ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート『比翼恋理のだーりん』 感想

Switch【STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート】に収められている3作品の内の一つ、『比翼恋理のだーりん』感想です。

 

※微ネタバレ感想ですのでご注意下さい。

 

STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート

©2009-2013 MAGES./5pb./Nitroplus

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 STEINS;GATEシリーズ続編&派生3タイトル収録!

公式サイト

steinsgate.jp

OPムービー STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん

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STORY

岡部倫太郎──通称オカリン──は、いまだに厨二病から抜け出せない大学生。自称『狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真』を名乗り、『未来ガジェット研究所』──通称ラボ──というサークルで、数人のメンバーと、ヘンテコな発明をする日々を送っていた。

そんな彼らがある時偶然から過去へと電子メールを送れる発明品を生み出し、その過去に送れるメールを、『Dメール』と名付けた──

ある日、気付いたら、ラボのメンバー(ラボメン)が忙しそうに室内を動き回っている。新たなガジェットが製作され、その完成祝いの宴会をやるようだ。

だが、自分の知らないうちに、何故新作ガジェットの制作を……しかも、6人だったはずのラボメンが8人に……どうやら、度重なるDメール実験で過去が改変。ダイバージェンス3%台のδ世界線に飛んでしまったみたいだ。しかも、実験のせいかラボの電気代がかさみ、ラボが資金難という状態になったので、新作ガジェットを製作してそれを販売、あわよくばそれで資金難を解消しようという魂胆らしい。

果たして、ラボメン達の行く末は?下される『運命石の扉シュタインズゲート】の選択』とは?

あったかもしれない、ラボメンたちとのちょっぴりスイートな恋愛生活。

 

Character:Cast

岡部 倫太郎 CV:宮野 真守

本編の主人公。東京電機大学1年生。

自らを狂気のマッドサイエンティストと名乗り、その設定を自演するため悪役っぽく立ち振る舞っている厨二病患者。大学入学直後、秋葉原に「未来ガジェット研究所」というサークルを立ち上げて用途不明のガジェットを発明している。携帯電話を耳に当てて、意味不明のひとり言をノリノリでつぶやく。思い込みは激しく空気は読めず友達は少ない。

日常生活で覚えた違和感を、自分(世界的に優秀な頭脳を持つマッドサイエンティスト)を狙う機関の陰謀としたり、あるいは自分の特殊能力ということにして「運命探知(リーディングシュタイナー)」と名付けるなど、いわゆる"痛い"ところがある。

 

牧瀬 紅莉栖 CV:今井 麻美

ヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所の研究員。(アメリカの飛び級制度のため。年齢としては高校3年生に相当)

18歳にして飛び級で大学を卒業した才女。さらにアメリカの著名な学術雑誌に論文が載り、一部で話題になっている。ツンデレアメリカで女の子ながら飛び級で進級していったこともあり、周囲の妬みなどによく晒された影響で、気が強い性格になった。

誰に対しても隙を見せまいとしており、いつもムスッとしている。
だが本質は好奇心旺盛で、興味を持ったものにはやたらと首を突っ込んでくる。理系人間。たまに常識外れな意見を言ったりする。
「被験者のプライバシーより実験データを重視するべき」等。オカリンからは「貴様、なかなかのマッドサイエンティストぶりだな」とよく言われるが、本人的にはそう言われることに納得していない。


椎名 まゆり CV:花澤 香菜

私立花浅葱大学付属学園2年生。

オカリンの幼なじみで、マイペースの天然キャラ。ふんわりとした口調で、いつもニコニコして楽しそう。考え方はとことん前向きの楽天家。難しい理論などはよく分からないけど、楽しければそれでいいや、という感じ。

争い事は苦手で、気まずい空気のときにはしょんぼりしてしまう。
自分から場を和ませられるといいなとは考えているが、基本的に空気はあまり読めない。おばあちゃん子で、幼い頃はよくおばあちゃんにおんぶされて一緒に夜空を見ていた。その影響から、ふと空を見上げて手を伸ばす癖があり、オカリンから勝手に『星屑との握手(スターダストシェイクハンド)』と命名されている。本当に唐突なタイミングで(例えば会話の途中でも)その癖を実行するため、周囲にはよく驚かれる。

 

橋田 至(ダル) CV:関 智一

東京電機大学1年生。

2次元から3次元まで節操なく萌える、アクティブなオタク。よく喋る。@ちゃんねる用語を連発する。セクハラ発言も多め。オカリンとは高校時代からの仲。オカリンからの無茶な注文には、基本的に「めんどくさい」という理由で手伝おうとしないか、本気を出さず適当に済まそうとする。ただしオカリンのことは友人として信頼している。

プログラムやらハッキング技術やらには強い自信を持っている。(スーパーハッカーと呼ばれるのは嬉しいが、スーパーハカーと呼ばれるのは気に入らない)

