ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

遙かなる時空の中で6 DX 全体・キャラ別感想

Switch版『遙かなる時空の中で6 DX』から無印の感想です。

 

※ネタバレあります。NGの方は下記より閲覧をお控え下さい。

 

 

遙かなる時空の中で6

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運命ノ恋、華ヒラク──

 

公式サイト

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PV

youtu.be

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全体感想

ご存知ネオロマの中でも長寿の一つに入る、遙かシリーズ。私は1・3・4・5をプレイしてきました。6もすぐプレイするつもりだったんですけどねー、今や7も発売して2年経ってますよ。あっはっは(笑って誤魔化すなよ)。え、7ですらもうそんな経つんかい…( ̄▽ ̄)キブンハウラシマン
何か3があまりにも人気ありすぎて、続く4と5の評価が辛いのを見かけますが、私は普通に過去ナンバリング(2はやってないけど)とても面白かったです。主人公辛口評価の多い5も、結構好きです。確かに3はヒロイン伝説級だもんな~。因みに3はリズ先生がめっちゃ推し。
そんな訳で、積んでウン年の6を漸くプレイ。初出はVita&PSP版ですが、プレイしたのはSwitch移植版になります。こちらは無印と続編の幻燈ロンドがセット+新規イベントなどの追加有り。

ストーリー

おおまかな話の流れは同じで、要は最大の国家、世界の覇権という欲を出したが故に、手を出してはいけない領域に踏み込んだ帝国軍総長、片桐のおやっさん(飲み屋の店主みたいに言うな)をとっちめるぞ!と、鬼さんリーダーグループと真相を知った帝国軍グループが、すったもんだで神子ちゃんずの介入のおかげもあり共闘したら、実はラスボスは蛇の悪い神様だったって事で。←真面目に説明するのが疲れたざっくり説明
おおまかは共通するんですが、それぞれ個別のエピソードがあり、良いエピソードも多くて楽しめました。
ドラマな盛り上がり的には、前シリーズにもあった死の悲劇に終わる結末を塗り替えるって事で、一人時空を遡る神子の話と比べると、やや重みと悲痛さなどはダウンするかなと思ったり。
ただ今回は主人公が黒龍の神子である事、宝珠が壊され白龍の神子の八葉が不在になってしまう事など、今までにないイレギュラーな事態から始まるのが新鮮でもあり、破壊を司る黒龍の神子がどう動いていくのか、どういう立ち位置で置かれていくのか、という展開は面白かったです。
後、マガツガグツチノカミの演出、迫力あって一々怖かったのでラスボス感は中々あって良しかな。もう途中地響きのような咆哮がうるせーって思ったけど(怖がっとらんがな)。
千代ちゃんの隠された真相も成程ーって。ほとんど後半まで攻略してから気付いた鈍さでしたが(笑)。後は村雨さんとか。遙からしいシークレットだったなぁと。
ノーマルENDがちょっとモヤモヤ。あそこで不参加なんかーい!
大団円ENDはファンサービスっぷりが光ってました(笑)。あのカフェの制服ってキャラ数人は体格とタッパ的にお店の在庫でなさそうだから、ルードくんお手製なのかな?とか。しかし千代ちゃんそのままだと辻褄どうなるんだろ?と思いつつ、皆がいるって良いよねっ!て事で。
各キャラの恋愛ルートは個人で好みがあるのでどうこうは下のキャラ別感想で書きますが、好きになる意識が少し急だなと思ったキャラもあったり。後、いつもながらもう少し甘くても良い(笑)。だいぶ甘くなってきたけれど。
全体、変わらず面白くプレイ出来ました。

キャラクター

8人もいるし、それぞれがタイプも違って魅力的に作られているので、絶対推しは出来そうです。
個人的好みで私は村雨さんがトップ推しでした!!!すっごく良かった!!!
プレイ終えての順は村雨>ダリウス>虎>ルード>有馬>コハク>秋兵>九段でした。
ダリウスと虎は同着くらいの好きさかも。前4人がかなり好きです。村雨さんはもう別格で!!←
サブキャラで言うと、友部さんが面白担当で良いキャラでした。攻略キャラに昇格…は無理そうか(笑)。他が濃ゆ過ぎる。でも良い人なんで大好きですね。
千代ちゃんはもう…健気で可愛かったー!女のコの愛らしさと芯の強さが魅力いっぱいでした。終盤の力を使い果たすシーンは涙出ましたよ( ;ω;)

