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ゲーム(主にADV)感想備忘録

ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio 1926- 全体・キャラ別感想

Switch【ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio 1926-】の感想です。


※ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は以下より閲覧にご注意下さい。

 

 

 

ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio 1926-

©2020 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

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これは時代に抗う彼らの────
       1926年を描いた物語 

公式サイト

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全体感想

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全て守りたい。何一つ、欠かすことなく。

久しぶりなんですが、始まった途端にピオフィの世界に包み込まれる映像、音楽、キャラは夢中になっただけある作品だなぁと改めて感じました。
プレイ始めれば直ぐにピオフィワールドに入っていき、纏う空気がブルローネへと浸らせてくれる。端から端まで丁寧に大切に作られているのが分かります。キャラの魅力も損なわれずに息づいている、しっかり地に着いた安定感。

で、続編とされる今作1926をプレイ終えて一言。
残酷・残虐・凄惨・猟奇・狂気・グロテスク・サイコパスの血みどろオンパレードがグレードアップして盛り込まれたラブストーリーでした(どこが一言)。
非情に心が疲弊しました。途中で何度もプレイ中断し、何度か軽い吐き気を覚えた程に。精神攻撃半端なかったです。『Burlone』もきつかったんですけど、特にファントムが登場する『Alternativa』と『HENRI』シナリオはメンタルゴリゴリと削られまくり。
ハード面あってのピオフィですが、前作の苦難を乗り越え想い合った先で幸せなEDを迎えたこの続編で、用意されている容赦ないBADENDが精神面にも堪えるシーンの連続。またTRUEENDを迎えられても、ルートメインの二人が無事幸せを掴んだ裏でメインキャラがバッサリ殺されるものもあり、回避出来ない悲劇展開は辛かったです。BADENDではなく、ノーマルEND程度に留めて欲しかった気持ち。
BADENDなんてギル以外はどちらかが殺されるか二人共殺されるかですよ。前作であんな辛い大変な目に遭ってまたこんなEND用意されてるの!?みたいな。しかも前作を上回ってる。マジで死亡ENDやめてほしかったー。ギルのBADはリリィちゃんが記憶喪失で、まだ他よりは希望は残されてるといった見方が出来なくもないけど、ここまでしてBAD用意しなくてもって感じがしないでもなかったり。
時代背景もありますが、政治的な思惑も濃く絡んでシナリオに盛りに盛り込まれ、これに加えてのこれでもかの血みどろ惨劇がタッグでこられると、記憶に強烈に残るものが恋愛よりも糖度よりも、キャラが容赦なく殺されるシーンに塗り潰される。TRUEが追いやられる勢い。嫌すぎる。
後、やっぱりファントムですね。『Alternativa』と『HENRI』エピソードからの登場ですが、あまりにもやる事酷すぎて気分が悪くなりました。
糖度は高かったと思うのに、それどころじゃない展開が多くてプレイがきつかったです。
正直、私は乙女ゲーにここまでの残酷描写を求めていないので、恋人からの続編なら尚更、全体的にもう少しスッキリ気持ち良く幸せに浸れるものであれば良かったな、という感想。

と色々思う所もありましたが、とても良い作品であると思ってます!ピオフィ大好きです!
恋愛面も『Burlone』では恋人になった事で甘さもアップだし、新たに起こる時代の波に向かい、想いを深め、共にこれからの未来を生きる二人の描かれ方は素敵なEDでした。
重くシリアスメインの中、ほこっとしたり、クスッと笑えたりの明るいシーンもあり、メイン、サブキャラの魅力が存分に引き出されているエピソードもきちんとあって、今回『Alternativa』の共通ではランやフェイ、ルカ、オリヴァーなどなど、サブキャラのエピソードがショートではあれどピックアップされているのもあり、楽しかったです。出来ればオリヴァーもCG欲しかったけど(笑)。それにしてもやっぱりロベルトの報われるエピソードがなかったのはちょっと不憫(;^ω^)
そう言えば、バルトロさんの声ってどなたが演じられてるんでしょうか?エンドロール見ててもわかんなかった💦良いお声。

