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ゲーム(主にADV)感想備忘録

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女 感想

Switch【ファミコン探偵俱楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女】の感想です。

 

※基本ネタバレなし。

 

ファミコン探偵俱楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女

© 1988, 2021 Nintendo / TOSE CO., LTD. / MAGES. © 1989, 1998, 2021 Nintendo / MAGES.

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恐怖怪奇の物語がよみがえる……

 公式サイト

www.nintendo.co.jp

紹介映像

youtu.be

全体感想

Switch『ファミコン探偵倶楽部』インタビュー。企画の発端から開発中のエピソードを少年探偵ばりに聞く【ネタバレあり】 | ゲーム・エンタメ ...

何故こんな怖そうなの買ったかって?(誰も聞いてないです)
怖がりだけど、こういうの嫌いじゃないんです!!(`・∀・´)エッヘン!!←何がエッヘンだ。
でもそんなに怖くはなかったです。推理サスペンス風。ちょっとビクッとしたシーンあったけど(あったんかい)。
私はSwitchで発表されてから初めて知った作品なんですが、ちょっと調べてみたら初出はかなり古く(タイトルがファミコン探偵だもんね)、しかしながら長年のファンが多い名作なんですね。
DL版とパッケージ版で発売。ただ、パッケージ版はコレクターズエディッションという、特典色々入ったBOXの一択のみ。基本パッケージ版派の私、パッケージ版があれば選ぶのは一択でBOXを予約。
…デッカイ!!(笑)
横幅が長いので収納しにくくて困りました(;´∀`)
でもコレクターズの内容は、長年のファンならとても嬉しいものではないかなと。これからファンになる方にも嬉しいものだと思います(*'▽')/♪

でもって作品内容ですが…2タイトル共に面白かったです!
どちらを先にしても特に問題はないかと思いますが、発売順は消えた後継者が先で、時系列順だとうしろに立つ少女が先になります。
エンディングの良さは消えた後継者でした。これベタなんだけど良かった。
謎が多く、進めていく途中で少しづつ事件の真相が紐解かれていく中、自然にあれこれと推理してしまう。ああでもないこうでもない、あれ?これって…え、違うか。じゃあ…この人がこうでって事…?と、ミスリードされつつも繋がっていく伏線回収とクライマックスの纏まり方、そして丁寧で美麗な演出とグラフィックの見せ方が魅力。
もうね!!グラフィックが凄い!!!本当に素晴らしいっ!!!
人物、背景グラフィックの美麗な事ったらない上に、細かな動きの量は贅沢過ぎる程に多く、人物のちょっとした動作はちょっとしたアニメーションを見てる感覚だし、背景の海の波が打ち寄せる動き、草木が風にそよぐ揺れ、時間経過と共に日中、夕刻、夜と変えられており、室内も夜ともなると奥まった部分は暗く、照明の照らされ具合などまでしっかり切り替わる。そして場面によって遠くに居るモブキャラの動きすらついているのには、ちょっとした感動を覚えました。複数の村人が集まってる場面はガヤもちゃんと入ってるんですよ。凄い!(凄いがいっぱい)
例えばエントランスで掃除する人の動きだけでもおおっ、なのに、エレベーターから人が降りて歩き去るなど、そんな所まで!?って思う程の細やかさです。通常場所を示す背景なんて一枚絵でパンッ、てあるだけが普通なので、本当に贅沢気分。しかもバリエーション複数なんですよ!神社だったらある時は子供たちが遊んでたり、参拝している老夫婦だったり、診療所では看護師さんが受付に座ってるのと、診察カルテを見てるのとか、マンションシーンでは清掃のおぱさんが掃除だったり植木に水やってたり、エレベーターから降りてくる人は2人になってて一人は出前の人とか、一々ここまで変える!?って驚きの連続。
とにかく一人一人、一つ一つの動きの丁寧さは感心しかなかったです。登場人物がメモを取り出す、咳をするなどから、崖の上から遠く手を振る、部屋の奥から顔を覗かせる、等々…もうキリがないくらいに背景や登場人物達が動いてくれます。

ゲームの進め方はコマンド選択形式。以前プレイしたEVEと同じ形式です。こちらも重要部分は色が変わって表示されるので、分からなくなっても総当たりで選んでいけば色が変わって表示されるので、適当にしても進みますが、スムーズに進めたい!時間が惜しい!という方は攻略サイトさんが最短選択をアップしてくれておりますので、頼るのも良いと思いますヾ(*´∀`*)ノ

