Vita版『花咲くまにまに』の感想です。
2014年プレイ。
※超辛口(辰義)&ネタバレあり。
花咲くまにまに
©2013-2014 MAGES.(5pb)/redjuice
秘めた花(こいごころ)は艶やかに咲き誇る
公式サイト
OP
物語
主人公、七緒は現代で暮らす普通の高校生。
ある日、七緒は近所の神社で催されていた夏祭りに出掛けたことが
きっかけで過去にタイムスリップしてしまう。飛ばされた先は激動の時代といわれた江戸。
目を覚ますと見知らぬ土地、異様な風景。
現代とは明らかに違う江戸の町並みを目の前にした七緒はひどく動揺し、困惑する。現代への戻り方も分からず途方に暮れていた時
倉間と名乗る一人の青年に出会い手助けをして貰う。
最初は戸惑うも、江戸の町で行く当てもない七緒は
倉間の好意に甘え、知り合いの見世だという“特遊郭「万珠屋」”へ身を寄せることとなる。従来の遊郭とは違うその特別な見世で、七緒は少しずつ万珠屋の秘密や、
そこで働く人々の内情を知っていき、彼らとの距離を縮めていくのだった。触れたいのに、触れられない
伝えたいのに、伝えられない
変えられない事実へのもどかしさ裏に隠れた『真実』と『志』。
運命という大きな輪廻の中で七緒は様々な想いに触れて成長していく。
全体感想
あまりにもざっくりな感想しか残してなく、記憶も細かい所忘れており、あれ、この時のあれって細かくはどういう状態の遣り取りだっけ?とか、このシーンの時系列いつ頃だっけ?とか、このキャラの役職みたいなの何て言うんだっけ?とかとか、トリ頭状態であったので、他の方の感想見にいって思い出す事多々でした(。-∀-)
まあ、つぎはぎ記憶であっさり短くしちゃったので、あまり感想に反映されてないんですが。←
現代からいきなり神社の鳥に導かれるようにタイムスリップし、そこで助けてくれた倉間さんに特遊郭【万珠屋】へと連れられ保護され、身を置く事になる主人公のお話。
全体的に設定しっかりとしたお話で、真相なんかは成程ーっ!と意外な展開もあり、面白くプレイ出来ましたが、一人どうしてもどうにもこうにも受け入れられない無理な攻略キャラ(辰義)がいたので、これが個人的に影を落とした作品でした。
この作品の真相の一部分、高橋留美子先生の作品思い出しました。昔アニメ化にもなった、るーみっくわーるどシリーズの…タイトル忘れちゃったんですけど(おい)、同じく高校生ヒロインが一緒にいた男の子と現代からタイムスリップしてしまう所から始まるんですが、実はヒロインは元々タイムスリップ先の過去時代の生まれの人間で、赤ちゃんの頃だったかタイムスリップして現代で育ち、再びタイムスリップで元々の時代へとっていうのが真実だったんだよ、みたいな(説明下手ですみません)。
こちらは花魁(だったかな?)だった主人公七緒ちゃんのお母さんが吉原の大火の中、かつてその彼女に助けられ、恩を感じていた神使の倉間に救ってくれと託され、現代へタイムスリップさせる真相。そして再び無事に育ってから江戸へ戻す…別に現代の方が平穏なんだから自分なら戻されたくないなとか、つい余計な事を思っちゃった私ですが(笑)、まあ真相が真相だけに帰さなくちゃお話始まらない。
その事から七緒ちゃんの父親が実はーとか、明かされていく色々な真相が優しくも切ない流れで、全体としてはとても良いお話でした。
攻略キャラは5人。和助・白玖・宝良・辰義・倉間なんですが、正直なところ辰義を攻略キャラとするよりは、赤根さんとか浅野さんとか攻略出来た方が良かった。それか成長した燈太くん!もうこの三人何故攻略出来ない!!絶対、絶対、辰義より七緒ちゃんを大事に大切に愛してくれるって!!!(好きな人、本当にごめんなさい)
そんな気持ちになりました(;´・ω・)
こちらが赤根さん。イケオジっぽくて恰好良い(*´з`)因みに声が宮野真守さんですよ!
