PSP『ハートの国のアリス~ wonderful twin world~』の感想です。
※ネタバレあり
ハートの国のアリス ~wonderful twin world~
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銃弾飛び交う赤の世界。
心を奪われたら帰れない。
OP
STORY
今作は「ハートの国のアリス」の続編。主人公がキャラクター達と恋人同士、あるいはごく親しい状態からスタートする。
主人公は大切な人と自分の居場所を見付け、ハートの国に残った。全員が知人のはずだが、なぜか帽子屋屋敷には見覚えのない門番の姿が……。
まったく似ていないのに双子だという門番は、片やナルシスト、片やオカルト好きという、他の面子に負けず劣らずの個性の持ち主。
加えて、住民のどこかを狂わせていくというイカレた嵐『クレイジー・ストーム』の到来。クレイジー・ストームに吹かれると、住民は皆、どこかが少しずつおかしくなるという。
帽子屋が珈琲好きになったり、ハートの女王が白ウサギ好きになってぬいぐるみを収集したり。そんな前例のある『嵐』が、今またハートの国に迫っている。“大切な人も、どこかが変わる”
嵐の到来に揺れる主人公は、更に不思議な卵の夢に迷い込むことに。
ハートの国を狂わせていくイカレた嵐と主人公を惑わせる卵の夢。
風が吹き荒れたとき、大切な人に起こる変化はどんなものなのか。常識の通じない世界に残った、現実主義の主人公の恋の行方は―――?
全体感想

どんな時間も、君が現実だと思えば、それは現実になる
『ハートの国のアリス~wonderful wonder world~』のFD的続編。
当時予約して買っといてどんだけ寝かせてんだよ私。ワインか!
とにかくですね、今更ですけど思ったのは…
攻略人数多すぎるわ!!疲れた!!もうやりたくねぇ!!
でした(完)。←終わるな
ジョカアリって更に増えてたよな…(死んだ魚の目)。詰みたい(やれよ)。
今は乙女ゲームの熱量あまりないので、頑張れるか不安。
愚痴は置いといてツインワールドです。
双子の門番ディー&ダムがまるっと変わっちゃって、ハンプティ&ダンプティ(マッド・エッグズ)の二人に。アリスはディー&ダムを思い出せないながらも違和感を感じ、でも考えようとすると思考が曖昧になってしまい、皆も元からこの二人だったじゃないかと言われてしまう。
明らかに怪しい新たな門番の存在と、ブラッド&ビバルディの過去が明かされる、この二つがメインの今作だったと思います。プラス、クレイジー・ストームによる「狂い」の変異。狂わされてるので自分では変わっていてもそれが通常運転で、自分自身は気づかないまま、その期間が終われば本人は記憶も残っていないらしく。変異の次第によっては軽く羞恥プレイ。
マッド・エッグズに関してはアリスシリーズらしい、役持ち・役割に関わる事だったんですが、役割は不穏寄りキャラではあるのかな。いずれにしても心の問題っていうか…外面的にも内面的にも物騒な世界であるなぁ、と。隙を見せたら突き落とされる、そんなヒヤッとしたものがいつもある時計の国でありました。
ブラッド&ビバルディの過去はかなり吃驚しまして、本編からこれくるの!?っていう。でも色々繋がって納得。
攻略キャラとはハンプティ&ダンプティ以外は恋人同士からのスタートなので、最初から甘めで幸せ度と安心度があり、BADENDも今作は珍しくなく、心穏やかにプレイ出来ました(笑)。
グラフィックは藤丸さんの絵が好きなので堪能。やっぱりイケメンがナチュラルにとてもイケメン(日本語)。でもキスシーンめっちゃ多くてお腹いっぱいになった。吐息交じりの科白入れるの好きだな、ロゼさん。演じる時どうなんだろう、って余計な事を考える私(考えるな)。
