ロゼの八犬伝シリーズ感想ラスト。
それではストック感想から【里見八犬伝 村雨丸之記】。
2015年1月22日発売からすぐに取りかかったと思います。
この年の9月に事業停止でしたね。思えば公式サイトも更新が遅れたりとかカウントダウンボイスも数日分遅れてまとめアップとか、動きが不穏になってきた頃だったかな。ビズログ雑誌で新作発表してキャラやスチルも公開してた矢先だったので、吃驚したのを覚えています。
※ネタバレありなのでご注意下さい。
里見八犬伝 村雨丸之記
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妖刀が応えるは──……、正義か愛か。
物語
妖刀が応えるは──……、正義か愛か。
時は戦乱の世。 里見家で武士として仕えていた八犬士達に最大の試練が訪れる。
里見義成の息子、義通の拉致事件を皮切りに次々と巻き起こる不可解な事件。
そして、遂に待ち受ける玉梓との決着のとき……。
混沌の渦に呑まれゆく安房を救い出し、再び平和を取り戻すことが出来るのか。
「お別れだね、──────」
全体感想
ああ、証明するよ。
恋心は、人を弱くする気持なんかじゃないって…。
もう二度と失いたくない、守りたい。その力が得られるなら村雨丸を振るい、人を斬る事を選ぶだろう。殺めた命の罪を負いながら。
その強過ぎる願いは呪いなのか。自分の選ぶべきものは何なのか。葛藤を強く描き出していた気がします。
とは言え新兵衛以外恋人からスタートなので、甘いシーンはシリーズ中一番。
ただ三作ともなり、キャラによりかなり中弛みしてしまうものがあるのは、致し方ないのかな～って部分はありました(^▽^;)恋愛の甘さは堪能出来たんですけどね。
シナリオは新兵衛が特別感あったというか、このシリーズ総まとめな締めなENDであったので、シリーズ完結としては良い形が見られたと思います。
最後とあって、サブキャラ達のシナリオに驚きの原作者まで登場するという、完結っぷりがあって終わったなぁ、としみじみ感じました。
玉梓・伏姫・はち・浜路・正月・丶大・村雨丸、この辺りの補完的シナリオできちんとそれぞれの想いが描かれていたのが嬉しかったです。
三作全部やってこそって感じのスッキリ感がありました。
特に玉梓ですね。彼女は本当に最後の最後での特別解放シナリオまで見ないと勿体ないです。じゃないと呆気なくやられて終わりが多いので。
後は村雨丸かな。人斬りを厭い、心持つ刀の救いの結末も、特別解放シナリオで描かれていて何だか本当、スッキリ！（笑）
そしてはち。正体は原作でもおなじみ里見を守る神犬、八房ですが、原作の伏姫とのくだりは強烈に印象ありました。このゲームでは擬人化して2作まで子供姿で可愛いキャラでいますが、その伏姫への想いは大人だったなぁ、と（まあ、神犬だからね）。
ロゼさんはこの時期色々失望気味だったのですが（豪華版の手抜き感酷くて）、これに関しては全作買って良かったと思いました。 まあ、豪華版はやっぱり雑でしたけど。
無駄エロ多いしツッコミ所多いしで何だかんだ欠点はありますが、私は好きな作品でした。出来る時間を作って、またプレイしたいなぁ（出来るんかい）。
キャラ別感想
犬飼 現八 CV：岸尾 だいすけ
岸尾さん、やっぱりキスのリップ音が軽いキス一つでもエロいです。ヘッドフォンを間違ってもすっぽ抜け出来ません！
恋人からスタートのせいか現八さん、前作から手を出すのが早くなった気が。
段差を飛び降りるのを受け止めた際にキスして「悪い、当たった」ってわかりやすい嘘を真面目な声で言うんですよ。めっちゃポーカーフェイスなのにやる事やる貴方が素敵！←
ちょっと小文吾とじゃれた会話したらば不機嫌になって押し倒して暗転展開（笑）。
「お前の事になると、俺は……、やけに余裕がなくなる」と言ってましたが、本当に今回信乃ちゃんへの愛が溢れんばかり。 前作より進化するパワーラブアップ。
