Vita オリジナル版【STEINS;GATE】感想です。
※微ネタバレありなのでご注意下さい。
STEINS;GATE
©2009-2013 MAGES./5pb./Nitroplus

神をも冒涜する12番目の理論
────それは、俺たちが手にした偶然の産物。
公式サイト
OP【Vita オリジナル版】
STORY
岡部倫太郎───通称オカリン───は、いまだ厨二病から抜け出せない大学生。
自称『狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真』を名乗り、『未来ガジェット研究所』という、
メンバーわずか3人だけのサークルでヘンテコな発明をする日々を送っていた。
そんな彼らがある時偶然から過去へと電子メールを送れる発明品、
即ち『タイムマシン』を生み出してしまう──
SERN、ジョン・タイター、幻のレトロPC『IBN5100』、タイムマシン、
バタフライ効果、タイムトラベルにおける11の理論───いくつもの要因が偶然に重なり合ったとき、秋葉原から巻き起こる世界規模の大事件!
“未来への選択”を委ねられたオカリン達が下す決断とは?
Character:Cast

岡部 倫太郎 CV:宮野 真守

本編の主人公。東京電機大学1年生。
自らを狂気のマッドサイエンティストと名乗り、その設定を自演するため悪役っぽく立ち振る舞っている厨二病患者。大学入学直後、秋葉原に「未来ガジェット研究所」というサークルを立ち上げて用途不明のガジェットを発明している。携帯電話を耳に当てて、意味不明のひとり言をノリノリでつぶやく。思い込みは激しく空気は読めず友達は少ない。
日常生活で覚えた違和感を、自分(世界的に優秀な頭脳を持つマッドサイエンティスト)を狙う機関の陰謀としたり、あるいは自分の特殊能力ということにして「運命探知(リーディングシュタイナー)」と名付けるなど、いわゆる"痛い"ところがある。
牧瀬 紅莉栖 CV:今井 麻美

ヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所の研究員。(アメリカの飛び級制度のため。年齢としては高校3年生に相当)
18歳にして飛び級で大学を卒業した才女。さらにアメリカの著名な学術雑誌に論文が載り、一部で話題になっている。ツンデレ。アメリカで女の子ながら飛び級で進級していったこともあり、周囲の妬みなどによく晒された影響で、気が強い性格になった。
誰に対しても隙を見せまいとしており、いつもムスッとしている。
だが本質は好奇心旺盛で、興味を持ったものにはやたらと首を突っ込んでくる。理系人間。たまに常識外れな意見を言ったりする。
「被験者のプライバシーより実験データを重視するべき」等。オカリンからは「貴様、なかなかのマッドサイエンティストぶりだな」とよく言われるが、本人的にはそう言われることに納得していない。
椎名 まゆり CV:花澤 香菜

私立花浅葱大学付属学園2年生。
オカリンの幼なじみで、マイペースの天然キャラ。ふんわりとした口調で、いつもニコニコして楽しそう。考え方はとことん前向きの楽天家。難しい理論などはよく分からないけど、楽しければそれでいいや、という感じ。
争い事は苦手で、気まずい空気のときにはしょんぼりしてしまう。
自分から場を和ませられるといいなとは考えているが、基本的に空気はあまり読めない。おばあちゃん子で、幼い頃はよくおばあちゃんにおんぶされて一緒に夜空を見ていた。その影響から、ふと空を見上げて手を伸ばす癖があり、オカリンから勝手に『星屑との握手(スターダストシェイクハンド)』と命名されている。本当に唐突なタイミングで(例えば会話の途中でも)その癖を実行するため、周囲にはよく驚かれる。
橋田 至(ダル) CV:関 智一

東京電機大学1年生。
2次元から3次元まで節操なく萌える、アクティブなオタク。よく喋る。@ちゃんねる用語を連発する。セクハラ発言も多め。オカリンとは高校時代からの仲。オカリンからの無茶な注文には、基本的に「めんどくさい」という理由で手伝おうとしないか、本気を出さず適当に済まそうとする。ただしオカリンのことは友人として信頼している。
プログラムやらハッキング技術やらには強い自信を持っている。(スーパーハッカーと呼ばれるのは嬉しいが、スーパーハカーと呼ばれるのは気に入らない)
基本的にいつもPCの前にいる。
漆原 るか CV:小林 ゆう