キャラによってはストーリーの満足度に差が大きくあったのが残念ポイント。内容あっさりしてるキャラのルートは本当にあっさりしてるので、好きキャラだった場合は物足りないかも。エリオットとかエリオットとかゴーランドとかゴーランドとか!(一緒)
相変わらず謎かけ遠回しな言い回しと、一つの事にどんだけ長々やり取りしてんのじゃ!とツッコミ入れたくなりはしましたが、ブラッド&ビバルディ過去エピソードが見られたのは良かったです。本当、これから見方が変わるぐらい、予想してなかった凄い過去でした。
キャラ別感想
アリス=リデル/主人公
勝気でしっかりものだが卑屈でリアリスト。尊敬する姉に対し重度のコンプレックスを持つ。
元恋人が姉に心変わりし振られた過去から、恋愛にトラウマがあり自信がない。

今はここに、私の居場所がある。
ハートの国に残る事を選んだけれど、完全に元の世界の事を吹っ切れたわけではなく、そんな自分を卑下してる事もあるアリス。でもこれってそりゃそんな完全に断ち切れるものではないでしょ。やっぱり根が真面目だなぁと思った。
両想いになって恋人同士(夫婦)になっているせいか、本編より頑なさも取れ、幾分心が安定してる印象を受けました。好きな相手に素直に甘えてくる所も多かったし。
前は帰る帰らん帰らなくちゃ問答凄かったもんな( ̄▽ ̄)
ツッコミが良いのも健在で面白かった。彼女のツッコミ好きだわ。
しかし何かと心の隙間というか弱さというか、そういう部分を狙われやすいのは、彼女があらゆるものに好かれやすい余所者故か、あの世界がそういうリスクを常に孕んでいるせいか。
ジョカアリはより一層かなり大変そう…(まだやってないけど)
傍らのパートナーが誰であれ、自分をあまり責めすぎずに楽しんで、今ある居場所で過ごしてほしいです。
ブラッド=デュプレ CV:小西 克幸
帽子屋ファミリーのボス。アリスの元恋人と容姿と声がそっくりだが、中身は全く似ていない。
非常に頭が良いが企み好きで、退屈と面倒を嫌い、楽しければいいという危険思想の持主。我儘で気分屋。

君は私の妻なんだ、他の男に触れさせて堪るか。
クレイジー・ストームによる狂い、ブラッドは「不眠症」。
今回は件の嵐のせいで感情的になったり声を荒げたり、動揺したりふらついたり等々、普段のブラッドが滅多に人前で見せる事のない姿を多く見る事が出来、新鮮でした。
ブラッドのENDでは全キャラ共通に用意されている2ENDに加え、彼の過去が明るみになるブラッド・ビバルディENDあり。
まず通常の2END見て思った事。
言葉が相変わらず足りてないって事を、そろそろ覚えようかな?(0v0)
だから誤解したりでややこしい事になるんだってばさー。
いつもの誤解と勘違いと夫婦喧嘩勃発!なんだけど最終的にはお互い好きだからこそのすれ違いがわかって仲直りでラブラブEND~でした。
甘いシーンが多かったのは良かったけど、ネタが被ってきてるので新鮮さがない。
でもブラッドらしい独占欲深い科白の甘さは変わらずで好きです。素直にカッコイイんだよね!
「離れることなど許さない。離れてしまうのなら即殺して、私の用意した墓に入れてやろう」とか、物騒なんだけど惚れてる感凄く伝わる。
嵐の狂いも自分じゃなくなる自分がアリスを見ているのが気に食わない、その本来の自分でない自分にアリスが余所見するのが嫌だし、それは自分とは言えないから見られたくないとか。
しかしそういえば結婚して夫婦だったなこの二人、と呟いちゃうほど夫婦っぽさが薄い(笑)。
けど「マフィアのボスの妻」でなく、「ブラッドの妻」でありたいというアリスの願いを叶えようとしてくれるブラッドの男前さがカッコよく、なんだかんだラストは良かった!