絵も変わらず文句なしに美麗でした!惚れ惚れします。小さなアクセサリー一つにしても描き込みの細やかさが凄いな~って、モニター画面、食い入るように見つめてました。携帯画面だと気づけなかった部分の発見があるので、大きめのモニターにして良かったとしみじみ。
コンプボーナスCGは、大人になったラン&フェイとルカくんやら、若かりし頃のマルコやジュリアとか、あれが凄くお気に入りです(*'ω'*)
マルコさんカッケー!←笑

私の推しと言えばギルなんですが、続編は楊がそらもうめっちゃ素敵だったし、アンリが破竹の勢いで並び立ってきた感じ。二コラもあの覚悟がカッコ良ーっで好感度上昇。
今作は楊とアンリ萌えすっごいきました!ファントムの事は記憶から追いやりたいですが(トラウマ)、アンリの愛情とか、楊の本気とかが本当胸に刺さるエピソードで良かった~。

1926は内容が辛いものが多くはありましたが、一つの洋画を観ているように惹き込まれるシナリオ、キャラ、演出、音楽と、端から端まで魅せてくれた、素敵な作品でした。

 

-Episodio Burlone- 

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舞台は、第一次世界大戦直後の南イタリア『ブルローネ』。
この街を支配するのは、ブルローネマフィアと呼ばれる3つの組織。

1925年、秋。
ブルローネで起こった事件は終息を迎え、
主人公『リリアーナ』も束の間、平和な日々を過ごしていた。

───そして翌年、1926年。

ブルローネマフィアたちと事件を乗り越え、恋人同士となった主人公は
再び非日常へと巻き込まれていく。

時代の向かい風を受けるマフィアたちに待ち受ける困難とは───

 

Burlone感想

恋人になった後のエピソードとはいえ、時代背景が厳しいものになっている事もあり、ストーリーの流れは前作並みにハードで重い。
BADENDは前作よりキツイ気が。いや、前作も結構なものでしたけど、死亡率の高さは上がってると思います。もうザックリ、ザッシュリ、バンバンと、嫌な音と共に血の真っ赤っかな画面がどんだけ出てきたかわかりません( ̄▽ ̄||)
しかし恋愛糖度は恋人関係なのでめちゃ甘でした。想い合うならではの幸せなシーン&スチルは見ているだけで眼福(*´ω`*)
新キャラに関しては最終的に敵側から和解なり味方なりになる事もあるけれど、敵位置のまんまのキャラもあったり。
敵メインはそれぞれ攻略キャラルートによって違うんですけど、やっぱりテオの存在はこのエピソードのキーキャラかなと。ダンテルートでしっかり描かれてましたので、最後にプレイ推奨は頷けました。
テオは真相知って厄介なやっちゃな!で、袁はもう怖強だし、ユージーンとラウルはクズでした。このメンツ、テオはちょっと複雑な部分もあるんですけれど、後は好ましい感情はありませんね(;^ω^)
ヨハンはルートによっては印象変わるかなって感じ。ジャックはちょっと不思議キャラでしたがそんな嫌いじゃなかった。TRUEの彼とか好き。
新キャラで一番好きなのは睿くんだったかな。彼、良かったです(*'ω'*)

キャラ別感想

リリアーナ・アドルナート/主人公

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たとえ、また、過去の影に怯える日が来ても。諦めないで前を向いていきたい。

久々にリリィちゃんを見た私の初っ端の呟き。↓
おぉっ~変わりないナイスバディ!触りた~い!!←即撃たれる未来
いや、ホント人柄も良いわ、可愛い美人だわ、抜群プロポーションだわ、見ていて眼福なヒロイン。
今作では両親の事とか、そこからテオとの関係も出てくるわけで。それもまたしても鍵の乙女絡みの不幸が生み出された展開。
不幸と災厄に満ちた星の導きだな、鍵の乙女。もう呪いとしか思えない。
勝手に鍵の乙女に選ばれるし、その所為で両親の顔も知らないまま引き離されるわ、お門違いにテオから憎まれるわ殺されそうになるわ、罵詈雑言に責められるわ、知らんわ!!!って言いたくなる境遇なのに、恨み節もなく真面目に受け止める姿勢は感心する。
ただ清楚で大人しいだけでなく、行動力もありのお転婆だったりの、意外に強気だったりチャーミングな面もありので、そこが魅力でした。
翻弄された分、それぞれのパートナーとお幸せに!