絵はキャラデザの方の絵は綺麗ですが、スチルは複数?で担当されてるとか聞いたような。その所為かかなりバラツキがあって顔崩れとか残念なものもあり(公式のTOP絵とかも、ちょっと結構雑く見える)。
他、とても気になったのは総じて特に攻略キャラの男性陣、顔が幼過ぎる。
何か全員中学生から高校生な年齢に見えてしまう。そして身体が細すぎっていうか、足首とか手首とかあれはもう細身の華奢な女子レベル(^▽^;)ほっそい!折れそう!!
立ち絵の身体のバランスも何か…何て言うのかな、サブキャラ含め何故か謎に腰軽くくねってるポーズがやたら多いんですけど、そこから下半身の向きとかが上半身と合ってない感じが。細いから余計そう見えるのかなぁ?
音楽は素敵だったの覚えてます。システムはもう覚えてないんですが(←)、そんな大変だったとか、やりにくいとかもなかったかなー?多分(おい)。
優しく温かな、けれど切なさも滲ませた良い作品だったと思います。
ちょっと主人公にはご都合的に優し過ぎる環境やらシチュやらを整えすぎではないかなとか、ツッコミたい部分もありましたけれど(『特』がつくって言っても遊郭だしなーって部分などなど)。
滅茶苦茶萌えた!って訳ではなかったし、もう少し、といった部分部分の気になる所が他にもあれど、Vita版に移植する前に評価が高かった事は頷けるお話でした。
キャラ別感想
望月 七緒/主人公
大和撫子みたいな印象でした。控えめで、好きな男性には一歩下がってついていく。けれど芯はある、みたいな。好いた男の為なら、自分は報われなくともその人の進む道の妨げにならないよう、切なく苦しい道すら選び、幸せを願うみたいな。
実際BADENDなんかはそんな彼女の姿もあり、もっと我儘になってもいいんじゃないかいな、と思ったものです。
谷 和助 CV:鈴村 健一
万珠屋の番頭さん。いや、頼れる兄貴な感じで男前な性格でしたよ!顔が幼過ぎたのが本当、残念なんですけどっ( ;∀;)
だって正体が実は高杉晋作なんですもん。え、あのお顔で幾つ設定!?って(笑)。
言動が一々カッケー!!って言いたくなる恰好良さで、頭ポン(撫でてたかな?忘れた←)とか、さり気な気遣いとか、膝枕とか、女には慣れてるぜ的な迫り方とか萌えポイントは高かったと思います。
只、高杉晋作って言ったら病死があるので、どうするんだと思ってたんですけど、どこかの作品でも見た(笑)、現代連れてって現代医療で治すEND!
これは…うーん、仕方がないんだろうけど、ちょっとまるっとごり押し感があった気も。そのまま現代人として暮らすのも、戸籍とかどうしたとか、そういう問題あるじゃないですか(遙かの時も思ったけど)。しかも和助さん、順応早すぎね?って思った記憶(これもどこかのイケメン武将が出るやつで思ったけど)確か七緒ちゃんもタイムスリップしたらいなかった事になってるとか、倉間さんあたりが言ってなかったかとかとか。ツッコミ多数なんですが、幸せなENDで良かったなとは思いました。
白玖 CV:櫻井 孝宏
花魁と肩を並べる人気の、万珠屋で働く女形の男性。正体は桂小五郎。
最初はクールクールでツンデレながら、何だかんだで面倒はみてくれる人の良さが見え隠れ。そして惚れた相手には独占欲剥き出しという、何とも美味しい設定の彼です。
男の姿がカッチョイイんですけど、これまたやはり幼ーいっのが勿体ない。
もうちょっと大人っぽく描いてくださったら、和助さん共に倍以上にかなり萌えたと思うんですが。いや、それでも良かったです。
ちょっと七緒ちゃんが他の男に触れられようものなら誰であろうと牽制かけるし、「俺のなんで」みたいな科白で見せつけたりもあった気が(うろ覚えかい)。
ベストENDは幸せいっぱいだったと思うんですけど、確かノーマルEND、転生ものだったんですよね~。これは当たり前だけど桂さんの七緒ちゃんへの記憶はないのでうーん、って感じ(転生もの苦手)。
BADは切ないし。七緒ちゃん、桂さんと別れて且つ現代にも戻らず、七緒ちゃんの記憶もなくなった桂さんを、影からずっと見守り生きていくってENDで、ええーっΣ(゚Д゚;)てなりました。しんどい生き方だなって、ベストより強烈に覚えてます(笑)。
藤重 宝良 CV:岡本 信彦
万珠屋の裏方。明るく活発、人情家な、見た目の印象そのままといった感じ。同じく裏方として働く辰義、燈太とは三人兄弟で長男。
楼主の息子で、実は真相、七緒ちゃんの実の父親が楼主だって分かって、惹かれ合ってたのに兄と妹だと!?さあ大変!みたいな話だったと(もの凄いざっくりだな)。
まあ、結局楼主の実の子供は七緒ちゃんだけで、宝良達三人兄弟は引き取っただけだったかなんだったか(忘れました、はい)、とにかく実の兄妹ではなかっためでたし!!で、何だか印象が大して残ってなかった彼(酷い)。
それよりもこのルート、浅野さんが七緒ちゃんを身請けしたいって話があったので、そこに「え、それもいいんじゃない?(〃ω〃)」とか思った自分がいた(笑)。
だってー、浅野さん恰好良いんですよー!