余談だけどエリオットが突如ウサギ姿になったのを見て、あまりの衝撃で紅茶噴き出すブラッドと、続けて落ち着こうと紅茶飲んで耐えられなくなって同じく紅茶噴き出すアリスに、久々声出して笑ってしまいました(笑)。コントかいっ。
そしてブラッド・ビバルディENDですが、今作メインとして取り上げたかったのが、この姉弟のエピソードだったのではないかと思った衝撃的過去を知る事に。
ブラッドはアリスと同じ元余所者で、ビバルディは生き別れとなる前の姉の記憶を切り取ってハートの国へ共に連れてきた、偽物の姉であると。
はいっ!?ってなった。いや、ブラッドも驚いたけどビバルディがブラッドの記憶から形成させたような存在って…。ハートの国だからこそ出来た事なのかな。
没落貴族のブラッドとビバルディの両親はプライドが高く見栄っ張りで、家計は火の車となっても浪費はしまくりネグレクト、挙句の果てはお金欲しさにビバルディを異常愛の噂(何人も養子を迎えては不審死などで命すら危うい)がある金持ち貴族の元へ身売りさせる。
そんな姉を救えないまま見送る事しか出来なかった自分と、我が子をお金の為に平気で変態貴族の元へ売り飛ばした両親への憎悪と絶望から、時が止まればいいと願い、ハートの国へと。
ブラッドは余所者であったから、アリスと同じように当時のハートの女王に特別に気に入られ、今度こそ姉を不幸な末路にはさせないと、貴族以上の地位であるハートの時期女王に選んでもらえるように願い、連れてきた偽物の姉は今の地位に。ブラッドはその後、余所者から役持ちになってハートの国の世界の住人に完全になったから余所者でなくなる。
元の世界と違うようになったものの、今在るビバルディは本当の姉ではないし、救えなかった事実は消せない。女王となってもそれは結局ビバルディが望んでなったものではないし、自分がした事はあの両親や貴族と同じなんじゃないかとか。だから憎い。そして愛しくもある。
ビバルディも記憶にあるのは姉を慕う弟のブラッドなのに、こちらではマフィアのボスのブラッドになっている。弟なのに弟ではない、自分の存在もわかっているから弟が望んだ本当の姉にもなれない。だから苛々するとか、互いが憎くて愛しいっていう感情が何故なのか知る事が出来た姉弟の過去。
細かく書くともっとあるんですけどこの経緯は凄かった。悲惨すぎる。だって結局本当の姉のビバルディが異常愛の貴族の元へ身売りされた事は変わらず、その後がどうなったかわからないけれど不幸な結末しか考えられないわけで。重すぎてしんどい。
それは薔薇園に封じ込めた秘密であり、殺されても仕方がない程の知られてはいけない事なんだけど、アリスはブラッドの事をもっと知りたいと、マッド・エッグズの誘いにのってしまい過去を知ってしまったわけなんですが…これ見てて最初の時からアリス止めたくなりましたね。だって本人の許可なしだから覗き見でしかないもん。自分だったら嫌だし、そういう事一番わかってそうなコだと思ってたんだけどなぁ。まあ、そこは後で後悔してブラッドに殺されても仕方がないって言ってましたけど。
ブラッドも愛する存在であろうと薔薇園に眠る姉弟の秘密は守らなければいけない、知られれば殺さなければだったんだけど、結局アリスはもう薔薇園の一部になっているとかで大岡裁き(違う)。まあ、ブラッドもこれわかってたんかなぁとか。
ラストはアリスを取り合ういつもの喧嘩になる姉弟、そのうち眠り込んだブラッド&アリスに優しく語り掛けるビバルディでEND。
しんみり切なさもあるけど、良いENDだなと思いました。
エリオット=マーチ CV:最上 嗣生
帽子屋ファミリーの№2。元犯罪者で脱獄囚。ブラッドが信を置く右腕。ブラッドを敬愛しており、絶対服従。
かなり短気だが素直でおおらかな性格。一度懐に入れると好意全開で何かと面倒見がいい。

男らしく、あんたを守れてよかった。
クレイジー・ストームによる狂いはウサギそのものの姿になれる事。
うん、どっちのエリオットも可愛いですよ。面倒見良くて一途で頼りになるし、人参人参ってうるさくはあるけど(←)仕事できるし体格も良いしイケメンだしカッコイイ所なんて盛沢山な凄ーく良い男ですよ。うさぎまんまは無条件にめっちゃ可愛いよ(本人は犬と言い張ってるけど)。人語が話せる童話のようなキュートウサギさんは卑怯。
しっかしやってる事変わらん恋愛模様だな。
人(アリス)の話はよく聞こうぜエリオット。
今回はアリスに可愛い言われて俺は可愛いくなんかない、男らしいんだ!って事で、男らしさアピールで一人突っ走るお話。
クローバーもこんなんじゃなかったっけ?
