Switch『キャサリン・フルボディ』の感想です。
※部分ネタバレあり。NGの方は以下より閲覧にご注意ください。
キャサリン・フルボディ
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今夜こっそり遊びましょ…
公式サイト
PV（Switch版）
OP
STORY
眠れば悪夢、目覚めれば修羅場。
優柔不断な独身男、ヴィンセントは、仕事、恋愛、結婚と三十男にのしかかる現実から目を背け、漂うように日々を過ごす。
そんなある日、長年付き合っている恋人「キャサリン」に結婚を求められながらも、恋人と同名の美女「キャサリン」と浮気をしてしまう。
恋人と浮気相手に翻弄されるなかで、天使のように純真無垢な3人目の「キャサリン」と出会い、ヴィンセントの心はさらに揺さぶられる。
そんな中、街では奇妙な噂が流れ始める。
「浮気男は悪夢に堕ちる。夢の中で命を失うと、現実世界でも死に至る」
次々と発生する修羅場の果てに、ヴィンセントが選び取る未来とは…！？
CHARACTER＆CAST
ヴィンセント・ブルックス（主人公） CV：山寺 宏一
32歳、独身。仕事、私生活共にパッとしていない。
5年間付き合った恋人から結婚を求められているが、気楽な独身生活に慣れてしまい、踏ん切りがつかない。
修羅場の果てに大きな選択を迫られる事となる。
リン CV：平野 綾
二人のキャサリンの間で翻弄されるヴィンセントにとって癒しの存在になる3人目のキャサリン。
何者かに追われているところをヴィンセントに助けられる。
なにやら込み入った事情を抱えているようだが、名前以外の記憶を失っている。
キャサリン・マクブライド CV：三石 琴乃
中堅アパレルメーカーに勤めるキャリアウーマン。
しっかり者だが気が強く、常に恋人であるヴィンセントをリードしている。
結婚を意識し、それとなく意思を伝えているが、ヴィンセントの曖昧な態度に苛立ちを募らせている。
キャサリン CV：沢城 みゆき ：他14名選択可能
行きつけのバーで出会う美女。
少女のようなあどけない顔立ちに対し、アンバランスに豊満な肢体を持つ。
積極的にヴィンセントにせまり、一夜を共にする。
偶然にも恋人であるキャサリンと同名。
ジョニー CV：子安 武人
ハイスクール時代からの同級生。
クールで現実的に見えるが、結婚は運命の相手と、という理想主義者。
ヴィンセントと恋人・キャサリンの関係を誰よりも気にかけている。
オーランド CV：平田 広明
ハイスクール時代からの同級生で職場の同僚。
楽天的な性格で、結婚は人生の墓場だと言いながら、別れた妻の存在がいまだに気になっている。
トビー CV：谷山 紀章
ジョニーの職場の後輩。結婚に漠然とした憧れを抱く23歳。
バーのウェイトレス・エリカに好意を抱いているが、女性経験の少なさからなかなかうまく誘えない。
エリカ CV：皆川 純子
バー・ストレイシープで働くウェイトレス。
はじける笑顔と明るい接客態度で客からは人気が高い。
ヴィンセントたちとはハイスクール時代の同級生。
マスター CV：若本 規夫
バー・ストレイシープの店主。
カウンターの内側に静かにたたずみ、客たちの声に耳を傾けている。
数週間前に街にやってきて、ある目的の為にバーを開店させた。
石田☆ルウ CV：皆川 純子
ストーリーテラーを担っている…ように見せかけて、実は陰で暗躍している謎の人物。
『キャサリン・フルボディ』を隅々までプレイすれば彼女の謎を解き明かすことができる…！？かも。
感想
修羅場、極まる。
※恋人キャサリンは『Kキャサリン』、浮気相手キャサリンは『Cキャサリン』とします。
以前からストーリーに興味はあったものの、アクションパズルは絶対（←笑）やりたくないので見送ってましたが、これが何も操作しなくてもクリア出来るオート機能が搭載されているのを最近知り、それならやってみたいなぁ！と体験版を試してから購入。
なので私はアクションパズルは全てオートプレイorスキップした上での感想。この選べる『エンディング保証』はありがたい！
パズルスキップ出来ますが、パズルモード内で一部あるイベントシーンもすっ飛ばされるので、初回はオートで眺めてエンディング回収からスキップを使いました。
いやー、見てるだけでしたけど私あれEASYでも詰むわ（笑）。でもパズル好き＆得意な人にはよく出来てるし、楽しめそう。
Vita・PS4・Switch版があるようですが、後から発売されたSwitch版は有料DLCがあらかじめ入っています。↓
