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ゲーム(主にADV)感想備忘録

十鬼の絆 関ヶ原奇譚 感想

PSP『十鬼の絆 関ヶ原奇譚』の感想です。

 

※ネタバレあり。

 

十鬼の絆 関ヶ原奇譚

© 2012 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

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 戦国時代を駆け抜けた、の物語

作品詳細

www.otomate.jp

物語

時は戦国。
権力者である豊臣秀吉が世を去って1年余───。

戦国時代に終止符を打ち、多くの武将や大名の頂点にあった秀吉の死を境に、天下の仕置きは暗雲が立ちこめていた。
人々の抗争は、やがて全国各地へ飛び火し、各国の諸大名を東西軍に分け、天下分け目の合戦の地・関ケ原へと駆り立てていく。

───人の歴史が大きく動こうとしている頃

世に「鬼」と呼ばれる者達がいた。 世の表舞台を人々に任せ、彼らは人目を忍び、そして歴史の影で生きていた。

主人公である涼森雪奈は、十家の鬼の頭領が属している【十鬼衆】の一員であり、その代表である八瀬姫の護衛を務めていた。
ある日、八瀬姫は日本各地に散らばる【十鬼衆】に召集をかけ、こう言った。
「もし人間と関係を持っているものがいるなら、即刻、関りを断ちなさい」
人間と関りをもっている者はいないという結果に終わったが、それでも八瀬姫は鬼の一族の行く末を不安に思っていた。
そして、その翌日姫が何者かに襲われてしまう。
一命は取り留めたものの。瀕死の状態のまま姫は深い眠りに就いてしまった。
この事件をきっかけに、姫を襲った賊を捜索することになった【十鬼衆】だったが、頭領たちが人と繋がりがあることが明らかになっていく。

主人公に課せられた使命は、姫を眠りから覚ます手だてを探すこと。
そしてもう一つ、姫が眠りに就く直前に主人公だけに下された最後の言葉。
──人間社会への鬼の干渉をとめること──
その二つを胸に秘めて八瀬の里を旅立つ彼女を待ち受けるものは───。

 

全体感想

全体ボリュームは結構ありますが、恋愛の糖度はスペシャルウルトラ級に低いです!(力込めたよ)
ちょっと後半にくっつけました的なものレベルに低いので、これから甘いのーって所で「完!」状態(笑)。ただ、秦さんは少し高め。
END後の後日談エピソードがないのであっさりし過ぎてるなとも感じるし、お話のおおまかな流れが決まっているので、先がある程度分かってしまうのもやや残念。
敵キャラ三人も最終メインボスが一人に決まってしまっており、他二人は大体は終盤さっくりカットされて退場な形で勿体ない。特に八千代、ゲスいのにメインボス担当以外はほとんど出番なしでやられてる(笑)。
後、全体鬼の一族や仙丹などのオリジナル要素を絡めつつも、割としっかり歴史スタディな真面目さなので、苦手な方はしんどいかもしれません。周回すると顛末も勝敗も知ってるし、史実通りだから当たり前だけど同じだし飽きる(笑)。二週目は戦の話とか戦略とか飛ばし気味でした。←
最終決戦的な敵キャラとの対峙が、思ったよりあっさりだったのもちょっと勿体なかったかな。

でもキャラクターは攻略キャラからサブキャラまで大変魅力的です!特に十鬼の絆はサブキャラが美味し過ぎる!!美味し過ぎてほとんどの攻略キャラより目がいっちゃって困るっ(そりゃ自分だけ)。
特に翁達には泣かされました…(TAT)血縁ではないけど主人公を孫娘のごとく育て、可愛がってきた強いおじいちゃんなどという、私の好みど真ん中な設定をつけるとは何の試練か!!←勝手に試練
しかしこの翁さん達と雪奈ちゃんを見てると、何だか風の谷のナウシカ思い出すのは私だけなのか(笑)。姫様ではなくてお嬢だけど。
そして八瀬姫を見てると天空戦記シュラトのヴィシュヌ様を思い出すのは私だけなのか(古いってば)。女性で美人で中心的トップの存在で、最初の方で死なないけどずっと仮死状態みたいにされてて、決着後に目覚めるとかが。ヴィシュヌ様石化だけど。

