げーむしたよ!

ゲーム(主にADV)感想備忘録

キューピット・パラサイト 全体・キャラ別感想

Switch【キューピット・パラサイト】の感想です。

 

※ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方はこれより以下の閲覧をお控え下さい。
※隠しキャラの画像・名前バレがあります。ご注意下さい。

 

 

キューピット・パラサイト

使用画像の著作権アイディアファクトリー株式会社に帰属します。

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キュートでハッピーでハチャメチャな、

  女神×婚活ラブコメディー!

 

公式サイト

www.otomate.jp

 

プロモーションムービー

youtu.be

 

全体感想

最っつ高に良かったです!!大好きです!!(告白か)
まさしく乙女ゲームしてるなーっ!といった明るく跳ねるようなラブコメディー。
ラブな甘さも笑いが零れるコミカルも、メインストーリーを追う楽しさも、どれもバランスが良くて素敵な恋愛模様でした。
かなりぶっ飛んでる展開もありはしましたが、この作品だから許せる範囲を据えてのものでありましたので、そこも上手く使っているなと。

5つのラブタイプから、それぞれクセありまくりの難題だらけなパラサイト達と、人間界で結婚アドバイザーに燃える恋の女神様との、彼ららしい恋物語
キュンキュンくるし、切なさもあるし、甘さもあるし、ハラハラもしつつ、突き抜けたコミカル面で笑わせられ、先が楽しみでワクワクと、最後まで堪能させて頂けた作品でした。恋愛過程も丁寧。
隠しキャラのルートもまた違った展開で、それこそぶっ飛びもいいとこだったんですけどそこがまた良し!ってなる面白さでした。
シリアス部分もあるんですが、重く沈ませず、思わず「そんな場合?」と言いつつも笑ってしまう、許せてしまう、なんならもっとやって!と、そんな緩和させるコミカルさがポイント高かったです。
意外にこういった作風は少ない気が。シリアスなドラマがあるものも素敵なんですが、心楽しくなるラブストーリーは久々な感覚でした。
ボリュームが思ったより結構ありましたけれど、ダレもせず、二転三転な展開もあって、ENDまで飽きずにプレイ出来ました。終わるの寂しくてめっちゃゆっくりプレイしてたりな(笑)。じっくりボイスも聴いてました。

システム面ではUIがどれも画面デザイン凝っていてお洒落でカラフル。なんですが、ちょっと目に眩しかった(笑)。
コンテンツも最初コンテンツ画面になってる事すらもわからなくて、数秒待機状態でフリーズしてた私(お馬鹿)。他の画面も鮮やかカラーに慣れるまで視覚が迷子でした。
会員プロフィールシートとか一つでも派手目のカラーで文字に目がいかなかったり、街の背景もカラフル満載で、道路や歩道すら隅々明るい。モノトーンが恋しくなったゲームです(笑)。
もう少し見やすさがあればとは思いましたが、作品雰囲気にとてもピッタリで可愛くポップなのは好印象(*^-^*)
愛キャッチの表示も凄く可愛いな~ってなりました。今まで色々見てきましたが、恋心アップをここまで感じた愛キャッチはなかったかもしれない。
ラブタイプの診断テスト選択がちょっと操作しづらかったんですが、私だけ?Aボタンで決定したら次のチェック質問に自動的に移動、というよくある形かと思ってたんですけど、ワンアクション操作が増えるので、ちょっとした事だけど面倒だった(;´∀`)
後、選択ジャンプあったのは嬉しかったんですが、ロード時間やたら長いのがちょこちょこあったりして、それも惜しかったかな。

音楽もこれまたオシャレで、OP曲特にテンポ良くて好き。演出も良かったな~。
ラブモードに入るBGMが何かいかにも桃色っぽい雰囲気のだったんで、それは最初何かそれっぽ過ぎて変な笑いがおきちゃったんですが(笑)。
活動的な外国の都市を思わせる曲調は聴いていて楽しくなりますね(*'▽')♪

スチルはどれも素敵でした!良いタイミングで入るし、絵はユウヤさんですし、文句はつけようもなく。ユウヤさんの絵は和も洋もアジアンも似合いますね~。枚数もうちょっとあったらな~と我儘意見。

攻略キャラはパラサイトの異名を持つだけあって、色々恋愛に問題を抱えたクセのあるキャラクター5人。隠しが一名。
正直最初のキービジュアル見た時、主人公は滅茶苦茶好みだったんですけど、攻略キャラは見た目そんなに好みの人がいなくて当時購入見送ったんですが(ごめんなさい!)、いざプレイしてみたらそれぞれとても魅力あって、結局最終全員滅茶苦茶良かったです!食わず嫌いはいかんですね(;´∀`)スミマセン
一番好きだなーはシェルビー社長なんですが、どのキャラも本当魅力あって素敵がいっぱいでした。

 

本当、大満足にプレイ出来ました!ああ、楽しかったー!!
これに尽きますっヾ(*´∀`*)ノ 

 

キャラ別感想

リネット・ミラー/主人公

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恋の女神キューピット&トップ・ブライダルアドバイザー

可愛いわ美人だわ良いコだわ、柔軟さのある真っすぐさで、朗らかで寛容で心強くてカッコイイ…良いとこばっかりなんですけど!歴代ヒロインの中でまたしても上位にくる、素敵クイーンな恋の女神様でした!
そしてプロポーションがこれまた良すぎてナイス過ぎる。脱がしたくなるよね(いや待てなんでそうなる)。
最強だわ~可愛い~大好きなタイプです(#^.^#) 

どんな時も前向きポジティブで、輝き溢れるような存在です。
ちょっと天然な部分とかも一切あざとさも感じないし、私的に死角がなかったヒロイン。その時その時の行動とか、心の動きとか、これはどうなんだよって思う事なく、好ましいまま終わりました。
癒されるし、応援したくなる。見てるこちらも元気貰えそう。娘に欲しい(男ばっかりの我が家)。

