ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

レイジングループ 感想

洗濯物が尋常じゃない早さで乾いていくので、乾いた笑いが止まらない暑さに気が遠くなりそうです( ̄▽ ̄|||)キョウフダワ
雨は好きではありませんが、梅雨入りが俊足で駆け抜けて去って行き過ぎて、もうちょっとゆっくりしていこうぜな心境。
そしてもう一年の半分が終わってるんだぜ?ウソみたいだろ?7月なんだぜ…もう…夏休みがくるんだ…(逃げたい母)

学校給食のありがたみよ。
息子達はやれ家と違って白米が美味しくないだの、あのおかずは好きじゃないだの、ぶつくさ言うとりますが…贅沢なんじゃぁっ!
私の時代の給食のパンってくそ硬くて不味いコッペパンばかりでしたが、息子達の学校給食ってご飯率高いしパンが柔らかくて美味しいんですよね。初めて食べた時吃驚しました。羨ましいわ。

 

そんなぶつくさ母の愚痴はポイっとしてプレイ終えました、Switch版【レイジングループ】の感想をごく簡単に。
またループもんかい!と先に言っておきます(笑)。

 

※真相などは伏せておりますが、一部微ネタバレ程度には触れてます。
NGの方は以下より閲覧をお控え下さい。

 

 

レイジングループ

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おおかみをくくれ。

よみびとを絶やせ。

公式サイト

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PV

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STORY

旅行者・房石陽明は、バイク旅行中に道に迷う。コンビニ店員の案内で集落への道を進むが、崖で転倒してしまう。そこに現れた芹沢千枝実の助けで藤良村(ふじよしむら)にある休水(やすみず)という集落に身を寄せるが、霧が発生して房石は謎の生物に殺されてしまう。しかし直後にはバイクで道に迷っているところに逆行していた。選択を変えてその場を生き延びた房石だったが、村の伝統であるおおかみ様をくくる為の「黄泉忌みの宴」に巻き込まれることになる。

CAST

◆房石 陽明 CV:荒井 智
◆芹沢 千枝実 CV:北澤 志穏
◆回末 李花子 CV:岡村 海那実
◆巻島 春 CV:仮屋 美希
織部 泰長 CV:松本 恭平
◆醸田 近望 CV:古谷野 紗羅
◆室 匠 CV:斉藤 拓哉
織部 かおり CV:植木 由美子
織部 義次 CV:鴨野 孝昇
◆山脇 多恵 CV:鯛 ゆみ坊
◆巻島 寛造 CV:松元 一真
◆能里 清之介 CV:勝畑 伸之介
◆狼じじい CV:小沢 直樹
◆めー子 CV:南 美穂
◆馬宮 久子 CV:岩本 悠花
◆橋本 雄大 CV:百瀬 晃人
◆コンビニ店員 CV:清水 真梨菜
◆羊 CV:押田 朋也
◆??? CV:大高 禎行