私立花浅葱大学付属学園2年生。まゆりのクラスメイト。
礼儀正しく清楚な正当派美少女的な性格。でも男。オカリンに対してきちんと敬語を使う。あまり自分から意見を主張することはなく、いざ主張するときももじもじと赤面しながら。根が真面目すぎるが故に、他人の言うことを簡単に真に受けてしまう。おかげで、オカリンが語る厨二病設定をすべて事実だと勘違いしている。オカリンからは勝手に弟子に任命され、現在進行形で洗脳されている最中。
かなりの恥ずかしがり屋で、まゆりからいつも「コスプレして」と頼まれるが断っている。
桐生 萌郁 CV:後藤 沙緒里

編集プロダクション「アーク・リライト」のバイト。極度の携帯電話依存症で、常に携帯電話をいじっている。人とのコミュニケーションにおいては、会話とメールではまったく印象が異なる。
携帯電話のキー打ちの速さは神業的なものがあり、その凄まじい指使いに驚愕したオカリンから『閃光の指圧師(シャイニングフィンガー)』の異名を授けられたほど。
フェイリス・ニャンニャン CV:桃井 はるこ

私立金糸雀学園2年生。
フェイリスというのはバイトしているメイド喫茶『メイクイーン+ニャン2』での名前。まゆりとはバイト仲間である。すごくブリッコ。男を虜にする小悪魔系。
言葉遣いも恥ずかしいほどにやたらとニャンニャン語が入る。どうやら育ちは良さそうであるが、決してそれを表に出したりしようとはしない。
阿万音 鈴羽 CV:田村 ゆかり

元気で、ちょっとがさつな、自転車大好き娘。
付き合ってみると、意外と気がつくタイプ。面倒見もいい。馴れ馴れしいようで、深いところまでは踏み込まない。他人の力を借りることを、あまり快く思っていない。そのため、ギリギリまで他人に危機を明かさない。
自分の興味があることになると、性格が豹変。積極的に行動する。
たまに妙に難しい単語を使う癖があるが、なぜか意識的にそうしているように見える。ブラウン管工房でバイトを始めたことで未来ガジェット研究所とも付き合うようになる。
天王寺 裕吾 CV:てらそま まさき

大檜山ビルのオーナーにして、同ビル1Fにてブラウン管TV・CRTモニタ専門店を経営する。岡部とは大家と店子の関係にある。
筋骨隆々の強面だが、人情に厚く、岡部の厨二病に対して呆れながらも何かあれば気にかけている。
天王寺綯の父親でもあり娘をかなり溺愛している。親子仲は良好。
天王寺 綯 CV:山本 彩乃

天王寺裕吾の一人娘。小学校6年生。
性格は大人しく、父親思い。
まゆりをとても慕っており仲が良い。が、岡部には怯えて父親の後ろに隠れたりする。
感想

5pb.(現 MAGES.)とニトロプラスによるコラボレーション企画、『科学アドベンチャーシリーズ』第2作となる作品。2009年10月15日に発売。因みに第1作『CHAOS;HEAD』、第3作は『ROBOTICS;NOTES』、第4作に『CHAOS;CHILD』、そして第5作が『OCCULTIC;NINE』となっております。現在、第6作品の新作が発売予定。
このシリーズでは初プレイ。シリーズといっても一つ一つのお話は違うものなので、どの作品をプレイしても大丈夫みたいです。
シュタゲは特にこれまで色々なハードで展開されており、アニメ化もしているので知名度が一番高いのではないかな?と。
シュタゲを初めて知ったのはもう何年前だか…家電量販店のゲームコーナーで大きく続編である『STEINS;GATE 0』の宣伝ポスターがあって、興味を持って知ったのが始まり。でも続編ってあったので本編あるのかーって事で、結局そのまま時が流れてしまったんですよね。
けどやりたい気持ちはずっと消えずに頭の片隅に残っていたらしく、最近ふっと目にしたシュタゲの文字に今更ながらプレイ意欲が一気に起きて購入してみたわけです。
シュタゲ本編は現在は上記のイラストスチルを用いたオリジナル版(Xbox・PS3・PSP・vita等)と、全編フルアニメで再構築された『STEINS;GATE ELITE』(Vita・PS4・Switch版のみ)があります。
オリジナルとELITEの違いはアニメに変わった事以外にも、操作が一部しなくてよくなったり、エピソードカットしている所があるようです。アニメになったので、CG回収もなくなっているとか。
快適プレイで選ぶなら、大きな画面でプレイ出来るELITEのPS4かSwitch版を選択するところなんですが、私、個人的にキャラクターデザインをされたHukeさんの絵が印象的で、この方の絵に惹かれてシュタゲに興味を持った切っ掛けな事もあり、敢えてVitaのオリジナル版を購入。
比べてないので分かりませんが、やっぱり私はHukeさんのイラストが好きなので、オリジナル版を選んで良かったです。この辺りはお持ちのハードと好みの問題になりますけど。私としては出来ればPS4かSwitchでもこのオリジナル版でプレイしたかったなぁって気持ち。
因みにELITEのフルアニ版はこんな感じです。↓