カッコイイところもあって、ラウルルートでストーカーの女性に対し、「そんな恋心、私は認めない!」 『そんなに恋は、適当なものなんかじゃない。免罪符に使わないで』って言葉と共に矢を射るシーンとか、アランルートで「私は私を渡さない!」とか啖呵きって言い切るあのシーンは痺れましたよ。

パラサイトメンバーにはこのコじゃないと、って思ってしまう。
幸せであれ!って祝福いっぱいの気持ちにさせてくれた、魅力あるヒロインでした(*´ω`*)

 

 

 

螢彩院・F・琉輝 CV:榎木 淳弥

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外見パラサイト×圧倒的フェイス偏差値/毒舌ファッションデザイナー

シナリオも螢彩院くんもすっごく良かった!!もっと子供っぽいのかと思ってましたごめんなさい!!
初めてカラーコードを何度も調べながらプレイしたキャラ(笑)。
めっちゃ良い青年で、何だろう…瑞々しく誠実な可愛いと格好良いが上手く同居してる感じ!(ハチャメチャな表現)
人の色が見えるって事で、汚い色だと視界認識しないとか(私絶対ド底辺だな)。だからもっと小難しくて扱いに困るタイプなのかな~?と思ってたんですけど、背筋がピッと伸びた、芯のある真摯な青年でした。いや、シナリオも良かった~(*´ω`*)
リネットが『なかなか懐かない神獣が、ようやく信頼してくれたような気持ちだ』ってあるように、受け入れてくれると一気に花が咲き綻ぶような甘みと柔らかさを齎してくれて、恋愛過程が見ていてニマニマするし、恋愛ゲームこれが楽しい!の原点を思い出した気がするような、初々しさありの爽やかさなベストENDでした。

燦然たるファッション業界に君臨する螢彩院の名家に生まれ、尊敬する祖母に認めてもらいたいと必死に努力する、若く才あるファッションデザイナー。
努力しても何事もトップが当たり前、努力しなくても元々天才だから苦労しなくていい、だってあの螢彩院なんだから楽だよなー、といった周囲なんですが。
これ本気で言う人馬鹿じゃねぇの?って思うんですが、こう思っちゃうものなのかなぁ。そりゃデフォルトスキルが高く才あるものを持ってはいるんでしょうけれど、それをどう開花させていくかは何もしなきゃ動かなきゃ咲く事はないし、本当にその人が何もせずに楽々ポンなのかどうか、その人の事知らず見もしないで気軽に『元々天才』評価はいかがなものかと思いますけど。
そんな学友評価に加え、親戚筋からもやっかみで文句言いたい政治家か!ってくらいの低レベルでヤイヤイ言われてしまい、一人で滅茶苦茶頑張ってきたんですよね。凄い。

そんな彼とリネットの恋の変化の流れがすーっごく可愛くて、見ていて応援したくなりました(*^-^*)q
どんな時も今の螢彩院くんを自然に受け入れて、且つ正直に発言するリネットとの心の歩み寄りが無理なく納得できる過程を踏んでいたから、純粋に恋を追って見ていけました。
「あんたは、全然怒らないんだね。僕と話した人間は、腹を立てたり、二度と近寄らなくなるのに」
不思議そうな螢彩院くんのリネットに向けた言葉。心が動いていく切っ掛けのものであるんですけど、彼女だけは違うって所から急速に恋でないのも良いな~と思いました。まず人として惹きつけられていく所に好感。
彼は嘘をつけないからこそ、隠さずに容赦ない言葉を投げかけてしまう。でも結構辛辣だから他人は逃げていく。その言葉は彼にとって空が青いのは当然レベルで当たり前の事なんだけど、理解は難しいよね…私なら他の方々と同じく直ぐに避ける(何も始まらん)。
大変な性格してるなあ…とリネットが心中吐露してたけど、根は真っ直ぐだし勿体ないなと私も思ったり。
完璧主義で努力家。故に頼る事を知らない。だから甘えず、甘える事を許さない。
それを打ち破るのがリネットで、色が見える事を気味悪がらず否定せず、寧ろ柔軟な考えで「私は螢彩院くんが見えている世界を見てみたい」だし、お祖母様に認めてもらえない自分の服は駄目だっていう彼にも「駄目なんかじゃない」ときっぱり否定してくるし、「私は螢彩院くんの服が好きだから。──その気持ちを、否定されたくなかったから。」「螢彩院くんの作る洋服には、ちゃんと人を幸せにする力があるわ。駄目だなんて言わないで」と、心からの言葉を与えてくる。
そら惚れてまうわ!って納得。
彼女と食べるご飯は美味しい。帰ってほしくない。気持ちの変化がここでグッと上がって、いいねいいね~♪(ひやかしオヤジの如く)なんですが、ここでまで心傾けてきていても、まだまだお祖母様と螢彩院家の跡取りに相応しくあらんとする所からは抜け出せてない。相当だな~(;^ω^)
家名とかこだわらなくても十分凄いと思うんだけど、まあ違うんだろうな。こういう硬い殻が破られればハッピーエンドまっしぐらなんだろうに。
でも恋心を自覚しだして『あり得ない。#da536eなのに』には笑った。本当検索手放せないわって!(笑)どんだけ「…ぅうん!?これどんな色だったっけ?えっとda…」ってやったか私(記憶しとけ)!
そして完璧に恋しちゃってるんだなーっていうのが、風邪で熱出しちゃって倒れてしまい、うなされつつリネットが「可愛いのが悪い」とか素直に可愛いの連呼なんですが、もうそんな君が可愛いわっ!てなる。
「どうして、そんなに可愛いんだよ!あんたが#f4b3c2~#bce2e8のグラデーションに見える…っ」
…調べました。面倒くさいんだけど何か楽しさすら覚えてきた(笑)。
パステルピンクの可愛い色から綺麗な水色~。 滅茶苦茶良い色のグラデですね。
それにしてもリネットが可愛く見えるのが視覚異常起こしたんだって眼科行ったのには笑うしかない。本当に本気で行ったんかい!
しかし恋をしたらデザイナーとして駄目になると信じてる彼は、頑なに恋から逃げようとするんですが、そこでギクシャクしてきた二人の関係に、オーウェンさんと恋をして強くなったメラニーさんの喝が入るんですよね。「顔面偏差値なんて、クソくらえです!」だよ。いいなー、カッコイイわ。恋する女性は強くてよ。
オーウェンさんとメラニーさんも可愛いカップルでしたね~(*'ω'*)
にしても、オーウェンさんとメラニーさんカップルの初デートをファッションチェックで追跡し続けるのはどうなんだ?(笑)とは思いはしたものの、それがリネットと螢彩院くんの初デートっぽくもなってしまっている流れは、シナリオ上手いなぁと思いました。
メラニーさんの喝によって漸く恋心を受け入れる螢彩院くんですよ。
人によって見方は変わる。日によって気分も変わるように、でも基本は変わらない。恋をしてもその唯一の見方が特別に変わっても、全てが変わるわけではない、駄目になるわけではない。視野が開ける瞬間が見てるこちらもスカッとさせられました。
そして恋を受け入れた男も強かった(笑)。怒涛のリネット攻め攻め行動力が可愛カッコ良ー!でした。めっちゃストレートにいくタイプだったんですね、螢彩院くん。
ギルに嫉妬して焦ってキスしちゃうとこも、躊躇いなく好きだ可愛いって言ってくる所とか、プロポーズとかも何もかんも素敵な男性でした。
勘違いして式場に突撃したの面白かったけど(笑)。ベタ好きにはたまんないです。「僕の初恋で…多分最後の恋」なんてロマンティック~(#^.^#)ヒュウヒュウ←やめろ
お祖母様も実は孫馬鹿だったし(言い方)、皆に愛されてた最高にスッキリした終わり方でした。
マーズとヴィーナス夫婦も結局犬も食わないやつだったみたいだし(笑)。
リネットが神から人間になる決意が結構あっさりしてましたが、まあいいでしょ!(いいんかい)
所でギルが完全に当て馬フェードアウトで終わって面白かった(酷い)。

