ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女 全体・キャラ別感想

Switch【even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女】の感想です。

 

※重要ネタバレはありませんが、微ネタバレ程度はあります。
NGの方はこれより以下の閲覧をお控え下さい。

 

 

even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女

© Voltage Inc. All rights Reserved.

 時に、

   定めに、

愛に、

 囚われる

 

公式サイト

https://products.voltage.co.jp/tempest/

PV

youtu.be

youtu.be

OP

youtu.be

全体感想

とてもとても面白くてやめられない止まらない、良い作品でした!!皆違って皆良い、全推し!!
出来る限り用事を早く済ませ、少しでも時間を多く作ってテンペスト魔女の続きやるんだいっ!と、頑張ったくらいストーリーもキャラも良かったです。
久々に乙女ゲームで萌えました(笑)。でもこちらって乙女ゲームの枠組みに入るのかな?といった不思議な感じだったんですが、プレイしてみて恋愛に主軸を置いてない作品なのかな~と。『従来の乙女ゲームと思ってやらずにプレイする乙女ゲーム』みたいな(説明悪っ)。あ、でもちゃんと恋愛あります!
今までの乙女ゲームの定形を良い意味で破っていて新鮮でした。

会話での選択肢のみだけでなく、魔女裁判の為に裁判パート、捜査パートとやる事もありながら、それらを聞き込み調査した結果でプレイヤーに推理させ決定させていく流れがあり、中々やる事考える事があります。
この世界では『魔女の魔女による魔女のための魔女裁判』があり、魔女により選ばれた人間が心の悪意を増幅され、道徳や理性を失わされ人を殺めてしまう犯人『メンブルム』と、それを裁判で審議させる為に魔女によって選ばれ、被告人にされる無実の人達『サクリファイス』がいるわけなんですが、誰が本当の犯人かを裁判で探り当てなければいけない。間違って無実の人を火刑にしてしまった場合はまた人が殺される…とまあ、ざっくりいうと魔女の戯れに死をもって強制で付き合わされてるという、冗談じゃねえわ!な裁判なんですが、この時の被告人同士が誰が疑わしいか、誰が犯人かを各々告発していく流れが中々考えさせられます。
グノーシアとかダンガンロンパみたいな感じかな?やった事はないけど(ないんかい)。
裁判中の選択が多く失敗すればBADENDでやり直しなので、推理を楽しみたい方は攻略を見ずに、小説みたいに間違いなく読み進めて楽しみたいor時間かけずにプレイしたい方は、攻略を見て進めていくプレイ方法でと、個人の楽しめる方法で選ぶと良いかと思います。

ストーリーはメインENDは一本道で、そこをクリアすれば新たな最終章が解放され、その後のそれぞれ恋愛に向かうエンディング(+1)を見る事が出来ます。
ストーリーはもう初っ端から酷い。重い。暗い。突き落として叩き潰す勢いで不遇と悲運のヒロインがいますし、そこからの展開も理不尽だわ胸糞悪いわ悲惨だわのオンパレであるので、耐性ない方だとしんどいのかもしれない。殺され方も結構凄惨です。ただ画面内では血が部屋いっぱい大量程度にとどまってますので、視覚的には優しめ。文章内では殺され方は詳細なのでご注意。個人的にグロや絶望の酷さはそこまでメンタルにくるものではなかったです。まあ私、こちらをプレイする前に痛覚おかしくなりそうな、すんごい凄惨な殺され方していくホラーミステリー小説読んでたもんだから、感覚麻痺してたのかもしれない(笑)。
と言っても『死に戻り』で幾度も過去へと戻る主人公アナスタシアの精神面を考えると、心壊れても無理ないとんでもない事なんですけども。まためっちゃいい子故に!
重くシリアス、そして報われない。けれどもそんな中で魅力あるキャラクター達とのコミカルな部分もあり、それが結構面白くて、シリアスばかりで重た過ぎずもたれ過ぎない、良いバランス配分でした。

ループものと言えば最近プレイした中ではシュタゲですが、世界線やアトラクタフィールドといった馴染のワードが出てきて、個人的にちょっと嬉しかった(笑)。
で、結局世界線分岐ではないのかそうなのかは謎っぽく。どっちなんだろ。気持ち的にパラレルじゃない方がいいなぁ。どれも存在してるって考えると辛いもん。

