ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

新装版クローバーの国のアリス~ Wonderful Wonder World ~ キャラ別感想 2 ボリス/ピアス/ナイトメア/グレイ

新装版・クロアリ感想続きです。

前回感想はこちら

sagino4480.hatenablog.com

 

ネタバレ一切考慮しておりません。ネタバレがNGの方は以下、閲覧にご注意下さい。

 

新装版クローバーの国のアリス~ Wonderful Wonder World ~

使用画像の著作権は、権利所有者に帰属します。

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キャラ別感想

ボリス=エレイ CV:杉山 紀彰

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『チェシャ猫/ナゾナゾ好き』-じっくり…ゆっくり、味わって食べるよ-

好きが強引過ぎるし、独占欲が嫌な方向に出ていたのがあまり…だったボリス。再プレイしても変わらず。いや、ハトアリでもそういう面はあったんですけれど、今作は更に前に出てきていた気がします。
とにかく自分だけを見てほしいが強くあって、アリスをとても好きなのはわかるんですが、見ていて面倒くさいなの連続でしかなかったです、ごめんなさい。
今回、アリスは遊園地が引っ越しで消えてしまったので、町の宿屋で働きながら滞在の流れになるんですが、そこの常連の男性のお客さんがアリスと親し気にしてる事が気に入らないって銃で撃ってしまう(怪我に留まったけど)。
役持ちじゃなく、顔なしの人であるから命の扱いが軽いので、こういうのも簡単にしてしまうのは設定上分かってはいたんですが、それでもこれが私には駄目ポイント強かった。恋愛がらみの嫉妬で、っていうのも更に引いてしまい、その後全く身が入らずに終わらせました。
またこの顔なしの青年さん、良い人なんですよ。だから余計ボリスのこの行為が不快に感じてしまったし、態度変わらずなのもしんどいなって。
アリスも好きかどうかがはっきりしない感情のまま付き合って、結局そのままダラダラといつの間にか「好きよ」ってなってENDで、本気か?どこで?なもやもや~が抜けないままでした。
全部が全部悪い印象じゃなかったし、ラストで子猫に嫌がりながらも世話焼いてるのとかは良いなとは思ったんですが、ほとんど悪い部分が目立ってしまったので残念でした。

 

ピアス=ヴィリエ  CV:保志 総一朗

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『眠りネズミ/不眠症-ふふ。怖がりなんだね。俺と一緒だ-

ごめんなさい、苦手な上にNG入った…( ̄▽ ̄)ENDは2つありますが、分けて書く事もないので簡単にまとめます。
私、ピアスって旧作クリアしたっけ?なぐらい記憶がないんですが、もしかするとNGっぷりに記憶が自動消去されたのかもしれない(笑)。
見た目可愛い系でゆるっゆるなお馬鹿キャラなんですけど、帽子屋ファミリーの構成員の一人で掃除担当。そう、この掃除ってマフィアでは始末の後の始末って事で。結構えぐいです。スチルもうぇぇーっ(*_*;てなりました。
まだ襲撃されたとか狙われたわけでもないのに、敵対勢力の人物の姿を見ただけで、先に見つかったらきっと殺される、怖いから見つかってやられる前にやるって即座に殺してしまったり、違うシーンでも『掃除』の『処理』がね…ちょっと凄すぎて駄目でした。彼のこの時の言動もなんですが。個人的に無理。
そういった後の場や、それに使用した武器(ノコギリ刃のナイフみたいなの)とか、何も思わずアリスに見せたりと、通常感覚の欠如がしんどいキャラ。
ブラッドやエリオット、双子とは明らかにこの辺りに違いが出ており、NGになっちゃったのかなと。マフィアの残忍な面はアリスが怖がるから見せない様にする気遣い、これがピアスには全くない。そもそも分かってない。これキツイ。
恋愛面もちゅうちゅうちゅうちゅう、ちゅうしようって、やたらうるさいし、しつこい(←)。そして可愛い顔して強引なんだけど、その言動も苦手な部類なので、全く良いなって思うものがなかったネズミさんで終わってしまいました(;^ω^)
アリスが彼を好きになったのも今一つで、中途半端なままの感覚が残りました。友情イベントのボリスの方がよっぽど恋愛に発展しそうだし、気遣いが優しいしで断然良いと思う。っていうか、ボリスはこっちの方が本ルートよりいいんだけど(デジャブ)。