システム

いつもの遙かの怨霊退治とイベント発生なんですが、今作は戦闘がランダムエンカウント戦闘なく、初回がかなり厳しかったです。私、RPGでもそうなんですけどレベルは余裕もって強くしてからボス戦に楽に挑みたいタイプなので、上げようのなさにクリア出来るのか一抹の不安を覚えました。もしやまさか詰むか?とまで(笑)。
まあ、初回さえクリアすれば二週目以降はかなり楽になるので、返ってランダムエンカウント戦闘ないのは良いなと思えたんですけど(勝手)。
セーブ途中からのキャラ札引継ぎないとか、育成とか若干面倒だなと思ったり、後半する事なくて作業だけになって退屈だったりもしましたが、ゲーム性はきちんと持ってくるネオロマさんはやはり良いお仕事してるな~と。

スチル

吃驚したんですけど、今作って水野先生が全担当なんです!?と。
これ以上ない満足感でした。やっぱり綺麗~っ美麗~っ(*´ω`*)
大きな画面で味わえて嬉しかったです!

音楽

いつもながらいう事ないです。BGM綺麗だし、シーンに合わせての挿入も上手い。
エンディングの歌も好きです(*'▽')♪

 

こんな感じでしょうか。かなりかなりの久々になる遙かでしたけど、やっぱりクオリティ良くて、時間忘れてプレイするほど、とても面白かったです!幻燈ロンドも早めにプレイしたいな。
下はプレイ順の個別感想です。

 

キャラ別感想

高塚 梓/主人公 CV:斎賀 みつき(※戦闘中のみ音声)

黒龍の神子

16歳。しっかりしとる…!可愛い美人。腰ほっそーっ!!って何度思った事か(笑)。
白龍でなく黒龍の神子が主人公って八葉どうすんの?と思ってたら成程!!の展開でした。ある意味新鮮。でも大団円ENDは千代ちゃんが無事な代わりに八葉にならないままだったけど。あのENDは大団円というかサービスENDっぽい内容だったなぁ。またの名を逆ハーレムEND(笑)。しかし私はああいった逆ハー好きなので、見ていて楽しかった。大団円ENDって遙か3無印が一番それっぽかったというか、アレしか記憶に残ってないっていうか(←)。
急に神子だって異世界に飛ばされるわ、ああだこうだと言われて(端折るな)怨霊退治させられるわ、黒麒麟呼び出させられるわ、閉じ込められるわ、クリームプレイされるわ(言い方)、無理矢理だったからって許されると思ってんのかどうとか(知らんがな)、じゃこっち(帝国軍)でも頑張れや神子なんだからとかとか…あのさあ、
良い大人がそろいもそろって16歳の娘さんに何をどんだけ求めとんのじゃ!(# ゚Д゚)
って思いますね。うん。
それでも知らん世界の国の民の為に頑張ろうとする姿がええコやないですか!(もう大阪のおばちゃんである)
あんなくそでかい蛇の化けもん(邪神だよ)倒さなあかんのですよ?ありえんわ。
運命と片づけるのはそれもそうなんだろうけれど、普通に考えてないよなぁ。これはないわー。メシアに頼りすぎる世界は続かんて。
これで恋愛良い思いしなきゃ嘘だろって思うので、存分に幸せになってもらいたいです。

 