全体通して謎が繋がっていく終盤は成程!と面白く、結構意外な設定もあったりで面喰ったりもしましたが、アナスタシアが成長していく過程、それを支えていくキャラクター達。対峙する魔女、隠された真実と、終盤の危機的状況をひっくり返す爽快さなど、ワクワクが止まらないぜ!と物凄く楽しませて頂きました。
恋愛に至る4人の糖度は良い甘さだったと思います。ナチュラルな恋愛過程でした。濃厚ラブシーンじゃないのに、濃厚甘々ラブシーンより甘く感じられました(*´ω`*)
あ、リップ音ありますぜ!さすがのキャスト陣なので上手いよ!!(わざわざ言う事か)
サブキャラも皆素敵でした~!コンラッドは最後まで好きになれんけど。

恋愛に至る4人は全員好きです!全員有能過ぎるほど有能な良い男。本当にスペックが高い。頼りがいドーン!これが4人揃ってアナスタシアを支えるってなってみなさいな。壮観だ(笑)。
タイプ的にはゼンがダントツ好みです!私の好きポイント詰め込んでる!(≧▽≦)
一番良いなと思ったのは、4股ENDあったらいいなとか(笑)。正々堂々口説き合って取り合いENDとか嫌いじゃない。ドロドロじゃない逆ハー好きです。
でもある意味メイドのマヤさんの強さが一番とんでもだと思う(笑)。

スチルも立ち絵も背景も全部良かったです!そう、のりたさんの絵、めっちゃ私の好みでした!!(笑)
画集かファンブック出して欲しいな~。
作画崩れもなく、全員綺麗で丁寧。背景とか演出とか見惚れます。エフェクトの感じ好きだわ~。OPめっちゃカッコ良いし。音楽も素敵でありました。

部分部分、これはどっちの意味で取るべきですか?と分かりにくい描写があったり、まだ消化不良な所や納得出来ないなど、モヤッと残ったままな部分もありましたが、そんな他作品でも出てくる些末な事はすみっこに置いとこうか!(←)なぐらいに本当に良作なゲームでした!!面白かったーっ!!
出来ればエンドロールの各キャラのその後とか、もう少しゆっくりお願いしたかった。早すぎて読みきれない(笑)。

DL版のみの販売で6930円といった、ちょっとお高めな値段に感じはしましたが、プレイしてみるとこの価格払っても満足な、濃密ストーリーでした!
追加DLCとか出てきたら絶対買う(笑)。

キャラ別感想

アナスタシア・リンゼル/主人公

運命の輪を巡る紅蓮の魂

可愛いカッコ良い!好きなヒロインです!
天然な人たらしといった高スキルを持つ。何しろ意地悪や嫌味を言ってくる輩たちですら真顔で褒めたくり、「きゅん」とさせて陥落させてしまう凄さ(笑)。過去の長年の虐待故に、自分への評価が底辺からくるものでもあるんだけど、元々素直なコなんだなぁと。
『死に戻り』の力で時を巻き戻し、守りたい人達を救う為、復讐の為に幾度も幾度も己の死を引き換えにし、壊れそうな心で歩む姿が痛々しいったらない。もうちょっと自分を大事にしようよと言いたくなる。
甘えを知らなかった彼女の頑なな部分が解放された時、強くなって成長していく姿は本当に女前です。
終盤のガルダに乗って登場するシーンはカッコイイわ綺麗だわ、ざまあっ(←)て感じで好きです。
誰と傍らに在ろうとも、その優しく真っすぐな強い心で、ずっとずっと幸せであれ!

 

 

クライオス・キャソロック CV:古川 慎

心なき博愛及び欲深き情愛

名前が中々覚えられなかった人その1(歳だよもう)。クレディール?クライドル?みたいな調子で、プレイ中は覚えてるのにプレイオフ時に思い出そうとするとスカッと名前が出てこなくて困りました(私の頭の弱さが)。
最初見た時には何か笑顔が胡散臭いな~と思ってしまったんですが、申し訳なく思う程頭から足の先までなんだこの良い男は!!ってくらい良い人でした!腹黒かと疑って本当にごめんなさい!
上司としても男としても人としても尊敬出来る人柄。清濁すら呑み込んで対応する、魅力にあふれた大人の男性。
懐の広さが只物ではない。そして外面対応もしっかり分けられる人(笑)。そらモテるわ。ちょいワルな面もありますが、それに至る理由もきちんとある。
出来る男が故に逆恨みも反感ももたれてしまうんですが、知れば知る程良い男っぷりしか見えてこない。
アナスタシアへの想いの表し方も、やっぱり大人~って魅力がしっとりと包むようなもので、キスしてなくてもとても甘く感じる。
意外に(でもないか)かなり嫉妬深い面もニマニマしますね~っ。リアルだと鬱陶しいかもだけど(言うなよ)。二次元と三次元とイケメンの距離は果てしなく遠い(笑)。