 

オルロック CV:豊永 利行

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あなたはおれにとって、最大の、祝福。

少し大人っぽさが出て、成長が楽しみだな~なオルロックでした!
他のメンバーと比べると糖度は低めではありましたけど、それでも随分男らしさも出てきて良かったです。背も伸びてるのも良き♡
エミリオに嫉妬してリリィちゃんにキスを強請るシーンとか、この時の豊永さんの拗ねるように甘える声音が絶妙。この声に断れる女性が要るだろうかお安い御用だぜ!(それじゃあ威勢のいいオッサンだよ)。
前作が四面楚歌だったので、恋愛関係と言えど不穏と不安でしかないスタート。レオには超恨まれてるし、新キャラのヨハンにもめっちゃ憎まれてるしっ。
と、そんな中で今回は一時的同盟となったギルやオリヴァーが味方についてくれたのが心の安寧。ギルが頼もしくてひたすらカッコイイし(←)、オリヴァーが「ちゃんと食べてるのか?細すぎる!」って世話焼いたりとかのシーンもほっこりする(*'ω'*)
オルロックはやっぱり使徒として奪ってきた命、遺された者達の憎しみと悲しみに、どう向き合って選択するかの覚悟で変わる結末だった気がします。どっちつかずが許されない、難しい覚悟だなぁ。
でも「人を殺す技術としての強さじゃなくて、人として生きるための強さが欲しい」と答えを出したオルロックの覚悟は、重みを残しつつも うん、とグッとくる言葉でありました。

 

ギルバート・レッドフォード CV:森久保 祥太郎

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あの日からずっと──、あんたは俺の、勝利の女神だからな。

ピオフィ中、再推しギルはやっぱり良い男だったんですが、ユージーンがクズ親過ぎて今回のギルルート胸糞悪かったです。
虐待だわDVだわ自己中だわ、何だコイツ。しかもギルが未だに子供の頃に受けていた虐待の精神的影響が残ってるって…アカン、BADじゃなくてTRUEでも同じ痛みを知って死んでくれって思う。あー、無理。ゲーム内と言えど子供に虐待する親は無理(落ち着け)。ここまでクズキャラとは思わなかった。立ち絵も見たくない程嫌い。←
TRUEはボコにはしたけど見逃してあげるギルに、本当若いのに人間出来てるよなぁ、と尊敬します。父親らしい事って過去、一欠片でもあったんだろうかあの男。温情ある息子に感謝して少しは改心してもらいたものだけど、あれじゃあ期待出来なさそうで残念。

ギルの恋人同士の糖度は甘さがもう最初からいきなりクライマックスだぜ!状態。
初っ端から台詞もラブいわ、人前気にしないわ、さすがヴィスコンティのボス(←?)。
あの一緒にお風呂な肌色画面いっぱいに出た時は、息子達が学校時間で良かったと心から(笑)。さすがに画面見られたら気まずいわ。
ドンと頼りがいのある男気溢れる所は変わらずながら、父親の事で弱い部分も出てきたり、リリィちゃんに「可愛い」と言われて気にしてカッコつけて見せたり、また違った魅力もあり。
シカゴでも明るく力ある歩みで引っ張っていってくれそうな、眩い光が似合う二人でした。

 