 

 

シェルビー・スネイル CV:KENN

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地位パラサイト×永続的SSランク追求型/冷血プレジデント

滅茶苦茶好き!!社長、カァッコ良っ!!
シナリオ展開もドキドキハラハラワクワクいっぱいで、最後まで面白く楽しめたシェルビー社長です。螢彩院くんルートよりボリューム多く感じましたけど(彼も長かったけど)、実際どうだったんだろう?プレイ時間とかチェック全くしないからわからないんですけど。長かったけれど飽きず、だれず、丁寧に描かれていたので本当ラブストーリーを存分に堪能出来た気持ちでいっぱいになりました。
KENNさんの演技がまた社長の魅力アップ。ちょっとした台詞の間とか息遣いとか、感情に合わせてらして細やかだなぁと。奮発したヘッドセットで聴いて、耳が幸せになりました(#^.^#)

愛妻家社長というブランディングで引き返せない状態のまま売り出されたが為に、疑われ始めた事から嘘を事実にしてしまおうと婚活…ってなるスタート。
しかしながらこれ、恋愛どうすんの?っていう程の秘書のオーウェンさん完全代理。顔も声も素性も見えない。そら上手くいく筈もないがな!
筈もないのに『一人ぐらい、会わずに結婚してもいい、結婚生活を重視しないという人が出てくると思っていたのだが…』ですよ。
重視しない以前の問題っていうか何て言うか、何をどうどこから突っ込んでいいのかだよ社長ーっ(笑)。取り敢えず頭良いのに頭悪いな!みたいな(失礼)。
そういった理想通りの人が自社にもいない、会員にも…ってそらそうでしょ、なんだけど、そこ分かってないのが問題なんだろうなぁ(;´∀`)
求める女性もSSランクって言い張るくらいだから、そうなるとかなりまともでいて知性あって、既婚者って嘘を理解した上で秘匿協力を了承し、そのように上手く立ち回れる人でないといかんでしょ。何も一切明かさずには無理だよー。まずは心許せて信頼出来る人を…って考えになってれば苦労はしないかそうだよねー。←
『勤め先の社名も明かせないような人間とは結婚できない、というわけか…。本当に婚活市場では地位が重要というわけだな』って考えになってるあたりで地位にトラウマ濃ゆ過ぎて見失ってる感。
なんもかんも秘密にし過ぎだからせめて情報を~っていうのが伝わってない。普通の恋愛思考になってないから、ゼロからスタートの時点でずれてる。土台からやり直しのタイプってアドバイザーとしても難しいよね。えー、そこからですか!?(; ゚Д゚)状態。
そんなガチこち思考の塊だった社長も、リネットの地位や家柄、ルックスに興味がなく、人との縁結びを仕事関係なく頑張ってる姿に、相談してみたい、秘密を打ち明けても大丈夫だという信頼の気持ちが出てきて、噂を打ち消す為に偽装結婚の契約に至る事から関係性が深まる始まりなんですが、この夫婦の振りって良いですよね~ベタネタかもしれないですが良いシチュがこの時点で確約されてるようなものじゃないですかっ(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
最初に夫婦の振りをしましょうって持ちかけたリネットと社長の遣り取り面白かった~(笑)。「自分が奥さんのふりをします!誰かと付き合った事もないですし特にこれからもその予定はありませんので、ゴタゴタとも無縁です!問題ないです!」まあ問題あるだろがな内容を、明るく元気にはつらつと(笑)、ケロッと私キューピットだし問題なーしって事でカラリと言っちゃうんですが、「いや大アリだろ!なに『名案!』みたいな顔をしているんだ!」なるツッコミ具合のテンポが良くて笑っちゃう。全体、コミカル部分が上手いなー。
そんなリネットに「お前の気持ちはどうなる」って続く社長の気遣う言葉がまたポイント高し。めっちゃ気遣う声音で優しい社長。絶対地位への価値観とか取っ払ったらすんごい最強に良い男ですよね~(*´ω`*)
夫婦のふりに無理が出てくるんじゃと至極まっとうな社長の心配にもじゃあ同居しましょう!一緒に暮らしましょう!となって同居生活から心が近くなっていく形。
でも重要な取引先の妻がいる証明とパパラッチ対策が済むまでって言ってるけど、それ目下の問題解決にはなっても先々まで見ると取り繕う事が増えちゃうだけじゃあ…と要らぬ心配した私ですが、まあでも最終くっつくんだから問題ないか!(言っちゃお終いよ)