 

ナイトメア=ゴットシャルク CV:杉田 智和

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夢魔/クローバー領土の領主』-夢も現実の一部だよ。現実の中で夢を見る-

あなたはやれば出来る子、ないとうさん。今作で姓がゴットシャルクと判明。ゴットシャルク…何回聞いても何て壮大かつゴージャスな名前(笑)。戦隊ものとか仮面ライダーの悪役キャラにでも出てきそうな。あ、そういえば今のキラメイジャー杉田さん出てる(関係ない)。ゴットシャルクにはアリスも吃驚だが私も吃驚して笑った(失礼)。
本領地になってダメダメっぷりと駄々っ子ぶりがパワーアップ!吐血っぷりもパワーアップ!(あかんがな)でもシリアスモードはシビアな面ものぞかせる彼。
コミカル駄目モードな時と、シリアス夢魔モードの時のギャップがハトアリより出てきて色々楽しめました。主にグレイとのやりとり面白い(笑)。
ハトアリの時はアリスの夢の中でしか登場出来なかったんですが、舞台がクローバー領土になった事で本体とお目見え。衣装も変更。「私は偉いんだぞ!」が口だけでまかせでなく、本当に自他ともに認める身分ある偉い人。病院と薬嫌いなお子様っぷりは情けないけど(また失礼)。
でも引っ越しで滞在していた時計塔がユリウスと共になくなってしまい、不安定になり夢にうなされるアリスを心配して、柔らかな語り掛けで傍にいてあげるシーンとか良いんですよー。アリスも弱ってしまってナイトメアに「消えないで」って縋り付いたりするのも可愛い。「消えないよ」の返す優しい声音がすっごい好き。ああ、いい声(*˘ω˘*)←
かなり天然なので部下の前で「最近、寝つきはどうなんだ?うなされていないか?ここしばらく忙しくて、一緒に寝てあげられないから気に掛かって…」と、お約束誤解されるぜ発言をかましてくれるんですが、天然だけでないちょっと痛い所も突いてくる夢魔らしさも見せたりと、二面っぷりが魅力。
クローバーの塔滞在になるこのナイトメアとグレイのルートは、時計塔があった場所から引っ越しでアリスだけ弾かれてしまうので、この特殊な引っ越しを知らず突如の時計塔とユリウスの消失はアリスにはショックで、動揺が隠せない。
毎夜夢にうなされるアリスに「ユリウスの事が好きだったのか?」とナイトメアに問われ、『私にとって大切な人だった。時計塔なんてなくなってもいい。でも、ユリウスは残しておいてほしかった。もしくは、私も連れて行ってほしかった。時計塔ごと消えてしまったのに、どうして私は消えなかったのか』と本音。
家族愛に近いけどもう少し特殊な…恋愛ではないけどそれに近いようで違う、近い距離。アリスが元の世界より時計塔のユリウスの傍を選ぶほどの親愛の形…なのかな。かなり恋愛に近しい想いに感じたりもする。そのラインすれすれだけど、それ以降には超えていないみたいな。もしかすると、引っ越しがなければいずれ恋愛に発展してもおかしくなかったような、それぐらいのユリウスへの深い想いを残す、アリスの心の叫びが哀しい。
ユリウスの登場はないのに、ユリウスの存在感が半端なくアリスの心に根付く、クローバーの塔メンバールート。
『私は置いていかれたのか。もしくは私が置いていったのか』『私がいなくなって、心配していればいいと思う』など、アリスの自分がこの時計の世界にいる事の必要性が、ユリウスがいなくなった事でぐっらぐらに揺れてしまってるのが他にない展開。
遊園地から森の時はここまでじゃなかっただけに、この流れは見ていてどちらも辛い状態だなって感じ。
でもナイトメアらしい慰め方でもって、アリスはユリウスに慰められた時と同じように笑えたりとかのシーンは見ていてほんわか。さすがないとうさん。
元々アリスの事は好きなナイトメアだから、ユリウスの不在をしっかりアリスに認識させた上で、自分が彼には出来ない守り方で守ってあげようって所は夢魔らしい。
そんなこんなでうなされて目覚めたらいつでもその傍に…から、いつのまにやら一緒のベッドですやや~と平和に勝手にベッドにもぐりこんで寝ているまでになっているんですが(天然なのか優しいのか何なのか)、それに安心もしていくアリスの気持ちもわかる。スチルの寝顔、すっごい気が緩む安眠っぷりだもん。ナイトメアが(笑)。
で、一見誤解もそりゃするわな、なものだからグレイに君のような人が奥方になってくれれば安心だって結婚打診されたりしつつ、やいやいと世話焼いたりで親しみは近くなるんですが、まだアリスは恋愛かどうかの自覚はやや曖昧にも見える。好意はかなりあるけど恋愛までいくの長そうだなって感じなんですが、とかなんとか思ってたら急に気づいたりとかくるからな~わかんないんだよな~、アリスは(^▽^;)
でもナイトメアもそういうアリスの気持ちに気づいてるみたいで、その上で結婚はアリスだけを考えてるってきっぱり言う所はしっかりしてるんですよね。普段頼りないけど(おい)。
プロポーズするくだりもね、何か素敵で好きなんですよ。花束持ってちゃんと舞台整えて、ストレートに正式に言ってくれるんですが、この時のアリスとのやりとりが可愛らしくも恰好良いなーって。
「なあ、アリス、私と結婚してくれないか」「嫌」「い、言うと思った」で本気で爆笑する所とか、もうこのナイトメアが本当癒されると言いましょうか、好き。
最初から断られるの知ってて「プロポーズを受け入れてもらえるよう、これからも口説かせてもらうよ」って楽しそうに笑うのにつられて、アリスも笑いあうのが何か最高にほわほわ柔らかい気持ちになりました。
ラストはくっつくんだけれども、一番健全!っていうかとにかく健康にならなきゃそっち方面(←)無理だわな!で納得(笑)。頑張って病院行ってきちんと治療して、長生きして幸せにね!(なんか微笑ましくも笑うしかない)


