Vita【GALTIA V Edition】感想です。
※ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は以下より閲覧ご注意下さい。
※BL作品ですので、苦手な方は回避して下さい。
GALTIA V Edition
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────そこは、「王」が支える世界。
大きく四つの特性に分かれる 「ガルティア能力」を持つ人々と、
彼らが戴く四人の「王」、四つの「国」。
王の庇護下で、個性豊かな文化社会を構築・発展して来た世界に、
ゆっくりと忍び寄る衰退の影。
枯渇し始めた大地とそれぞれの国の思惑。
「王」とは、そして世界の行方とは…。
公式サイト(Vita版)
OPムービー
全体感想
PCソフトからアダルトシーンをカットしてVitaに移植された作品。まあ、ほとんどの場合CSのBLゲーム作品は最初PC(🔞)からCS移植(アダルトカット&修正)されて発売の流れが多いですよね。BLゲームってやっぱり行為ありきが基本なんでしょうか?Vita版の発売は2018年3月29日。
BLゲームでPC版とVita版の違いは、単純に文字だけで書けば一番大きな違いは行為のシーンがあるかないかになるんですが、行為中のキャラ達の心情など、よりお互いの関係性や想いを知れて没入感があり、ストーリーの面白さに深みを増す事が多いので、CSになる上ではこの辺りのカット&修正の手腕次第で移植したら魅力ダウン、なんて声も出てきてしまうので難しい所。大正メビウスラインなどはこの辺り上手く作られてたなと思います。GALTIAは割とギリギリまで頑張ってカットって感じでした。
Vita版では新規OP曲とムービー、新規描き下ろし追加スチル、書き下ろしSS収録、オマケコンテンツ搭載など。因みに私はPC版未プレイです。
ともかくも終わりましてちょっと叫びたい(叫ぶな)。
なっっっっっっがぁぁぁっー!!!
しんどぉぉぉぉぉっー!!!
まだ終わらないんかい!ってツッコミどんだけしたかの長さ。
そして何だろう…全く面白くないってわけでもないんですよ。丁寧っちゃ丁寧なんですよ。でも提供してほしい所が足りてなかったり、何でそうなる?って展開とか、真相ルートまで隠したいのは解るけど、伏線ちょくちょく出してくる割には隠し多すぎたまま終わって何だかなーとか、とにかく色々詰めてるけど妙に抜けてるし理解出来ない事のある作品でした。
完全オリジナルワールドなので、国やら組織やらの名前だけでも頭の中で定着させるの大変。クロイツだのクウォーリーだのアルマースだのスペルリードだの、何だっけどれだっけと、頭弱い私にはクソややこしかったです。しかも国政だの兵法だ戦術だの紛争だの外交だの民意だの、何の勉強をさせられてんだBLゲームやってたんじゃなかったっけ?と言いたくなるストーリー展開がわんさかさー。ガチで頭痛再発した。
こういうの面白いと思えれば良いんですけど、多過ぎてダレました。
そして攻略キャラ5人中、3人は主人公のシンに対していきなり力で捻じ伏せ暴行エロ行為ばっかり。
心の中で何十回とVitaぶん投げただろうか知れない。
しかもこれがまた長い。多い。やり方悪趣味。BADルートを延々見せられてるような拷問さ。
そこに愛はあるんか?って某女将さんになってましたよ( ̄▽ ̄)
それにやたら着衣行為多いのもマイナス。乱れも少ないし着すぎる(何のチェック)。
そして無理矢理に限って攻めキャラが余裕で涼しい顔し過ぎてムカつく(だから何のチェック)。
なので恋愛の糖度は薄いです。終盤に差し掛かってもこの二人大丈夫か?って感じのキャラもいる。いるのに本当に最後の最後で唐突に良い感じになって盛り上がって甘くなって「はい?」だったり(笑)。でもその辺りだけは悪くはないもんだから、こちらの胸中複雑迷路です。順を追ってきちんと恋愛してたのセンリぐらいじゃないのかな。後はディアゴ。つーか、この二人以外は完全無理矢理スタートだもんよな。よくこんな状況から好きになれるなシンさんや…(婆ちゃんか)ってなる。特にラウルス。
全体的に一昔前のBLゲームっぽさを感じました。ストーリーの唐突さとか脈絡のない部分とか、演出とか、出すだけ出して回収不足とか、背景しょぼい(←)とか等々。
絵はお上手なんですけど、立ち絵は良いけどスチル絵はやや微妙に感じる所があり。何というか表情が微妙。テキストと合ってなかったりもあるし、これだったらもっと差分つけた方がいいんじゃないかと思うものがちらほら。
後、背景。しょぼいって先に言いましたがこれ超酷い。バリエーションも少ないから使いまわし多くて、あちこち国が変わっても同じの出てきて笑うしかない。雑だし。
攻略キャラは5人で全員タイプは違うんですが、見たままイメージを裏切る事もないって感じでした。いや、ラウルスは予想以上だったわ…一番駄目でしたね。
見た目はジーク、シナリオはセンリが良かったです。破壊破壊の敵キャラ位置なゼノも嫌いじゃないですし、ディアゴの頼れる保護者っていうのも良かったです。ラウルスはドン引きでしたけど(;^ω^)
声優さんも豪華です。でもこれっていう萌えキャラがいなかった作品。
特筆すべきはサブキャラが素敵な作品でした。イグニスさんとかレオとか沢山登場しますが、クウォーリーメンバーはあんまりだったけど(笑)ほとんど全員好きです!