 社長は地位が高くないと誰も自分に見向きしない、自分にはそれしか価値がない。だから地位を高くとCEOまで昇りつめても、今度は仕事ばかりで自分を見てくれないと、お相手からは不満が出てしまい破局する。でも地位が目当てで自分を望むのに、愛情を向けろって何でだ状態と。だからこそリネットとの疑似夫婦は契約の形だから理想らしいけど、それが根本考え間違ってる事にこれっぽっちも考え及ばない…と。
おおぅ、凄い。完全無欠にぐるぐるっと拗らせてるっ(0v0;)
ネックレスのチェーンぐちゃぐちゃに絡まった感の前途多難さ。
でもそんな中でリネットの損得なしで恋愛を応援する姿勢が、彼に響いてきて、変化を起こし彼女に心惹かれていく過程がとても丁寧でした。リネット自身の自分は恋愛除外意識からの変化も併せて両想いまでのすれ違いとか、会社を潰そうとしている暗躍事件と二人の恋愛どうなるのなハラハラ感の楽しさがいっぱい!

社長ってまあリネットもそうだけど、恋愛意識が薄くて仕事感バリバリだったから、あのパパラッチに影絵で騙す為に絡む時、密着に硬派過ぎて何にも感じてなかったのかと思ってたけど、ちゃんと男でした(言い方)。ベッドの甘い残り香とかで苦悶してる姿とかあって、健康だわ(黙れ)。てっきりあっちまで凍結してるのかと(だから黙れ)。
でも安心したー。煽情的で勘弁してくれとか思ってたとは。いいねいいねー!こういう意識の流れ好きだわ(*´艸`*)ホホッ♪
『確かに彼女は女性だ。──とっくに、知っていたはずなのに』
『スーツを差し出してくれて、ネクタイまで直してくれた。まるで本物の妻のように。
そのせいで一瞬、キスをしそうになったのだ』
とか、もうここから一気に加速する心の傾きがきて、見ていて応援したくなる。
夫婦の振りってこういうシチュで心が動いたり動揺したりが萌え萌えですよねー!私、大好きです!(握り拳)
自分の気持ちに自覚する社長の『自分の気持ちに気づいて愕然とする。自分が誰かを渇望する事があるとは思わなくて。仕事ばかりの自分の中に、彩りが訪れた』なるくだりとか、キュピパラはこういった文章とかも心躍らせてくれるので飽きないんですね。

社長の男としての出来る男の恰好良さとか好かれる人柄の魅力とか人望もきちんと出してくれるし、そこんとこ上手い。萌えシーンめっちゃ多い。
リネットの企画が他社にパクられて、リネットの方がパクったんじゃないの?って疑われた時の即座に社長が「こいつは、そんな卑怯な事をするやつではない。それぐらい、同期なら分かるだろう」って毅然と喝を入れ、逆に社員を持ち上げ奮い立たせていく手腕とか、社長室で励まされて涙してしまうリネットに、そっと優しく抱き寄せ俺の胸で泣いてけ状態!
「あんな奴らに泣き顔を見せるな。…泣きたいなら、ここで泣け」ですよですよー!!ヒューッ!(←アホです)やるね社長!さすが仕事マンでズレてても色男!(褒めてます)
「今は思い切り泣け。私が、傍にいる」にはウルっときた。リネット凄く頑張ってきたのに、疑われた上に今までを全否定で四面楚歌なんて、自分置き換えても怖い。何してきたんだろうって絶望しそう。だから認めてもらえるって嬉しい事ですよね。あんなにガツッと言ってくれたらそりゃリネットも惚れちゃうわ~。

なんだかんだで未婚発表する事になってしまうけど、会社の危機も誠実対応で乗り越え、二人の関係も両想いはもう充分な程に高まってて、告ればもうくっつくだけ!みたいなところまで進んでおきながら、中々アプローチが上手くいかずにすれ違い。何故だー!まだくっつかないのかー!って叫んだ私(笑)。
再度拗らせて社長はまた地位がなくなれば俺にはやっぱり何の価値もない言うし、リネットはきっと社長は契約だからあくまで自分は社員でしかないと、勘違いの勘違い。
何っ!?この二人の恋愛こじらせ具合!昔少女漫画読んでてハラハラしてた間隔を思い起させる。でも好きです(どない)。
加えてギルとの仲を勘違いしてしまい、益々悪化。ギルと恋人なら今の状態は駄目だろうと偽装結婚の同居も解消。ここで好きだからこそ、その喪失感と期待してしまう自分がいて、それなら離れてしまえばいい。でも離したくない思いもあって、とか心の中であれこれ言うてる社長。本当、恋愛モダモダ凄いなこの二人(;^ω^)
だから告れ!告ってしまえ!!って叫びたくなる。
まあそれもチョコで酔ったリネットが想いをぶちまけきった事で、両想いになるんですけど。酩酊してて覚えてなかったから、また拗らせないかと思ったけどここは社長頑張ってた(笑)。
てか、一皮むけた社長は大人糖度高くて超良き!
『正直、可愛すぎる』とかデロデロに惚気てるし。二人の絡みスチルって好みなの多かったのも良かったです。バーの寄りかかるシーンとか、終盤のオーウェンさんが逆上して銃口を向けた時に拉致した奴らから奪った銃ですかさず手に持った銃だけを撃ち抜く社長のスチル、カッ…カッコ良────っっ!!!∑(゚◇゚///)
あのリネット庇う形で颯爽と銃を撃つ姿。しかも「ばかな!」ってなってるオーウェンさんに「──全てSSだ」ですよ!映画のヒーローか!最高好き!(落ち着け)