時計の音END

声の出演はないんですが、ユリウス出てきます。スチルあり。と言ってもナイトメアが見せる夢としてですが。
ユリウスー!( ;ω;)
待つよって言うナイトメアの優しさと寛容さがまた良いEND。ナイトメアって一番心広いと思う。

 

グレイ=リングマーク CV:中井 和哉

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『トカゲ/ナイトメアの補佐官』-ああ、分かっている。君は、俺に甘えてくれていた-

素敵に恰好良いんだこれがまた!!ビジュアルからして超好みに最高萌え!!中井さんのグレイが良いですよーっ!!(うるさい)
昔悪かっただろうがそれも良いし、今もまだ名残が抜けてなくてうっかり【悪い男】出ちゃう所とかツボだし、ナイトメアへの世話焼きおかーさん(「あなたは偉いんですっ!やれば出来る子ですっ!」)補佐っぷりもほこほこするし、敬語とくだけた口調の使い分けとか、大人対応とか紳士と野獣のミックス具合のバランス最高とか、戦ったらエースより強いわ、恋愛面予想以上な言動多くて甘いしで、こんなんがっつり萌えるに決まってるわ!!(多い。長い)
衣装も黒スーツデザイン一番好きです。いや、顔も好き。藤丸さんのグレイになってより好み。要は全部好きっ(≧▽≦)ノ←
シナリオも良かったです!ちょっと他キャラは中弛みが多かったんですけれど、グレイルートはグレイ自身が新規キャラだし、アリスとは初対面でユリウスの存在が強く関わってくるので、色々楽しめ萌えな要素が沢山ありました。
何かと仕事をサボり、病院も行かず薬も飲まず逃げ回っては血を吐くナイトメアの世話をしている苦労人で(こう書くとナイトメアいいとこないな/笑)、個性的でアクの強いキャラが多い中において大人でまとも。
アリス作品のキャラって人の話聞かないのがほとんどなんだけど(笑)、グレイってちゃんとアリスの話しを聞いて返事を待つんですよねー(*´ω`*)