アリスの方が今回は落ち着いてフォローに回ってたけど、やっぱり言葉足らずはあったりするんで、(「可愛い」というのが「愛しい」だと、伝わればいい)とエリオットにキスしてたけど…口で言え。←
相手分かりやすいドストレート投げないと伝わらないエリオットであるんよ。
そんなアリスに男らしいって見てもらうようにならないと!って勘違い奮闘しているエリオットだけど、アリスはどれだけ頑張ってても興味なさそうだから可愛いウサギの自分の方がいいのか?って落ち込んで、それにアリスが構ってもらえなくなって寂しかったのって告白し、一件落着ラブラブ良かったね~END。
何だろう…バカップルのめっちゃしょうもない(言った)悩み(惚気)を無理矢理見させられたようなこの気分は。
でもカッコイイシーンはやっぱりカッコイイ男だなって思ったのも本当です。
エリオット好きなんですけど、ストーリーはスライスチーズを目一杯引き延ばした薄っぺらい内容で残念(遠慮ない)。
ハンプティ CV:岡本 信彦
帽子屋屋敷の双子の門番。通称「マッド・エッグズ(マッド・ツインズ)」と呼ばれ、敬遠されている。
ナルシストで自分が大好き。自分が注目されていないとキレて騒動を起こす。

間違いの時間でも、君が意味を見出せば、そこには意味がある。
ダンプティ CV:岡本 信彦
帽子屋屋敷の双子の門番。やや表情は乏しいが、性格は真面目で落ち着きがあり、飾り気のない言動で自己主張もはっきりする。オカルトマニアのマッドサイエンティスト。

自分がいたいと思うところに、いればいいんだ。
卵卵でアリスの夢イベントの中では卵キャラになっている二人。同じようでいて違うらしいですが、本当にこの設定がややこしいわ。
嵐の事も卵の事も、説明が説明になっていなくて抽象的だったり遠回し表現だったりなぞかけっぽいのはいつもながらなんですが、毎回思うにもう少しストレートな説明は出来ないんか!?って思う。読んでて頭が痛くなるって言うか「あぁん!?」ってガラが悪くなるっていうかね…。なんぞわかりやすい言葉で話したらあかん罰則でもあるんかいってくらい、回答になっていない返しが多くて投げたくなる(投げるな)。Sジロー構文かよ!って思ったわ(笑)。
ユリウスが「卵は、割れれば二度と元に戻らない。女王だろうが、上司のマフィアのボスだろうが、直せはしない。だから、付け込まれないようにしなくてはいけないんだ。…包み込んで封じてあるものを。解放してしまうからな」とか「割れたら役割は終わって新しい卵になって再スタート」とか「僕達はおまえの心を……、秘めたものを消してしまうんじゃない。おまえの心を残したまま、殻を割って解き放つんだ」とか、まあ結局は心の問題って事なのかな。アリスだけでなくて役持ち全員の卵もどうだとか言ってたので、それを解き放つのが彼らの役割、みたいな。
アリスの場合、卵が割れたらどうなるのか、それは結局どのルートも割れないままで終わっているので明確な事ははっきりしないままではあるんですけど、そうなった場合良いENDではないんだろうなぁと漠然と。最終的に選択権はアリスという事なので、いつでも責任は自分にある、というのは共通なんだなと思いました。
