ゲームは悠悠閑閑

ゲーム(主にADV)感想備忘録

里見八犬伝 浜路姫之記 全体・キャラ別感想

ロゼの八犬伝シリーズ感想続きです。

2014年12月頃プレイ。

PSP里見八犬伝シリーズご興味ある方の参考になればと、OPのボイス追加版を編集されている方の動画です。↓
八珠之記・浜路姫之記・村雨丸之記で一つと思えますので、オススメは三作プレイ。

youtu.be
各作品一人攻略対象キャラ変更あり。
八珠之記は丶大法師攻略出来ましたが、浜路姫之記では丶大から浜路に変更、村雨丸之記では浜路から新兵衛に変更。
 

※ネタバレありなのでご注意下さい。

 

里見八犬伝 浜路姫之記

使用画像の著作権は、権利所有者に帰属します。

f:id:sagino4480:20190405114213j:plain

妖刀が導くは──……、戦か恋か。

物語

「妖刀が導くは――……、戦か恋か」
時は戦乱の世。

里見家に武士として仕えることになった主人公。
大切な人々を失った悲しみを乗り越えた矢先、
死んだはずの幼馴染・浜路が、
里見家五の姫である浜路姫の婚約者として現れる。

「浜路は死んだはずなのに……」

その晩、村雨丸と『孝』の珠が盗まれ、浜路と姫が姿を消した。

村雨丸を盗み出した犯人は誰なのか?
この事件の意味するものとは?


村雨丸と珠を取り戻すため、主人公は八犬士と共に再び旅立つ。
二人の『浜路』を追いかけた先にあるものとは……?

 

全体感想

里見八犬伝~浜路姫之記~ | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

もう二度と…失いたくない。
私はそのためなら、何だってやる。

PSP作品、前作【八珠之記】の続編。
八犬士達は集まっており、新兵衛はまだ幼い理由で伏姫の守護力の下、はちと共に居て離れてはいるものの一区切りついた状態。信乃ちゃんも性別を打ち明けており、誰とも恋愛になっていないけど信乃ちゃんへの親愛度は高めからのスタート。
前作はとにかく序章から八犬士達の一人一人のエピソードに加え、全員が導かれ集い、それぞれが伏姫の魂の子供達であるという事など、基礎固めに忙しく恋愛面は後半でがーって盛り込んだ感じでしたが、 今回は信乃ちゃんの性別も知れ、皆まとまってきた中でのスタートなので前面に恋愛を出してる感じでした。
各キャラのそれぞれの本心、弱い部分等も入れての恋愛過程は前作より丁寧で無理がなくてよかったなぁと思います。 前作よりまとまりもあり。
END数がいくつか色々用意されております。結構多彩な結末。

そして今回の浜路姫之記では浜路が攻略対象になり、丶大法師が外れる事に。
ああ、声、黒田さんなのに~っ!(TAT) ←
でもそんな予感はしてました…シクシク
おっさんキャラだしね。しかも丶大だもんな…大輔さんだもんな。私も攻略出来るの?って最初思ったし。
伏姫との絡みは変更出来ないだろうなぁとは思ってたので、その辺も人気に影響してたみたいな気がします。乙女ゲームに昔の女設定は嫌がられるものよな…しかも故人で崇高な存在は強い。でも私、丶大の本気モードは好きでした(笑)。

ちょっと疑問だったのは、信乃ちゃん武士として生きると決めてるから子供は望めないとか言ってるシーンがちょこちょこあるんですけど、 くっついたらやることやってるので(おい)、するとあれですか?毎回中じゃなくて外って事?とか(包め、もっと)。
してなさそうなんだけど、その辺あの発言からどうなんだと(乙女ゲーだよおい)。
だって特に小文吾とか荘助とかって、分ってるけどつい…みたいに我慢出来無さそう(待て待て)。浜路なんかわざとしなさそう(確信できる)。
まあ、出来たら出来たで想い合ってるし、いいんじゃないかと思うんだけど(軽い)。
あまりに拘ってた印象なのが妙に引っかかったので。