感想

シナリオ

このプライスでこのボリュームたっぷりの練られたストーリーは凄い。面白かったです!面白かったんですが、プレイして初めて気づかされました。
私、『人狼ゲーム』そのものが苦手なんだと言う事に!(笑)
この作品内においての『人狼ゲーム』の形式が『黄泉忌みの宴』になるんですが、ここが一番合わなくて非常にしんどかった。正直投げたくなったくらい。こういった疑い、探り合い、騙し合い、搾取していく心理戦の殺しを決める場が苦手も苦手だとわかりました。
これまた丁寧過ぎるほど丁寧に描写されているので、読むのが苦痛に感じる事多々。
それでもお話そのものは面白く、人狼ゲームに関する事以外は先が気になる展開でもあり、結末が気になって最後まで頑張れました。
妖しい古い因習、取り残されるように隠された村、日本神話と、和テイストを存分に満たしたホラーサスペンス。そして『死に戻り』を繰り返していく主人公が、時に『人』であり、『蛇』であり、『鴉』であり、『狼』でありと、その時の立ち位置で取るべき言動と、とんでもない膨大な伏線もちゃんと回収してまとめられており、よくこんなお話作れるなぁ、と感心しました。
後、殺し合いという逃げる事も不可能の異様な状況の中、シリアスでありながらちょくちょく挟まれるシュールなギャグが良い味出してました。
基本的にメインのお話は一本道。おまけ的なものが2ENDありますが、あくまでおまけな感じでした。TRUEまでBAD含めEND数はかなりのものですが、全てに羊さんのヒントコーナーが設けられており、これがとてもわかりやすい。羊さんキャラもコミカルで可愛い。声はゴツイけど(笑)。
殺し合いなのでそりゃもう人が死ぬシーンはバンバン出てくるんですが、殺される描写など画は優しめではあるんですけど、文章はえげつないです。そこまで書かなくていいって程丁寧にえぐいので、苦手な方は注意が必要です。前回プレイしたテンペスト魔女なんてまだまだ全然優しかったわ!って思いました。はい(乙女ゲームと比べるなって話)。
黄泉ルート、機知ルート、暗黒ルート、神話ルートと、結構な鬱と絶望の展開で、最終ENDまで辿り着く頃にはメンタル疲弊しまくってましたが、終盤の真相は本当に気になって止められなくて面白かったです。
何と言ってもこの主人公が衝撃の人間性だった事が、この作品をより濃くしてると共に魅力になってるのかもなと。好き嫌い分かれそう。ヤバイなんてもんじゃなかった(笑)。
ただ、『黄泉忌みの宴』の真相についてのギミックはちょっとウーン?と首を捻りたくなりましたが。結構無理があるっていうか強引過ぎる気も。これだけ神的な事出してたのに、ここにきてそれ?という感じ。他、ちょいちょい疑問に思う事やモヤッと分からないままな事もありましたが、これは私の理解が悪かったせいもあるのかもしれない。頭悪い私には情報量が多過ぎる。後で考察見た方がいいかな~。疲れたのでもういいかとも思うけど(いいんかい)。
とにかくも、お値段以上の作品だと思います。後で解放される暴露モード(本編裏サイドみたいなの)なんか全部見てたらキリないわ!ってくらい。
盛りだくさんの大ボリューム作品なので、人狼ゲームなどが苦手ではなく好きな方は隅々までかなり楽しめるのではと思います。

キャラクター

皆それぞれ濃ゆいキャラクター。
でも、とにもかくにも主人公、房石の人格破綻が凄い。サイコパスであり、クール&ドライ、頭の回転が良く知性に富んでいる。情を持っていた相手ですら必要ならば躊躇なくバッサリと切り捨てられる潔さは恐れ入る。神様相手に「可愛いですよ」などとサラッと口説く男。なんかもう絶対関わりたくない男。
最初は普通の青年だと思って進めてたら、うん?ぅうん!?おおぅっ!!?って感じで本性が(笑)。女の敵でもある。
「いたいけな田舎娘に悪を教え込むような、ひねくれた腐れ外道」と言われてましたが、的確です(笑)。
ただ、一方で好感が持てる言動もあったりするので、賛否はかなりあると思う主人公ですが、私はそんな嫌いではない。ツッコミやノリもいい。まあ絶対出会いたくはないけど。←
ダークヒーローみがあるのかな。自分でちゃんと自分がかなり悪い男だと認めてる事もあり、突拍子もない事をやってくれたりもするので何か味があって良いです。
他には個人的には李花子さんの「ほおおおぅ」が好きですね(笑うってあれ)。
能里さんが意外に好ましく終わった。あれ、めっちゃ良い人じゃないですか!って。

システム

UIにお洒落さなどはないけれど、シンプルでいて迷う事のないわかりやすい仕様になっていて好き。躓きないんじゃないかなというぐらい親切快適設計。チャートの見やすさ、BADやKEY入手などもパッと見てチェックしやすい。
それからテキスト文字がとても大きい。見やすい。老眼に優しい(笑)。

グラフィック

この作品の和風ホラーな雰囲気にピッタリマッチ。安定した画。悪夢に出そうな狂気モードたっぷりのキャラの顔もかなりなインパクト。
房石は普通にイケメンフェイスでカッコイイんですよねー。あんなんだけど(言うな)。

ボイス

棒読みとまで言わないですが、一部の方々はちょっと硬さがあったり拙さを感じたりがありました。失礼ながら存じ上げないお名前ばかりだったので、後で公式を拝見したらドワンゴの声優アーティスト養成校の声優さんを起用しているらしく。
特に一番出番の多い主人公、房石の終始どんなシーンであってもほぼ抑揚のないフラットな話し方が気になっていましたが、房石がああいった問題のある人間性である事を知ると、これはこれで合ってるのかな?とも思える。

 

こんな感じかな。BGMも合ってました。人狼ゲームが苦手でなかったらもっと楽しめたかな~って。まあ、それは仕方がないので。
かなりのボリュームなので、一気にやると疲れます。疲れるけど止まらない面白さがあるので、興味があるな~と思われたら体験版でお試しすると良いかも。

 

それでは!

 

see you next time!