恋愛面はやはり二人セットのようでいて、ディー&ダムよりは個々独占欲あるっぽいって感じでした。一応ハンプティEND・ダンプティENDって分かれてるしね。
キャラとしてはダンプティの方が好きです。ハンプティはね…とにかく声大きくてうるさいんで(←)。音量が他と違くてうるせえうるせえ。ゴーランドよりでかい声ってなんやねん!そういや個別で音量調節出来たって事に、書いてる今思い出したわ!(めっちゃアホやんか)
この二人は新キャラなので恋愛ゼロスタートだったわけですが、アリスの「姉が見本、姉のようになるのが正解」みたいな枠にずっと縛られていたものを、ハンプティダンプティは「姉のようにならなくていい」と言われたのがきっかけでもあったのかな?と。
でもあんまり恋愛は響かなかったんですが(なかったんかい)。
っていうかディー&ダムがちょっと不憫。
分岐の世界でもあるらしいし、狂いとかクロアリでの土地ごと引っ越しとか、何だかいつ誰がいなくなってどこかが違っても、これもこの世界なら有りってところ、何が起こるか分からない面白さがありながら、甘えを許さない厳しさも見せる、そんな時計の国はまだまだ謎がありそう。
ビバルディ CV:甲斐田 裕子
美しく無慈悲で残酷なハートの城の女王。ヒステリックで傍若無人の気分屋。アリスの事は気に入っており、幼く無邪気な少女のような一面を見せる。赤い薔薇を好み、他の色は認めない。極度の猫好き。

おまえを傷付けるようなことはわらわがさせん。
嵐の変異は清楚な服装と髪型に変わっている事。一見大した変化ではないんだけど、これがビバルディである事と、過去エピソードで重みが変わってくる。
プレイ順番はブラッドを先にして正解でした。
ビバルディは存在自体が哀しすぎてしんどい。そりゃもうどうしたらいい?ってなる。自分は本当の姉ではなくブラッドの記憶の中の姉を切り取って存在するもの。けれど、ブラッドの姉である「ビバルディ」という記憶は確かに持っているのだし、それ以外のものでもない。これどんな気持ちなのか。残酷過ぎる。だからビバルディの零れる言葉が持つ意味がとても重く痛い。
「望む姿になったところで無意味なのに、望まぬ姿など更にろくでもない」
「変わりたくないの、姿を変えても無意味だから。ただでさえ不安定なのに……、滑稽なほど」
常に苛々しているのが何故なのかって、これで繋がるの哀しすぎる。
自分の存在すらはっきりしないもので、何をしようにも望まれるものにはなれない。無意味って寂しそうに吐露するあの何とも言えない虚しさ感が只々キツイなぁと。
ブラッドへの思いも複雑になるわけで。自分の存在を生み出した事を恨みたくなるだろうし、でも大事な弟って気持ちもあるし、その時のブラッドの思いもわかってるから肯定と否定がいつでもせめぎ合ってるんだろうなぁ。
「今のあいつであって、今のあいつとは違う、憎くて愛しい弟だ。助けたくても助けられなかった……、だからわらわを憎み、自分を疎む。……許そうにもわらわの言葉では意味がなく、それほど寛大でもない」
すっごく伝わる…っ!伝わるからもどかしい。もう許してやろうよどちらもさ!ってなりますよ。悪いのあのクソ親だよ!