後、あのがっつがっつきなエロ感は控えめになってきてました。でもあるのはあるんですがね。ロゼさんのエロ慣れしてきてる私でも無駄に多いな~が強かったシリーズ。
まあ、そういうのもいいんですけど、心情面での甘さもしっかり踏まえてくれてないと、肉体な艶方面だけ力入れられてると飽きますよね~(笑)。バランス大事。

原画は引き続き藤丸さん。この方の絵好きです~。皆さん変わらず恰好良く、女のコや子供達は可愛い。信乃ちゃんのイケメンな表情が様になってきた気がします(笑)。

前作で気になっていた、たまに入るこれ現代語じゃない?は、今回なかったかな?気にならなかった。慣れたのかもしれないけど。 ←
システムはロゼさん快適。既読一気にすっとばせるし、選択間違えてもバックでやり直し出来るし言う事ないです。
音楽も引き続きOP主題歌はいいです。EDはいつも聴いてない(←)

玉梓の暗躍っぷりもありでより展開は面白く。
前作で不遇の扱いになってしまった幼馴染の浜路を攻略出来るのが、今回はメインシナリオな事もあり救済があって良かった2作目でした。

キャラ別感想

犬塚 信乃/主人公

f:id:sagino4480:20190402155953p:plain

ベルバラのオスカル的、男装の麗人設定で、2作目で男らしさアップなヒロイン(笑)。これ、タカラヅカいけそうだよ?と思いました(思うな)。
前作は微妙にキャラが安定してない印象があったんですが、今作は固まってきた感じ。
男前度がパワーアップし、女性からも男性からもモテモテです。
毛野さんに「天然タラシ」と言われる程。男として育てられたせいか女性に甘く優しく、自然に無意識に気障な科白が出てくるんですよね。
男性陣にすら「それ、攻略相手が言う科白じゃあ…ww」、とツッコミたくなる科白を言ってくれるので、「恰好良い」とか男のキャラ達にも言われまくっております。
今作登場の正月ちゃんが信乃ちゃんにラブになっちゃうんですが、そりゃピンチな所を颯爽とキリッとイケメン顔で助けてくれたらヒーロー感半端ないですよ(笑)。
恋愛面においては鈍いのはお約束。たまに攻めっぽくなるのはこういうキャラ故かな。でも可愛らしい所も多々あり。
前作のブレも消え、苦手だという人は少ないんじゃないかな、と思いました。

 

犬飼 現八 CV:岸尾 だいすけ

f:id:sagino4480:20190402161436p:plain

前作はあの冷静で強く恰好良いままのイメージでしたが、今回は自身の弱さや本音などが前面に出ていて、そういう所も更なる魅力なって私は好きでした 。
浜路姫之記は一人一人の心の面が丁寧だったのが良かったな~。
又、信乃ちゃんとくっついた後の現八さんのデレっぷりが凄いギャップ!(笑)前はこんな余裕なさそうな人ではなかったよね?
何て言うのか…好きで好きでたまらない感じが良かったです!もう可愛い可愛いって感じ。微笑ましいわ~(笑) 。
後、八犬士のキャラは皆裸になると凄いんです、な体格の良さで眼福ですが(おい)、現八さんは特に普段着込んでる衣装なのでギャップが。 スチルがまた素敵なんですよー♡ビジュアルも一番好きなので、全てが堪能レベルです(≧▽≦)
あるシーンで布団が足りなくて信乃ちゃんが誰かと一緒に寝なきゃならないシチュの時、誰の布団に入るかって悩んだあげく、現八さんなら前も一緒に寝たから大丈夫!みたいな流れで(信乃ちゃん無防備過ぎだってばさ)、不意に「俺なら、一緒に寝ても大丈夫と思ったのか?」って男を見せてくる所がもう、本当最高でした!(*ノ▽ノ)
ラストのベストENDも、浜路に嫉妬っぽい感情見せるんですが、現八さんとは違うんですって慌てる信乃ちゃんに、「そんな事を言って、逃げられると思うなよ」「多分俺は、おまえが思っている以上に、おまえの事が好きだから」って言って「もう逃がしてやれない」とまで言ってくれるから、何事な甘さって感じです!
色々、今作の素敵萌えギャップ王。
結構キスシーンが多かったんですが、岸尾さんのリップ音半端なくエロい!上手!(そこ)嬉しいけどサービス良すぎです(笑)。
BADの一つで信乃ちゃんが殺されてしまい狂気に走る現八さんが、「全員、死ねばいい」って全てを滅するあの凶行が、それ程に信乃ちゃんが大切だった事が知れてどうしようもない悲劇展開BADなんだけど、これがとてつもなく心に残りました。

