ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

クランク・イン 全体・キャラ別感想

Vita【クランク・イン】の感想です。

 

OPムービーはver.違いで3種類もあったので、代表で時雨さんver.で。PVにしようかと思ったら期間限定で終わってたーっ。

※ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は以下閲覧はお控え下さいませ。

※辛口感想部分があります。 

 

 

クランク・イン

使用画像の著作権は株式会社Future Tech Labに帰属します。

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差し出された二つの手。
そして、映画のようなが始まった────。

公式サイト

www.fenter.jp

OPムービー(櫻井時雨ver.)

youtu.be

全体感想

肩の力を抜いてプレイ出来る、アオハルラブストーリー。…かな?一部を除いて。ぶっちゃけ二人を除いて!(笑)
ただ、全体あちこち緩くて抜けが多く、掘り下げ不足で浅い印象。そういう部分に目をつむってサクッと気軽に乙女ゲームを楽しむ分には良い作品だと思います。二人を除いて(2回目)。
キャラ別感想でも書いてますが、全体的に文章中もキャラの台詞もちょっと凝った名前からも、ベタ過ぎなくらいの少女漫画を読んでいるような、懐かしい感覚を受けました。りぼん、なかよし、ちゃお世代ぐらいの。
「お日様の匂いのする太陽のような笑顔」「綿あめみたいな男の子」「散りゆく桜の花びらのような笑み」だのの表現には一昔前世代の匂いすら感じられる。詩人過ぎて口開いたわ(笑)。
ストーリーもサクサク進められてコンパクトな尺。コミックス5、6巻くらいの長さを読んだような長さかな?ライト乙女ゲームです。
二人を除いて!(3回目)

初っ端から気になったのは中学生とはいえ、いやもう中学生なのに、いきなりオーディション会場審査途中でほっぽりだし逃亡するのはいかがなものかと思う出だし。そんな主人公を自主映画製作のヒロインに抜擢するくだりには、何がどういう評価をしてんだよ君ら!って感じましたが、その後も演技の成長よく見えないし、それに対する勉強とか努力とかのシーンがほぼないままなのに、演技高評価されていったりと、こちら側で見える部分の限りでは納得いかない事多々。別にガラスの仮面とかスキビみたいに詳しく芝居熱見せろとは言いませんが、そこから始まるストーリーの割には展開とんとん拍子だし、ちょっとこの辺りは浅く感じました。

恋愛は青年編からそれぞれ色んなパターンの恋模様、といったバリエーション。
好みは色々分かれそう。ほとんどは爽やかに甘い恋愛。の中に病んでるキャラの隠し玉あり。一人不思議微ホラーかいなって思うエンドある(笑)。ハッピーエンドとアナザーエンドがメインエンド。後は平和な両校優勝・準優勝エンド。その他視点切り替え追加などもありで、ちょいちょい周回。

スチルは可愛くて綺麗でした。作風とイメージ合ってたと思います。ラブシーンも甘かった。色艶はもう少し欲しかったかな?と。まあ、そんな艶を求める作品ではないか(笑)。

音楽は主題歌良かった!3パターンで声優さんも変えて歌われてるの贅沢。曲も好きです。エンディングも良き♪

システムは…まず始まって速攻思いました。テキストの文字ちっさっ!!!いや、久々こんな小さいサイズ見た気がする。余白凄いあるのに、何故このサイズにしたんでしょうかの謎。
セーブ画面も見難かった。数は多かったので良かったんですが、やっぱり小さい。
後、バックログでも一々キャラが喋るので、ここは黙っておいてほしかった(ごめん)。読み返ししたい機能なのに、開いた瞬間喋られて(しかも結構長い)、ううん、邪魔!ってなってしまう(ホントごめん)。
既読スキップは早くて快適です。周回だと中学生編なんか高速で終わる(笑)。一人を除いて(ちょっと変わった)。