「愛するには、重ならないところが多すぎる。憎むには、重なるところが多すぎる」
自分も本物の姉ではなく、姉を慕う弟もまた変わってしまっていた。
だからこその秘密の薔薇園、唯一姉弟でいられる場所。綺麗で悲しい。
アリスの介入で少しでも心和らげばいいなと願います。
ペーター=ホワイト CV:宮田 幸季
ハートの城の宰相。アリスを強引に自分の世界に引き込んだ張本人。極度の潔癖症でアリス以外は雑菌扱い。顔も地位も金もあり、アリスを盲目的に慕うが愛が過剰で思考も行動も物騒極まりない男。

僕はあなたを見ているのが幸せなんです。
エリオットは通常はウサギになれないけどクレイジー・ストーム=嵐の狂いでウサギに自由になる事が出来、ペーターは普段からウサギに自在に変化出来ていたけど嵐の狂いでウサギになれなくなるという…ややこしいウサギ化対決ここに。
そのおかげで可愛いウサギ姿のスチルが堪能出来るので目が癒されます(*´ω`*)
嵐が来る前と過ぎ去った後でペーターのウサギ姿、嵐が来ている最中ではエリオットのウサギ姿が拝めるペータールート。エリオットは本人ルートより見れるシチュが可愛いんですけど!クッキーはむはむ食べてるのとか、お風呂で犬かき(本人はウサギじゃなく犬のつもり)披露とか、ご褒美だわこれ、っていうちんまい可愛さ爆発。
また最上さんと宮田さんのウサギ声が超可愛いんだわ。こんなウサギドールあったら欲しくなりそうな可愛さでした!(可愛いしか言っとらん)
ウサギ可愛いはこの辺にして(小動物の可愛さは罪)、メインのペータールート。
こちらも基本変わらない感じで引っ張ってきた印象。
いつでもアリスを最優先、時間を愛するアリスの心の痛みが伝わるから、アリスを救う事だけを考えて、求めているし「大好きです」「愛しています」と言うけれど、自分がアリスに想われている事には驚くほど過小評価。
再確認って感じの内容でした。またか~とは正直思いましたけど、ペーターの思いはどこか切ないけど愛しいし、アリスへの愛情の深さは伝わってくるし、今回はアリスと恋人同士なスタートだから甘めプラスで見れました。
惚れた弱みな感じで不意を突かれると動揺しちゃうペーターが見られるのいい。まあ、すぐに優位に立っちゃうのはあるあるお約束。
でも情事の後にやることやっといて「雑菌まみれ」って言うのはやめて(笑)。
エース CV:平川 大輔
ハートの城の騎士。酷い迷子癖であらゆる場所で放浪。反省皆無なトラブルメーカー。一見爽やか好青年風だが性格は腹黒く、容赦がない。時に昏い狂気を孕む。ユリウスの数少ない友人。

俺とこの国で迷い続けてくれる君が、好きだよ
嵐の異変は少年の姿に戻る時がある、って事らしく。変わる条件が今一つわからなかったけど。
相変わらず関わり合いたくないナンバー1。爽やかに切れ味抜群な感じの危険さはそのままでしたが、役持ちの自分が本当に嫌で堪らないんだろうなと。縛り凄いもんなぁ。全てを蔑んで呪ってそう。けどなんだか今作の彼は少しだけ彼が見えたような見えないような(どっちやねん)。
でも甘さにヒヤリとしたものを落とし込んでいる、不穏さ滲む感じが何ともな恋愛。好きだよ、とか甘いだけで終わってないのいつでもハラハラする。
一緒に進んでいこうではなく、一緒に停滞していよう、な人。
「迷っている君が好きだ。君が、俺と一緒にこの国で迷うって言ってくれて、嬉しくてぞくぞくした」だもんなぁ。そこ「ぞくぞく」なんかと( ̄▽ ̄)
変わりたいと願って逃れたいと願いながら、諦めているような所もあり、「結局は俺なんだ。どんなふうに変わっても、結局は」とか、ちょこちょこ翳りも見えたエース。
アリスへの独占欲は普通にあるし、ちょっかいかけられれば牽制するし、好きではあるんだろうとわかるんだけど、でも愛し方がやっぱりどっか不穏なので覚悟がいるにもほどがあるお相手。
ジョカアリがちらりと出てました。私はこちらのツインワールド先にやってますが発売はジョカアリが先なので、プレイしてたらああ~となってたんだろうな、みたいな感じがエースルートでは出てきておりました。時系列ではこの後がクローバー、ジョーカーになるのかな。っていっても恋人同士じゃないけど。ジョーカーは闇要素ありそうな。
「これぐらいの繋がりがいいんだよ。監獄では、俺もどこまで君の味方でいられるかわからない。いつでも君を包んで、守ってあげられるわけじゃないんだ。罪から……君自身からは、守ってあげられない」
ってめっちゃ気になる!(だからやれっての)
自分を助けに来てくれる?というアリスの問いかけに、「君が望むなら……、助けに行くよ。どんな所に閉じ込められても。俺なりの方法で……、君を救う」その「救う」が単純にヒーローの如く救い出す意味とは限らないと、理解しているアリスがまた理解しすぎてて崖っぷちな恋人同士さがしんどっ!ってなったエースルートでした。
メリー=ゴーランド CV:堀内 賢雄
遊園地のオーナー。音楽をこよなく愛しているが、本人の音楽センスは壊滅的。包容力のある温厚な男性で、この世界では常識人の方だが、フルネームを弄られるとキレてライフルを乱射する。

俺はこんなにあんたに惚れちまってるんだ。
嵐の変化は服がまともになってて演奏が破壊音にならなくなって普通に上手いゴーランド(音痴は変わらず)。
えー…っと、ミュージカル張り切ってたね!