ルードハーネ CV:立花 慎之介

鬼の一族

じゅっ、15歳…!うちの長男と1つしか変わらん年齢…っ。い、いや、我に返るな私、比べちゃいかん、ここは異世界二次元イケメン高スペックバンザイ。←
和洋折衷なんでもござれな料理上手。スイーツも完璧。というか家事全般がプロ。めっちゃ羨ましい。頭のゴーグルは何に使うんだ?と思ったら玉葱の涙対策用とか可愛い(笑)。ツンデレになると思うんだけど、なり切れてない感がもの凄く可愛い!年齢よりしっかりしつつも、夏祭りではしゃいでたりして年相応なとこがまた可愛い!好きなコに向ける恋愛感情がこれまたアオハルで清くて可愛い!要は全部可愛い!!(笑)
恋愛以外で鬼と人との交流や、種族超えて助け合うエピソードが結構じんわりくるので、全体通してシナリオも好きでした。
ルードくんはこの8人の中で一番に恋愛してますよ!の過程がキュンキュンしてました。仲間から敵側になっちゃう苦しい立場とか、それでも気になって切なくも愛おしく想ってる感情とか、立場も何もなく守って独占したい心とか、可愛くて仕方ないって感情が溢れ出してる所とか、とにかくお互いの恋心が伝わってくるエピソードが多くて分かりやすくもあり、そこが滅茶苦茶良かったルードくんルートでした。
好きになっちゃってもうどうしてくれるんですか、何故そんな可愛いんですか状態が見ていて微笑ましい。
名前入りのハンカチをプレゼントされて、「こういうのを可愛いと言わなくて、何を可愛いと言うんですか」とか、割と素直に言える所も良いな~(*'ω'*)ってストレートさ。なんつーのかもう、二人共ぎゅうしたくなるくらい可愛いわ!(嫌がられる)
年齢より大人っぽかったり、幼さも残ってるかの可愛らしい所もあったり、恋を知れば戸惑いつつもひたむきに想いを向ける、素敵なルードくんのとてもピュアなラブストーリーを見させてもらった気分。ラストもラブラブでご馳走様です~なお二人でした。お幸せに!

 

 

本条 政虎 CV:竹本 英史

鬼と人間のハーフ

ずーっとドスの効いた低音竹本ボイス。そしてやたらエッロい。サービス良すぎるぐらいエロい。語尾息遣い絡ませるエロテクがさすがです。良いよね!!ドスエロ!!!(阿呆である)この声維持するの疲れそうだなって要らぬ心配を(裏事情を考えるなよ)。
そして29歳。良い感じの年齢ですよね!30いかない一歩手前の29。この年齢設定は何か痒い所に手が届く、そんな私の良きポイントであったりもします(妙な好み)。
しかもこの高身長に体格の良さが凄いときめき効果を発揮してますよね!?(誰に聞いてる)梓ちゃんって凄い細身だから(羨)、身長差と体格差萌えが存分に堪能出来る!(〃▽〃)q
なもので、ひょいひょいと梓ちゃんが担がれるシーンが多い。虎はお姫様抱っこより、こういった担ぎあげの方がらしさが出てて良いな~と思ったり。肩に乗せるのも簡単そう。
印象もそうなんだけど、最初に起きるイベントシーンを見てたらもっと荒っぽいというか、強引前面に出してくる恋愛なのかと予想してたんもので、逆に違ったギャップが凄い破壊力だった!!何、こういうの好きだわ!!みたいな。←萌え転がる
共通後半だったか個別ルート入ってからぐらいに見せてくる、超優しい笑みの立ち絵の表情よーっ!!あれ狡い。本当に柔らかぁ~な、愛情含む笑みなんだもん。これをここで出してくるネオロマさんのテクよ(テク言うな)。
「大概お人好しだわ。ちと、クセになるくらいな」の梓ちゃんへの心情の表し方がまた虎らしくて好き。
後、川で溺れたのを助けた後の遣り取りで、梓ちゃんがお礼キスを選択した時に「お礼のキスは?」「いらない?」って尋ねる度に「……」って黙しながらも絆の星がシャラシャラ~♪って都度上がってくのがまた可愛いな!って(笑った)。
惚れた、ってなったらてらいなく迷いのない愛を向けてきつつ、大事にするべき所は大事にする、この言動が本当に格好良かったです!
「オレの女になれ」「オレのものになる覚悟を決めちまえ」とグイッときつつも、「お前はオレのものだ。だから仕方がねえ。オレもお前のものになってやるよ」「オレより長く生きろよ」って全部まるっと抱きくるめて一緒にいようぜ、いてくれよ?な大切さが溢れてて、だからこそ終盤、マガツガグツチノカミに道連れにされた梓ちゃんの元へ、どうなるか分からない場所へ迷いもなく即助けにいく男らしさが「ヒーロー」という彼女の言葉に繋がって決まる、虎のストーリーは惚れ惚れする男らしい愛でした!
元の世界ENDだったけど、これも納得。何だかんだで世渡り上手そう(笑)。
あ、あのお父さんが命懸けで助けた子供が成長し、医者になって登場するエピソードも良かった。この決着の行方も優しくてじんわり(*´ω`*)