バックグラウンドは浅く薄く、掘り下げ不足多々ありなので、厚みあるシナリオとしてではなく、あっさり軽めな恋愛ものを楽しむ、というのであるなら気軽に楽しめると思います。二人を除いて!(戻った4回目)
って、何か良い事あまり書いてないけど(すみません)、攻略キャラは色んなタイプが揃っていたし、個別の恋愛も色々な形が見られ、良かったんですよ!最後の人なんかとんでもルートで驚きましたし、なんだかんだ言いつつ最後まで楽しませて頂きました。
キャラにより差があるかとも思いますが、プレイ出来て良かったと思います。

クリア後のキャストコメントありで、こちら面白かったです。噛みまくる花江さんとか、アイツやばいよ!の小野さんとか、語り掛け続ける新垣さんとか、怖くない怖くない(イケボ)の佐藤さんとかがツボ(笑)。

 

キャラ別感想

橘 文月/主人公

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清純を絵に描いたような可愛らしいビジュアル。
ですが全体行動が首を傾げたくなるような事がちらほらり 。シナリオの運びもあるんでしょうけれど、演技経験ゼロスタートからで、大した事もしてないように見え、懸命な努力をしてる風でもなく(表立ってないだけかもしれないけれど)、従順さと素直さだけしか見えないまま、いつの間にか演技評価されていくのは不自然と違和感しかない。
君しかヒロインはない!って言われるんだけど、それに対する魅力がプレイヤー側に伝わるものがなく、演技が上達していってる過程も薄ければ、何か光る才を見せるでもないままに、いつの間にか上手くなったね、では弱かった。普通の女のコ設定ならいいけど、メインが映画製作でヒロイン抜擢というもので、これらが薄いのはいかがなものかな?とは思いました。
ルートによってはトップ女優になるENDまであるのには、さすがにそれは安易すぎやしないかといった感想を抱く。
恋愛面でも言動にちょっとイラつく事も。周くんのルートとか時雨さんのハッピーエンドルートとか。他、浅慮じゃないかなと思う所もあるので、とても好ましいヒロイン、とまではいかなかったです。
良い所もあるんですけど、めっちゃ好きだなってヒロインでもないし、苦手とまでもいかなかったかな?うーん、曖昧位置でした。

 

 

神楽坂 悠真 CV:前野 智昭

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素で爽やかに歯が浮く台詞を言う、青春の1ページを切り取ったかのような人。これ中学の頃から標準装備なので、青年編どうなるのと思ったら、イケメンに成長してるから余計破壊力パワーアップ(笑)。
浮く。歯が浮くぅっっ!
「細い手だな。硝子細工のようにすぐに壊れてしまいそうだ」「星空すらも自分のものにして輝いて見せるな」などと、日本男子が中々に言わないだろう台詞のオンパレードで、聞いてるこっちが恥ずかしくなりました(笑)。素で炎の守護聖だよ…(CV賢雄さんの方ね)。
分かりやすいというのか、文月ちゃんを好きな事がバレバレな青年編。
しかし嫉妬で芝居に問題ないのに、ちょっと甘いシーンでリテイク繰り返し、揚句にはシーンカットするとか言い出すのはちょっとツッコミ止まりませんでした。監督!貴方、監督なんだからっ!(若いわー)
軸になってくる会社の跡継ぎ問題ですが、これって弟さんは会社経営に意欲があるみたいだから、もう少し成長するまでは悠真は中継ぎって事で、引き継げるまでの数年だけ仮社長にするみたいなのではいけないんかな?そんな簡単な問題ではないかもだけど、出来ない事もない気がするのよ。とか思ってたらハッピーエンドその結論になってて、つい笑ってしまった(笑わない)。
しかも何ですか、あの数年後のラブラブ新婚夫婦っぷり!
今日はハンバーグよさすが俺の奥さん~(一気に言うな)に本気で噴いてしまった。新婚時代でもやった事ないわ、こんなやり取り。多分うちの夫にやられたら、何の弄りだと凄い顔になってたと思う( ̄д ̄||)←こんなん
屋上での二人待たせておきながらのキスシーンに引き続き、このこっぱずかしいラブラブに砂糖水飲まされた感覚が襲い来るハッピーエンド。いや、まあ良い結末ENDではありますけども。
「これを見るたび君を抱きしめたくなる」「きゃっ」「ほら、早くしないとご飯さめちゃうよ?」「台本のない映画のような時間を、二人で」などなど、初回で爽やかにハートフルにくそあっっっ甘ぁーいっ!!と叫びたくなるお二人でした。
アナザーエンドは映画を諦めてお父さんの跡を継いで社長になってしまうんですが、文月ちゃんも傍で支えてるし、まだ未来の可能性を見せる希望が残るものであったので、後味悪くないエンド。また映画製作出来る機会があればなぁ。