しかしオーウェンさんの正体が分かって開き直った彼の台詞がめっちゃ面白くて、すっごい笑った(笑)。
「私だって婚活したかったのに!!」「そうだったのか!?」←社長ーっ、貴方も真剣に驚かないで(笑)「そうですよ!この朴念仁!とーへんぼく!あんぽんたん!おまえのかーちゃんでーべそ!」って!!幼稚園か小学生!?(爆笑)
オーウェンさんもちょっと悪い心の部分を、マーズパパに洗脳されちゃったから不憫っちゃ不憫。螢彩院くんのルートではメアリーさんとしっかり恋愛してたのになぁ( ;∀;)匍匐前進アピールはアカンと思うけど。←
しかし螢彩院くんルートの時にもあのシルエット会話で出てきてたけど、私サラーっと見流してたから全然気づかなくて(見ろよ)、この社長ルートであれ?これオーウェンさんとマーズパパじゃね!?ってこのルートで気づきました(遅っ)。

ベストENDも大人ラブで甘くて素敵でした~(*´ω`*)結婚式スチルすんごい綺麗。
裸立ち絵に舌ペロッな肉食系社長には驚きましたが(全開剥け剥けだわ社長w)。
次なる展開に先を急ぎたくなった、とても満足出来たラブストーリーでした!

 

 

ギル・ラヴクラフト CV:木村 良平

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失恋パラサイト×ガールフレンド至上主義/重愛フリーエディター

深い思い込みと尽くし過ぎと激重過ぎる愛に何度も口が開きました(閉じろ)。
いやあ…凄い(笑)。これはしんどいなぁ。
結婚するならとても良い旦那さんになるんだろうな~と思うんですが、恋人としては…いや、旦那でもここまでだとキツイな(;´∀`)
中にはこういう愛され方を求めてる女性もいるから(おったねん、昔の知り合いに。ドン引いたけど)、そういうタイプの女性でマッチすれば良いんでしょうが、彼の場合はリネットだけを求めてるから問題なわけですね。
優し過ぎる程優しい人柄なんだけど、ちょっと変わった愛情の拗らせ方。

まずメール長文めっちゃ面倒くさい!私途中で飛ばすよあんなん(あんなん言うな)。
そして半端ない頻度のあのメッセージ。
いるよねー…こういうこまめ過ぎる程にメッセージ送ってくる人。おはようの挨拶から始まって、今から仕事出勤、今日はどこそこまで行く、今向かってる途中で休憩中、昼食はこれがあってそれ食べてる、天気はこちらではどうだこうだ、の数時間で怒涛の数。で、返さなかったら全然返事こないんだけどどうしたの?とか。
ウッZ…(抑えた)
どうもこうもさっ!こんな些末事に一つ一つ何返せっつーんじゃ!最初のおはようだけでもうええやん!
ってなりませんか(聞くな)。私はそういうタイプです。なのでどれだけ何でもしてくれる人であってもこういうマメな男は無理でした。…何の話だ、はい脱線(すみません)。
何かギルルートって過去の面倒くさい人達思い出して困る(笑)。
模擬デートの時にデート1時間前からスタンバってるメッセージで、リネットにそれはデート相手に圧をかけちゃうから駄目だよって窘められたら、今度は55分前にしたよ!って…5分かい!1時間切ればいいと思ってる時点で頭どうかしてるぜギル!←お口お口
ああぁ、いたよ。ギル側じゃなくて相手側にこれぐらいの意気込みでスタンバっててほしいとか言ってたコが!仕事より私優先ってコが!
花束とかさー、このギルあのコの理想彼氏にピッタリじゃね!?って…いやだから脱線すんな私( ̄▽ ̄)ウヘ

やりたい事の目的がないから、好きな彼女優先の仕事を選んだってくだりはさすがに怖い。盲目と献身が重深過ぎて、ちょっと実際考えればゾッとしないでもない。作品が違えばヤンデレルートにいきそうです(;^ω^)
元々の愛し尽くし体質もあるんでしょうけれど、恋人に望む理想を勘違いして聞いてしまった事も多大に影響した事もある…にしたってこれは唸りたくなるな!(唸らんでもいい)
なので誤解が解けた事によってしっかり視野を広げ、仕事にも邁進していく姿には、格好いいとかより前に安堵が勝ってた(笑)。
すーっごく良い人ですけども!これがなければスペック良しの好青年だけど、でもこれがないとギルじゃないなとも思う複雑さ。
で、反対にギルが激務になってすれ違ってしまい、顔もまともに見れない日々が続く事で、いつも当たり前にギルの存在を感じていたリネットの心が揺れていき、恋が進んでいく展開は、リネットがとっても可愛かったです(*´ω`*)コイスルオンナノコー
『ギルはずっと、追いかけて来てくれるかな?私はギルと同じ速度で歩けるかな』とか可愛すぎません?キュピパラって恋する文章が素敵だなって思います。