 

 

片霧 秋兵 CV:岡本 信彦

帝国軍・精鋭分隊副隊長

プレイ中、ずーっと『はいからさんが通る』の伊集院少尉を思い浮かべてしまった人はいませんか。私です!原作の方ね!(世代感じるな)
髪色と軍服カラーもそうなんですが、出会いのエピソードもハプニングからという似た感じだったので、私の中で中尉より少尉でした。家柄良い所とか、育ちの良さとか、モテる所とか、共通点が多かった気がする。
歌劇風気障という言葉が頭から離れなかった、参謀総長のご子息26歳。
親子間で冷たい戦争起こしているという、四方八方設定が『いかにも』感に溢れまくってたんですが、蓋を開けてみればとーさん不器用過ぎるんだぜ…っ!な切ない心の裡が秘められてました。めっちゃ奥さん好きやんっ。因みにお父さんのビジュアル、渋イケオジで私の超がつく好みのお顔でした!(聞いてねぇよ)
何だか終盤は梓ちゃんよりお父さんがヒロイン位置みたいに見えたの私だけかな?(笑)だってラスボスたるマガツガグツチノカミ(毎度舌噛むわ)に捕らわれて救出って…ヒロインの王道必殺特権な流れだと思うのに!そこお父さんかい!って(笑)
全体的に秋兵さんルートはお父さんとの確執と、失われたかに見えた親子愛の真実とは!?的な展開がメインで、梓ちゃんとの恋愛がややサイドっぽい感覚を受けました。恋愛過程が緩やかに見えたせいもあったかも。プレイ3番手でしたが、ルードくんや虎と比べると、二人がお互い心惹かれていくメーターの上りが大人しめだったかな~と。あくまで私が感じた限りで。
なのでちょっと盛り上がりと萌えはそんなになかったです。
ただ、台詞が一々詩的な甘さなんで、よくスラスラ出てくるなと感心(笑)。だって「君となら、戦いさえもめくるめく色彩を放つ戯曲です」だよ?そんなわけがなかろうよ(台無しだわ自分)。
その後でもう結婚して奥さんって呼んでた事に、何より一番驚きました。あんなに梓ちゃん一歩進んで秋兵さん三歩下がるくらいの遠慮しぃだったのに(言い方)、急に詰めた秋兵さんの本気を見た気がした(笑)。

 

 

有馬 一 CV:寺島 拓篤

帝国軍・精鋭分隊隊長

アンジェのジュリアス様が片隅に浮かんだりもしましたが(お堅過ぎて)、あの方よりは角は丸くてらっしゃる(失礼だな)。年齢23歳に吃驚しました隊長。皆さんお若いのにしっかりしてるなぁ~(こればっかり)。
でも梓ちゃんがダリウスに無理矢理黒麒麟召喚させられて、知らぬ間に帝国軍を襲わせる形になった事を知らなかったで済ますつもりなのか的な言い方、あれは正直はあ?(# ゚Д゚)って思いましたけどね。←
まあそんなどんな事にも筋通さないと気が済まない感じの、カチカチに面倒くさそうな(待て)有馬さんでしたが、どこまでも真面目故からくるものだし、言い方がアレなだけで優しい人なんだなというのは、進めていく内に分かりました。他人にも自分にも厳しいんですな。私が逃げたくなるような人です(笑)。
有馬さんルートは王道の王道な印象でした。少女漫画のヒーロー&ヒロインっぽさがある展開だったなあと。騎士風に手に誓いのキスとかのスチルも然り。
恋慕を寄せていく段階がこちらも緩やかっていうか、真面目過ぎて護衛対象から個人として想う対象とのライン越えがやや分かりにくかった気も。有馬さんが蛇野郎(←)に憑かれるエピソードで急にきた感じ。いや、梓ちゃんはちょいちょい気にかかるっぽさはあったんだけど、有馬さんが堅くてね。ど、どうなんです?まだですか?みたいな(笑)。
終盤は怒涛の勢いな情熱っぷりで、マガツガグツチノカミに連れ去られた梓ちゃんを救い出すシーンはコレコレ!といったカッコ良さでありました。ラピュタ思い出したわ、あのシーン。そう、これなのよ秋兵さん!(持ち出すな)
「高塚の為に命を懸けるのは、他の誰でもなく俺でありたい」「ただ一人の女を守り、生還するのは愛した者の務めだ」(カッコ良過ぎな独占欲発言)と、言う時は堂々言ってくれるのも、告白に本当かどうか戸惑う梓ちゃんにキスで示す所とか、やる時は甘くやってくれるのが素敵でした(*´ω`*)