 

 

ティレル・I・リスター CV:杉山 紀彰

正道の知者、悪夢の死者

杉山さんのこういった役柄、似合うなぁ。
上から目線で辛辣冷徹イメージからの、くるっと変わるギャップが堪らない人。
厳しく辛くな中に、心に沁み込み教え込むような優しさが内包。労わる時や褒める時のあの柔らかな声は反則だと思いますっ!好きになるわな!
この方もクライオスさんと共に上司に欲しい人にランクインしそう。そういやなんだかんだで部下から慕われてたもんね。
アナスタシアの天然人たらしっぷりに、タジタジになってる所とかも面白い。なんだかんだで懐に入れると弱いんだな~(・∀・)ニヤニヤ
出自からくる見えない鎖に囚われて苦しみながらも、忠と信と正を見つめ続ける姿がまた素敵な男性です。
最終章での言動にううーん、と戸惑いましたが、やはり賢く良い男の考える事は違うな!やられるな!って感じの告白で、もれなく即萌えました(笑)。
もうそのままぎゅうぎゅうにアナちゃんを摑まえてらぶいちゃっていてほしい!
マヤさんとのお嬢様取り合い毒舌対決も滅茶苦茶面白かったので、日常としてお願いしたい(笑)。

 

 

ゼン・ソルフィールド CV:武内 駿輔

遥か孤独の吊るし人

ビジュアルと声とキャラが全部ドンピシャ好み!!!武内さんボイスですよ!!カッコ良ーっ!!!(落ち着け)
あれ、全員好きだとか言ってたけどやっぱゼン推しなのか?って思いつつもやっぱり全員良いんですよね。
所で私、首の模様からあのキービジュアル?のイラストに出てくるアナスタシアと寄り添ってる黒藍の神獣のようなのがゼンだと思ってたんですけど、結局あの黒藍いの(言い方)登場しなくてあれ?ってなった。何だったんだろうか。初期設定で消えた名残りかな?結構好きだったので出てくるの楽しみだったのにー(笑)。
唯一、他の3人と違ってある同じ力を持ち、誰にも持ちえないものを持つ、特殊な位置の人。この人がいなかったらアナスタシアの心持たなかったんじゃなかろうかと思う。
頼りになる度は一番だったんじゃなかろうか。いや、皆違う頼りがいがあるんですけど、ゼンは色々チートでしたね。破滅の魔女も言ってたけど結構卑怯なチートさ。
言葉一つで頼れ!ドーン!感凄い。あの良い声で言われたら適わないでしょ。
ゼンは一番最終章のその後が見たいで賞。いや美味しすぎではないですか、アレ(笑)。
特殊であるが故に共に在る事が難しいので、どうなるのかと思ってたんですが成程!その手か!と。やっぱり美味しい(笑いが止まらない)。
ボケツッコみもいい二人でした。とにかくその後はお願いしたい!(しつこい)

 

ルーシェン・ノイシュバーン CV:石川 界人

弱気を知る変革の

名前が中々覚えられなかった人その2(やっぱ老化か)。ランディールだっけ?クラウディア?(そりゃ女性だ)と、年々カタカナ名に苦労していってる気がする。
結構損な役回りが多い。損っていうか、よく殺されてる。しかもかなり酷いのもある( ̄▽ ̄)
苦労性。よく泣かれてるけど、もうそんなの許せるくらいに真っ直ぐな青年。キリッとクール時とうるっと涙が出ちゃうっの時との、突如の崩れ具合が可愛いとしか言えない。涙腺決壊しちゃうと度々泣かれちゃうので、なんかつい笑っちゃったけど(笑うなよ)。
でもとても誠実な人柄です。弱い心を叱咤しつつ、必死に律して頑張る姿は眩しい。
変に短気な所がこれまた面白いんですけどね!コロッコロと変わっていくので、もうツッコミつつも微笑ましくなってきます(親目線になっとるが)。
彼で印象的だったのはメインルートでなくSADLOVEEND(所謂BAD)なんですが、欲のまま暴走ではないあの選択と、その時の優しい想いがとんでもなく尊くて、幸せにならなあかんわ…と思わせるENDでした。
己が弱いと認める上で奮い立つ強い心が、とてつもなく清廉で眩い光のような王子。
ビジュアルが御伽噺に出てくる王子様そのままなのイメージなので、最終章でのプロポーズとかスチルは惚れ惚れするスチルで眼福。やっぱり幸福に満ちたエンディングは良いっすね!