ニコラ・フランチェスカ CV:木村 良平

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ただ、君を知ったから、君を愛した。

二コラってビジュアルはお洒落な軽やかイケメン(意味不明な表現)なのに、実はビシッとした覚悟を持つ男らしい人なので、前作もそうでしたがそういう時の心定まった表情スチルがまあカッコイイんですよね!
今回もあの鋭い眼差しと表情のスチルに持っていかれる。やっぱ良い男だわ…!って見直すって言い方は偉そうだけど(語彙力乏しいのですみません)、改めそう思わせる男らしさを持つ人だなと。

まあしかしラウルが小物クズでした。ユージーンと共にクズ1、2フィニッシュ。
しかしRiRiさん、クズい表情描かれるのもまた上手いものだから、心置きなくクズ置きキャラ場に入れる(笑)。
新キャラと言えば、バルトロさん大好き(声も)。立ち絵欲しかったーっ。

本気で愛しているからこそ、時に弱くなる心もあったりするんですが、そこからの本気の巻き返しが二コラらしい行動力で気持ち良かったです。ピオフィの男性陣はつくづく全員カッコ良きですね(*´ω`*)ホゥ
でもあの寝起きプロポーズを本気と捉えられてなかったのは、致し方ないんではなかろうか(笑)。
発覚時の「リリィちゃん?」って聞き方は面白かったですが。あんな感じでちょっと余裕ありで揶揄うぐらいの二コラがまた魅力です。

 

楊 CV:岡本 信彦

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おまえのすべてが、俺のものだ。

全てが狡い。存在が狡い。狡い狡い狡い。←うるせぇわ!
この人が本気の愛を見せるだけで、何かが振り切れ爆ぜるわ!!!(迷惑)
でも最初の始まりは「あれ、こんな感じだっけこの二人」って、結ばれてるとは言え、楊に対しリリィちゃんはまだ緊張感持った触れ合いっていうのか、機嫌を逐一伺いながら…みたいな所があったので、前作のENDもう少し和らいでた記憶しかなかった私。昨今、記憶力に自信がないのが怖い。
まあ、そんな心配もお話が進むにつれて萌えの方が爆発してどっか飛んでいくわけなんですが。←
今作、恋愛面で一番頬が緩んだと思います。一番萌えとして楽しんだと思います。
だって、楊さんめっちゃ本気で惚れきってるんだもん!!
彼の何が狡いって、そもそも誰か特定の女性を本気で想うという事があり得ない人じゃないですか。その人が本気で大事に想い、唯一とする存在が出来るってだけでヒョォーゥィ!!(変人)レベルにときめきます事よ!(*≧∇≦)ノノ☆ドンドン
しかも態度にも言葉にも存分出してくれた嬉しさよ!
もう台詞も何かっちゃ「俺のもの」
「おまえは死ぬまで俺の女だ」「おまえのすべては、その傷さえ俺のものだ」
どんだけ俺のもの主張か。いいぞ、浴びる程言ってください!←馬鹿になってきた

楊が睿くんの事で揶揄い、さすがに怒ったリリィちゃんが「実家に帰らせていただきます!」のエピソードはこの流れだけでも面白かったんですけど、この後の楊はもう萌えお祭りフィーバー!(放置でよろしくお願いします)
教会まで迎えに来るし、「すまん」って謝るんですよ!あの楊さんが!
背中で向かい合わせの仲直りのくだりとか、「おまえがいなければつまらん」とか、「普段から甘えろ」とか、ああ、恋愛ゲームしてる!待ってたこういうの!って握り拳。いや、他の方々も甘かったんですけど、色々横でしんどい展開が多かったせいでそこを覆すほどの集中が取れなかった。
ハラハラ不安感もあるんですけど、そんな中でこういう風に落とし込んでくる甘さが絶妙だった。楊ルート、萌え度は今回最高でした。
リリィちゃんからの飛びつきキスに一瞬驚く楊さんも見られてこれまた最高でした!!!

