げーむしたよ!

ゲーム(主にADV)感想備忘録

AI:ソムニウム ファイル ニルヴァーナ イニシアチブ 感想

PS4『AI:ソムニウム ファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』の感想です。

 

※重要ネタバレはありませんが、軽く内容に触れておりますのでご注意下さい。

 

 

AI:ソムニウム ファイル ニルヴァーナ イニシアチブ

©Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.

あなたが、わたしのAIを引き裂いた

過去と現在が 夢と現実が 嘘と真実が 交差する

 

公式サイト

www.spike-chunsoft.co.jp

Movie

◆ストーリートレーラー

youtu.be

◆システムトレーラー

youtu.be

◆キャラクタートレーラー

youtu.be

プラットフォーム

Nintendo Switch™、PlayStation®4、Xbox Series X|S、XBOX ONEWindows 10、Steam™
(※Xbox, Windows 10, Steam版はダウンロード版のみの販売)

STORY

最初に【右側】が発見されたのは、今から6年前のことだった。
中心からまっぷたつに切り裂かれた死体……。
当時どれだけ捜索しても、もう片方が見つかることはなかった。
それから6年後、行方がわからなかった【左側】が発見される。
時空を越えて現れた半分の死体……。
それはまったく腐敗しておらず、まるでついさっきまで生きていたかのようだった。
特殊捜査班ABISの新人捜査官であるみずきと龍木はパートナーの眼球型AI――アイボゥやタマとともに過去と現在、夢と現実を行き交いながらこの【ハーフボディ連続殺人事件】の真相を解き明かすべく捜査を始める。

Character&Cast

伊達 みずき CV:黒沢 ともよ

ABIS の捜査官(Psyncer)。Psync(シンク)装置を用いて、容疑者や重要参考人の脳内に潜り込む Psyncer(シンカー)。とある事件によって左目を失い、現在は高度な人工知能を搭載した義眼『AI-Ball』を嵌めている。その強靭な肉体と優れた身体能力を買われ、高校生ながらも特例で警視庁の特殊捜査班『ABIS(アビス)』に所属することになった。

 

アイボゥ CV:鬼頭 明里

自律制御型の AI。通常は眼球の形をしており、みずきの左の眼窩に常駐している。ネットワークに接続して情報収集を行なったり、X 線やサーモグラフ等の機能を使って、みずきの捜査をアシストするのが仕事。長い間捜査補佐の業務を続けているため、人間の心理や感情の機微を読み取ることが得意。

 

龍木 来斗 CV:田丸 篤志

ABIS の捜査官(Psyncer)。正義感にあふれる新人(ルーキー)の捜査官。だがガツガツとした熱血タイプではなく、どちらかと言えば控えめで穏やかな性格をしている。高学歴のおぼっちゃまだが、両親はおらず、弟も他界…。つらい過去を背負いながらも、左の眼窩にはめ込まれたパートナーのタマとともに難事件の解決に挑む。

 

タマ CV:加隈 亜衣

アイボゥと同じく高度な人工知能を搭載したAI-Ball。普段は龍木の左の眼窩にいて、彼の仕事をサポートしている。厳しさと優しさを兼ね備えた母親のような存在で(厳しさ9割だが…)龍木の尻を叩いて奮い立たせる役割を担っている。ちなみに文字通り尻を叩くのが大好きなド S キャラでもある。

 

左岸 イリス CV:白城 なお

芸能事務所レムニスケイトに所属しているネットアイドル。アイドル名は「A-set」だが、ファンからは「あせとんちゃん」と呼ばれている。オカルトや都市伝説が好き。隻芭(せきば)女子高の3年生で、ダンス部に所属している。WEB配信のクイズ番組に出演中、スタジオに右半身だけの遺体が出現。コンビで出演していたみずきと共に恐ろしい事件の目撃者となってしまう。


ボス:甲斐田 裕子

「ABIS」の指揮官。みずき、龍木、伊達の直属の上司。本名は暮主 静枝。日によって発言内容がころころと変わる能天気な楽観主義者…と見せかけて、実は海千山千の切れ者で、怜悧狡猾な策略家だったりもする。


ピュータ CV:後藤 ヒロキ

「ABIS」のエンジニア。本名は天乃間 風太。Psync装置の制御・メンテナンスが主な仕事。また、AI-Ballアイボゥやタマを開発・製作したのが彼。

稚枝 絆 CV:陶山 恵実里

投資家で莫大な資産を持つ稚枝家の令嬢。隻芭女子高の3年生。ダンス部に所属しており、コンテストでの優勝経験もある。同じダンス部に所属するイリスと仲が良く、イリスを通じてみずきとも親交がある。

 