 

周 柊 CV:逢坂 良太

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 明るく飾らない人柄に、スポーツ万能。りぼんとかなかよしとかちゃおあたりの少女漫画雑誌で、いかにもヒロインの相手役になりそうな周くん。
「何か困った時はオレに言えよ」とか、男らしいし頼りがいがある、ざっくりとした中にホッとした安心感を覚えるタイプですね~。
まあ、私の子供時代イメージなので、今のりぼんとかなかよしがどんな作風なのかわからんのですが。
放課後の教室で指切りして「二人だけの秘密だからな」とか、体調悪くした文月ちゃんを自転車乗っけて送るとか、甘酸っぱぁぁっ…!と、悠真ルートから続いて心の叫びが止まらないこの作品。アオハル凄い…眩しすぎるわ(笑)。
青年編では一緒に音楽をやってるタクトくんのかなり強引前向きなアプローチに、お試しでもいいからって押された形で付き合う事になる文月ちゃんですが、これにはちょっとオイオイオイーッ!でしたね。確かにウザイくらいしつこかったけど(言い方)本気で言ってくれてるわけなんだし、それなのに恋愛感情もなく付き合うのOKしちゃいかんと、かーさんは思う!(誰の母親だ)
自覚ないとはいえ(いや、周くんはちょっとあるのか)、はたから見てると文月ちゃんと周くんは両想いなんだから、結果的にOKしちゃう事はタクトくんを傷つける結果になるな~と思ってたらほら、軽率に夜に周くんとこ訪ねに行くし!この行動はいかがなものだろうとはちょっと思うのよ、かーさんはっ(だから誰の親や)。
つか、周くんもさぁ(絡む女)、「他にいねーもん、お前みたいに、一緒にいて楽な奴って」とか言うくらいなら、タクトが付き合おうって言った時に俺の方がこいつの事好きだっ!つーくらい言い返せぇぇっ!!(落ち着けよ)
だからほらほら!嫉妬しちゃうでしょ!思わずキスしちゃうんでしょ!もう無理でしょ!もうごめんってタクトに言っちゃいなYO!(お前は何を言っている)
結局ハッピーエンドではやっとやっとでお膳立てしてくれたタクトくんのおかげで(貧乏くじだなぁ)無事にくっつきましたが、タクトくんが良い奴で良かったなって感じ。
もっと素直になっておけば、すぐにハピエンだったような二人だけど(それ言うな)、久しぶりに少女漫画の苛々(←)やきもき感を味合わせて頂きました。
で、アナザーエンドなんですが…これモヤモヤするっ!
所謂、二人共好きでどちらが特別の好きかまだ決められないんです!じゃあ譲らないから口説かせてもらうぜ!今はまだ決められないし、いずれどちらかを選ばなければいけないけど、今はこのままで…の両手にモテモテエンドじゃないですか!!
えーーーー~…っ、何この軽い女状態は(言い方)┐(-。ー;)┌←不満(笑)

 

 