ほら、渋くて大人で優しくて包容力あって、文句ない!(私の好みだろ)
記憶違いでなければBADENDでは浅野さんに身請けされるんですよね。でもこのENDは七緒ちゃんは宝良を想い続けてるままなので、それを知って労わる浅野さんが不憫。実際には夫婦関係なってないんだったかな?勿体な…(黙っとけ私)
後、ベストENDでの五年後?七年後?だったっけ?成長した燈太くんがカッチョよろしくてこっちに持っていかれる(笑)。ごめん、お兄ちゃん!
藤重 辰義 CV:保志 総一朗
万珠屋の裏方。三人兄弟の次男。
ごめんなさいっ、究極に駄目でした!!!!
監禁キャラにヤンデレキャラって、拷問かってくらい私の苦手なダブルNGぶら下げてきてくれました、彼。
何か冷たくする理由も監禁する理由も納得いかねぇ!って理不尽さ。七緒ちゃんは何の責もないだろって。それなのに勝手に憎んで恨んで、好きだけどって…監禁する理由がさっぱり意味がわからん!!何この思考回路、冬の氷張った池に頭突っ込んでもう一度考えろ!!!(落ち着け)
途中で優しくなってこようが、監禁は続けまくるので(ほぼ監禁だった気がする)、何のフォローにもならない。七緒ちゃんが監禁中に体調崩し発熱事件も、自分が抱き締めて暖を取るってありましたが、優しいとか以前にこうなったのお前が理不尽に監禁したせいなんですけど…って思ってしまって全く萌えませんし絆されませんでした。
大体、発熱症状になっても医者呼ばずに自分の体温だけって処置(にもならんわ)もクソ過ぎて胸ムカムカでした。ここまできても自分のエゴ大事かよ!!って。
大事に至らなかったからいいものの、悪化してたらと思うと…あー無理!!
ベストENDも何か長い監禁生活の影響が出てる七緒ちゃんがいたりで、何だかな~ってもやっとしました。BADなんてどっちも病んでた気がする( ̄▽ ̄)
私、彼の何より駄目だったのが、確か他のキャラのルートだったんですけど、七緒ちゃんがお相手と幸せになってお腹に赤ちゃんも出来て身重の身に、普通に荷物とか持たせ、それを見た宝良に「こいつ身重なんだぞ!?」って注意されたにも関わらず、それがどうした?って素で返したシーン。素で。素でだよ?あれ、強烈に驚いたと共にドン引きでした。
どうにも好きになれずで好きな方には申し訳ないですが、受け入れ難いキャラでした。
倉間 楓 CV:浪川 大輔
正体、神社の神の神使(鳥)。七緒ちゃんの母の願いを叶える為、彼女の幸せを守るためにタイムスリップさせた、人ではないお方。
最初「式神じゃないし、確かあの神社の…何だっけ?神様の部下的な?(部下ってアナタ)」で、神使がさっぱり出てこなかった私です。
彼の場合は人ではないし、他のルートでも命削ってタイムスリップさせたりと、悲恋感満載だったわけなんですが、記憶に残っているのは幸せなENDよりも、現代に戻らず命尽きる瞬間まで、死に別れると分かっていながらも、残りの短い期間を二人で傍にいるってEND。倉間さんの想いと七緒ちゃんの想いが切ないし苦しいし、最後のスチルは他の細かい事は忘れても、何故か覚えています。
あ、幸せな現代でのENDも勿論良かったんですよ!櫛のエピソードって彼だけの特権だったと思うので。最後の薔薇持って「フッ…」って微笑んでるのには気っ障!!って笑っちゃったけど(笑うなよ)。
それでは!
see you next time!