PSP【CRISIS CORE FAINAL FANTASY Ⅶ】の感想です。
私、FF7関係はオリジナルのインターナショナル版とアドベントチルドレンコンプリート（長い）しか知らなくて、FF7Rはこれからプレイ予定だよっ！って現状での感想になってます。相変わらずネタバレ考慮はしてませんので、閲覧には注意して下さいませ。
CRISIS CORE FINAL FANTASY Ⅶ
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男たちは己の悲運より、友の為に涙を流した。
全体感想
FINAL FANTASY Ⅶのスピンオフ作品。あのオリジナルのインターナショナル版でちょーっとしか登場しなかったのに、そのほんの少しが強烈な印象を持って人気がグンと上がった、クラウドに多大な影響を与えたザックスを主人公にしたアクションRPG作品（PSPのみ）。
本編シナリオだけを見れば全10章で、各章そんなに長くありません。手慣れてらっしゃるプレイヤーさんなら物足りないボリュームかも。寄り道とされるサブイベントなども、本編に影響のあるものは少ないので、それらを省けばするーっとあっという間に終わらせられます。戦闘も難しくなく、RPG得意でない方でもクリア出来る難易度。だってこのへたっぴな私が出来たのが証（笑）。まあ私の場合、どんだけMAP見ようと逆走する方向音痴なので時間は相当にかかりますけど。あはは（あははじゃないよ）。
ただ、サブ要素のミッションは大変な曲者です。膨大な量とそこに出現する敵の強さたるや、本編以上で難易度高し。雑魚でも強い。雑魚なのに強い。雑魚のくせに強い。veryhardなんて何も考えずにやったら呆気なくボコッてやられます。たまにNORMALでも油断出来ない。本編で強い筈のボス戦、ラスボス二連戦でも死なずに一度で勝てたのに、ミッションでどんだけ死んだかわからない。雑魚のくせにっっっ！！！（色々思い出したらむかついた/笑）
これミッションにハマってしまうと時間泥棒になり、本編が全く進まない罠（自分の事だよ）。でも単調なのでさすがに途中で飽きました(;´∀｀)
後、私の超絶嫌いなイモムシ100体ミッションで軽くトラウマになってミッション沼から目が覚めた（笑）。それ以上、俺の傍に来るんじゃあねぇ…！！！って、遠距離魔法攻撃で画面見切れさせてやったりしてました（馬鹿）。結構気持ち悪いビジュアルの雑魚敵もいますので注意。ディティールがいいんですよまた…( ﾉД`)
戦闘システムは少し変わったもので、経験値の表示がなく、設定はされているようなんですがプレイヤーが見られるようにはなっていない。そして隠し経験値がザックスのレベルアップまで上がればD.M.Wというリールで回るスロット（回転も停止も自動でプレイヤーは操作不可）が7のゾロ目で揃った時にレベルアップとかいう、何とももどかしいシステム。1～6のゾロ目はマテリアレベルアップや揃った絵柄のキャラによる、各リミットブレイク技が発動（ザックスとのミニエピソードや技ムービー有）。でもロードでやり直した時に分かりましたが、割とランダムみたいなので運要素もあると思います。
でもリミットブレイク技のムービーなどはどれも良かったです。可愛かったり恰好良かったり。召喚獣なんて超カッケー！強ーっ！なる爽快感でした。ただ召喚獣以外はカット操作出来ないので、何度もやってると終わるまで待たないといけない面倒くささが(;^ω^)
後、コマンド表示が見づらいし選択操作やりにくい。横広がりは慣れるまでボタン操作よく間違えました（不器用）。ステータスもそうですが、文字ちっちゃい！PSP画面だから余計に小さく感じる。
一番面倒くさかったのが自動ターゲット設定。ザックスが向いている方向にいる近くの敵に合わせられてしまうので、目的の敵でない場合は向きを変えないといけないし、うっかり技ボタン押しちゃったら変更がきかず、一度攻撃終えるまで待たないといけない。めっ、めんどくさっ！！（←）デメリットしかない気がするんですけど。ボス戦、これのおかげでピンチに陥りかけた事何度か。だってついパパっと押しちゃうではないですか！（慌てるからだよ）
グラフィックのクオリティはさすがのスクエアさん、美麗も美麗。PSPでもその圧倒的ムービー画面の凄さは今このレベルで出されても十分だと思います。終盤なんか綺麗すぎて切なくてザックス格好良すぎて号泣だったわ…