逢坂 聖 CV:花江 夏樹

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見るからに柔らかで癒され感満載の聖くん。ピュアッピュアですよ~(*´ェ`*)
先輩先輩って一挙一動立ててくれる聖くん、「本当に嬉しいです」「先輩だからですよ」などなどと、頬ほんのり染めながら、心から嬉しそう言ってくれるので、何か見てるこちらもほんわかか~な気持ちで見てられました。
何かよくわからない先天性の病気とかで(ふんわりしてるなこの設定)、身体が丈夫じゃないんですが、具合が急に悪くなったシーンでの、花江さんの掠れ声と呼吸の微かな乱し方が自然で凄いなぁって感心。
悠真くんや周くんも好意は早めでしたが、聖くんは特に最初からかなり文月ちゃんに好意高めスタートな感じで、面映ゆい台詞がバシバシ入ってくるからほわ~っとパステルピンクなオーラに終始包まれていく。
でも何故にあんなスタートラインから好き好き感あるのかは謎なんだけど…と思ってたら一目惚れっぽいですね。一目惚れってした事ないんでよくわかんないんですが、そんなぱっと見て一発で…まあいいかうん、野暮よね。←笑
ふわふわした綿あめみたいな男の子、とか相変わらず描写がはぁ~っ…って感心したくなる。久々にこういうきゅるるっとした少女漫画の感覚を味わいました。やっぱりりぼんなかよしちゃおな懐かしい感じが。
と、中学生編ではひたすら可愛いなーっで終わってたんですが、青年編ではシナリオが盗作疑惑が絡んできて、ちょっと展開胸糞悪かったです。あの女、もう少しコテンパンに叩きのめしてもよかったんじゃないかと。何なら盗作兄妹一緒に世に暴いてやって制裁受けてもいいくらいだと思う。痛い目みないとわかんないぞ、ああいうの。痛い目みてもわかんなさそうだけど。
ハッピーエンドはラストスチルが凄く可愛かったです。ああいうバックハグで満面の笑顔浮かべて幸せそうな二人ってだけでもう最高だな~って気持ちのいいスチルでした。
アナザーエンドも良かったんですけど、盗作が明るみに出ないままなので、ちょっともやっとはしますね。
津田さんが演じてる、河内夜劇団長が良い味でした。絶対外来語と英語使わない徹底した古風な話し方に感心。コンクールを競り合いって言ったのには成程!って(笑)。 

 

 

徒野 真澄 CV:小野 友樹

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結論、ごっつい病んでた(0v0)。
しかしこんな女慣れした大人~な中学生いたら怖い(笑)。
またすっごい気障。言う?中学生が「俺達が、君を魔法にかかったシンデレラのように、スクリーンの中で輝かせてあげる」なんて!うちの息子がそんなん言ったら「さぁっっっむっ!!!何アホな事言ってんの!?」って言いそうだよ母(一緒にするな)。
しかも女のコの上ベッドで覆いかぶさるなんざしたってんなら、雷最大級で落ちるのと、蹴り飛ばされる覚悟でもって挑めやっ!なんですがね(話を戻せや)。
はい、真澄くんですね(脱線が多い)。色気凄いですね。中学生ですよね?台詞が一々アダルト過ぎて、実は訳ありで年齢偽ってんのかと思いました(笑)。
訳ありは訳ありそうだというか、虚無と闇部分がちらほら出てくるので怪しげいっぱいの真澄くん。
他のルートでも思ったんですが、文月ちゃんってちょっと気になる事があると集中力欠けやすいなぁ(;´∀`)舞台の稽古中とか、撮影のレフとか切り替えはしておかないといかんと思うんですけど、都度、つい気になって集中出来なくてミスばかり…などと言ってるのが何だかなぁと思ったり。このコ前向き姿勢の割には意識低くないか。
それにしても緑ヶ丘学園メンバーと違って、中学生編から面倒くさそ…いや、厄介そう(同じやん)な展開であっち(緑ヶ丘)楽だったな~ってしみじみと(笑)。
っていうか、中学生編の終盤で貴方を救いたいこの手を取ったら引き返せないみたいなあーだこーだ(←)のよくわかんない遣り取りしてましたが、青年編では両想いっぽい感じになってて、え、あれそういう意味?となった鈍い私。この言葉の難解な、ふんわり謎含めた遣り取り、やめて欲しいな~!やっぱこっち(聖エドワード)めんどいっ!
かなり重度に拗らせてて病んでた事が判明するんですけど、ここまで緑ヶ丘学園メンバーの割と平和なラブストーリー見てたせいで、別作品に迷い込んできたような錯覚に陥る。お、重っー。闇と病みと黒と昏いと何か歪が凄いな!ってストーリーでした。
あの、もしかして残りの朔ちゃん(何故ちゃん付け)とか忍くんもこんなテイストじゃないですよね?差が凄すぎるんですけど( ̄▽ ̄)
ハッピーエンドはそれでもラスト良かったな~って。屋上シーンでの焦り具合とか、「めちゃくちゃにしてしまいたいと思うのに、君を失くしたくはないんだ」「私を、現実の世界を…その手で掴んで下さい」とかの遣り取りでの彼の本音とか、彼女の体張った行動は珍しく(おい)気持ち良いものでした。
でも【結局あの後、二人で落ちた。】には、落ちたんかいっ!!!って笑ったけど(もっとやりようがないかよヒロイン)。
それでも「最悪、君を巻き込んで破滅してもいいと思ってたんだ」の恐ろしい心理があった事を思えば、それぐらいはしないといけなかったのかなと思ったり。
拗らせてて面倒くさい人でしたね(笑)。
アナザーエンドは逆パターンで彼の世界に取り込まれでしたけど。まあ、どっちかなんだろうなぁ。 