ライアン トワイニング CV:高橋 英則

真津下食堂をよく利用しているという青年。龍木が事件の聞き込みのために同食堂を訪れた際も来店していた。最近、職を失ったらしく、店内で1人悲嘆に暮れていたが、なりゆきでダンスを披露することになった絆に一目ぼれ。その場でプロポーズするという暴挙に出る。

 

土居 亜麻芽 CV:久保田 梨沙

隻芭女子高の3年生で、メイドカフェ「サンフィッシュポケット」でメイドのアルバイトをしている。しれっと悪意なく辛辣な言葉を吐く毒舌家。高校ではダンス部に所属し、イリスや絆と仲が良い。またブラフマンの常連でもあり、店主の厳とは親しい関係にある。

 

石屋鐘 厳 CV:櫛田 泰道

黄金横丁にある無国籍料理店「ブラフマン」の店主。とある理由から常に愛らしいマスクを着用している。彼の作る料理は絶品で、ABISの関係者たちもよくブラフマンを利用している。

 

宴田 米治 CV:松本 忍

元クイズ王のピン芸人。芸名は「アンデス米治(こめぢ)」。たまにTVにも出ているが、決して売れているわけではなく貧乏。MCをしていたWEB配信のクイズ番組のスタジオに突如、右半身だけの遺体が出現。それが恐ろしい「ハーフボディ連続殺人事件」の幕開けとなる。

 

宴田 祥磨 CV:五十嵐 裕美

お笑い芸人「アンデス米治」の息子。小学6年生。両親は離婚しているため、現在は米治と二人で暮らしている。しかし、当人は売れない芸人である父を激しく嫌っており、親子関係は良好とはいえない。みずきとは小学校の同級生だが、あまり接点はないようである。

 

時雨 兎紀子 CV:沢海 陽子

“この世はすべて何者かによって造られた偽りの世界である”という「シミュレーション仮説」を信奉する思想団体「NAIX」日本支部の主宰。彼女曰く、この世界のどこかに存在するはずの「綻び」を見つけ出して偽りの世界を破綻させ、人々を解脱へと導くのがNAIXの目的だという。

 

法螺鳥 力 CV:小形 満

法螺鳥遺伝子研究所の所長。若くして「法螺鳥遺伝子研究所」を立ち上げた聡明な科学者。研究所では主にゲノム編集による遺伝子治療の研究が行なわれている。「ハーフボディ連続殺人事件」の捜査が進む中、事件との関連が疑われる謎の動画「Bats490」と、同研究所の関りが浮上。所長である法螺鳥もABISの捜査対象となる。

 

仮面の女 CV:???

体形から女性である可能性が高いと推測されるが、それ以外はすべてが謎に包まれた人物。

 

伊達 鍵 CV:新垣 樽助

前作の主人公。ABIS の捜査官(Psyncer)。前作の事件からみずきを養子に迎え、養父となっている。エロ本に関することになると、反応速度が通常の3.6倍になる。

 

感想

だがな、この世界に『もしも』なんてないんだ。

◆クリア後感想
これぞ続編といった素晴らしい続編!すっごかったーっ!!
パワーアップな面白さと綿密に織り込まれたストーリー、クセのあるキャラ達に釘付けになり、数ある謎と加速していく真相展開に目が離せなくて終盤は一気にプレイ。
迎える結末はまさしくフィナーレにふさわしい演出。本っつっ当に楽しかったです!!
濃ゆい味わいもある為、幅広い層にオススメとはいかないかもしれませんが、ADVゲームはやっぱり良いな!と思わせてくれた作品。

◆前作と続編について
前作はグロ・流血等の表現でCERO:Zだったんですけど、今作はCERO:Cになっており、手を出しやすくなったかなと思います。ただまあ今作から始めても何とかなるようにはなっていますが、前作からのキャラも多く登場しているし、みずきちゃんは前作でも重要キャラで今回主人公だし、各キャラのバックグラウンドも知っておいた方がより楽しめると思いますので、初めての方には前作からプレイをオススメしたい気持ちです。関りとか繋がりなどが見えてくるので良いですよ。
前作Z指定ですけどバイオハザードなどと比べたら段違いに優しいと思う!(笑)

◆新しいシステム、コンテンツ
前作になかった難易度設定が出来ていたのは助かりました!ソムニウムパートはいつもヒヤヒヤしながらだったので気持ちに余裕が生まれる(笑)。他、色々やりやすくなってました。
遊びコンテンツなどもあり、アイボゥやタマなどが好きな方は嬉しいのでは。

◆グラフィック
相変わらず綺麗だし細かな動きが良い。会話内容に合わせた表情やポーズの変化はテキスト読んでる途中でもちょいちょい変わるので、うっかり見過ごしそうになる(笑)。
最近はADVでも色々な演出方法でよく動く作品が増えてきたので飽きがなくて楽しいっ(≧▽≦)