ボス戦、特定のミッションをこなす事により得られるアイテムで、そんじょそこらの本編ボスなんかちょちょいと倒せる強力なマテリアを合成出来たりするんですけれど、初回途中で飽きたのと地獄のイモムシパラダイスの悪夢にさっさと諦め（早）、簡単に入手出来るマテリアを合成してマスターレベルにし、魔力とかHP・MPアップとか適当に（←）付加させれば本編は割と左程苦労せずに勝てます。ミッション制覇なら無理でしょうけど（笑）。
初期に出てきたバハムート戦、レベル低かったのもあり一度で勝てたの何故なのか未だに謎なんですが、そこからボス戦怖いなーってなってたんですけど、それ以降ちょっとミッションこなしてマテリア合成してレベル上げたらあれ？ってくらいあっさり勝てました。
セフィロス戦二連続にも慄いてたんですけど、思ったより早く勝てて、ホランダー戦が結構厄介ってのをお見かけして、めっちゃやり直し覚悟してたらこれまた一度で勝てて（イモムシに囲まれ、オッサンの臭い息とかな悪魔的戦闘だけど）、ラスボス二連戦も気持ち落ち着いて早めに倒せました。
印象に残ってるのは、セフィロス戦でのBGMのやたら恰好良い『セフィロスッ！♪』の連呼の中の戦いでは、ザックスのアウェー感半端なくて笑ってしまった（どっちが主人公だよなセフィロス演出の良さ）。って、あれセフィロスッ♪って歌ってますよね？（誰に聞いてる）
本編シナリオ、ザックスの男女関係なく惹かれるだろう人間味とヒーロー感溢れる恰好良さは卑怯な程魅力的。クライシスコアでより良く肉付けされてます。インターナショナル版からを考えるとここまで良い男だったのかと思う程に（それでも十分な魅力でしたけど/笑）。女好きとかあった気がするんですがその辺の設定はなくなったのかな？（記憶枯渇気味）、クライシスコアではそんな要素、微塵の欠片もない誠実な愛情をエアリスと育んでいて欠点らしい欠点がない（お調子者っぽさはあるけど）。この作品でキャラ確立されてる印象を受けました。
正直、未来の主人公クラウドに全く目がいかない恰好良さ！←ごめん、クラウド
キャッチコピーにもある通り、登場するメイン男性キャラ達は悲運を辿るものばかりでありながら、彼らそれぞれ彼ららしい選択をしている物語でした。
サブキャラ達の魅力もやはり良い。素顔も出なかったカンセルさんなんか、滅茶苦茶良い人で泣けた（泣いてばかりのCC）。でもこの世界の博士だけはクソばかりですが。
その中でFF7本編と重なってくる、エアリスとの交流、同じセリフをザックスが言う所や、エアリスのリボン、花売りワゴンから花籠になっている理由、等々こういう事かーっ！とグッと感情揺さぶられるリンクの見せ方は、じわりと心に来ます。
後半は苦しい展開ばかりだし、人体実験で精神に異常をきたし、魔晄中毒の廃人になったクラウド連れて守りながら戦い逃げ続け、終盤のボロボロになっても戦うあの演出からのエンディング、もうザックスしか目に入らんわ！！ってかどうにか助けてあげてっ！！エアリスと会わせてあげてー…っ！！！と何度思ったか知れない。
スロットもね、どんどん壊れていくし、キャラの顔たちが消えていくのとか、でもエアリスだけは消えないで残ってるのとか、何なのあの泣かせる演出！！よろよろになりながら戦おうとする戦闘シーンなんか、コマンドも動きもきかなくてね！！辛い！！助けられないってわかってるのに何も出来ないのが辛い！！！
これ以上なく哀しくも、とんでもなく恰好良い英雄の姿を見せてくれました。
ああ、IFでもいい。アナザーEND作ってあげてほしいと今でも思います。
でもあのザックスの死の直前に自我を取り戻し、バスターソード託されてミッドガルに戻ったクラウドのあのキャラ変、繋がり的にちょっと納得いかない私。
え、あれで何で「興味ないね」って超クールぶった（失礼）キャラになるんや…と。
ザックスから記憶とか受けた影響とかと、彼の中の1stソルジャーの憧れ理想イメージは開きがあったって事なんだろうか。ザックスの記憶とソルジャーへの願望の記憶混濁の結果とはわかっているけど、あのエンディング見た後であのクラウド自身が作り上げた『1stソルジャー像』思い出すとクラウド…(￣▽￣)と、複雑ぅ～な気持ちになる私はザックスが好きなんです（笑）
まあ、考察解釈関係は色々な方がされてるようなので、柔軟にアバウトになろうと思います。クライシスコアのザックス見たら、エアリスがFF7でクラウドがザックスに似てるとか言ってのも、に、似てるか…？って疑問持ったし（笑）。
後、何気に気になってたのはあのでっかい片翼。飛ぶのにバランス悪くなんないのかな？って毎回どうでもいい疑問を持ってしまった。変な所が気になるんです(;^ω^)
ゆっくりプレイではありましたが、FF7Rをプレイ前にクライシスコアをプレイ出来て良かったです！とてもとても切ないけれどあたたかで、とても優しくてでも心が痛い、素敵がいっぱい詰まった作品でした。