視点切り替え追加時の、櫻井さんが結構色々含んでそうで今から楽しみです。ごっつい黒そう(笑)。
それにしても文月ちゃん、injuryの意味ぐらい調べようよ!いかにも何かありそうなのに!今の時代、スマホで何でもググればほいっさっさじゃないかー!って思ったのは私だけではないと思う。ツッコミどころ多い主人公だわ。大事よ。直ぐに調べるの( ̄^ ̄)ウム

 

村雲 朔 CV:新垣 樽助

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めっちゃ良かった…!別の意味でも良かった!朔くんは病んでないっ!!(笑)
普通だと(普通ってなんだ)朔くんが一番好きですね。
見た目がガラリと変わりすぎて、青年編でこのパツキン青年誰っ!?ってなる。あそこまで染めなくても~。←黒髪好き
木漏れ日をお互いどんな表情で見ているか気になってるとか、以心伝心具合が面映ゆい二人。何度も思うけど、見てる方が恥ずかしいよこの作品の描写。
中学生編は真面目優等生な印象ながら、さすがあの(あの言うな)真澄くんと仲が良いだけはあるのか、意外に校則違反行為とかもやってのける抜け感もあり、彼の気質らしさが窺がえる優しさもありで良かったです。悠真くんとは作品の方向性やタイプは違えど、彼も映画愛溢れてる。
青年編では見た目はかなり変われど、性格はそのままなのですが、より素を出してくる部分も多くて魅力ありました。煙草とか意外部分が好みです♡
父親の七光りでしかないと、映画を創る事に一度折れちゃうんですけど、文月ちゃんが息抜きに保育園のバイトを~ってくだりが微笑ましくて、子供達との交流を通して凝り固まっていたものが落とされ、また映画を創りたい、楽しんでもらえる映画を…って過程がベタなのかもしれませんが、見ていて心地良く物語を追っていけました。
横ですけど朔くんが声楽をやっていたと知って、聞いてみたい!ってなった文月ちゃんが「きっと、静かな湖面をかすかに波立たせるような、低くキレイな声が響きそうだね」って言い出したのには、初期ハードルたっか!!!とツッコミ(笑)。しかも聞く前から何その詩人のような絶賛具合。そりゃ朔くん却下するわって思う。何かこういう素で困るとこあって、変に笑えるヒロイン。見てる分には面白いけど、実際は嫌だな。←
恋愛の押しは控えめかと思いきや、差し入れ持ってきた文月ちゃんに、「…食べてもいいですか?」とかって薄暗い部屋の中で抱き込みバックから首筋ちゅうで、そっち食うんですかーいっ!なるめっちゃ手慣れてるやんけ!(口悪いですよ)な事やってのけてくれるので、一気に彼への認識が変わりました(笑)。いや、好きです。もっとやって(←)。しかも「すみません。寝ぼけていたようです。眼鏡がないとよく見えないので」などと白々しくしれっと確信犯!中々やるぜよ(誰だよ)。真澄くんよりエロくないかい?それでもって帰ろうとした文月ちゃんを引き留めてるとこは可愛かったのに、「意外と意地悪ですね。そんな事を言うなら…また、食べますよ」と畳みかけてくれたよ!食べちゃえ!(待てや)
朔くんのハッピーエンド良かった~(*´ω`*)締めが「僕の…ヒロイン」で甘いし、良い余韻。アナザーは二人共に高みのサクセスエンドでしたが、文月ちゃんがあんな大女優にサクサクといけたのは、ちょっと…いやかなり出来過ぎな気もします。