で、情事後に何も知らずに部屋に来た小文吾が信乃ちゃんの裸を見てしまい、見た瞬間に現八さんの投げた長十手で気絶されるという（不憫） 。
凄いのが「小文吾の（信乃ちゃんの裸の）記憶を消してくる」と告げた後、本当に記憶消去されてた事。何をどうしたの！？（爆笑）
甘く優しく時に厳しく寡黙なれど的確な助言、いいキャラだなぁ、と。
BESTなENDは結婚して懐妊の不調の所為で倒れた信乃の元へと大慌てで駆けつける、らぶらぶな二人が拝めます。
ほんわか微笑みあって過ごしていく、そんなほこほこするカップルでした。
犬坂 毛野 CV：立花 慎之介
この方も平常運転で流石の立花さんの色気あるエロいキス音。いや、もうあの科白というか「んっ…」とかだけでここまで演じるのがいっそ尊敬（笑）。
前作から更に偽らず自分を出せる様になってきたけれど、まだ信乃ちゃん以外はどこか壁を作ってしまう器用でいて不器用な人。
なので信乃がいなければ生きていけない感は物凄く伝わってきます。「私より先に死なないで」が切実で。
シリーズ最後であるだけに、仲間へも心から打ち解ける毛野さんを見られて安心しました。いつも肩張ってる感がある人だったので。
一度折れてしまうととても脆い人。なので信乃ちゃんが毒矢を受けて重篤状態なのを付き添ってる彼は、今にも心が砕けるんじゃないかの弱り様でハラハラしました。
とても良かったんですけど、今回は特に信乃ちゃんへのからかい具合が多く、そこがちょっとしつこい感もあったかなぁ。
それでもすっきりとした素の笑顔を見せられる所まで辿り着いたので良かったねー( ；∀；)と安心しました。
最終章で見せた、短髪姿よりは長髪の方が似合ってたなと思うのは、私だけだろうか。
犬田 小文吾 CV：浪川 大輔
1作目の噛みつき癖が2作目で控え目、3作目にして他キャラの科白で少し触れただけで、スチルにも文章にも全くなりを潜めてしまった（笑）。
というか、現八さんとかと比べてアダルティな展開シーンがあまりない。あってもこれからって感じですぐに次の日になって場面変わっていてあっさりです。
なので甘さ的には薄いかな。単細胞だけれど人望もあり、情に熱い彼らしい男気ある、正に彼らしいルートでした。
彼の場合は他キャラと違い、心のわだかまりとか仇討であるとかそういった事が既に消化されているので、展開に波があまりない。
なので盛り上がりがちょっとなくて少し中だるみを感じました。
BESTルートで結婚してから10年後に飛んだのには驚きましたが、子供何人おんねん！な予想通りの大家族な姿は幸せそうで良かった。
でも、男キャラ老けすぎでは。荘助と道節が出てくるんですが、2人共信乃ちゃんの子供達に懐かれて構い過ぎてて独身貴族なのが何だか不憫（笑）。
犬山 道節 CV：保志 総一朗
小文吾と同じで仇討のしがらみもずっと言い続けていたせいか、これだけで引っ張るのはややだるさを感じさせました。
信乃ちゃんとの事もスタンスは同じなので2作目とあまり変わりない感じ。
何だろう…甘いシーンは小文吾より多いのに、然程甘くもエロくも感じないというか。道節だからか？（どういう意味） まあ、彼って割と紳士ですからねー。
箙御前に襲われそうになった信乃ちゃんを庇うくだりは面白かったです。裸で逃げ回る道節ってコメディタッチが板についてくるとは（笑）。
ただ、結婚のシーンもわりとあっさり。幸せで好きでは伝わるんですが、他キャラも恋人からスタートなのでそれ以外の波がなかったのが残念。その後の後日談もなかったからやはりちょっと物足りない。
犬村 大角 CV：小野 友樹
死んだ幼馴染の影がずーーーーーーーっとついてくる様で其処がどうもモヤモヤする事が多かった彼ですが、今回初めの方でそれがすっきり解決したので私もすっきりで満足しました（笑）。
キャラ的には声の効果もあって好きです。癒されるなぁ。
敵側に潜入するっていうシーンでの、ならず者っぽく全く雰囲気が違う変装と芝居が新鮮。口調も恰好もワイルド～♡こっちの方が好みです（笑）。
