑)。最初「カン?」って首捻ったんですが、麻雀用語なんですかね?麻雀はさっぱり知識がないので解らないんですが。いや、達するスチルも何か牌みたいなので隠されてて笑ってしまったんだけど(笑)。こういう所も中々ないだろう見せ方で、不思議ワールドに満ちてました。でも色気は…あんまりないかな(笑)。キャラ絵描かれた牌は笑ってしまう…(←)。うーん、しつこすぎる喘ぎは要らないと思いますが、描写や心情はもっと丁寧な方が好き派なので。夜×十の場合は何かもう見てるのしんどかったー…。

スチルは大量です。これ相変わらず凄い。この独特の色遣いや柔らかなキャラの絵が綺麗です。他のゲームではまずあり得ない、十分過ぎるほど堪能出来る枚数ではあるんですが、何とギャラリーがありません。これはちょっと勿体ない。

キャラは滅茶苦茶好きだーっ!というキャラは今作いなかったです。これは個人好みがあるので申し訳ない。魅力はあるんですけど、萌えまでいかなかった。
とにかくすっごく疲れました。わかりやすさを好むタイプの私には、手を出す作品ではなかったかな。

 

カップリングキャラ別感想

籠目 正太郎 CV:佐野 裕理

f:id:sagino4480:20210222084840p:plain

狐塚 明 CV:笠荻 健斗

f:id:sagino4480:20210222085202p:plain

一番安心して見ていられたお二人。
お互いが大好きで大切で愛おしい。そんな想いが捻りも隠しもなくフルオープンなので和みと癒し。双方ベタ惚れなんだけど、愛情の示し方が真逆のように違う辺りが良い。
でも真っすぐで深い愛情。思えば一話が一番清涼剤(笑)。
エロは麻雀ネタだったのが何ともwwいや、普通でいいのにー。

 


蝶番 史郎 CV:鏑木 真

f:id:sagino4480:20210222085238p:plain

一色 鈴 CV:八神 大輔

f:id:sagino4480:20210222085325p:plain

 史郎さん、性格クズい(笑)。と思ってたら一途な純情拗らせ愛でした。そして一色さんはさらーっとマイペースな一途拗らせ愛。拗らせ深愛カップル。
一色さんが暴走した時にはオイオイオイーッ!とツッコミ入れたものの、三話見たらまだまだ全然可愛いもんだった(どんだけ)。
史郎さんが素直になると破壊的に可愛くなる。これは本当可愛い。
エロは怪獣化INでINネタだった(笑)。もうあんなん笑うしかない。

 

鞘師 十郎 CV:神崎 智也

f:id:sagino4480:20210222085347p:plain 

 雲雀野 夜美 CV:美藤 秀吉

f:id:sagino4480:20210222085409p:plain

何と宇宙人と人間カップル。ははっ、この二人、もうさっぱり理解出来ない!(笑)
刺さる人には刺さるんでしょうけれども、私は苦手でした。愛が重エグイ。
どえらい被害を巻き起こした痴話喧嘩だった気がする。
とにかく十郎さんのプッツン大暴れ壊れ具合に、私の目が虚ろ状態。
夜美さんが最上で至高の十郎さん。あの良いお声で「君は宇宙より美しい」です。肝心の夜美さんはこれまた良いお声で冷水対応、完膚なきまでに袖にしまくり。ほぼ最後の方まで一方通行でしんどい。結局めっちゃ好きなんかーいっ!なツッコミと共に終了。エロがまあ沈没しそうにしんどい。痛い系無理なんです私!
っていうか人型じゃない夜美さんの本体見てると、何か色々きつかった…。

 

 

それではー。

 

f:id:sagino4480:20210226014616p:plain

see you next time!