 

 

逢坂 忍 CV:千葉 翔也

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本人の前では「アンタ」とかなのに、心の中では「センパイ」って言ってるのがクソ可愛い、逢坂兄弟の双子の弟くん。
ツンツンしつつも中々素直になれなくても、優しさが見える可愛い中学生編の彼で、青年編も成長とストーリーがとても楽しみではあったんですが…。
ちょっと思った感じではなくて残念だったかな~っ。あの聖くんと同じ先天性のよくわからない病気が彼にも発症してしまい、俳優として障害になると、心荒んで折れてしまう展開なんですが、そもそもこの病気がふんわりしていて、物語のメインであるのに馴染まない。もう少し具体的なものであれば受け入れやすかったかもしれないんだけど、結局これどういったものなの?って感じでしっくりとストーリーに入れずもやもやする。
せっかく良い形で中学生編が終わったのに、再会したと思えば無言で去られ、その後も病気の事で荒んでしまって文月ちゃんを拒んで追い返したり、苛々して怒鳴ってばかりの期間が多く、彼の良い所な見せ場が個別ルートの青年編では少ない。結末も完治ではなく暫し療養してゆっくりと、みたいな。何か物足りない。全体的に勿体なかったです。この病気ネタじゃなくて、もっと違った流れの方がよかった。
アナザーはこの病気が治らないまま、悪化するのも死を迎えるのも覚悟の上で、俳優として死ぬという…何かな!聖くんの影武者扱いも何かな!←納得いってない
色々ツッコミたい事も多いんだけど、これを軸にするならもっと深掘りして見せてほしい内容だなと。生死にかかわる病気を扱うにはこのシナリオでは今一つです。聖くんルートではあっさり治しといてこれかい!と。君膵読んだ時の事を思い出した。あれもなんじゃこりゃ、買わなきゃよかったと後悔した小説(個人的感想です)。
主人公の覚悟も何だかな、な事多かった。切なく綺麗に終わらせましたよ、みたいな背後の見せ方が透けて見えるようで、正直好ましく思えませんでした。
彼のキャラは良かったのに、シナリオが只々残念。 

 

 