 

犬山 道節 CV:保志 総一朗

f:id:sagino4480:20190402164115p:plain

思えば、八犬士メンバー中で一番エロさ控えめ紳士。意地っ張りなだけで性格はかなり良い人だと思うのです。頭も良いですしね。
先に現八さんやったので、キスシーンはリップ音がなくて何だか物足りな…(待て)いや、立花さんや岸尾さんが凄いのか(笑)。
最初から信乃ちゃんの事ずっと以前から好き状態なのに、口喧嘩ばかりになってしまっている二人は見ていて青い春…(そこの年寄り)
嫉妬も独占欲も強いけど、がっつき度は他と比べると意外と優しい(笑)。あんなんだけど(あんなんって)基本紳士なのですよね~。
口は悪いけど結構な心配症。過保護で言うなら浜路と変わらない気が…あ、さすが異母と言えど兄弟(笑)。
信乃ちゃんとは、喧嘩しながらも仲が良い、そんな見ていて微笑ましい夫婦になりそうです(*^-^*)

 

犬坂 毛野 CV:立花 慎之介

f:id:sagino4480:20190402165359p:plain

現八さんより更にキスのリップ音がエロい人(始めがそこかい)。っていうか立花さんも色々とサービス良すぎです(笑)。
立花さんの女の声から男の低音声に変化する、魅惑的なエロさと恰好良さの演じ方はさすが。細かい感情の演じ方は聴き入ってしまう。
抑えきれなくなって強引に濃厚キスの後の、切羽詰った「…ごめん。でも、あなたが悪いんだ」の切な苦しいあの声音、素敵過ぎる萌えポイント。もっとやって!(おい)
毛野さんも今回は弱い部分が出ていて、周囲が思っている以上に女姿として生きてきた自分と、本来の男としての自分に葛藤し苦しみ、悩んでいたみたいで胸打たれます。
この人のルートを見ていると、もう信乃ちゃんに救ってもらえなかったら一生無理して一人で強く生きていこうとしそうで、放っておけないわ、幸せになって欲しいわ、そう願ってやまない程に切実な孤独を感じます。
自分の性すら騙して殺してきた人が、他人を疑う所から始めてしまうっていうのは哀しいですよ(TAT)
現八と同じく、前作より余裕なくて信乃ちゃんにべた惚れな所が良かった。
毛野さんルートって、信乃ちゃん重症レベルで2回も斬られてるんですが、その時の「信乃!」凄く必死な叫び呼びが、不謹慎ながらかなり萌えでしたっ。←

 

犬川 荘助 CV:鈴村 健一

f:id:sagino4480:20190402171430p:plain

やっぱり過保護過ぎ過ぎな幼馴染という立ち位置が駄目なのかな、私(ごめんなり、荘ちゃん←だから気安いって)。
後、立ち絵の笑顔が胡散臭過ぎて(おい)、あの自分の気持ちを隠して良い幼馴染です!な荘助の態度が見え見え過ぎる気がしてしまう。幻か…(それはさすがに幻だ)。
今回同じ立ち位置である幼馴染の浜路の存在がある所為なのか、やたらめったら独占欲と言う名の束縛とがっつきとが、ガッツリガツガツに剥き出しにされていた印象。
くっつく前とかも好き好きオーラ出してる荘助に、信乃ちゃんのこんな自分の事を女として見る人はいない、魅力がないから、等と朗らかに言ってのけ、 そのおかしい程の鈍さから荘助くんぷっつんして押し倒してしまいました、な展開とかがあるんですが。
どうしてだろう、他のキャラとかなら萌えポイントなのに、荘ちゃんだと 全く萌えなくて(本当、ごめん)。
一途に好きな気持ちは素敵だなと思うんです!思うけど…うん、私の好みではないんだわ、単純に。申し訳ない!
でもEND色々あって、浜路との事とかで今回は前作より印象は良くなりました。