「Catherine“理想の声”全ボイスセット」※11名から3名追加。
「Nero glass（ネロメガネ）」※男女全員ナイトウェア姿。
「ペルソナ5 プレイアブルキャラ“ジョーカー”＆怪盗団スペシャル実況セット」
「プレイアブルキャラクター追加セット」※オンラインプレイ＆バベル操作キャラ8名追加。
と、DLC内容にそこまでこだわらないならPS4＆Vitaチョイスでも。
というか、Cキャサリンの声、11名だけでも多いのに14名…迷うわ（笑）。こちら、バーのトイレで途中変更も可能。全編14名分用意されてるって凄い。
まず一言、おっもしろかった───！！！いろんな面で怖かったけど！！（笑）
パズルやってないけどストーリーがとにかく最高に良かった！
END数は全13…で合ってると思うんですが。
Kキャサリン＆Cキャサリンで各4、リンで3、あえてひとり2。それと迷える羊キャラを全員生存も成功しました。
条件がそれぞれ違うので、ほぼ最初の方で戻ってやらないと全てのENDは見れないです。
迷える羊さんはバーに来店するお客さんでもあるんだけど、結構重いものを背負っている人達ばかりでして。いやー、ここだけで凄いエピソードてんこ盛りで「おっ、重た───っ…」って何回か呟いてました。本編ENDに影響ないけど救えないと罪悪感を覚えるわ（笑）。因みに救えると終盤、バーでのシーンが変更するのでその違いも見所でした。それぞれの人生もちゃんと用意してるの凄い。
トッドさんよく死なせてたなぁ。選択肢の時についボタンぺぺぺと連打して死亡決定チョイスしちゃってた（←）。
とにかく隅々までお洒落。UIも細かなこだわり演出もグラフィックも音楽も、一つの洋画を観てる感覚。作品の雰囲気に合わせた嚙み合わせ具合が綺麗に出来てるなーと。
それぞれのENDもどれも見ごたえあって面白かったです！このENDはどうなるのかな～といった楽しめるワクワク感があり。
声優陣もかなり豪華です。山ちゃんとか三石さんとか沢城さんに若本さんに子安さんに…ともう全部だよ！ってなる、何も心配いらない安定の演技力キャストでした。
特にマスター役の若本さんの演技が最高に面白くて！！！（爆笑）キャラもいい味の立ち位置なのに、それを若本さんがより濃厚に仕上げてくださってるから、しゃべってくれるのが楽しみになるんですよ。相変わらず巻き舌上手い（笑）。
お話としては優柔不断もいいとこのヴィンセントの浮気と修羅場の恋愛模様と、潜む悪夢の全貌と正体、そしてリンの特殊ルートで新たに判明する真実！最終的にヴィンセントは何を選び決断するのかって感じでした。
リンルートはタイトルのフルボディがついてから追加されたキャラのようですが、全く追加っぽく見えなくて、しっかり嵌め込んでるのがさすがアトラス～と（上からだなおい）。
ヴィンセントって基本『いい奴』なんですよね。カッコ良いとこもあるし、人に好かれるタイプだと。友人達も見捨てないし気にかけてあげたり励ましたりと、そういうシーンがちょくちょく見られるところからしても人間的に魅力があるんだなとは感じる。
が！恋愛面では優柔不断の極み！！優しいけど恋愛でその優しさは使い方違うし、逃げになってるだけだったりと、見ていて「だーっ！！そこでハッキリ言わんか！！！」「だからそれは悪化するだけっつっとろーがぁっ！！馬鹿か！？お前は馬鹿なのか！？」と、プレイ中ヴィンセントをクソミソに言ってた自分（酷いがマジで思う）。
今32歳で5年付き合ってる彼女は好きだけど、結婚はまだな～もう少し気ままな独身生活でいたいな～（彼女付きで）結婚匂わされても困ったな～みたいな。
いや、二十代前半とかならそうねーと思ったけど、32歳で恋人に結婚求められても困ったちゃんはどうなんだ？子供考えてるなら女性は妊娠出産期間もあるし、年齢的に色んな不安も感じてくると思うのよ。
その年齢まできて結婚にウダウダ思うなら、いっそ彼女の為に別れてやれよ！（もっと早くにな）って思いましたね。お互いの求める先が違うんだもん。今まで一切アプローチなかったわけじゃないだろうに、決めきれないで離してもやれないのはなーなどと。
まあでもKキャサリンの方も見てたらこれまたキッツイなーっ！結婚したくないなー！！でした（どないやん 笑）。
結婚したら飲みは控えてね、煙草もやめてね、無駄遣いしないでね、銀行口座は全部私が管理するからetc…。