基本的にいつもPCの前にいる。


漆原 るか CV:小林 ゆう

私立花浅葱大学付属学園2年生。まゆりのクラスメイト。

礼儀正しく清楚な正当派美少女的な性格。でも男。オカリンに対してきちんと敬語を使う。あまり自分から意見を主張することはなく、いざ主張するときももじもじと赤面しながら。根が真面目すぎるが故に、他人の言うことを簡単に真に受けてしまう。おかげで、オカリンが語る厨二病設定をすべて事実だと勘違いしている。オカリンからは勝手に弟子に任命され、現在進行形で洗脳されている最中。

かなりの恥ずかしがり屋で、まゆりからいつも「コスプレして」と頼まれるが断っている。

 

桐生 萌郁 CV:後藤 沙緒里

編集プロダクション「アーク・リライト」のバイト。極度の携帯電話依存症で、常に携帯電話をいじっている。人とのコミュニケーションにおいては、会話とメールではまったく印象が異なる。

携帯電話のキー打ちの速さは神業的なものがあり、その凄まじい指使いに驚愕したオカリンから『閃光の指圧師(シャイニングフィンガー)』の異名を授けられたほど。

 

フェイリス・ニャンニャン CV:桃井 はるこ

私立金糸雀学園2年生。

フェイリスというのはバイトしているメイド喫茶『メイクイーン+ニャン2』での名前。まゆりとはバイト仲間である。すごくブリッコ。男を虜にする小悪魔系。

言葉遣いも恥ずかしいほどにやたらとニャンニャン語が入る。どうやら育ちは良さそうであるが、決してそれを表に出したりしようとはしない。

 

阿万音 鈴羽 CV:田村 ゆかり

元気で、ちょっとがさつな、自転車大好き娘。

付き合ってみると、意外と気がつくタイプ。面倒見もいい。馴れ馴れしいようで、深いところまでは踏み込まない。他人の力を借りることを、あまり快く思っていない。そのため、ギリギリまで他人に危機を明かさない。

自分の興味があることになると、性格が豹変。積極的に行動する。
たまに妙に難しい単語を使う癖があるが、なぜか意識的にそうしているように見える。ブラウン管工房でバイトを始めたことで未来ガジェット研究所とも付き合うようになる。

 

天王寺 裕吾 CV:てらそま まさき

大檜山ビルのオーナーにして、同ビル1Fにてブラウン管TV・CRTモニタ専門店を経営する。岡部とは大家と店子の関係にある。
筋骨隆々の強面だが、人情に厚く、岡部の厨二病に対して呆れながらも何かあれば気にかけている。
天王寺綯の父親でもあり娘をかなり溺愛している。親子仲は良好。

 

天王寺 綯 CV:山本 彩乃

天王寺裕吾の一人娘。小学校6年生。
性格は大人しく、父親思い。
まゆりをとても慕っており仲が良い。が、岡部には怯えて父親の後ろに隠れたりする。

 

 STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん 感想

それは────

 あったかもしれない、ラボメンたちとの物語。

恋愛色に特化したスピンオフ。Switchのアソートは3本入っててお得です。付属の小冊子がボリュームあって読むの楽しみ♡しかしアソートパッケージのオカリンの顔、もう少し何とかならなかったかなぁ。どう見ても中年の悪役のオッサンにしか見えない(笑)。無精髭剃ってきちんとしたらすごくカッコイイって言われるのに、この描かれ方はないぜよー。一応19歳の若者だよ~(一応って言うな)。

本編の世界線とは別の、もしもダイバージェンス3%台のδ世界線にオカリンが飛んでいたら?バージョン。
シュタゲはタイムリープものなので、こういった事も出来るのが良いですよね~(*´`*)
ルートが用意されているのはまゆり・紅莉栖・鈴羽・るか・フェイリス・萌郁の6人。まゆりちゃんだけルートに入るのが他と違い、共通ルートからやり直さないと個別ルートに入らないので攻略サイト頼らないと難しいかも。私はもちろん全員頼りました!←
相変わらずメール返信で選択の変わったシステムです。返信遅すぎると返信できなくなってしまうのも変わらず。一々開いて選択して返信してー、が若干面倒なシステムなんですが、選択肢を選ぶだけが通常のADVゲームの中では新鮮でもありました。

穏やかな日常の中、皆が騒がしくも笑顔でわちゃわちゃキャッキャッしてるの見てたら何か思い出して泣けてきた(泣くなよ)。
そしてオカリンの厨二病モードの宮野さんの演技に磨きがかかってる気がした(笑)。いや、厨二病モードじゃないオカリンもグレードアップしてるっていうか。オカリンが馴染んでる感。
そもそもオカリンって根っこは中々に良い男なんですよね。今回その良さが凄く前面に出ていて、厨二病モードが本編の時より気にならなかった(慣れただけだろうか/笑)。何だかんだでモテモテだし。見た目ひょろっと無精髭の、未成年にはとても見えない老け顔だけど(酷)。
で、本編もモテモテでしたがこちらでもやっぱりモテる厨二病男、岡部倫太郎。
いや、マジに良い男っぷりでした!ヘタレなんだけど良い男。厨二病だけど良い男。いざという時にはグッと力強く頼れる言葉と行動で、女性陣の心を引っ掴んでいくってお話がいっぱいで、もうこういうとこだよねーっ!!(≧▽≦)ってなる。
変化球のギャップ男。
また宮野さんの良い声効果が上乗せされて、とんでもなく優しさに満ち満ちた声音でそら惚れるだろ、って言葉を与えてくれるんだからモテるわな、って納得。厨二病なかったら絶対普通にモテるだろって感じです。
でもあれがなかったらオカリンじゃないから、もうずっとエル・プサイン・コングルゥ言っててください(えー)。