 

犬村 大角 CV:小野 友樹

f:id:sagino4480:20190402171823p:plain

あれですね。前作で亡くなってしまった幼馴染の彼女の関係が今作でももやっとする上に、何かまた横から別の女の影とかでこられた最初、えー…また女絡むの(ー_ー)ってちょっとげんなりしたのではありますが、思ったよりはあっさり流れた(笑)。
キャラ的には不幸体質な所があって、そういった所のコミカルシーンがとても好き。
穏やかそうでいて意外に攻める。この見せ方は萌えポイントになる筈なんですが、余計な女の影の所為で変な感情が邪魔してしまい、個人的にラスト辺りまでこないとスッキリしなかったのが勿体ない。
でも、恰好良いです。「君がどんな姿をしていても、僕が全て愛してあげたい」なんて愛情ある科白もちゃんと言ってくれる人です。
ENDによって生死不明ENDがあって、は!?と吃驚した。い、一番もやっとする!

 

犬田 小文吾 CV:浪川 大輔

f:id:sagino4480:20190402192054p:plain

前作よりあの噛むの控え目になってました(でも噛むんだけどな) 。って言うか獣属性だよな~本当に(笑)。信乃ちゃんに痛いってぶっ飛ばされてましたよw
毛野を本当の女だと思っていた時は、毛野さ~んって好き好き全開でしたが、信乃ちゃんに惚れると一途で他を見ないストレートラブな所は良いなぁと。
まあ、自ルート以外は毛野さん追っかけなんでちょっと見ててウザ…もがっ
基本的に女性は守る精神、無骨だけれど包容力はあるので、あの噛み癖だけ直してくれれば言う事ない好青年です。
ベタお約束、お風呂でドッキリシーンがあるのも美味しい彼(笑)。
彼と信乃ちゃんは房八さんの死の事が絡んでくるんですが、言葉一つ一つが良い男っぷりで、胸を打たれます。慰めだけではない、逃げるでもない、向き合っている真っ直ぐな度量のある心が気持ちのいい青年です。
弄られ役ではありますが(笑)。正月ちゃん、信乃ちゃんの恋人が小文吾って知った時には「よりによって小文吾なんかと…」って言われた時には不憫なんだけど笑えるw←

 

浜路 CV:江口 拓也

f:id:sagino4480:20190405133031p:plain

幼馴染の一人。荘助と同じく幼い頃から信乃だけを想い続け、前作はくっつくルートがあっても死亡ENDのみな不遇さ。
今作で正式に攻略対象に格上げされた、イケメン幼馴染キャラ。
密かな想いなる荘助とタイプが違う、ストレートに信乃ちゃん好きな表現が前面に出ている彼です。
今回一つの真相もありのメインキーキャラと言えるのですが、死んでしまった筈から蘇ってくる設定にはどういう経緯かと思ってたんですが、玉梓が絡んでたんですね~。何気にあっさりやられるのに、一応ボス感はあるのね彼女(酷い)。
最初は操られてる状態なのですが、自我を取り戻した後は男らしいし、深い愛情で信乃ちゃんを包み、注いでいくといった恋愛。自分以外とくっつくルートも大人対応なので、荘助くんよりうじうじ感が無いのは好感。 ←おーい
途中のシーンで強制されていたとはいえ、他の女性達を抱きながらこれが信乃ちゃんだったらどうだったのか…と重ねながらしていたと、 軽蔑されるのを覚悟で告白する彼には、あらゆる意味で凄いなぁ、と。いや、それ本人目の前で言われても複雑じゃないですか!?どう反応したらええねん、って思う。
浜路のENDは恋愛もありましたが信乃、荘助、浜路、この幼馴染三人、それを大事にしていたENDでもあったかなと感じたものでした。

 

それでは。

otomemory : PSP「里見八犬伝 浜路姫之記」攻略・感想・ネタバレ!【共通・犬川荘助ルート】

see you next time!