Switch『ATRI -My Dear Moments-』の感想です。
※ネタバレなし。
ATRI -My Dear Moments-
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沈みゆく世界で、君を見つけた。
公式サイト
PV:第1弾
PV:第2弾
PV:第3弾
OP
STORY
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。
幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生(いかるが なつき)は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。
身よりのない彼に遺されたのは、
海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、謎の借金取り・キャサリンと共に、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。
そこで見つけたのは、
棺のような装置の中で眠る不思議な少女───アトリ。彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。
海底からサルベージされたアトリは言う。「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。
それまで、わたしが夏生さんの足になります!」海に沈みゆく穏やかな町で、
少年とロボットの少女の、忘れられない夏が始まる────。
Character&Cast
斑鳩 夏生 CV:なし

高2(17歳)。
都市にあるエリート育成校、通称アカデミーに在籍していたが、ある事情から休学。祖母の暮らす海辺の町へと移り住んだ。
幼い頃に事故で母と右足を失っており、そのトラウマから暗く静かな場所にいると発作に襲われる。
高価なロボット義足を買うため、海洋地質学者だった祖母の潜水艇で海に沈んだ遺産をサルベージしようとする。
アトリ CV:赤尾 ひかる

?歳。夏生が海底からサルベージしたロボットの少女。
人間と見分けが付かないほど精巧で表情豊か。
祖母の助手だったようだが、
長い間海底で眠っていたため記憶を一部失っている。
「マスターからもらった最後の命令を果たしたい」
そう夏生に願い、欠落したメモリーを探す。
好奇心旺盛。口癖は「高性能ですから!」。
神白 水菜萌 CV:高橋 未奈美

高1(16歳)。夏生の幼なじみ。
事故で傷付いた夏生が祖母の家に預けられていた頃に知り合い、仲良くなった。
小さな田舎町しか知らない、純朴な少女。
真面目な性格なので、絶対見つからないと分かっていても悪い事ができない。
面倒見がよく、夏生にもお節介を焼く。
野島 竜司 CV:細谷 佳正

高3(18歳)。地元の青年。
筋肉質で体格がいい、頭を使うより身体を動かす方が得意なタイプ。
家が小さな町工場をやっていたが、海面上昇が起こって沈み、以降休業状態。親の仕事を手伝っていた竜司もやさぐれ気味。
根は真っ直ぐな青年で、地元の子供らのリーダー的存在。
キャサリン CV:日笠 陽子

?歳。借金取りを名乗る謎の女。
夏生の祖母の借金を取り立てるという名目で、
海に沈んだ遺産のサルベージ計画を持ちかける。
恐らく“キャサリン”は偽名。
実際のところ何者なのかは夏生も知らない。
黙って微笑んでいると、ミステリアスな美女。
名波 凜々花 CV:春野 杏

小5(10歳)。身よりがなく、学校に住み着いている初等部の少女。
いつも全力で真っ直ぐ、男の子のように元気でアクティブな子。
水菜萌に懐いていて、いつも彼女の手を焼かせる。
目つきの悪い夏生に“ヒットマン”という
あだ名を付けて怖れている。
感想