ちょっと色々まとまりというか繋げ方というか、あちこち綻びの差が大きくて嵌れなかったかなぁ。
ほとんど無理矢理行為なのも、個人的に好きではないのできつかったです。
授業コマ数が足りなくて、5時間までで良かった授業日が6時間にされ、夏の暑苦しい教室の中、ダレダレになりながら苦手教科をガッツリ詰め込まれて受けている、そんな感覚のゲームでした(わかるか)。
※キャラ別感想は大体は1人終わるごとにある程度感想まとめて次のキャラへ…のスタイルですが、今回は全員終えてから一気に書いております。
キャラ別感想
シン/主人公 CV:山中 真尋
フリーランスの何でも屋
全身に受難の相が満ち満ちてるんじゃないかってくらい、受難に愛されてる主人公。
誘拐&監禁&拘束&強姦率も高い。ピーチ姫なんて目じゃないぜ!(嫌だわ)
俺が何かしたか?って感じなんですが、 イグニスさんも言っておりましたが「女っぽいわけじゃないけど目を引く」っていうのがピッタリ表現かなと。
後、センリが言ってた『高くもなく、低くもなく、程良い音域で染み込んでくる。その上、砂糖菓子のように甘い』が上手い。そう、そんな感じ!
綺麗な整った顔立ちのイケメンなんですが、これぞBL受け主人公!って感じだなぁって。いかにも男に襲われやすそう(言い方)。
山中さんの演技がまた上手くてらして、普段の声のトーンとか、リップ音とか、情事中の声とか、諸々、そりゃ手を出したくなるよな!って感じです(笑)。
ちゃんと男なのに妙に可愛いし色気あるし、これが受難の原因かもしれない。
そんな受難だらけのシンくんですが、結構行動にオイオイオイーッ!とツッコみたくなる、後先考えましょうよって所があり。
今の置かれている自分の位置、任されている仕事とか役割とか、その背後に影響は出るだろうメンバー達の事とか、見てられないって状況は確かに解らないでもないんだけど、負えないだろ?自分で解決も出来ないだろ?ってのに飛び出しちゃうってのがあったりで、これがちょっとどうなんだ、でした。
まあでもそれら上回る境遇に身を置かれる事が多過ぎて、それぐらいはもうどうでもいいかって気分にさせられる苦難の主人公。
センリ CV:興津 和幸
シンに想いを寄せる幼馴染
咎犬の血の幼馴染を思い出した彼ですが、比べてはいけないレベルでセンリはしっかりとしており、めっちゃ良い男でした(笑)。
一番最初にプレイしたんですが、一番心休まるキャラだった。最初にしたばかりにこの後、地獄を見た私(笑)。でも真相の流れからすれば最初が良いのかな。
元々はずっとシンに密かに惹かれてたので、言動にも好きが溢れていて微笑ましい。また、シンが鈍い上に幼馴染の気の緩みから無意識で煽ってきたりで、その辺のセンリの報われなさ加減に笑えたりもしてコミカルっぽいシーンなどほのぼのもあり、想いが通じれば甘々フル過保護でプレイが楽しかったです。
『センリにとってシンの声は、耳に心地よい歌のようなもの』ってありましたが、中々ここまで言わしめる程の惚れこみないと思う。普段の声が心地よい歌だよ!?
センリルートは恋愛もそうですが、実はクロイツの王族だったセンリの出生の秘密など、そこから渦巻く陰謀や憎悪や悲しみなどが上手く絡められており、全体通して無駄なく面白かったと思います。
ジーク CV:川原 慶久
『黒王』バストゥーニのK(キング)
フルネームがジークハルト・エーヴェルシュタイン。いかにもって感じのゴージャスで厳格そうな名前(笑)。 まあ、見た通りでした。
外見とか声とかで言えば、一番好みです!川原さんの低音ボイス最高!◝(⁰▿⁰)◜
個を殺し、情を押し殺し、王である事を誰よりも重んじ、国を守り通す孤高の人。
シンの甘い考えや未熟さを、容赦なく筋の通った隙のない言葉で論破するも、同時にしっかりこうであれ、と説く。厳しいけど良い先生みたいな。
心理面が一切ないので、心の中で何考えてるのかが見えないのは非常にプレイヤー側からしてもシンからしても分かりづらく掴みにくい。
なので何かまあシンに対しては惹かれてる感情はあるんだろうな~?って感覚ありつつも、その時その時どういう心の動きがあったのかの詳細が見えない。
これもあって途中でいきなりプッツンして無理矢理シンを抱いて以降、ずーっと終盤の終盤まで甘さもくそもない行為なもんだから、さすがにしつこいし多いし、公開羞恥プレイまでしかけてたのには引いた。
ただ、ラストで急に盛り上がり展開になり、何がどうしたってくらい甘いラブラブENDまで持っていかれたので、この急激な展開変化に呆気に取られつつも、これが良かったから何か複雑で悔しいっ!(笑)
ディアゴに嫉妬しまくるし、ディアマンテに行ったら自分の所へはもう戻ってこないんじゃないかと不安になってるとことか、何それそんな厳つい体躯とクールフェイスの低音で可愛いじゃないかジーク!!←
「…俺がいないと、嫌なのか?」「ああ」「戻ってきてほしい?」「一日も早く」「いないと…寂しいか?」「辛い」
だもんさ!!!いきなり素直にデレるの狡くない!?(落ち着け)
途中がアレだっただけにしんどー、きつーっと嘆いてましたが、このラストは本当良かったです。
ラウルス CV:梯 篤司
『聖王』クウォーリーのK(キング)
フルネームがラウルス・ヴィ・クウォーリー。言い難っ!覚えにくっ!