でもって今回の比翼恋理ですが、シュタゲの女の子達(一人微妙)の可愛さがこれでもかってくらい、新たな魅力というか…改めて一人一人の良さを丁寧に見せてくれたストーリーでした。コミカルながら切なさもあり、笑ったりじんわりきたりと忙しかったです。ボケツッコミ具合も滅茶苦茶いいんですよね。声出して笑った事何度か(笑)。
恋愛面ではまゆりちゃんが一番特別感ありました。オカリンがはっきり恋情を認めていたのもまゆりちゃんルートだけではないかな?後は仄か~にとか、これから先々そうなっていくかもな~、みたいなしっかり甘々ラブラブだったのはまゆりちゃんのルートだけだったと思います。
以下、簡単に個別感想。

個別感想

◆萌郁ルート

本編はちょっと色々あってプレイヤーの気持ちとしては複雑な彼女だったんですが、丁寧にバックグラウンドと共に心の裡が分かり、もう幸せにしてあげたいコだなあ!って思いでいっぱいになりました。オカリンに懐いちゃって背中に隠れちゃうのとか、たまんなく可愛い!
ポツポツっとした喋り方がまた良いんですよね。頭撫でたくなる(笑)。
でも掃除力はつけてあげた方がいいと思う(笑)。

◆フェイリスルート

責任感が強く、一人で何でも背負ってしまいがちな一生懸命強くあろうとするフェイリスちゃん。
見た目的には…いや厨二病モードを即対応して上乗せしていく会話には、最初引いてしまってたんですが(←)、素に戻るとこれまた可愛い。この後誰のルートでもこればっかり連呼しますが、本当にシュタゲ女子キャラは全員可愛いんです!
素直に愛情を示しつつ、ラストの言葉の駆け引きの締め方がとても好き。

◆るかルート

かなり特殊なんでどう言ったらいいやらなんですが(;´∀`)
そっかー、今回これまんまなのねー…。うーん、そうかーこうきたかー(笑)。
どちらかと言えば本編の方がお話は好きでした。いや、ちょっと突然の設定に心がオカリンと同じく、ついていけない感。
るかくんは一途で可愛いんですけどね。今回のシナリオがちょっと修行のくだりが長くて途中でだれかけてしまって。
何て言うか…まんまじゃなくて変わった方が良かったかな!

◆鈴羽ルート

本編重要ネタバレが絡み過ぎるので、どういったらいいか分からない鈴羽ちゃんですが、私は彼女が大好きなので終始メインたるお話のルートは楽しかったです。
やっぱりこのさっぱりとした明るさが可愛い。今回初めてオカリンにくっつくフェイリスに嫉妬心芽生えてムッとし、その事に気づかずに「わかんない」って言ってるのとかはニマニマしてしまった。彼女らしく、意識したらしたで前向きな発言も好き。
でも立場的に色々あるんで、オカリンとどうこうは難しいのかな~?だけども、あのラストはそれなりにそうなのか?と(ネタバレ無しだと意味不明)。
でもあのスチル良いわ~。鈴羽ちゃんらしい。

◆紅莉栖ルート

ツンデレだけどキュートで乙女っぷりがよく出ていました。可愛いよ!もう本当に全員可愛いんだよ!
シチュはあるあるではある(シャレでなく)んですが、どんどんオカリンに対してデレが出てくるのがこう、痒い所に手が届く感じで良いっ!(握り拳)
本編よりは恋愛は薄目だったかな。オチがこっぱずかしいの最高潮でありながら、もう展開が可笑しすぎて笑えました。

◆まゆりルート

またも泣いたわ…!!まゆりちゃんで泣かされないルートあるんですか!?
彼女のオカリンを想う心が愛しすぎて尊すぎて、もう可愛くて仕方がないわコンチクショウ!です。
また、オカリンってまゆりちゃんには甘い言動になっちゃうから、声のトーンが極上に優しくなる所が素敵なんだわ。
本編は色々ありすぎて、恋愛の方は甘いシーンとかそれどころじゃねぇわ!って感じであったんですが、こちらではガッツリ見せてくれました。何よりオカリンの男度がこの上なくあったルートです。もう、何をかなぐり捨ててでも、まゆりだけは傍にいてほしいって気持ちの吐露とか、言動がもカッケー!って応援しまくってたルート。
シチュも凄く良かったの多かったし、きちんとお互い両想いで告白っていう形がきちんとなっていたし、糖度はダントツ一番で特別感強かったです。
まゆりちゃん可愛すぎるんだぜ(*´ω`*)

 

シュタゲは本当に面白いです!!

 

 


それでは。

 

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see you next time!