ちょっとわかりにくかったのが、SAVE。これSAVEはどこだ?SAVE見つからないんですけど!と、探したけれど見つからないの♪(歌うな)って困りました。
あちこち押しまくって分からず、ネットに頼る事に(諦めが早い/笑)。
だって普通「記録する」みたいなんだと思うじゃないですか。
まさか「調査をやめる」なんて思わないってー(私だけ?)。
これ、ずっとタイトルに戻るのかと思い込んでました。調査やめるなんてSAVE発想にいくかいな!「やめる」だよ?だってあんなn←止まらないので強制停止。

そして困ったのが主人公の名前。デフォルト名がないっ!すっごい困る!考えるの面倒くさい!!←笑
時間かかりましたよ…( ̄▽ ̄)めっちゃ悩むんですよ、私。息子の名前考えるのもとんでもなく悩んでましたが、名前って難しい。顔に合ってて、名字まである場合は名前と言い難くない&おかしくない発音とか考えちゃって。あんまり中二病っぽくない(笑)感じでとか。
主人公、デフォルト名は欲しい私です。

進行上、仕方がないかとも思いましたが、来て直ぐ別の場所に向かう事になり、また直ぐ戻ってくるなどがあるんですけれど、会話途中でいきなりそういう行動選択になる事もあるので違和感が。行って戻ってが激しすぎる上に、再び普通に会話の続きを続けてるのがいくらなんでもおかしいぜと。

動くグラフィック小説を読んでいる感覚で、ストーリーも面白く、ボリュームも程良く終わって丁度1冊の小説を読み切る印象。
声優さんが豪華なので、演技は安心して聞ける事もあり、この作品はボイスをほぼ飛ばさず聞いてました。大体はモブキャラとかは聞かずに次ってなっちゃうんで(すみません)。推理しながらって事もあったんですけど、じっくりじっくり聞いてました。
思った以上に楽しかったです!

あ、ちょっとしたお遊びで、女性キャラとかの身体を調べすぎるとBADENDみたいな悪夢を見れます(笑)。
でもゲームオーバーにはなりませんので(妄想BADみたいな)、遊んでみるのもいいかなと思います(笑)。

 

消えた後継者

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死者が蘇り、綾城家に仇なすものを殺す……

登場人物

主人公 CV:緒方 恵美 
橘 あゆみ CV:皆口 裕子
天地 CV:杉田 智和
綾城 キク CV:宮沢 きよこ
綾城 完治 CV:木下 浩之
春日 あずさ CV:田中 敦子
綾城 二郎 CV:堀内 賢雄
田辺 善蔵 CV:樋浦 勉
山崎 茜 CV:石飛 恵里花
熊田医師 CV:岩崎 ひろし
玄信 CV:塾 一久
駅員 CV:千葉 繫

感想

始まりは主人公の突然の記憶喪失から。
とにかく、あゆみちゃんが可愛い。笑ったアップなんか抱きしめたい(やめろ)。
でもほぼ各章終わりの出番だけの、これまでのまとめ的な役割なものなので、ちょっと事務的位置に感じて寂しかったです。
もっと主人公との絡みがあったらなぁ。親しさは感じるんだけど、何しろ短い上に推理がまとまったら即問答無用で会話切り上げられるので、ひょっとして話すの嫌なんかい?て(笑)

全体、怖いはなかったです。殺され方がグラフィックの綺麗すぎ問題でひゃーっ!でしたが。
でもですね、村人の聞き込み時に一人、「あんたの後ろに!」ってドーン!とどっかの黒い服着た、にょっほっほ笑いで人生破滅の誘惑かけてくるセールスマンみたくアップで叫ばれて、「なーんてな♪」なオチされた時は、本気で天高く蹴り飛ばしたくなりました。←ビビったな?
だって!ガチで振り向きそうになったんだもん!←そして夜中故に振り向けなかった怖がり。
唯一ビクッとしたのがここだったっつー(笑)。

次々と綾城家の人間が不可解な死を遂げていく中、依頼人である執事の善蔵さんはショックで「全ての事がどうでもいいように思えます」って折れそうになってしまうんだけど、そこで主人公が「僕は希望を捨ててしまった依頼人の調査を続ける事は出来ません…」って立ち去ろうとするシーンがあるんですが、そこで我に返った善蔵さんが「お待ちください!私はどうかしておりました。 なにとぞ…」と縋ると「そう言って頂けると思ってましたよ、善蔵さん!」とクスッ♪みたいな言い方するのがあり…。
主人公あんた…ちょっと性格悪くね?
頭スパーンとはたきたくなった(←)。
だってお前(お前言うた)、その少し前にあゆみちゃんに「僕では無理なんだよ」って弱音吐いて、彼女に「何言ってるの!」とか何とか喝入れられてたくせに、善蔵さんにそんな偉そうに余裕の演技してまでカマかけるのか!って。元気にさせるのならもっと他になかったんかいとか。善蔵さん優しいおじいちゃんって感じで好きなんですよ~。←そっち?