袁はチート過ぎて怖かったんですが(人間じゃないでしょあの人)、リーが良い人になってたり(笑)、新キャラの睿くんも良かったし、楊ルートは本当多方面で楽しめました!ありがとうございます!!ヾ(*´∀`*)ノ

 

ダンテ・ファルツォーネ CV:石川 界人

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おまえのおかげで、俺は道を見失わずにいられるんだ。

ダンテはマフィアのカポではあるんですが、品があるっていうか紳士で真摯な印象がずっとあります。もちろんマフィアなので闇部分の行いもしているんだけど、その中でも真面目というかマフィアの『誇り』という生き方をしっかり持った人物だなと。
カポとしての自分がまだまだだと思ってる節は続編でもあり、そんな中でリリィちゃんという支えになってる存在が出来た事で、息を抜ける部分が出来てきて良かったなぁ、と感じられました。
他攻略キャラもベタ惚れなんですけど、ダンテも違わず惚れぬいているので、嫉妬からちょっと喧嘩っぽくもなったりする場面もあるんですが、彼は後で素直にその気持ちを吐露して謝るし、仲直りに一輪の薔薇とか贈るしで(歌いたくなるな)、可愛くもスマートさがあって、そらこんな彼だったら直ぐ許せるし喧嘩も長続きしないよねーと。広い心は大事( ゚д゚)ウム←ナニサマ

キーキャラたるテオはですねー、うーん…ぶっちゃけリリィちゃんに対する憎しみの向け方はいや、違うだろ!?って。この辺り、アンリにしっかり指摘されてましたけど、ぶつけどころがないからって全く非のない彼女に(寧ろ被害者だよ)殺意と憎しみの完全八つ当たりをここまでするんかー…って理解出来ない。しかもその指摘にも「そんな事わかってるさ!」みたいな事言ってたので、もうなんだかなぁ、です。そらアンリに子供の駄々こねみたいに言われるわな。屁理屈だって文句キャンキャン返してたけど、お前の言い分が丸ごと屁理屈なんですけど!?ってツッコミ。
散々全て彼女の所為、君が元凶だって憎々しげに言ってきて、真相はこれかい!って。彼の悲劇を考慮しても、こじつけが過ぎて首を横に振りたい気持ち。まだ堂々と最初から「君が悪くないのはわかっちゃいるけど、僕が不幸で君が幸せでいるのは腹立つから憎みたいんだ」って開き直って宣言してくれた方がいい(いや全然良くはないけど)。
だって全然お門違いなんだもんなー。リリィちゃんが不憫でしかない。
でも最期の『忘れないで』の想いを知ると、複雑だなとも思える。出来れば良い方向で終わらせてほしかった。

ダンテルートの見所は、やっぱりギルと殴り合いの言い合い喧嘩ですね!(そこ?)
面白かった!まさに男の子の子供の喧嘩レベルで!(笑)←
うちの次男を思い出す…( ̄▽ ̄||)納得いかん事をやられたらやり返す半沢タイプなんよ、あの息子(平和主義のおにいを見習え)。学校から連絡あると心臓に悪い最近の母(勘弁して)。いや何の話?(脱線)
この言い合いもめっちゃ男の子同士だなぁ~ってちょっと微笑ましく思いました。結局、どちらもお互いいいもん持ってるくせにコンチクショウ!友達って言われて嬉しかったんだぞ!みたいな。「馬鹿!バーカ!」とかもう笑うしかない。

ラストスチルは洋画のワンシーンみたいで綺麗でした。ロマンティックだ。歌いたくなる(歌わんでええ)。

 

 

-Episodio Alternativa- 

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1925年の事件は、その黒幕の死を確認できないまま終えた。

翌1926年。
ブルローネは一時、平穏を得ていたように思えたが……。

政府と教国の思惑。
そして、新たな敵の存在に翻弄されるブルローネマフィアたち。
彼らは再び手を取り合い、事態の解決に動くこととなる。

その鍵となる存在として、再び主人公は彼らと行動を共にすることに――

 