いきなり結婚前からこれを一気に言われたら、自分同じ女だけど結婚やめたくなるほどKキャサリンに共感できない。しんどいわっ！
付き合ってる状態でも携帯新機種に買い替えたのを即座に見咎めてガミガミだもんな～。
確かに無駄遣いはよくない。よくないけど、ヴィンセントみたいなこの手のタイプは特にこんな圧いっぱいの外堀埋め攻撃は逆効果じゃないんかなと。
極めつけにキレたらフォークでケーキをグサッ！だもん。
えー、もう別れたら？（いや、妊娠したかも問題だから無理だろうけど）
などとげんなりした二人だった…メンドクサイっす。←まだ最初でこれ
なので結婚ENDや復縁ENDは良かったとは思いつつも、大丈夫か？と先の心配をしてしまった。Kキャサリンは私的にはちょっとしんどい人だな印象。優しいところも十分あるのはあるんだけど、ここがネックでした。
妊娠もすぐにしてなかったのが分かっても、そのまま黙ってヴィンセント焚きつけてたのもなぁ。ヴィンセントの気持ちを確かめたいってわからないでもないんだけど、やり方にしんどさを覚えました。なんかこの件についてあんまりちゃんと謝ってるのも見られなかった気がするのも気になったところでした。リンルートの彼女は良かった。まあ、プレイ側からは見られなかったけど謝ってたもあるかな。
新生ENDや他ルートのその後の彼女見てると、ヴィンセントとくっつかない方でも良かったんじゃない？ってなったりな。
Cキャサリンは最初あまり好きではないタイプだったんですけど、プレイしていく内に…というか終盤からエンディングで「可愛いな！！！」っていう変化（笑）。
Kキャサリンより彼女の方がヴィンセントと相性良い気がします。
彼女の正体がサキュバスで人外なのも枷が緩いし、意外にヴィンセントに溺愛ENDが見られるし、新生ENDも尽くす感じでKキャサリンと真逆のENDに吃驚した。凄いなーて素直に貫き愛っぷりに感心しましたもん。マジの永遠愛です。
結婚ENDは面白かったです。色々極めつくしたヴィンセントがいるっ！まさかそんな結末になるとは思わなくて、「はーっ！？( ﾟДﾟ)…え、ナニコレ！ヴィンセント！！（爆笑）」とツッコミ笑ってました（笑）。
でも修羅場の悪夢のシーンの彼女はめっさ怖かったですけど！！！引いたけど！！！
正体知られてもヴィンセントに強めに迫られてテレテレしちゃってるのが一番可愛かったです。ギャップ良しなキャラでした。
リンルートは…ものすっっごく色んな問題を超えた果ての二人でした。
色んな謎もきちんと回収されており、かなり壮大でぶっ飛んでましたが、これはこれでよかったとは思うんですが、ヴィンセントは勝手だよなって感じで。本人も認めてたけども。Kキャサリンとの別れのシーンは好きです。Kキャサリンがいい女の別れ方してて、あんなんより（酷い）もっとイイ男いるよ絶対…！とかエール送りたくなった（笑）。
つーか、ジョニーがずっとKキャサリンを想ってた設定あった割には、ヴィンセントとくっつかないENDにどれもジョニーと付き合う結末なかったのが意外だった。リンルートの結婚ENDなんか凄い相手とくっついてて「イケメンなのにもったいなっ！（相手に失礼）」とか思ってしまった（笑）。
ジョニーって顔面偏差値めちゃ高くて、顔がアップで出るたびに「ホント良い男だよー、イケメン過ぎ。乙女ゲーとかに出てきそう。子安さんボイスだもんなー」などとしょっちゅう呟いてました。本当グラいいんですよっ。見惚れるイケメン。
何の話？（お前だ）
リンちゃんは癒しだったので、全部ひっくるめて作品内での心の救いだった気がします。
修羅場悪夢シーンすげかったもん…( ；∀；)
最後の最後で兄さま達に全部持ってかれた気がしますけど！！！（笑）
私あそこのムービーの虜だよ！！！ズルいわーあの設定。兄さま良すぎっ。
ここんとこは必見なので、是非プレイ予定の方は見てほしい。
残念だったのはギャラリーなかったこと。な、なかったですよね！？（誰に聞いてる）
探したんだけど最初のコンテンツ以外増えたりもなかったし。
美麗な絵だし、素敵絵いっぱいあったからまとめてじっくり見返したかった気持ち。
ムービー見返すのも欲しかった。兄さまーっ！←めっちゃお気に入り
まさに大人のゲームといった感じでしたが、夢中でプレイするほどストーリーが素晴らしかったです！！！
パズル苦手でもプレイ出来るようにしてくれた、優しき配慮に感謝でいっぱい。おかげで楽しくプレイする事が出来ました。
ありがとうございました！！！
それでは。
see you next time！