◆キャラクター
前作の主人公、伊達さんから続編はW主人公として前作から登場のみずきちゃん、新キャラの龍木くんに変更になって、伊達さん好きとしては寂しいな~って思ってたんですけど彼もちゃんと登場して活躍してくれたので嬉しかった!伊達さんのキャラ本当に良くて大好き!エピローグ笑ったけどね!
みずきちゃんのノリも伊達さんとはまた違った魅力があり、切れ味の良いツッコミが冴えわたって面白くて可愛くて大好きです!アイボゥとのコンビネーションも伊達さんに負けず劣らずで楽しい。
で、新キャラW主人公の一人、龍木なんですが…正直私ちょっと彼は苦手でした。ごめんね!だって!だってさ!(だって言うな)
なんかキャラ定まってなくて不安定だな~ってプレイしてたんですが、時々目にハイライト無くしたイッた表情になっては「遐ェ邯サ逋蜃コ…」みたいな!ホラー表現に出てくるアレな感じの!怖いって!!といったシーンが突如出てきたりするわ、突っ走って捜査で失態した時に、降格処分って聞いたら「この僕が!?ありえない!」みたいな事言うわで(いや反省しろよ何そのプライド)、ちょっと引く事がちょこちょことありましてね(;´∀`)
まあ真相が解りだしてからは株はそれなりに上がりましたけど(それなりかーい)、妙にカッコつけの割にはメンタルがお豆腐寄りな感じで。もうちょっと肉付けがあれば良かったのになぁと。悪くないんですけどみずきちゃんや伊達さんと比べると影が薄かったのが惜しい主人公でした。なんかトータルで見るとサブ主人公みたいな(サブ主人公ってなんだよ)。
アイボゥと新しいAI-Ballタマも好き。タマってSっけあるというキャラ説明だったんですけど、母性の方が強かったイメージでした。普通に龍木に優しい事が多い。ツンデレが可愛いし。
アイボゥはブレなくずっと可愛いですね。出てくるとホッとする安定感がある。

サブキャラは今回も旧・新共に良いクセありでした。女のコ全員可愛い。後、厳さん好きだな。前作からのサブキャラで嬉しかったのはサブの中でも下の方のサブ(言い方)、鑑識のカガミさん!今回もしつこく名前を聞き出させて頂きました(笑)。クセになるわ~。

◆ストーリー
6年前の龍木パート、現在のみずきパートで展開されていくんですが、いや、この構成力は凄い。不可解極まりない事件に複数の謎が重なり、進めていく中での小さな違和感、そして各キャラクターの色々な形の愛。終盤にかける疾走感溢れる伏線回収と真相。清々しいエンディングから問いかけられるプレイヤー。
わぁーっ、面白かった!!!でした。
もう全然先が読めなくて、推理もしたんですけど矛盾が解けず、さっぱりわかんなかったんですが、真相は衝撃で胸糞で複雑で悲しくて。ある人物の慟哭は胸が痛かったです。
おバカな私の頭ではそりゃ解けるはずもないわってくらいの、張り巡らされ絡み合い、織り込まれた物語。前作以上に驚かされました。
まさかのプレイヤー参加まであるルートは中々に考えさせられる特別ルート。
『もしも』なんてない、そう言ったアイボゥの言葉を思い出し、刺さるものでもありました。良いんだけど確かにうーん…となる。

◆音楽
絆ちゃんの歌がプレイ終わっても頭から離れないくらい好き(笑)。
可愛い歌~。前作のイリスちゃんの歌も良かったけど、この歌結構好きです。
因みにクリア後はおまけコンテンツの所で何度も聴けます♪
エンディングは皆で歌って踊ってますので、必見!

◆残念だった点
・ロードが長い。私はPS4版なんで他の違いはわかりませんが、場面切り替えなど都度あるロードの長さは進行のテンポ悪さを覚えました。
・操作性がやや面倒。セーブやロードをする時など、左右の十字キーを押してから決定ボタンという、謎に手間のかかる事をしなといけなくてちょっとイラッと来ること何度か(短気か)。何故2テンポいるねん。
・会話選択肢の強制自動進行。時々重要な選択肢を先に済ませてしまうと、他の選択肢が残っていても強制でストーリーが進んでしまう事。一応関係ない会話でも全部の選択肢会話を楽しみたい自分としてはこれ嫌でした。
・キャラクターの掘り下げもう少し欲しい。特にW主人公の一人、龍木。過去の事とか会話中に少しだけ出てきてたりはしましたが、もっと彼の情報欲しかったなと思いました。みずきちゃんが前作から出ていた事もあって、彼女と比べると移入しづらかった。

個人的にQTE、もう少しこまめにセーブさせてほしかった…←下手くそユーザー

 

また会いたいな~。新たな事件で是非作ってほしい!!!
滅茶苦茶楽しかったです!!ありがとうございました!!

 

 

それでは!

see you next time!