で、プレイしての叫び(叫ぶなよ)。
衝撃!泣いた!辛かった!疲れた!凄い!感動した!良かったーっ!!!
圧巻のシナリオ力にもう何も言えない状態。よくこんなお話考えられるなぁとひたすら感心しかなかったです。
もうね、終盤は泣きまくって泣き疲れながらまた涙で涙腺がおかしくなりました。
ただこの作品、始めというかストーリーの半分くらいまではプレイがキツイと感じるかもしれません。私も結構しんどかった(;´∀`)
そのキツさの大きくは主人公、岡部倫太郎の重度の厨二病っぷり。ウザイ。とにかくウザイ。もう大学生なのにどっぷりな厨二病ワールド全開。これがガチで半端ないので面倒くさいが最上級。会話が逐一彼の創り上げた設定で話していくので、正直途中でうんざりしてきました。また宮野さんの演技が上手いから余計にウザイ(笑)。いい加減真面目な話の時くらい、素で話せや!ってな時ですら我が世界設定で話すという、嫌な貫きっぷり。普段慣れている他のキャラでも、さすがにこの場は真面目に話せない?って窘めようと、俺は常に真面目だ!と変わらないので投げ飛ばしたくなります。←
本人設定は「ある機関に追われている世界に混沌を呼ぶマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真」。口癖は「これがシュタインズゲート(運命石の扉)の選択か」「エル・プサイン・コングルゥ」(意味はない)。笑う時は「フゥーハハハ!」。
マジ、ウザイ(笑)。
外見も無精髭でひょろっとしているし、私最初三十路くらいの中年キャラかと思いましたよ。成人もしてないって知った衝撃よ(笑)。
そして昔懐かしのネットスラングの多用に、化学やらロジックやら難しい話がてんこ盛りに出てくるので、言葉の意味が理解出来ず、用語集的な説明はあるんだけど多過ぎる上に説明されても難しすぎてわからんという(アホなんです。科学は特に嫌いだったんです)。昔のネットスラングも、そこまで詳しくないので分からないものが多かったです。懐かしいなーってのはありましたが、とにかく濃ゆすぎて追いつかない。
だって「側頭葉に蓄積された記憶に関する神経パルス信号の解析」とか「陽子の加速は、隣接する施設から線形加速器、陽子シンクロトロンブースター、SPSで段階的に加速されて、最後にLHCに注入され、敷き詰められた超電動磁石による最後の加速を行うんだ。最終的には光速の99.9999991%にまで達する」
日本語がわからないっ!!!!!(◎▽◎)
途中でふんわーりと感覚で読み流しました(諦め早い)。もうこんなのがこれでもかって出てくるので、頭の上「?」いっぱい飛んでました(笑)。
システム面ではメール返信の時に返信が出来なかったりして困った事がありました。
分岐に必要なので、出てくるまで色々戻ったりしてちょっと大変で。あれはバグなのか、メール受け取るタイミングが悪かったせいなのか、結構後半と二週目で頻発してました。原因がいまだにわからない💦私だけかなのかな?
選択肢ではなく、メール返信や電話で分岐していくので慣れるまでちょっと戸惑いました。ゲームの中とは言え、会話中にメール見たり返信したりに抵抗が(;´∀`)
始まりは岡部による厨二病設定の元で作られたサークル(ラボメン)に、本人含め3名のへんてこ実験を繰り返す平穏な日常から、ある会見に出向いた先で起こる事件と怪異現象で始まり、そして偶然に出来た過去にメールを送れる機械(電話レンジ(仮))、そこから関わってくる天才と言われる少女、牧瀬紅莉栖が仲間に加わる事でスーパーハッカーのダルと協力し、Dメールではなく人間の記憶を過去に送る、タイムリープマシンを完成させてしまう。
しがない大学生の弱小サークルの自分達が、世界初の凄い発明をした!って事で有頂天になっていた岡部達なんだけど、ここまできてこれはかなり危険なものなんじゃないかと気づく。けれど既に過去へと送れるDメールの時点で全ては遅く、そしてタイムリープマシンが決定的な引き金となって取り返しのつかない悲劇が始まる…って、かなりざっくりだけど、物語がガラリと変わるまではこんな感じで、本当に中盤までは拗らせ厨二病な主人公と、クセの強いキャラクター達のへんてこ日常って感じなんですよ。