 

 

里谷 村雨 CV:安元 洋貴

小説家兼情報屋

カァァァァァァッコ良ッッッ!!!
ダントツ最推しですっっ!!!ヾ( 〃∇〃)ツ 

35歳ですよ!!梓ちゃんと19歳差という美味しすぎる年齢差っ。歳の差恋愛好きな人には堪らないですよ。勿論、私も大好物ですが!(⁎˃ ꇴ ˂⁎)←
攻略対象キャラ中一番大人の三十代で、お相手が16歳なので、個人的にあるある心配だったのはこういう歳の差恋愛ルートによくある「妹」みたいな存在だ~とか自覚しつつも往生際悪く(おい)やたら気持ち誤魔化そうとする所なんですが、村雨さんはそういったのがなく、ちゃんと自覚すれば認識してたのが良かったです。
お話としてはバリバリ社会派溢れてて、人権尊重も高いし民意とかもの凄く前に出ていたので、神子の存在や龍神の力に頼りきってる世界の基を正そうとしてる所も熱かったりしました。こういう人が政治家だったら税金払っても不満出ないと思うのよ。←脱線
どこまでも梓ちゃんを『普通の女の子』として見ている言動の秘密が、実は同じく神子召喚の時に助けようとして飛ばされてしまい、同じ世界からきていた人だという真相には、あの写真出てくる場面まで全然気がつかなくてめっちゃ吃驚しました(遅ーっ)。
今までのシリーズの流れから、少なくとも一人は主人公と同じ世界から枠(枠っていうな)がいたのに、今回はいないんだな~と思ってたらまさかの村雨さんだった(笑)。しかもさり気に邂逅もしてたんですね。親しい関係性ではなく、ほんの少しの偶然の短い邂逅って所もくすぐられました(*'ω'*)
恋愛段階が追っていきやすいエピソードでもあったので、一つ一つがこそばゆい距離の近づき方。
作家というのもあって、例える言葉がお互い良いものが多かったです。
「ほろ苦いようで、優しいようで、懐かしいようで…いろんな事を経験してきた村雨さんそのものっていうか…そんな匂いがします。私、とても好きです」な天然無意識な梓ちゃんのピュアさに意表を突かれて動揺しつつも、返す言葉が「あんたこそ、不思議な香りをしているよ。みずみずしくて、甘くて、少し硬質な風情もあって…」なんて出てくるので恋愛に至ってない内から大人甘~って雰囲気が漂いまくっておりました。
ちょっかい出されて困ってるのを「残念だが、(俺の)お手つきだ」発言していく大人余裕の保護愛から、異性として心惹かれていく自覚と立場からの葛藤や歯止めなどの心情が丁寧だった。梓ちゃんの未来を考えて抑制をかけたりとか、それでも負けじとぶつかっていく彼女に揺れて「あんたがあまりにも無垢だから、俺のほの暗さまで照らされるような気がして」な台詞とか、一つ一つ目が離せない恋愛模様。そんな中で更に親密になるエピソードもピンポイントに織り込まれていって、色んな要素が素敵なお話でした。
しかも終盤はもう美味し過ぎるクライマックスで、村雨さんの「高塚ーっ!!」の必死な叫びが連続する度に私の推し度が増していく展開にっ!キャ━━━(゚艸゚*)━━━ッ!!!←ウルサイ
あの演説シーンは神がかってました。痺れた。迫真と力強さの安元さん演技凄──っっ!!な圧倒的演技力でした。聴き入ってましたもん。
そこからの梓ちゃんの無事の一方に他の声なんか聞いちゃいねぇっ!な脇目もふらず周りの視線もどうでもいいわっての真っ直ぐに抱き締めですよ。言う事ないわ!いやもっとラブって!(言っとる)
とか思ってたらくっついた後、皆の前でオープンちゅうしてました!
いいぞ、もっとチーッス、チーッス!(笑)
そして3Dボイスの破壊力が凄まじくてですね…ヘッドフォンから耳にくる、低音囁きに止めをさされました。3Dボイスじゃなくてもやられてたのに、最後の最後でキスしながら「あんたが欲しい」ですもんよ!糖度控えめな作中、大人の甘艶さが際立ってた村雨さん、もう文句なく良かったです!!