 ギルの粘着重愛(言い方)凄いなって思いましたが、出会いがそもそも他のキャラと違い、リネットが人間界に慣れるまで常識も何もわかっていなかった頃から初めまして人間さん!°˖☆◝(*⁰▿⁰*)◜☆˖°がギルなので、普通持ってる生活常識も異性意識も皆無なリネットを思えば、ギルが彼女は俺が守らなくちゃ!俺しかいなんだから!ってなっちゃうわなと納得。
お風呂まで一緒に入ってくるわ、ブラ無し彼シャツ一枚で外に出ようとするわ…ここに関してはもう少し人間界の常識を教え込んでた方が良くなかったかいな、ミネルヴァさーん!って思った。
つくづくギルみたいな人がルームシェアで良かったよ。これ普通は襲われててもおかしくない。それを考えればギル紳士。

プレイ順3人目ですが、初めてリネットの正体バレるんですね。サラッと受け入れてたギルはさすがだけど(笑)。
しかもギル、車作って神界まで乗り込む(お迎えです)っつー、ファンタジー全開展開で吃驚した。その上マーズパパが娘はやらーん!とばかりに戦う展開なんですが、それに対抗するギルの車変型ロボがっ…(笑)あの、ファンタジーな中でいきなりマジでトランスフォーマーやらないで!もうジャンルがわからん!(大笑い)
そして怒涛のギルのリネットストーカーっぷりにドン引きするマーズパパに同情しつつ笑う(おい)。
リネット隠し撮り集を堂々ドヤって見せるんじゃないよギル!(しかも撮り上手い)
ロングロング息継ぎなしのリネット重愛台詞!
怖いって!!面白怖いっ!!(爆笑)
「君がいなければ、生きてたって意味がない!人間かどうかなんてどうでもいいんだ!」
説得力半端ない。負ける。笑う。勘弁して(笑いの涙腺崩壊)。
そしてドン引きマーズパパと笑いながらも引く私(←)なのに、リネットはときめきMAX!噓でしょ!?すげぇな恋の力!!気持ち悪いくらい執着って言いながらキュンキュンなんだ!?もう面白過ぎるお似合いだありがとう!!(一気に言う)

そんな感じで一山超えたら清々しく突き抜けた恋愛ストーリーでした。
やっぱりギルはギルだった。でもギルはこれでこそギル。←これぞジャスティスなノリ

そう言えばアランが車と融合しちゃったみたいなんだけど、あれ…あれでいいの?(笑)

 

 

ラウル・アコニット CV:八代 拓 

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趣味パラサイト×浮世アウェイ神話大全/異色アクションムービースター

筋肉が予想以上にキン肉マンだった(笑)。ちょっと甘めで可愛さ残るあの顔立ちとギャップの筋肉ムキムキさに、最初慣れませんで。シェルビー社長ぐらいまでなら おおーっ!体格良っ!素敵だ(*'ω'*)って即なったんだけど。アクションムービースターってこんな感じなのかな?まあ、シュワちゃんとかも凄かったけど。
とかやってる間に直ぐに見慣れました(どないやねん)。
見慣れなかったというか、ラストまで気になったのが両手ぎゅっポーズの立ち絵。
超シリアスなシーンでも、これが出ると笑ってしまわずにいられなくて困る(笑)。
何であざとポーズなんですか。ちばゆーだいくん思い出しちゃったわ(笑)。実際このポーズやるか?って試しに一人の時やってみたら羞恥に耐えられなかった(やるなよ)。

神話マニアな人気俳優さん。経験型俳優で、恋した事がないから恋の演技が出来なくて困った!って所から、マネージャーさんがキューピット・コーポレーションに経験させてほしいというスタート。
でも所謂こういった業界ではセックスフレンドは当たり前、お誘い受けたらお茶でもしない?的なノリで通常化しており、ラウルもそれが良いという考え。そんな彼を見てリネットがそれじゃ「本気の恋が出来ません!」って窘めるんですが、ラウルはそれが普通だったから理解できない。
でもまさかそこから「じゃあ体験してみようよ」ってなって、身体から始まる関係になるのには驚き桃の木(古いわ)。
まさかあそこでリネットがOK出すとも思わなかった。てっきりよくあるように拒む流れかと。えっ、待ってリネット受けるの!?Σ(・□・;)ってツッコミ入れたわ(笑)。
いやー、オトメイトがこういうの出してくるとは意外。さすがライラ制作陣。
とは言え、リネットが受け入れたのもメイク・ラブだけの行為も知らず、彼を説得する事は出来ないって仕事脳からくるので、爛れた感も全くなくて、そこから心惹かれてくるまでは、完全さばさばっとしてるもんだから、何かこれも新鮮だった。
まあ、神様だからって事もあるから、貞操感の考え方が違う事もあったんでしょうけど、それにしてもここのくだりは意外が多くて驚きが多かったです。

当初は『俳優の仕事して、大好きな神話に夢中になって、気が向いた時に会って、たまにメイク・ラブして。そんな生活が一番』って考え方だったラウルだったけど、情事の後でも全く自分に対する態度を変えずに接してくるリネットに、次第心を動かされていって慕い、懐いて独占欲まで出していきはじめる所とか、見ていて可愛らしかったですねー(*´ω`*)先生先生~ってなってて、すぐに恋じゃなく、恋愛感情までの段階きちんと踏んでいってるのも、最初のラウルの変化から説得力があり良かった。思った以上に丁寧で、こういう所をすっとばかさずにしてくれているの、嬉しい。

そしてキューピットっていう正体が分かっても、大好きな神話の本物の女神だからではなく、リネット自身に恋してるってなってきた頃からのラウルが本当に良い!
特別な気持ちが芽生えてきたから、却って迂闊に手を出せない出したくない嫌われたくない ってなって『彼女にだけは、嫌われたくない…。どうしよう、こんなに他人の気持ちが気になったの、初めてだよ』と完全に恋に変わる心がね、もうよっしゃー!でした。結構ここまでハラモダ×2で、もう早く進んでくれ!って(笑)先が本当に気になってしまうのですよ、この作品。めっちゃ私の好みに刺さる。
ラウルも恋心を自覚してからは表情とか態度とか、大人っぽさ増し増しでカッコ良です。
両想いになった辺りはもう、甘くて色気あって、ラウルも男として成長してるからラブシーン凄く良い男ダダ洩れだった。あんな両手ぎゅっ、を忘れるくらいに(言うな)。
八代さんもお上手な方ですよね。さすが最近お名前をよく見かけるだけある。