もうウォーリーでええやん(アカンて)。 途中で慣れましたけど。
不快指数最上MAX 男。
もうなんつーか、この人のルート脈絡なくて突飛だし、加えてこの人の性格が最悪だもんだからずっとドン引き状態。
ジークも無理矢理からの行為でしたけど、まだジークは人格破綻してなかったし、まあ不器用さと立場と、色んなもので縛られての感情が拗れてって感じがあったんだろうと、それなりに察するものもあったんですけれど(それでもどうなんだとは思ったけど)、この人の場合、考え方とか異常過ぎるし、何よりシンへの無理矢理行為のやり方がえげつない。胸糞悪いったらなく、それがまたどんだけこのシーン見せるねん!ってげんなりするほど用意されてるもんだから、途中でやめたくなった事数度。
しかも終盤まできて3でPなシーンまできて、はあぁぁっ!?って、その見た目だけ綺麗なの、天高くぶん投げたくなりました(心の中でVitaは破壊されてる)。
この時点ってシンの事歪んでても好きではあったやろーが!?3でPする!?ってもうとどめのように駄目でした。
なのにラストラストでこれまたいきなり唐突展開にラブラブENDになって、呆気にとられた私。
ジークはまだフォロー出来る部分はあったけど、これはもう何それとしか思えなく、結局どうしてシンも無理矢理抱かれてばかりしてたラウルスを、そこまで好きになったのかがさっぱりでした。
ディアゴ CV:間宮 康弘
大陸最大のギルド『アルマース』のギルドマスター
ラウルスで心が荒み疲弊していたので、ディアゴの頼れる安心感に緩和されました。
正体はディアマンテ王だったんですけど、これはまあ途中で大方察せられたので驚きはしなかったんですけど、正体が分かってからが色々ごちゃごちゃうだうだもだもだしてたかな?つくづくこの世界の王って厄介で虚しいですね。自由に想う事すら縛られて心のままに動きづらくなる。
でも兄貴肌と保護者な陽気さのあるキャラだったので、シンとのやり取りはコミカルな部分含め、揶揄うようながら甘さもありで良かったです。
ただ、何かガツッと萌える部分がなかったんですよね。私の好きな年上キャラだし、頼りになるタイプだし、まとも(笑)だし。
でもベストENDの収まりは好きです。
ゼノ CV:鳥海 浩輔
ギルド『モルス』に所属の超一級暗殺者
登場すれば凶悪な顔して殺戮大暴れのゼノさん。
真相兼ねてのラストキャラ。
嫌いじゃありません。蓋を開けてみればそりゃまあ、苛々するのわかります。
でもね?
「どうして思い出さない!(怒)」「お前なんか知らない!」「俺を知らないって言うな!(大激怒)」
この繰り返しどんだけ!!!(笑)
またかいな…ってなる。躍起になる気持ちもまあ、ゼノ側からしたらわかるんだけど、シンからしたらわからん言うてるやんけ!(こういう言い方ではありません)である。
そんでもって腹立ってまたも無理矢理です。しかも最初の無理矢理行為の場所が野外です。見た感じだけで土と砂が凄そうなんですけど、不衛生ですよゼノのん(変な呼び方するな)。
結局、人間にはない高い能力をもった宇宙人みたいなんですかね?
思い出して嬉しさいっぱいのゼノは良かったねぇ、ってなりました。あんだけ言ってたからね(笑)。
ラストも幸せそうで本当良かったです。ゼノが報われたら何かまあいいかってなる。やり方はアレだけど、ちょっとシンが記憶封じ込め過ぎて不憫な気持ちになった(笑)。
それに何だかんだでめっちゃシンへの愛情強いし分かりやすい。
あ、そう言えば鳥が喋ってた事に一番吃驚した(名前言ってやれ)。もっと早く登場してとりなしてくれたら、ここまで拗れなかったんじゃない?とは秘密で(言ってる)。
GALTIA(Vita版)感想でした。
EVEの続編もプレイタイミング逃したままだけど、やりたいのいっぱいだー。
その時の気分チョイスで。
それでは!
see you next time!