システムはロードが長く、切り替えも遅く、音声がくるまで待つ事多々ありなので、快適プレイとは言えないもののスチルに動きを見せたり、光の綺麗な動きの効果など、PSPなのに綺麗に細やかに見せてくれてるなぁと感じました。
絵が綺麗なので余計に凝った演出が映えます。視覚ご褒美。VitaやSwitchだったら一際良かったんだろうなーと。移植の動きがこないのが勿体ない作品。
だってスチルなんてPSPでもめっちゃ綺麗なんですよ。老若男女、敵味方、全てが魅力的!mikoさん流石の一言です。
おまけ画像の家康さんが破壊的に恰好良い!!(おーい)

一番萌えキャラは千岳さんでした!プレイ前からやはり変わらないまま独走。私って我ながら分かりやすい(笑)。
二番目は千鬼丸と秦さん同じくらい好きです(*‘ω‘ *)
プレイ順は千歳→千耶→千岳→秦→千鬼丸 個人的にはこれで良かったかな。千鬼丸は二週目からプレイ出来るらしいですが、真相が絡むのでラストで良かったです。

こちらのFDがかなり甘いと聞きましたが、本編だけを見ると恋愛的な甘さはブラック珈琲がほのかに甘い、そんな風に感じる低さ。
しかしながらストーリーはハンコ感が見えるものの、メインからサブに至るまでキャラの魅力が素敵に印象深い作品でした。
そして翁さん達最高!!!!(待て私)

 

キャラ別感想

涼森 雪奈/主人公

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ビジュアルが滅茶苦茶美人さん!だけどもかなりの堅物な世間知らずというか融通全くきかないというか…ケースバイケースが出来なさ過ぎてちょっと中盤まで閉口気味な所がありました。
道は一つだけじゃない、二つも三つもあるのに、この道しか見えてない、この道しか駄目だ!って感じの頑なさ。
鬼が人と関わってはいけないのはわかってるけど、皆それぞれ色々な思いと事情があるのに「でも掟が」「姫が言ってたのに」と、関わった事実だけで裏切られた気分なる発言が聊か浅慮かなあと。
「今まで黙っていたという事は、鬼の一族の皆との絆などどうでもいいと考えていたからではないですか」とか言い出したのには、おーいっ待て待てとなります。
島津さんに考えていたからこそではないのか、と諭されても割り切れないとか言う。私が貴女を割り切れないわよ、でした( ̄▽ ̄)
でもそんなガチガチな考えであったのも、里のみの世界の中で翁達にそう教えられ育てられてきたからこそなので、視野が広がってくればその心が変化し、自分の意思を持って動いていく成長ぶりが良かったです。
真面目過ぎるが故の硬さはあれど、純粋で優しい心根のコです。恋愛に鈍い設定なのが、変にあざとくない匙加減でとても可愛らしかった(*^-^*)

 