しかし後半の展開はすげかったんですけど(笑)。
どこぞの映画作品みたいなトレジャーハンターイベントの後、神界でおばさんが裏切りの吃驚展開。
両想い通じ合いのラブラブからのこれですよ。ラウルの前世アレキサンダー大王で、愛するアレキサンダーを蘇らせる為の画策だったとか何とかで(適当)、ラウルあっさり乗っ取られるし、はい!?えー!?で、色々脳内忙しかった(;^ω^)
ミネルヴァ、お前もか。状態(カエサル風)。
それにしても何で他の神様方誰も来ないんですか。神様ならなんぞ察してきても。マーズパパとか何してたん?そんな人通り(人じゃないけど)ないんかいな神界。ってブツブツ。←
それにしてもこれだけ大変展開なのに、やっぱりどっかコミカル入るから、こんだけやらかしたミネルヴァさんも何か憎めないわ…いやでもちょいムカつく(どっち)。
特筆すべきは八代さんのアレキサンダーボイスの低音、すっごく素敵だった事です!(この低音ボイススキー)

ベストENDのレッドカーペットでオープン告白も気持ちの良いENDだったし、ぶっ飛んだ展開はギルと同じくツッコミ多々でしたが、本当楽しさ満載だったので良し!(偉そうだなおい)

 

 

アラン・メルヴィル CV:古川 慎

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略奪パラサイト×女=シェア財産認識/色男ピローテクニシャン

こんな設定くるー!?なアランルートでした。最初はチャラ男過ぎだろ!って思ってたのにー。
これは狡い。狡いし切ないし泣かせるし尊いで、一周回って戻ってやっぱり狡い良い男。
どこまでも一途で献身な愛を、神にすら逆らう事厭わずに、どんなものからもリネットを守ろうとする、堕ちたる天使の悪魔。
これまでも伏線いっぱい、秘密がいっぱい、謎めいた言動であった彼でしたが、その正体と思惑を知った時、心の底から幸せになって欲しいと思ったキャラでした。
リネットの対の天使って…人で言うなら右手と左手みたいなもんでしょ?何も考えずに当たり前にあるべきもの、存在なわけですよね。そりゃそんな使い捨て神様システムではい、こっちはキューピットにするから離れて離れてーで納得できるかいな!って感じですよ。いや、そもそもこういう非情なシステムでありながら、天使に対なる存在を創造させるっていうのも罪だと思う。神話の神様の身勝手さは、この作品でもなのかーって苛々。神話って上から思考な感じがあって、子供の頃図書室とかで色々読んでた時期あるんですけど、好き勝手してんなーって嫌になって離れた事を思い出しました。今やさーっぱりあの頃吸収した事忘れましたけどね!(けどねじゃねぇわ)

引き離されたくないと神に逆らい、堕とされ堕天してしまっても、それでもリネットを守ろうと上級悪魔になってまで、その尽きる命を失わせまいと、画策する彼の行動が今までの不明確な部分を明確にし、一気に想いの深さを魅せてくれる。
リネットを想いながらも、堕ちた自分では穢れると、心の裡で嘆きながら。
何これ泣くわ…!!( ;ω;)
古川さんがこれまた本当に感情揺さぶられるような、哀しくて切なくて苦しくて、そして愛しむアランを表現してくださって、より何とかしてやってくださーいっ!!って願いたくなる気持ちに。

最初は誰とくっついてもいい、とにかく彼女の消滅を防ぐ為に誰かと恋をして人間になれば…って感じでパラサイトメンバーに裏で働きかけたりしてるんだけど、30日間の恋人の振りをする事になってしまってから、近くなっていく事で揺れ動いていくアランと、彼の内面を知り、矢の効果関係なく好きになっていくリネットの、求め引き寄せられていく二人の心の動きが堪らなーいっ!
好きで好きで、大事で大事で、代わりなんていない唯一の対。そりゃ好きにならないなんて無理だよってなりますよ。

『彼が優しい悪魔だから。私を、大切にしてくれるから。そして悪魔である自分を否定ばかりしているから。恋のきっかけなんて、そんなものでしょ?』と求めるリネットに、駄目だよ、と『恋の矢の効果のせいなんだから、きっと君は後で後悔する』と自分の心を押し殺してやんわり諫めるアランに、恋してるのは自分だけだもんね、ごめんねってしょげるリネットに、堪らず雨の中のキスですよ! そらこんなん好きなコに可愛く言われたらもう抑えきれないですよね。
このキスシーンスチル、作中一番好きかもしれない。いや好きだ。
「キミが……煽るからいけないんだ。俺は、堪えようと思ったのに…」だもん!
古川さん、「…」までしっかり演技入れてくれてるから、もうアランの切なさ凄く感じる!!
『キミを騙して、君を穢したくない』、ここまでくるとどんだけ耐えてるのってくらい大切にしてきたんだって。
『たとえ天罰が起きても、キミが欲しい』とか、肌を重ねるくだりなんか、色々縛られてるものから解放してあげてほしいなって切実に思う。
でも波乱展開はここから怒涛で、悪魔と身体を重ねた為に生命が削られていくリネットに時間がないと、アランは最終手段として人間に転生させる為、彼女の胸にナイフを突き立てるって衝撃シーン。「──神の彼女を、殺すために」『彼女自身を、生かすために』の置き換えとか、この辺色々ええぇ!?で頭パンクしそうでした(;´`)
そこから人として生まれ変わっていくけど神気は確実に戻っていくし、リネットはやっぱりアランを思い出すし、迎えに来たジュピターと戦ってボロボロになるし、それでも取り戻そうと傷つきながら進むしで、もうどこまでしんどいんよこの人…な連続。