それしか記憶に残ってない(笑)。
シナリオうっすい!というか全体平穏過ぎてそんな何事も波立つものがなかったっていうか。
エリオットのルートと同じ感覚だったなぁ。もう少し何かこう、なかったんかい。卵の双子絡めて来るとかさぁ(絡み卵酒)。
いや、たまーにちょーっとだけシリアスっぽくもあったし、そういう所はカッコイイと思ったのは思ったんですよ。
「最後でも、いいと思えることもあるんだ。この瞬間……、あんたごと消しちまえるのなら」とか「あんたはこうして、俺を選んでくれている。今、最後まで俺を選び続けてくれるなら、どこかで何かが狂ってもまた始められる」とか、ホントにちょっぴりあったけど、何しろ全体がミュージカル頑張ってた印象しかないし、ほとんどコミカルに終わってるんでもう少し男らしい大人な部分というシーンが見たかった。アリスに押されてるっていうか尻に敷かれてしょぼぼぼぼんなの多かった。そういう姿もあり、グッと頼りになる男らしさも見せてくれればって思ってしまう。本編は良かったのになぁ。
ボリス=エレイ CV:杉山 紀彰
猫耳と尻尾が生えたナゾナゾ好きな青年。快活で人当たりが良く、性格は外見の通り猫そのもので自由奔放で気まぐれ。ガンマニアで、大量の銃をコレクションしている。

可愛い服を着なくても、あんたは可愛いってことだよ。
嵐の狂いは少しだけ若くなって青年から少年といった姿になるボリス。中身も年相応になってるっぽく、可愛らしい。エースと同じっぽいけど、ボリスは嵐の期間はずっとこのまま。
ボリスは苦手意識のあったキャラでしたが、今作は良い印象になりました。
監禁?軟禁?拘束もあったけれど、それはちゃんと理由あったし、アリスの事が心配で不安で、ハンプティに手を出された事もありだったので、これは気持ちわかるというのもあった。アリス、ちょい隙あるからなぁ。そら相手ハンプティだし、強引にキスなんぞ恋人がされたら堪らんですわな。
ボリスの役割もちょっと出てきましたね。マッド・エッグズの危険性も訴えつつ、アリスに嫌われないかと弱気になった姿が新鮮でした。いつでも飄々と楽しげに悪戯っぽくからかうってイメージが強かったんで。
少年の姿が可愛いし、弱い部分も見せたり、カッコイイ部分もあり、甘さもあり、バランス良かったです。
チェシャ猫とはいえ、「にゃ」使う話し方のキャラって苦手なんですが、ボリスは全く気にならない、私的に珍しいキャラ。
ユリウス=モンレー CV:子安 武人
時計塔の主。根暗で人間嫌いの仕事中毒。仕事以外で外に出ることは稀。自分より不幸な人間を見るのが幸せという嫌な面も見せるが、恋愛には不器用でぶっきらぼうながら反応は素直で照れ屋。

私はおまえを、どこにやるつもりもない。
クレイジー・ストームの狂いが一番面白可笑しかった人。
他のキャラルートでは髪が短くなってるぐらいしかわからなかったので、これだけだったら然程ストーリーに絡んでくるものではないのかな?と思ってたんですが…
性格がペーター(アリス愛)レベルになってるなんて誰が思えよう!?(爆笑)
まさにクレイジー(言い草)。
ユリウスでこれ持ってくるの天才ですか。衝撃っていうか笑撃の嵐。
科白がとにかく聞いてると色々耐えられない。ペーターだったらハイハイ、なのにユリウスでこれでもかな連続の愛の言葉をつらつらつら~っと流水の如く真剣に奏でられてみなさいな。
口開くよ?(閉じろ)