アリスとの恋愛はシチュも台詞も色々萌え多かった♡
ユリウスがいなくなってグレイがいる事、彼は何も悪くないと分かっていながらも気持ちが追いつかず、どうしたらいいのか分からない焦燥から、それでも許してくれそうな彼に自己嫌悪に陥りながらも甘えて八つ当たりしてしまうアリス。
グレイはこの時穏やかに返してましたが、アリスの動揺に気づいていたんですよね。後にアリスも落ち着きだした頃にグレイが言ってた台詞で、このシーン時には特に細かく描写されてませんでしたが、アリスもかなり不安が表情に出ていたと知れます。
「君は…。自覚がなかったのかもしれないが、アリス、君は泣きそうだった。いつ泣き出すかと、俺は気が気じゃなかった。君は、嫌な子には見えない。心細くて泣きそうな子を嫌な奴だとは思えない。君は…、怖がっていただけだ。普段は気丈そうな子だろうに、そういった姿をさらすのは…かなり弱っていたんだろう。見ていて可哀想になったよ」
何て大人の男、カッコイイがな…!余計泣きそうになるわっ。←
自分の初めの頃の態度は一方的で持て余す気持ちをグレイにぶつけていた事に反省するアリスが、もっと自分に怒るべきだって言うんですけど、グレイは「俺は、頼られているのが嬉しかった。甘えられると弱いんだ。怒れないよ」って返すからもうっ!(何だ)こんなんアリス惚れるだろっ!
どこまでも大人なグレイに自分が子供だと思い知り、グレイの人となりに惹かれ始めるアリスは、こんないい人に恋人はそりゃいるだろう、きっととても素敵な女性だろう。とぐるぐる思考で決めつけてしまうわけで。
更にアリスのグレイ贔屓に面白くないナイトメアの「あいつは女癖が悪いぞー」とのいい加減な生返事も受け止めてしまい、色々気になって想像が先走って、恋人いるなら街にいる女性だろうかと、知らず街中で探してしまう。
そこからその様子に怪訝に思ったグレイに問いかけられ、気になる人がいて…とグレイ本人とは言わずに仮定の人物で恋の相談する形になるんだけれど、グレイはそれを聞いて不機嫌。あ、この時点でもうグレイも意識しだしてるんだなーと知れるのがまた良し。結構分かりやすいんですよ、グレイ(笑)。
「女癖は悪いらしいけど…」な言葉に「その男はよしなさい。騙されている。遊ばれて捨てられるだけだ」「君をそんな目に遭わせたら、その男、ただではおかない」で不適切エラー発言まで飛び出すんだもん、ここまで言われても気づかないアリスどうなの、って思うけど(笑)。まあ彼は恋人がいるんだろう、自分では相手にされないだろう的な思い込みがあったからでもあるんでしょうけど。
毎回思うに、アリスは先の先まで想像して決めつけ、口に出さないままの自己完結が多いのが良くないと思う。だから拗れるんだって…(;・∀・)
恋愛対象外でも、少なからず友人として大切に思ってくれているなら、自分とも遊びくらいには付き合ってやろうと思う?まで考えちゃうアリスの必死な感じが普通に(普通って)恋愛してるなーっていじらしい。
見込みのない恋はしたくないのに止まらない、一過性の熱だと思っていたのにどんどん好きになって馬鹿になっていくって、冷静に頭で理解しながらも好きが溢れてる感のアリスが今回可愛かった。
グレイも一緒に仕事をしたり、教えたりと傍にいる時間が増えてアリスに惹かれていくのがよく分かる。