あの姿で口説くシーンとかもあれば見たかった気が。
優しくて抱擁力もあってそれでいて時に見せる男としての顔が良かった。
だから彼の死亡END関係は本当、切なくて辛く痛いです。やっぱり幸せなのがいい。
犬川 荘助 CV：鈴村 健一
やっぱり三作通してあまり好みではなかった幼馴染キャラでした（ごめん） 。
でも今作、スチルがとても格好良く描かれている印象が強かったです。ちょっと大人っぽくなってるかな～。
変わらぬ「君は女なんだよ」が出てきて正直に言わせてもらえばまたこれ？とうんざりした事は否めません。本当ごめん、荘ちゃん。
浜路のサブシナリオが切ない。今回は攻略キャラから外されたのでどうやっても信乃とくっつかないという…結構本ルートより今作の方が好きなのに！
幼馴染だと、どちらかというと浜路の方がいいと思うんですが（酷い私）。
犬江 新兵衛 CV：石川 界人
前作2作品共に子供で一切声を出さなかったので、ここにきていきなり大人の姿になって攻略対象でイケメンフェイス＆石川ボイスで登場した彼に驚きです（笑） 。
だってこの子がですよ？↓
里見家の危機って事で伏姫の力ではちと共に大人の姿にしてもらって戦力に…
え。待って。中身は9歳（だっけ？）まんまって事ですかそれ。ってツッコミ。
どこぞの組織に薬盛られて『見た目は子供、頭脳は大人！』なるキャッチフレーズを持つ名探偵がいますが、新兵衛の場合『見た目は大人、頭脳は超マセガキ！』（←）になってませんかな彼のルート。
原作は伏姫の神力で異様な急成長って事ですけど、こちらって「大人の姿にしてもらったの！」みたいな事をはちが言ってたし、中身は子供なんだ的な事を言ってたようななんなような…でもそれでいったらこのコ、再会して即信乃ちゃんに猛烈アタックかけてくるわ、迫ってくるわ、口説いてくるわ、そっち方面も手慣れてるぜなやる気満々（おい）な感じでいらっしゃるんですけど、こんな中身が10年もいってないコがこのエロ知識っておかしくないですか？おかしいって言うか怖いわ！！
伏姫は一体何の教育を施してたんだ。いや、その前からなのか？房八さんとぬいさんご存命中からなの？八犬士って特別精神年齢高いとか？
見た目は恰好良いし、現八さんに次いで好みではあるんですが、謎がいっぱい、ツッコミいっぱいな新兵衛。対応も結構大人対応ですよねー。冷静に判断したりとか、武器を使わず、素手で戦う、殺さずの信念の強さとか。
もう色々きちんと考えたら駄目だと思い、中身も早送り成長なんだと思う事にしておきました！でないとこれNGいっぱいだもん！（笑）
幼い身の頃から信乃ちゃんを一途に見てきて好きで、子供の自分を歯痒く思っていて、大人の姿になれたから背伸びして余裕ぶって。
好きだと告げる態度はストレートで正直で隠さない。信乃ちゃんを求める強さは一番強く感じたキャラでした。
そして石川さん、立花さんと岸尾さんに並ぶ3TOPに入る丁寧な素敵キスリップ音でした（そこどうでもいいチェック） 。
新兵衛は恋愛もそうですが、真相END、大団円も含まれてる感じで、それでいて信乃ちゃんもゲットな流れなので色々優遇されてるキャラ。
しかし今回キスの吐息漏れ科白のみがやたら長く多く入っていて、こんなにいる？とツッコミ数度。 「んっ…」とかだけので二行どころか三行とかなかった？
何かと無理があるなぁと思った新兵衛でしたが、それでも攻略キャラになったのは良かったかな。完結感を感じた締めの一人。
もう一人（人ではないけど）は村雨丸。村雨丸も擬人化で出てきてました。
ひょっとして隠しかと思いましたけど（笑）。ぶっ飛び設定凄いんだもん、この作品。
後ろの人が村雨丸の擬人化。さすが刀、BAD関連はザクザクでした（何）。
里見八犬伝シリーズでした。
絶対トリプルパックでVita版にするんだろうなって思ってた当時が懐かしい（笑）。
それでは。
see you next time！