とても好きなのが「──どうして、俺は、キミにだけは嘘をつけないんだ…。俺は馬鹿なんだ。いつだってキミに手を伸ばしてしまう」「キミが会いたいって言ったら、会わずにはいられない…キミが海を見たいと言ったら、連れて行かずにはいられない…キミの願いを、出来る限り叶えたかったから」の言葉。すっごく心に沁みました。愛しくて愛しくてって感情の吐露がまるごと表れてるの。
それに対してリネットの「でも、私は貴方に会いたかったわ。忘れたままなんて嫌よ」って朗らかに大きく彼を包み込んでいく、この愛情が素敵なストーリーでした。

ベストENDはリネットも堕天したけど、変わらず恋を結ぶ悪魔版キューピットみたいになって、いい形で互いの能力を活かしつつ甘く幸せに暮らしてる終わり方で、良かった良かったを何度も呟き入ってた私(笑)。

でもあの後の神界はどうなったんだろ。ジュノーにするとかめっちゃバタバタ中に堕天してENDのままだったから、ちょっと気になる。まあ、いいけど(いいんかいな)。

 

 

※重ねてご注意!以下、隠しキャラの名前・画像ネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

ピーター・フラージュ/ジュピター CV:岡本 信彦

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ミステリアスナイスガイ

ちぃちゃん、まんまじゃないですか(笑)。
さすがジュピター様、持ちカラー綺麗ですね~。しかしちぃちゃん滅茶苦茶可愛いな~っ♡アンシャンテの時も思いましたけど、ユウヤさんの描かれるマスコットキャラ可愛すぎではないですか。撫でくりたおしたい(逃げられるわ)。
このイケメンクールな顔で、ちぃちぃちぃちぃ、ビクビクと…可愛いすぎるやろ!!(笑)
てっきり人型に戻ったら「ちぃ」は言わないと思ってたのに、普通に岡本さんボイスでちぃーっとか言ってくれるので吹いた(吹くな)。

見た目イメージを崩しまくってくれた、憂いの主神。
てっきりアランルートの感じから、向かう所敵なし最強チートなキャラかと思いきや、まあ強いっちゃ強いけど押しもメンタルも弱いし自虐的だし怖がりだし諦め早いしピュアピュアだしで(言いたい放題)、予想を裏切るギャップでお口あんぐり(閉じろ)。
ピーターの姿で登場時に思ったよりフランク…明る…いや、天然はっちゃけ系?って思ってたら女性苦手?人間界に慣れてないから?と、彼のルートに入るまで詳しく分からなくて色々考え巡らせてたんですが、ここまで可愛いヘタレ(褒めてます)だとは思わず。
萌えはないけど可愛いです。
カッコイイーッ!ではないけど可愛いです。
とにかく優しくて可愛い人でした(神だよ)。
終盤の泣くシーンでは繊細というか綺麗な心根の神様だなぁ~と、神様なのに主神なのに庇護欲そそられるような、今まで見ない新鮮なキャラ。
だって素直に「怖かった」なんて言うんだもん。素直過ぎてひたすら好感ありましたよ。可愛くて(何度言う)。萌えは本当ないんですけど可愛い(笑)。
生い立ちも負い目も異端さもあって、俺様な双子の兄の尻ぬぐいやら危機察知能力のせいで自分に自信がなく消極的ではあるけれど、懸命に天界や神界、人間界の事を思い目を配り、より良い方向へ変えていきたいと願う姿はやっぱり主神に立つべき資質を持っている、立派な神様。
他攻略キャラと違ってスタート開始から展開がちょくちょく変更されて、また違ったルートで面白かったです。隠しキャラですけれど、シナリオボリューム変わらずしっかりとしたド派手壮大コミカルストーリーでした。
神様や悪魔始め、パラサイト5メンバー総出の神も人間も悪魔も協力での大団円的な流れ、もう何だこりゃ!なぐらい色々ハチャメチャなんだけど、スカッと爽快な気持ちで終えられて、大満足でした!
途中まではゼウス最強最怖な憎悪溢れるシリアスな感じだったのに、さすがキュピパラっていうか(笑)。重い空気なんかにゃさせないぜ!とばかりの、これでもかなコミカルぶち込んだストーリーに笑いが止まりませんでした。
だって下ネタまで入れてくるんだもん!ゼウスのアレに関する皆のサイズ評価シーンなんか勘弁してって感じですよ。リネット貞操の危機でもあるのに、何この危機感の無さ!(笑)ジュピターはそんな汚いモンリネットに見せるなとかずれてるし、ゼウスもフル〇ン姿で威張るんじゃあない!(爆笑)
最高に好きです!(おい)
神界も人間界も最大の危機的状況なのに、悲壮感がなくて逆に笑わせにかかってくるこの作品が愛しく思える。素敵な作品だわー。

リネットとの恋愛は可愛らしかった感が抜けず。いやだって「ちぃ」が可愛いんですよ。
キュンキュンくるっていうのはなかったんですけれど 、見守りたくなるような、応援したくなるような、親心な感覚で見ておりました(それどうなんよ)。

他の攻略キャラルートプレイしてきて、皆リネットじゃないとあかんくない?と思ってましたが、さすが最終隠しルート、全員良い方向で着地させてくれており、本当に最後まで楽しい気持ちのままプレイを終えられた作品でした。

最高に好きな乙女ゲームの形でした!ありがとうございます!!

 

ブログ開始して3年です!28日になったらですけど!(まだやん)
これまで当ブログにお越し下さった方、心より感謝です(*´ω`*)

それでは~(^▽^)/

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see you next time!