ハートの国での舞踏会での話になって、ナイトメアがユリウスと楽しそうにしていたのくだりで、グレイがやたらそこを気にかけてるのも、お互いもう両想いなのに全くまだ通じ合わないもどかしさが恋愛だ…恋愛してるよ普通にっ(←)良い感じでテンション上がる(≧▽≦)
街中を二人で散歩って道すがら、今度はグレイがやたらきょろきょろ。アリスも気になってまさか恋人が来てるの?ってついきょろきょろ。
どちらも居もしない、互いの意中の相手を誰だろうと探している。不毛(笑)。不毛だけどこういうの嫌いじゃない。
グレイの視線を彷徨わせるそれに気になって追ってしまったアリスの様子に、「君はまた…、気になる奴を探しているのか」「前にその男はやめておけと言ったのに、君はまだ…」と、嫉妬だろうなーな怒り具合が良い低音で、中井さんカッケー!(←)となったのは秘密(言っとる)。
アリスは違うと正そうとするけれど、まさかグレイの恋人を探していたなんて本当の事は言えなくて口を閉じてしまうんですが、これが更にグレイの誤解を招く。
苛々ーって感じでつい「今は会合中だ。俺達は主催者側なんだぞ?浮つくのはよせ」って冷たく返してしまうんですけど、あまりに怖くて冷たい言い方に、ナイトメアに向ける親愛からくる怒り方じゃない、自分はやっぱり彼の中で身内にも含まれはしない…と泣きそうになるんですけど、ここ本当いじらしくて切ないよなー(誤解だけど)って恋するアリスも可愛い。
グレイも我に返って慌てて謝るし、彼の良い所って頭をきちんとさげて「俺が悪い」と謝る所。正直に「八つ当たりだった。君を騙している男がどいつか探していたんだ」と、言ってくれるんですよね。変なプライドないのがすっごく好感。
グレイもだけど、エースだけは置いといて(←)他キャラもアリスの涙に弱いですよね。そういうとこが好き。
もうね「君が憧れるような男なのかどうか。俺が確かめてやる。君を騙すなんて許せない」とここまでポンポン言うから、変に仮定たてずに好きな人はグレイなのーって言っちゃったら、もっと早くに解決してたと思う。思うけどすぐBESTENDいっちゃうからあかんよね(笑)。
反対するんだけど、まさか自分の事だとは思っていないから、「失敗すると分かっていてやめられないほど好きなのか?そいつのことが、そこまで?」「そうよ。すごく好きなの」って切り替えされ、グレイの嫉妬苛立ち止まらず。
ある意味盛大な惚気と告白なんだけどねー、擦れ違い。
でもグレイに恋人がいないのはこの後で結構あっさり分かり、なーんだってなるんですけど。けどやっぱり自分は恋愛対象じゃないんだなってなって、また違ったややこしい事に『恋人ごっこ』やってみないかな展開。そこでどうして、もういいや!って告白しちゃわないんだ(笑)。ごっこってまたややこし絡みそうなものを…ま、いっか(いいのか)。
恋人ごっこ…恋人の真似をやるってなったらほぼ隠さずになっていくグレイが甘いわ、独占欲凄いわ、部下にまで嫉妬するわ、これ見よがしに見せつけてエロイわで、この辺り大変美味しかったでございます…(拝み)←
昔の自分なら遠慮しない。でも昔の過去の自分にも君をやりたくないとか言うし。ここまできたら真似事って思えない筈…なのにそうならないのがアリスなんだけど(;・∀・)やっぱり全部大人なグレイの上手な恋人の真似事だ、に戻っちゃう。
でもこういうのとか、一々甘いシーンが様になるんですよねー、恰好良いわー(笑)。