時よ止まれ、おまえは美しい ───
凄く良かったぁ…っ!
痛みと哀しみ、喪失と再生の中に瑞々しく光る若さとパワー、希望と純粋な想い。沢山のものが丁寧に繊細に詰め込まれたじんわり沁みるストーリーでした!
滅びに向かう文明、それを超えるテクノロジーが同時に存在してお話に組み込まれていき、全体の世界観が綺麗で展開もスルッと分かりやすく入り込めるのが良かったです。
海面上昇によって多くが海底に沈む、又は沈みかけて残っている建造物の背景が綺麗なんだけど心にくる。途中まで海に沈んで残る校舎とか、何かしんみりもするのだけど綺麗に描かれているのでファンタジーっぽさも感じてしまう。
グラフィックが滅茶苦茶美麗で可愛らしいキャラクター、光と水の演出は見惚れます。
海底に棺のような装置で眠る、少女の姿のヒューマノイドとか、始まりから心くすぐられる。秘密を持っていそうな神秘的部分もありながら、ほっこりさせるコミカルさを見せるアトリちゃんの可愛さ、出てくる人皆いい人かっ!という和みのキャラクター達に心が癒されます。
そこに抱えるものは重いし、過去、未来共に翳りのある展開なんですが、主人公夏生の絶望や諦め、投げやりといったスタートから、アトリのマスターとなって町の皆と交流していく中、変わっていく姿はとても良くて丁寧に進んでいきます。
特に竜司との男同士の友情の深め方が自然で、ぶっきらぼうで距離を取ってる感じから徐々にお互い認めて信頼していき、呼び方も変わって最終的に「ナツ」とか「相棒」とまでなるあの感じが愛おしい。男のコのこういったの好きだわ~(*´ω`*)
水菜萌ちゃんは最初から最後までなんつー女のコらしくて良いコ!(これまた嫌味ない)だし、 凜々花ちゃんもお転婆っぽさありで元気炸裂さが可愛い。何気に頭良いのもポイントなんだな。水を吸うように純粋な子供たちの姿が見られるのも、見ていて心地良い。
キャサリンも最初の方と途中からガラッと変わってくるので見所。
モブの町の人々すら人の良さが現れてる感じがよく出ているので、何か心が落ち着く。
アトリに関しては中盤から一つの真相が分かってややしんどいなって展開もあるんですけれど、彼女に隠されている事、欠如していた記憶、それらが全て明かされて取り戻していく後半にかけての展開、色んな彼女の姿が見られるので様々な印象を持つ事になりました。
っていうかビジュアルが可愛すぎる。好きな絵柄だけに眼福でした。
でもちょっと思うにもう少しアトリの見ためは設定年齢上げてもよかったかな?とも思ったり。
夏生くんとの判明する過去の関係性とかを見てると、あともうちょーっとだけ大人っぽくしたらよりいい感じだった気が…いや、これ私の好みなんだけど(お前かい)。
アトリはこう、色んな姿があるんですけど根っこは一つなんだなぁと。
翻弄された展開もありましたが、夏生くんの受け入れる度量の広さに救われます。若いな~って思わせる未熟さもありながら、頼りがいのある人間性がカッコイイ主人公でした。ツッコミも多々あって面白かったです(笑)。
思春期の男のコらしい恋愛感も微笑ましく、初恋のお姉さんを思い続けて一途な所とか、好きなコに一喜一憂するシーンが本当可愛い。
ちょっとした何気ないキャラ同士の会話が自然で良いなと思った作品でもあります。
ただちょっと思ったのは、最後までお父さんが今一つよくわからんかった。影薄過ぎた(笑)。
設定としてはこういうのってツッコミたい部分って絶対出てくるのは出てくるんですけども、そこはどうなんよってずっと引っ掛かるって事はなかったです。適度なフィクションスルーが出来る範囲。
エピローグ的なTRUEはしんみりしますけど、良い形で終わったなと私は思います。
END数は3つ。BAD・NORMAL・TRUE。BADとNORMALクリア後にTRUEが解放。メニューコンテンツが増えてるのでそこから。選択肢は少なく、SAVEさえしておけば回収は難しくなくクリア出来ます。
TRUEはNORMALのその後のエピソードになってましたので、順番はBAD見てからNORMALでTRUEが良いですね。BADの展開はキツイので。
システムですが選択した部分の色の変化が同系色で分かりづらいので、これはもう少しはっきりとした色に変えて欲しかったかなぁ。
グラフィックも超美麗でしたが、こちらは音楽も素敵です!アトリの歌う歌は良い曲ですよ~。作中も歌うシーンがありますが、手を止めて聴いてました。
あ、因みにPVはアニメーションありますけど、ゲーム内はCGのみです。
っていうかこちらアニメにもなってるんですね。観てみようかな。
コンパクトなプレイ時間ながら、ぎゅぎゅっとひと夏の短い期間の中で濃密な物語が詰め込まれた、柔らかで優しい喪失と再生を紡いだ作品。後、皆愛おしい。
お値段も手に取りやすいですし、興味がある方は是非ネタバレなしでプレイしてください~(*'ω'*)/
プレイ出来て良かったです。ありがとうございました!
see you next time!