 

 

萩尾 九段 CV:四反田 マイケル

星の一族

19歳!?えっ、意外に若い(失礼)。とか思ったんですけど、プレイ始めてみたら納得した。口調がジジさまキャラっぽいもんだから(失礼2)、老成してる印象持ってたんですけど、何か抜けてて天然、変にKYで世話の焼ける人全開だった。何やってんの、シャンとしなさいっ、背筋伸ばしてほらっ!(背中バシーンッ)って、少女漫画とかでヒロインに喝入れられるタイプ。いや、実際二人の神子さま達にバンバンされてたけど(笑)。世話焼きOKじゃなきゃ友人以上になっても恋人まで到達できない場合があると思う。
優しい人ではあるけれど、たまに思い遣る方向性がずれてたり。特に千代ちゃんを好いてると嘘言う所とかね。あれは女心対応不味すぎるよ九段さん( ̄▽ ̄)
まあ、19歳だしな!これからこれから!(どっかのおばちゃんか)
って感じで終盤も神子さまたちにしっかりしなさい!シーンがあって、操られて大変な展開なのに、ちょっと笑っちゃったりな九段さんと梓ちゃんの恋愛でしたが、梓ちゃんが異性として意識するのが急過ぎた気もして萌えはなかったかな~。
何より千代ちゃんの真相の方が見てて面白かった(←)。私、おばあちゃんだって気づいたの、村雨さんルートの時だった鈍感さ(遅っ)。進さんどうなるの?と心配してたけど、さすが龍神はアフターケアに抜かりない(笑)。
個人的な好みから言うと8人の中で一番下になっちゃうんですが、良いすっとぼけ具合が面白かったです(そっちかい)。

 

コハク CV:阿部 敦

憑闇の青年

17歳だし、パッと見た感じもっと幼さが残る少年風なのかな?などと勝手にイメージしてたんですが、いざプレイして立ち絵見たら、思ったより大人っぽくてカッコ良かった。何気に立ち絵の戦闘ポーズは一番好きです。
中立寄りと言うか、何があってもどこにいても梓ちゃんの味方!って所がホッとする安心感が強い(*´ω`*)間違ってると思ったら即助けようとしていく所も好感。
記憶を失い、自我と理性を保ったままの憑闇になった真相と共に、不明だった出自がわかって以降、後半の遊郭で育った自分と神子である梓ちゃんの距離を感じて離れようとしていく辺りくらいから、恋心自覚しつつもピョンピョンピョン~っと後退していくんで、ここもっと積極的にいってこーいっ!と下がった背中をペイっと蹴飛ばしたくなる展開に(笑)。まあ終盤の心が決まった時はカッコ良かった。好きな『人』ではなく、好きな『女』と言ったのには意外でグッと男度感じましたΣ(・ω・*)オンナイウノネ!
糖度が一番低かったので、ちょっと健全過ぎたのがもったいなかった気も。いや、こう、ガツッとキスでもあるスチルシーンは結構サマになりそうだなと思ったので。全スチルが誰かさんと誰かさんとだ…(誰だよ)と比べて超健全だった(笑)。
余談ですがゴンドラの唄、男性が歌っているのは馴染みがなかったので、阿部さんの歌は新鮮でした(*'ω'*)ウタウマー