ストーリーは怖いというものはなく、サスペンス。
けれどそこに隠された真相は憎しみと哀しみと傲慢と身勝手さと理不尽に溢れ、けれど根底に在るものは温かく深い絆で繋がった家族愛であったと思います。
しかしある人物の演技はお流石!って思いました。もう聞いててゾクゾクしました。ちょっと呆気なかったけど(笑)。
エンディングはジーンと胸に沁みるもので、親の愛をひしひしと。何か自分もこんなんでも親なので、重ねてしまう気持ちがあってウルッときたり。
主人公のラストの選択はそうだろうなとは思ってましたが、出来れば執事の善蔵さんには定期的にでも会いに行ってあげてほしい。きっと喜ぶ。
出来れば後日シーンみたいなそういうシーンがちょこっとでも余韻としてあれば、もっと良かったかなと思いましたが、感動的なラストと演出がお見事でした。

所であの方の婚約者は無事に会えたんでしたっけ?あれ?って思ったんだけど私読むの見逃したかな?(あり得る)まあ、会えたはずだ!←

 

 

うしろに立つ少女 

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あなたのうしろに、恐怖が立っている 

登場人物

主人公  CV:緒方 恵美 
橘 あゆみ CV:皆口 裕子
空木 俊介 CV:各務 立基
小島 洋子 CV:石見 舞菜香
日比野 達也 CV:三木 眞一郎
駒田 哲治 CV:小林 通孝
葉山 久子 CV:小林 ゆう
浦部 忠志 CV:大塚 明夫
田崎 敏夫 楠 大典
小島 秋江 CV:樋口 あかり
丸山警部 CV:落合 弘治

感想

時系列では消えた後継者の前。私は消えた後継者からプレイしたので、成程、ここであっちに繋がるんだなと、しみじみ。
しかし思ったんですが、一介の探偵が殺人現場に立ち合わせて調べさせてもらって、頼られるまでって、空木さん何者だよって思うんですが。
主人公との出会いの過去エピソードでも、警官に「あなたは…!」「あなたが言うなら…」ですもん。顔パス名前パス!警視総監レベルの権威と信頼!(笑)コナン君における毛利探偵みたいなもんかな?あっちは推理力はショボいけど(おい)。

こちらは学校の怪談みたいなものも絡んでくるんですけれど、今の事件と昔の事件など、色々な事が合わさってくるもので、消えた後継者よりも登場人物が多くて謎も多いし、何がどうなってるの!?って頭の中を整理するのが大変でした。
こちらも最終的には深く哀しい愛情があり、もうなぁ…っ!と、何だかやるせない展開にも。
しかし終盤が怖いっ!動くグラフィック効果に、かの声優さんの演技が強烈凄すぎて怖かったぁっ!!(泣)このシーン、夜プレイじゃなくて本気で良かった…っ。自分を褒めたい(いやいや馬鹿なの?)。
暫く余韻でドキドキでした。怖かった…(←笑)。
実は霊障とかでは無かった…と思いきや、えっ、でもそれじゃあ、あれはなんだったんだ?なる謎は少し残されたままで、やめてー、怖い怖いっ!!となりつつも、全体はもの悲しいお話でした。
何だかなぁ。この作品は親としての立場で色々考えてしまうものでもあって哀しかったです。
最後に消えた後継者へ繋がっていく流れと、おまけ要素のこれまでの行動で性格診断されたり、何か知らないけどあゆみちゃんとの相性出されたりがありましたが…これ要る?(笑)

本編全く関係ないけど、顔すら小さすぎてよくわからないモブキャラさんが、聞き込み中の後ろにある下足の所で、下駄箱開けたらラブレタードサドサー!な動きがあって笑った。無駄に細かい動きさせる細かい所が好きだわ(笑)。しかしモテるな!!

 

 

 

ファミコン探偵俱楽部、感想でした。
夏らしいゲームでした👻
いつも季節とか考えてないんですけど、こういったものを季節に合わせてプレイするのもいいかもしれない。
まあ怖いゲームは滅多にしないんですけど私。怖がりだから(何故やる)。
お化け屋敷は何があってもどんな事があっても入りません。
でも小説で読むのは好きです(わけわかんねぇよ)。
それでは~(*'ω'*)/~

 

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see you next time!