アリスにとってのユリウスの事も、「恋愛ではないけど大切な人」も理解はしているけどアリスの中に深く入り込んでいる事に、「安堵すればいいのか、嫉妬すればいいのか…、ある意味、最も厄介だ」と、心配事の絶えないグレイが大変そう。
でもユリウスの事はやっぱり一番引っかかっていて、自分と似ているから知らず時計屋を重ねて見てるんじゃ…だから恋人ごっこなんて自分としたがるのか。なんて事になり、「本当は時計屋の事が好きだった。だが、彼とは離れてしまったから…」とか疑ってしまうというか確信してしまうというか。
アリスのユリウスの好きの置き所って大切な人だけど、恋愛はまた違う。でもどのようにと聞かれると表現し辛いとくるから、誤解を解消出来ないもどかしさがある。だってグレイの事が恋は盲目状態でめっちゃ好きになってるしねぇ。でもグレイを好きなったきっかけは、ユリウスと似ている部分を見たから。そこからが恋の始まりだった事に気づいてしまうからややこしい。
『私の事を許してくれる人だった。ただそこにいて、見逃してくれる人だった。グレイとは違う。グレイは放っておいてくれない。私の恥を、そのままにしておいてくれない人だ。受け入れ、甘えさせてくれるところは同じだが、そこが違う。似ているから好きになったんじゃない』
似ているけど似ていなくて、違うけれどグレイを見つめる恋の始まりは、ユリウスの事がどうしても繋がってくると。でもってアリスは告白してもきっと振られるし、そうしたら今までの関係すら壊れてしまうと、グレイが好きな事は隠したい。何て非常に説明と理解させるの面倒そうな経緯なんだろう。私も何書いてんのか分からなくなってきた(あかんがな/笑)。
アリスはいっそそれなら『好かれないのなら、嫌われてもいい』になって、グレイは嫉妬から「時計屋の代わりをしてやろう」と身体の関係にまで至ってしまう。拗れ具合凄い。ここまで説明し難い事がいっぱいあると、もう何から誤解ときゃいいねんてなるんだけど…けどまあ、最初から説明すれば何とかなるよーとも言いたい二人。
でもここから本気出すグレイが良いんですけどね!
「時計屋の事など、思い出す暇もなくなるほど。俺だけで、君の頭をいっぱいにしてやれたら…」から始まり、「夜の君は…可愛らしい」「他の領土の奴らの目が君に触れているのかと思うと、腹立たしくて仕方ない。腹立たし過ぎて、自制がきかなくなりそうだ」ですよ!!
全く甘さも欲も隠さないから、甘味成分追加が素直過ぎてすっげかったですっ。いいけど!(いいんかい)
すったもんだで落ち着くところに落ち着いて、良かった良かったではありますが、正直になったグレイは結構オープン。ナイトメア不憫(笑)。
そして何気にしたたかだったのが、自分の煙草の匂いをアリスに気づかれないようにうつしておいて、自分のだって周囲に無言アピールさせてた事。
「気づかないうちに慣らしていったからな…」って、レベル高っ(何レベル)。
「もう、すっかり…俺のものだ」な、満足男前攻めっぷりが素敵なトカゲさんでした(*´▽`*)


打ち上げEND

会合が終了したらクローバーの塔の皆で打ち上げしよう!というやつなんですが、プチ舞踏会みたいな立派なもので、アリスもドレスアップしてます。
要はグレイとダンスのサービススチルなのかなと。いや、恰好良いですよ♡←
結局グレイとはまだ恋人ごっこを続けてるんだ、なる誤解が抜けてない感じではあるんですが、まあそれもあともう少しでちゃんとくっつくかな?って良い雰囲気で終わりました。
出来るならしっかりと誤解を解いたのを見たかったんですけど、まあもういいか(笑)。

 

クロアリ感想でした。
それでは!