 

 

破滅の魔女 CV:柿原 徹也

傾慕と憎悪の狂騒曲

引っ掻き回し弄び、嘲笑うかのような残酷非道な中に、お茶目っぷりも混ぜたキャラを、柿原さんが厚みを持たせてくれた感じ。すっごくピッタリなキャスティング!
ぶっちゃけ語ってしまとネタバレのオンパレードな人なんで、ほとんど何も書けないんですけれど、アナスタシアとの最後の会話を見てしまうと全く憎めない。意外と面倒見が良いとこもポイント高い。
もっとアナスタシアとの交流があれば良かったな~と願ってしまう人でした。

 

 

マヤ・カークランド CV:三森 すずこ

尽心と献身の一花

そのまま過ぎる程にお嬢様命!!!!!!の人。
その尽くす愛は何があってもどんな目に遭っても命奪われようとも揺らがない。お嬢さまの為ならエンヤコラです。男だったらくそでか感情過ぎて逃げたくなりそう(笑)。
いや~色々凄いルートが沢山あるんですが、あらゆる意味で最強で最怖です!!
でもマヤさん大好き!!(≧▽≦)

 

 

ルーン CV:畠中 祐

輪廻の水際にたたずむ愛猫

ずっと味方の可愛いキャラ。説明下手な所は私も最初に思った(笑)。
『死に戻り』の際にアナスタシアにこれが最後になるようにと、毎回優しく言ってくれるんですが、アナちゃん数えきれんぐらい死に戻ってるんで(笑)、なんかごめんと謝りたくなった(;´∀`)

 

 

エヴェリーナ・リンゼル CV:飯田 奈保美

脆弱な魂は女王玩具

一番よくわかんなかった人なんですが、最後までやっても結局よくわかんないままだった( ̄▽ ̄)全然さっぱり一ミクロンも理解出来ん!!
アナスタシアに対する虐待も罵りも、もっと何か確たる理由や根拠とか、策謀があるのかと思ってたんですけどね~。えっ、あれだけ?マジにガチにそれだけの理由!?でモヤイラッとしたままでした。すげー勝手。ただの顔が綺麗で身分が良いだけの強烈タカビーな毒親じゃねーか。一回同じ目に遭ってみいっ!!!
また違う意味でエンダーもよくわかんないままだったなぁ。

 

 

ヒューゴ・スペンサー CV:千葉 翔也
ランドン・ウーリー CV:綱川 博之 
ミッチェル・ホワード CV:野上 翔

ガルダ翼騎士団の騎士候補生トリプルコンビ。
素でボケるアナスタシアに、的確なツッコミ入れる会話の遣り取りが面白くて好き。
けどこのうちの二人はルートによって目のハイライト消えちゃうと、遠い目になるよな展開もありで吃驚した。
やっぱりこの3人はわいわいと、ちょっと無理し過ぎで世間知らずなアナスタシアをフォロー&ツッコミで仲良くしてるのが一番良い。

 

 

メイル・ディアス CV:木島 隆一

変人と狂人

公式の↑の文、そのまま過ぎて笑ってしまうんですがっ!(笑)
もっと活躍してほしくもあった、変で面白い人。
腰が低いのかと思いきや、身分忘れてないか?ってくらい王子にもズバッと辛口で切り込むので、いつ処刑されても不思議じゃない(笑)。でもこういうキャラって生命力図太…いや強いんだよね~っ。
愛嬌あってクセがあって好きなキャラ。

 

後のキャラはコンラッドはクズと下衆で終わるし(←)、オーラはもうテンプレ意地悪妹って事で終わってしまうのでここまでで。

 

 

ブログ開始して4年です!28日になったらですが!(去年も言った)
これまで当ブログにお越し下さった方、心より感謝です\(*´ω`*)/一番最初の開設挨拶記事を削除してるんで、一番古いの29日になってますが、28日が最初の日なんです(どうでもいい情報)。

 

それでは!

see you next time!