Alternativa感想

前作の大団円ENDの続編。主なストーリーの流れと結末は同じで、選択肢によりそれぞれ個別のエピソードとENDが用意されているといったもの。あ、大団円ENDもあった。全体『Burlone』と比べれば短めでもあるので、初回終えれば2週目は早めに終えられ、サクサクいけました。
ただ、こちらはあのファントムが引き起こす連続猟奇殺害事件がこれでもかってくらいにありまして、私が本気で吐き気を覚えたお話でもあります。
私、グロ描写が出てくるストーリーに耐性がないわけではないんです。小説とかでもホラー、ミステリー、サスペンスのジャンル読むので。でもこれを乙女ゲーでここまで凄惨に出してこられると駄目なんです~っ、受け入れ態勢出来ないんですーっ!
見せ方はさすがに緩めでしたけど、殺害方法はきちんと分かるように説明頂けますので(涙)きつかった…。眉間に皺が寄りまくりだったのを覚えてます。レコードぐるぐるがトラウマになりそう。
で、このファントム…セバスティアーノ・ガリエですが、結局本当にただただイカれてる狂人で、あんだけしといて簡単に自決で終幕。
……な、納得いかねぇ…っ!
ここまでする程のサイコパスキャラを出してくる必要はあったのだろうか。アンリへの執着が異常だから『HENRI』がメインだとしても、これ…これなぁ…っ!?と、何ともかんとも思考が何週も回って唸ってました。
個別でBADENDがないのは良かったですけど、市民の犠牲者あり過ぎてひたすらしんどかった。
各キャラとは恋愛はこれからが本番みたいな感じで糖度は低いんですけど、共通ルートでのサブキャラエピソードや、また違った雰囲気の彼らが見られたのは嬉しかったです。

 

キャラ別感想

ダンテ・ファルツォーネ CV:石川 界人

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ダンテはやっぱりスマートなカッコ良さがありますね。
紳士的な事が決まるというか様になる。
それでいて可愛い所もある。けれどマフィアのカポというのもぴったり嵌るという。
彼が『誇りある男』と言うとそれだけでうん、流石カポ!ってなる安定感。
守り方も信頼感あるし、最後のダンスの誘いの心の裡も、ちょっと奥手だけどそれだけでは終わらせない男らしさが魅力。

 

二コラ・フランチェスカ CV:木村 良平

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一筋縄ではいかなさそうなアンダーボスも、大団円後の彼は柔らかみを帯びているように感じられ、軽やかな良い男。
従軍エピソードとそこに出てくる過去スチルとか、色々なものを経て今に至るのだと知ると、深みが増す人間性
しかし、最後のスチルと台詞は萌えますよねー!(≧∇≦)
「いつまでも程良い距離を保ってあげると思ったら大間違いだよ」「覚悟して」ですもんね!聞きたい台詞に応えてくれますアンダーボス!

 

ギルバート・レッドフォード CV:森久保 祥太郎

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さすがギルだぜ!(誰だよ)期待通りにサラッと粋にやってくれましたよ!
お姫様抱っこが恰好良すぎるんですけどどうしよう!?(どうもしない)
いや、あのスチル滅茶苦茶好み。凝視した(怖いよ)。抱き上げ方も描かれてる体格の良さ、腕の逞しさが堪んないですよねーっ!!
しっかり男としてこっち向いてくれよ?って感じに意識させて告ってくるラストも決まってる~♡
って感じで短いながらギルの魅力に酔わせて頂きました!(*≧▽≦*)
『Burlone』よりもこちらの方が萌えた気がする(笑)。

 

楊 CV:岡本 信彦

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こちらのルートはどこか柔らかめに感じた楊さんですが、多分BADがないという私の心の安堵感がそう見えたのかもしれない(笑)。
でもちょっとアンニュイ(と言うが正しいかわかりませんが)なシーンとかあり、『Burlone』とは流れる空気が違う印象を受けました。
ラストは楊らしいな~って締めでしたけど(笑)。
しかしあの髪型変えるの狡いな!カッコイイじゃないですか!!