キャラ別感想
ザックス・フェア CV：鈴村 健一
フェアが『晴天』の意味であるように、正にそんな明るく広い心とあたたかで優しい男として描かれおり、ラストの恰好良さとか男前度には惚れずにおれんわ！！！な良い男でしかないまま最期を迎える。
エアリスとのほんわかな交流、そしてソルジャーとしての熱さ、苦境に立たされても前へ進み続ける心の強さ、茶目っ気もあり優しさもある…何だこの良い男！！ハイスペック過ぎやしないか！？ってくらい惚れ惚れする主人公でした。
何でこんな好青年がこんな目に遭わなくてはいけなかったのか、そんな気持ちでいっぱいになり、きっとこの先もザックスロス。
アンジール・ヒューレー CV：井上 和彦
1stソルジャーの鏡のような、誇りある戦士。ザックスの先輩であり、あのバスターソードの元々の持ち主。最初から最後までブレのない、命の限り曲げない信念と男気はこれまた良い男でした。結構早くに亡くなってしまったのが哀しい。それでも彼の心はザックスへ、そしてザックスからクラウドへ引き継がれていくという、始まりの人でもあり深みある人物。
ジェネシス CV：Gackt
本編ラスボスの1stソルジャー。脳内『LOVELESS』男（←）。
登場する度に『LOVELESS』を酔いしれるように訳のわからん美化文内容で（失礼）読み上げてばかりなので、出てくる度に麗しいがっくんの声よりも何よりも、「出たよ…(￣▽￣)来るだろ、どうせまたLOVELESSだろ…」とうんざりしてた記憶しかない（笑）。
ザックスが10章ラスト戦闘で「言葉を捨てるなよ！」って叱りつけたのには、シリアスシーンでありながら笑ってしまった。←
何か…ラスボスなのにラスボス感がなかった。今一つよくわかんない男でした。
セフィロス CV：森川 智之
真実を知ってクレイジーマザコン（おい）みたいになっちゃう前が、あんなに出来た良い男だった事に驚愕と残念でしかない。
クールだけど仲間思いだし、気遣いもあるし。これあのセフィロスですか！？って何度思ったかしれない。っていうか狂気に走っちゃう前のセフィロスならすっごく好きだったのに！！（T＿T）もうあのセフィロスは帰ってこないのね…
ファンクラブメールで神羅特注のシャンプーとリンスを1回で1本使いきる情報に、使ってる所を想像してしまったのは私だけではないと思う（笑）。
エアリス・ゲインズブール CV：坂本 真綾
ザックスに叶えて欲しい願いのいじらしさが、何とも言えない気持ちにさせられる。
「もっと一緒にいたいです」って！！！そんな慎ましい願いも叶わないって何なの！！？と辛くなる。89通の手紙とか。ザックスがいるなら空は怖くないとか。花ワゴンの修理はザックスにしてもらいたいからとか。一つ一つがもうね、辛かった。
最後の電話で「わかった。会いに行く」ってザックスとの会話も、すぐ会えるって思ってたのになぁぁっ…！！と、出会いからもう切なさが先だってしまってばかり。
アンジールを喪って泣くザックスを、そっと背中から抱きしめるシーンがとても好きでした。
クラウド・ストライフ CV：櫻井 孝宏
私のクラウドのイメージってカッコイイではなくて（好きですよ！）、傷ついたひな鳥の成長を見守る感覚の頑張れ！頑張って！！でも必要以上に背伸びしなくてもいいんだよ？みたいなのであり（いや、FF7の途中まではカッコイイんだとは思ってた）、アドベントチルドレンでは頑張れ！そろそろ立ち上がれ…！うん、成長したんだね！これからだね…！って感じだったんです（笑）。
で、クライシスコア。ピュアで儚げ感強い。車酔い。すぐ吹っ飛ばされる。…だ、大丈夫かな…とハラハラしっぱなし。そして終盤はずっと寝てるような状態なので、ザックスに守られまくってると…ごめんっ、思わずあのラストとかは肩ひっつかんでクラウドォォォォ…～～～ッ！！！ってガクガク揺さぶりたくなりました。わかってる、わかってるんだけどね。ああ、泣ける。←
でもセフィロスに政宗ぶっ刺されて貫通してるにも関わらず、刺されたままセフィロスごと持ち上げて投げ飛ばすシーンだけは、ああ、さすが未来の主人公…っ！！って見直した。
シスネ CV：中田 あすみ
滅茶苦茶好きです！！ザックスとの微妙な距離感が素敵なんですよね(*´ω｀*)
ザックスの人間性に惹かれていたのは間違いなく、そこに恋情があったのかはわからないままでしたが、本名をまだ教えていないと、必死にザックスを助けようとするシーンはまた泣きそうに…（こればっかり）
ツォンもねー！さり気な良い人っぷりが大好き。
相変わらずのんびりですが、またひょこっと更新しておりましたら遊びに来て下さいませ(*´▽｀*)
see you next time！