でもその中でもちょくちょくと挟み込まれる背後の闇など、徐々にゆっくりと変わらない日常が浸食されていく過程はあり、それでもここまでじゃないだろう、そんな所までは起きないだろう、そんな風にも思わせる流れだったんですが、まんまと裏切られました。もう衝撃で、え!?マジで!?嘘ー…っ、と、ちょっと呆然。本当に突然音を立てて壊されてしまって、幼馴染であるまゆりが目の前で殺されてしまうんですが、この事が岡部が時を幾度となく繰り返し、運命として確定された彼女の死を変えるためにループを続ける始まりになる…。
が、これが本当辛いったらない辛さ。岡部がどんなに必死にその死を回避しようと手を尽くしても、まゆりは岡部の目の前で過程は変わっても殺されてしまう、もしくは事故や突然死などで 死んでしまう。世界が、神が決定した死を変える事は不可能と嘲笑われるかの如く、岡部がどんなに足掻こうとボロボロになろうと、傷つこうと、変えられない。もう本当、どうにかならないの?ってくらい岡部は頑張って抗って、今までの厨二病キャラはどうしたってくらい変わっていくんですが、それがまた泣かせるしとんでもなくカッコイイんですよ!!
色々あってまゆりを救える方法がわかるんですが、これらを行うためには関わってきたキャラ達の大切な事などを犠牲にして乗り越えていかなくちゃいけなかったり、その選択をするかしないかでEND分岐があるんですが、もう全部しんどい。一人抱えていく岡部の苦悩はいかほどかって感じ。彼女を救う事だけでなく、未来の世界の事柄まで関わってくるしで、本当潰されそうな重責。時を遡り、過去を変えた代償の重さを思い知らされる。もう岡部のメンタル壊れてもおかしくないよこれ、って思ってしまう。ENDによっては本当に壊れかかるルートもあるし、更には終盤に止めのようなまさに究極の選択と言える選択がくる。もうここまでしなくてもええやん!?ってくらいの重さで、一体どう終わるのか先が全くわかりませんでした。
そしてラストでゾクゾクとする高揚感に包まれる、見事なクライマックスにエンディングは圧巻でした。全ての伏線を回収し、グイッと繋げて今こそ!って見せ方のすばらしさったらなかったです。もうこれ結構早い段階で重要な伏線があちこちにあるんですよ。そういう事!?と驚きと妙な嬉しさを覚えました。伏線の数も凄いんですが、何より岡部倫太郎の存在が丸ごと伏線だって言ってもいいくらい、本当感情凄かったです。
この作品はシナリオも化け物じみてますが(褒めてます)、各キャラの掘り下げがしっかりしている事で、それぞれ寄り添えるし、だからこそ苦しさを深く植え付ける巧みさがある。グサグサと遠慮なく残酷に胸に突き刺さるエピソードもあって、狡いなー、上手いなーって。
特にメインヒロイン二人の椎名まゆりと牧瀬紅莉栖のエピソードは涙腺崩壊しまくりで、もうまゆりルートで泣かされて泣き疲れ、紅莉栖ルートでまた泣かされて、もう勘弁してくださいってぐったりしました(笑)。宮野さんの演技がまた凄まじいんですよー。
中でもまゆりちゃんが一番泣かされました。彼女、一見ほんわか天然不思議ちゃんなコなんですけど、人の心の機微に敏くて意外にしっかりしていて、心根が優しくて癒される存在。幼馴染の岡部を包むような心の柔らかさで覆い、彼との過去エピソードがまた泣かされる。岡部のあの厨二病設定の事も知る事が出来、そういう事だったのーってじんわり。誰よりも岡部を長く見て、思いやって、守り守られの、この愛しい関係性が尊い二人でした。
紅莉栖もね、タイプが全然違うんですけど彼女も凄く可愛い。強くて賢くて決断力があって、意地っ張りだけど本当はとても優しくて可愛いところがある。岡部がタイムリープを繰り返す中、その記憶がなくとも彼女が一番どの世界線でも変わらず岡部の支えになっていた良い女なんです。だからこそ、終盤のシーンはだかだか涙で切なかった。
もう皆幸せになってほしい。
とてもとても素敵な作品でした!!!
かなり遅くなってしまったけれど、プレイ出来て良かったです。続編やFDもプレイ予定です!アニメも観ようと思います!
この鮮やかなロジックに翻弄されつつも絡めとられたい。
それでは。

see you next time!