 

 

ダリウス CV:鈴村 健一

鬼の一族・首領

この作品のセンターメインキャラでした。なので何となく分かってましたけど設定狡い!色々なシーンが狡いっ。ここで鈴村さんボイスつけてくるのも狡い!(笑)そら好きになるだろ!って。見せる強さと弱さの魅力が最高でした。さすが「俺の運命」!(使いどころ違う)
耳の後ろの髪の、常に風が緩やかに吹いたかのような優雅曲線から目が離せなかったダリウス様。24歳で達観してるよなぁと思ってましたが、意外と感情に揺れる所が多くて可愛らしかったです。ええ、大人だよん♪っぽくみせて大人気ないとことか!(笑)
16歳の年下の女の子相手に、目が笑ってない笑みを浮かべながらじーっくり、結構怒ってるんだよ分からない?なるお口にグイグイ☆シュークリームプレイ!(何のタイトルか)をやらかす大人気なさったら最高!!(待て)
そりゃ黒麒麟の件含めてあんなんされたら、そら条件反射で怖がっちゃうって!と、ネックレス事件の時に思ってしまいました。
夏祭りの時も、梓ちゃんが帝国軍メンバーと仲良くしてるの見て「お仲間に囲まれて、楽しそうだったじゃないか」とかチクチクと拗ねた感じで嫉妬発言するわ、もうこの人クソ可愛いな!!って微笑ましさ全開の温かい目で見守ってしまった(オカンか)。
でもそれも全部長い間、孤独に戦ってきた故だと思うと全部許せてしまう。梓ちゃんが罪悪感を感じてしまうのも分かるなー。怖がらせられたのも事実だし、無理矢理力を使われたのは許しがたい事だけど、一族を救うために動き続けてきた事からだし。本当は思ってる以上に繊細で傷つきやすい心の人だとか、持つおおらかな優しさは本物で、どんなに迫害されようとも偏らない眼で物事を見定める事の出来るのは凄い人だと思う。
拒絶されて彼女を諦めた風にしつつも、気にかけてくる彼女に苛立ち、感情をぶつける所は若さよなと(何か最近親目線進んでる自分)。
鈴村さんの演技がさすがの感情表現なので惹き込まれるんですよね。傷ついてるんだなとか、複雑な想いに苛立ってるとか、彼女がとても大好きなんだって感じが凄く伝わってくるので、声優さん大事…!としみじみ。
何と言っても本当はとてつもなく拒絶されるのに怯えていて淋しがりやさんって所ですよ!!あれは狡いな!!
あんな良い声で「どうせ…最後には俺を怖がるんだろう?」だとか「淋しいのは、好きじゃないんだ」とか弱々しく言われたら全面降伏です!!(何にだ)クリームプレイも吹っ飛ぶよ!(それ引っ張るな)
ダリウスルートは人間側の迫害と偏見っぷりが嫌になる終盤シーンがありましたが、ルードくんのダリウスを思う震える声音の訴えに、涙出ちゃいました…立花さんの演技もまた凄いんだもん。あれは泣ける。それでも考え改めようしないアイツらよ!あそこは同じ人間としてうぇー…でした。
ラストは唯一結婚式シーンがあって、やはりメインセンターだなと。幸せそうなダリウス見られて良かったわ~ってなった。苦しんだ分、幸福にまみれてほしい(*´ω`*)
ルードくんの神業な準備の早さって所も笑ってしまったんだけど、ダリウスが目覚めて梓ちゃんと抱き合ってるのを見た瞬間、即フル回転で虎とダリウスに指示を出し、ウェディングドレス着手…ってキビキビ無駄のないシーンが滅茶苦茶面白かったです(笑)。
ルードくん、有能執事っぷりがとんでもレベル。きっと赤ちゃん産まれたら、産まれる前から凄そう。そして生き生きしてそう(笑)。

 

 

プレイ総数時間が乙女ゲーなのにとんでもない事になってた(笑)。
それでは。

 

see you next time!