「私は……、おまえがいなくなったときにこそ狂ってしまうんだ」
「おまえは私の、たった一人の最愛の妻なんだぞ。そのおまえが戻ってこなくて、私は……、私は、今にも死んでしまうかと思った!」
「おまえのいない時計塔など、飾る花のない花瓶のようなものだ」
花瓶云々あたりで天を仰ぎそうになった自分です(震えるわ)。
遂にはアリス愛本家であるはずのペーターが言葉で押されるという、今後見られないシーンは必見(すげぇよユリウス/笑)。
そりゃアリスもこの人誰?って思いたくなる変わりよう。
「私のもの」「私の妻」も当たり前のように何度も何度も飛び出してくるので、情熱的なのは素敵なのに、ユリウスだとフリーズしてしまうがな。
アリスが(どうしよう、聞くに堪えない)ってなってたのにも笑ってしまった。
とにかく面白かったです。甘いシーンも沢山だし、本来のユリウスもやっぱり良いし、この寡黙な人ならではの愛の言葉が良いんですよね。
アリスもユリウスへの愛情表現は素直に可愛くあり、
(嵐よりも、何よりも。ユリウスを「狂わせる」のは、私なのだ)
(夜明けはあなたが運んできてくれる)
夜明けは~がとても素敵。良い夫婦になりそう。
ナイトメア CV:杉田 智和
アリスの夢に現れ、時に惑わし、時に導く夢魔。自分をかなりカッコつけて見せたがるが常に体調が悪く、よく大量に吐血する病弱さ。心を読み、夢を自在に変化させる能力を持つ。

夢を超えて現実の君を……、次こそは手に入れる。
ナイトメアはハートの国の住人ではないので、アリスと同じくクレイジー・ストームの影響を受けないという事なんですが、夢でしかお互い会えないのでそこが寂しい、といったお二人。
でも夢魔であるからマッド・エッグズの夢にも唯一介入出来るという、なんだかんだでチートな所が多いナイトウさん。相変わらず咳き込んで血吐いてるけど(笑えないのに笑ってしまう)。
卵の夢イベントでアリスを助けるシーンがカッコイイです!他キャラだとどう頑張っても無理だもんねぇ。外から起こしにかかるぐらいか。
なんでもかんでもお見通しな所もいい。いざって時の登場が憎いね!杉田さんボイスがやっぱりいい!←
この世界の事にも謎だらけながら、少しずつだけど一番わかりやすいのも彼の説明かもしれない。今回もまた詳しく知れる事が出てきておりました。
「嵐は、嵐という形を取らなくても、枝分かれを繰り返す過程で生まれた『狂い』の奔流」「様々な『時間』の狂いの集まりなんだから、どんなことも起こりうる。別の軸に存在する姿を連れて来るかもしれないし、まったくありえない像を作り上げるかもしれない」という事らしいので(ホンマにわかったんかい)、ディー&ダムがいなくなってハンプティ&ダンプティになっているのも、こういった別軸というものにあたるのかな?「この世界は常に廻っている。無数に溢れる別の軸を」とも言ってたので、アリスの選択がやはり決め手にもなりそうな。
恋愛面に関しては可愛らしかったです。現実で会いたいって願いをお互いが思い合う優しさとかほっこり。夢の中なんだけど、ゆったりと恋人してる二人が可愛かった。ナイトメアって本当アリスへの優しさに満ちてる恋人だなって思う。
「夢だけではなく、現実でも君を手に入れたい」
「君が目指すのは、王座などではない。君が目指し、辿り着くのは……、私の元だ」
これは文句なく男前!これはアリス迷わないわ!
カッコ良かったです!
see you next time!