櫻井 時雨 CV:佐藤 拓也

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レベルの違う病み方だった!(0v0;)
いやなんかよくわからん!何なんこの人このルート!!(笑)
めっちゃ恰好良いのに、めっちゃこっわっっー!!!(笑)
とにかくもうね、イケメン家庭教師で声が佐藤拓也さんなんて全部持ってかれるでしょ!そうでしょそうですよね!(やかましいわ)だってあの美声で主題歌まで歌われて、一々色艶全開で甘く言うから、今までの何もかんもなくザザァーッとクリアにされたわ!(いやお前のメモリーどうなってる)
一人作品違いかと思う程怖いんですけどね!(笑)
真澄くんといい、この兄弟そろいもそろって何でこんなデンジャーなんですか。完全ヤバい人じゃないか。こんな恰好良いのにっ。
普通にしてればもう申し分なく大人で年上だし、安定位置。
水族館デートスチルでの、タッパの差とさり気なく腕回して添えてるのとか萌えるとこも多くて立ち回りも上手い。
文月ちゃん曰く、【横顔が紺碧の海の底に沈んだギリシア彫刻のように綺麗】ですからね(毎度この詩的過ぎる表現に笑ってしまう私)。
一々色気が凄くて、さすが佐藤拓也さんだなと。マカロン食べるだけで「とびっきり…──甘い」吐息がかったエロい言い方ったら、大人向けシチュエーションCDでも聴いてる気分になる(笑)。
ハッピーエンドは緑ヶ丘学園ルート、アナザーエンドが聖エドワード学園ルートになるんですが、視点追加が一度クリアしないと見れなくて、この人の場合特に見ておいた方がいいから最初から入れ込んでてほしかった。
ハッピーエンドはまあ思ったより平和でした。結構計画的でぶっ飛んでるなとは思ったけど(笑)。緑ヶ丘学園中学生編ラストで、彼女に本気だと自覚した上でもう少し大人になるまではのくだりで、「大丈夫、君の王子様は、いつかきっと、君を迎えに来てくれるよ。それまでは、俺も先生として…兄として、可愛い妹を応援し続けるから。そして、君が大人になった、その先も────…俺は、君の傍にいるよ」と告げて待つ姿勢ではあるんだけど、これ自分は心変わりがないって自信が凄いなって。この辺りで何か色々深み持ってるよな~。
そしていきなり青年編に入った途端にプロポーズだよこの人!
恋人期間すっ飛ばして結婚だよ!
いきなりEDかよって思ったわ!(笑)
結婚があまりに早かったので、何かこの結婚自体に裏でもあるのかなと思ってしまったんですが(だって)、ハッピーエンドではそんな事もなく、只々文月ちゃんが好きで、他は目に入らないんだよって事で、元カノさんともハッキリした態度で綺麗に終わってました。
文月ちゃんがかなり子供っぽくてイラッとはしましたけどね(0v0)いや、あれはもう少し…何か中身中学生のままじゃないかって思ったわ。
これで終わってれば良かったのか何なのかな、アナザーエンドなんですけど。
ブラックさと病んでる感が遠慮なく中学生編でも出てくる出てくる!でも怖いけどカッコイイな!(どっちやねん)イケメンは狡い。
ここで真澄くんと兄弟って事が判明し、どうしてあんなに憎んでいるのかとか両親の事とか色々わかるんですけど、愛し方が歪過ぎてこらアカンわ…( ̄▽ ̄)ってなった(諦めるな)。
佐藤さんがこれまた上手いんですよ。「死ねばいいんだよ。君を傷つけるような人間は、全て」の言い方なんか、こっわ!!ってなったもん。
お母さんを救えなかった。大切な存在を今度こそ幸せにしたい。だから文月が幸せになれないのが自分の存在であるなら、自分も死ねばいい。
出たよー!このタイプ!!そして銃で笑顔で「またね」でパーンだもん。誰かこの人何とかしてぇっ!!
ってか、ループなんですかあれ!?もしかして彼の望みの形になるまで永遠ループって事なんですか!?時雨さんって人間じゃないの!?←混乱
そんな衝撃と遠い目になった時雨さんでした。最後の最後に凄いの出てきた感。まさしくパンドラの箱開けちゃった状態でした。
あー、でも一番恰好良いんだよなぁ(笑)。ハッピーエンドを胸に刻んでおこう(でもきっとあのアナザーエンド忘れられん)。

 

予想外もあって、見たままイメージだけではなかったクランク・インでした。
それでは~。

 

 

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see you next time!