 

オルロック CV:豊永 利行

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ピュアで癒しのオルロック。
やっぱり恋愛もピュアというか恋愛の「れ」に入りかけてるかな?なぐらいで終わってしまいましたけど、オルロックだからと納得もあり。
でも可愛いしホッとする。前作の彼のルート苦しかったしなぁ( ;-;)
可愛いけど、守ってもらうには十分な強さなので、リリィちゃんを「守る」と言う頼もしさは他のキャラに少しも負けてないのが素敵な彼です。

 

 

-Episodio HENRI-

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1925年の事件が終焉を迎えた後。

ブルローネを抜け出し、フランスで穏やかに暮らしていたふたりだったが、
とある事件を発端に、再びブルローネへと赴くことに。

これは、想い合うふたりが恋人になるまでを描いた物語。

 

アンリ・ランベール CV:立花 慎之介

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これから先の未来に何があっても。私の心は、君のものだ。

幸せになって欲しいな…!切に祈りたくなってしまう、そんな人。
始まりからアンリの想いが切な過ぎるわ、そんな時間も経たずにまさかの悲劇を見せられるわで、涙腺がずっと緩々しっぱなし。
キツイ。子供の惨殺はキツイ。このラストルートにくるまでも心の疲弊凄かったのに、マジか…って項垂れそうになりながら進めてました。
ガリエに関してはアンリへの執着もあってこちらがメインルートとも言えるので、より深く踏み込むといったストーリー展開でしたが、結局この人がどうしようもなくイカれた狂人である事に変わりなしなので、印象が何ら変化する事もなく。ラストはアンリが殺す事で終結するんですけれど、なんだかなぁ~…なげんなりする人でした。あんな猟奇殺人にまで仕立てる設定要ったかなあ…。ただ、『Alternativa』と違ってアンリがガリエを精神的に追い込んだ上でその命を終わらせた事は、彼のしてきた残忍行為の数々を思うと気持ちのモヤモヤが少しマシになった気がしたかなと。

今回クロエの死の真相、前作の事故(自殺)死が実は本当にアンリの言ってたように違ってたんじゃないかと、シスターの目撃シーンで新たに分かったんですけど、これはこれで納得もいったような、でも知りたくなかったような。複雑な思いに駆られる。
いやもうホント、要らないわー、星の導きか知らんけど鍵の乙女って勝手に選ばれて人生狂わせられるの、無いと思う。

恋愛においては元々アンリはいずれ決別しなければいけない、自分の傍らに居させる事は許されないという線引きをしているし、リリィちゃんもアンリにそういう風には見られていないと思ってるしで、中々多難な距離関係。でもそんな中でもそっと密やかに、互い想い合ってる描写が溢れているのが切なくも尊い
アンリの愛情は激しさはないのだけど、深くて凪ぐように静か。けれど時に風が吹けば大きく波打ち知らされる、秘めたる感情に心を打たれるような、そんな感じ(語彙力)。「彼女だけは」って、本当に大切で大切で大切なんだなぁ…っ!と(だから語彙力)。
なので「君が他の男に抱かれるのは嫌だ」「君には、触れたい」と想いを告げるシーンは胸にくる。やっとだよーっ!な気持ち。
アンリから「もっと狂わせて、君を……暴きたい」などという台詞を聞けるとはっ。
苦難なんてものじゃなかった二人ですが、ラストシーンの二人が心から幸せそうに微笑むのを見られ、祝福の気持ちでいっぱいになりました。

しかしアンリの「いけない子だね」は結構な破壊力ですよね!?(誰に聞いてんの)
ドラマCD買ってないんですけど、買いたくなったぐらい良かったTRUEENDでした。

余談ですが一緒に暮らしてる間、リリィちゃんに手を出してないアンリにツッコむブルローネマフィアの方々の反応が面白かったです。
特に楊の別の生き物を見ているかのような反応が(笑)。
そしてオルロックのピュアさは癒し(˘ω˘*)ソノママノキミデイテ

 

それでは。

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see you next time!