風間 千歳 CV:伊藤 健太郎

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外見から受ける印象通りの、明朗闊達でやんちゃな、けれどストレートな優しさを持つ人(鬼だけど)。
戦隊ものならカラーは赤!って感じのセンターらしいセンター(何故戦隊ものだ)。
いきなり登場したかと思えば、雪奈ちゃんに腕試しとばかり奇襲をしかけてくるので、ちょっと大人気ないなーと呟いた事は内緒で一つ♪(してない)
最初の雪奈ちゃんのかなり酷いらしい(どんな縫い目なんだろか)、繕いへのフォローっぷりからの優しさなど、頭領らしく上に立つ者だなと思わせたり。
性格はね、いいと思うんですよ。始めから終わりまで変わらないイメージのままだったし。
ただ前半のある一点がどうにも納得いかない。人間に干渉しない鬼の掟を破っていると、烈火の如く千耶と千岳に怒りを見せて責めていたけど、自分はずっと島津と懇意な仲だったわけなのに、何故あそこまで彼らを非難したのかが謎。
自分にも事情があっての事なら、何故あの二人にも色々な理由があるんじゃないかって柔軟に受け止められないのかなーって。しかも自分棚上げで責めてたのには、流石においおいおい!ってツッコミましたね。島津さん達との関係発覚したのを見た時は、何じゃそら!って(笑)。
まあ、島津の親父様とか渋くて恰好良いから許そう(謎上から)。
恋愛はほぼ後半ぐらいまでさっぱりこんに進まず、戦の事ばかりでこれいつ進展するんじゃ!ってな具合で。でも散々女らしくないと言ってたのに、意識しだすとすぐ照れたりで早い早い!(笑)
とは言え、ちゃんとくっつくまでは終盤の終盤って感じなので、糖度はきたっ!と思ったら終わった!でした(笑)。でも恋愛過程はゆっくりな気持ちの変化の流れを見せられて、恋愛的なものは短いんだけど性急さや唐突感はありませんでした。ここは良かったなぁ(*‘ω‘ *)
二人の恋愛は印象変わらないまま、爽やかに甘い。早くもっとデレてほしい。デレデレしてほしい。甘さ―っ!!(要は足りなかった)
いやー、真紅の焔も糖度低い低いと思って叫んでましたが、こっちは上をいくものがあった。上には上があるって名言!(笑)
千歳ルートの魅力は島津の親父様と豊久さん、汐爺ですよ!!←力入り過ぎ
島津さんとの二人がくっつく前からの解けない嫁誤解の会話が面白かった。いや、実際にこんなに話聞いてくれない人がいたら面倒だけど(おい)。
っていうか、豊久さんも同じ感じで人の話聞かない人だわで、島津家は皆この手の話にノリノリ過ぎる。見てるだけなら面白い(笑)。
そして汐爺―――!!!(TAT)
あの雪奈ちゃんの悪い夢の後に出てきた時から、イヤーな予感はしてたんです。
私、スリーおじいちゃんずの中でも汐爺一番好きだったのに!!!いや、やっぱり琴爺も月爺も良い…!!!(全員かい)
しかもあのスチル、どんだけ泣かせるつもりかっ…!もう素敵過ぎるわ泣けるわ、全部持ってかれました!!(誰ルートやねん)
とにかく千歳ルートは汐爺と島津の親父様が超最高にときめきました(*ノωノ)←待って、何のゲームだこれ。

 

雪村 千耶 CV:神谷 浩史

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クールクールで沈着冷静な人なのかと思っていましたが、意外に、静かなる激情家なのかなぁ、と感じられた彼。
そして色々器用そうで不器用です。千歳と逆な印象でいて実は似ている部分もある気が。
彼も見た印象よりは情に脆く動かされる人で、千歳がわーっと表立って分かりやすいのに対し、内々で秘めてしょい込むみたいな。そして静かに一人突っ走って追い込まれる感じ。中々にややこし…(←)
そんなギャップがあるんですけど、「もう、ちょっと待ってって言ってるでしょーがっ!」みたいに言いたくなる世話のかかる人(鬼だけど/何度言う)。
しかし何と言うかあのー(何だ)、千耶が関わる人間が家康さんなんですけども。
千歳ルートの島津の親父様といい、出てくるサブキャラ、ことごとく私に何を試しているんだと言わんばかりの素敵渋キャラだらけで、私の意識が攻略キャラから余所見だらけであるんですが…!←
だって恋愛も遅いし糖度なんて低いも低いわ、その間に家康さん超カッケーなんですよ!(笑)
そして今度は月爺がぁあ―――っ!!!(TAT)
私の涙腺、どんだけ壊すんだこの爺ちゃん達…っ(本気で泣いた)。もうお嬢が大切、可愛い、悲しんでほしくない、泣いてほしくないってあの愛情の深さが堪らないっ。
月爺は頑固一徹みたいなタイプで一番雪奈ちゃんに厳しいんですけど、その分の雪奈ちゃんを思う隠された愛情の本音が尊いんです。もう思い出しただけで泣けてしまう。過去の思い出回想なんて汐爺に続いて優しさ溢れてて涙涙でもうっ!!
あのスチルは駄目ですよ…泣くしかない。これってもしや全員あるのー!?この悲劇しんどい…
いや、ちょっと落ち着こう私。これ千耶ルートだ。←大丈夫かこの調子で。
千耶との恋愛は…千歳以上に控えめっていうのか。好きになる過程もちょ―――っとずつって感じでですね、千耶の性格のせいもあってか表立った反応とか表現ももの凄く抑えてあるので、恋愛の甘さっぽいのが出てくるのって終盤も終盤も終盤(どんだけだよ)。
いつの間にか沁みとおるように、必要な大切な愛しい存在へと変わるって感じは分かるんですが、本っ当(強調)にしーっとりじーっくりな恋愛なので、うん、ちょっと結構足りない(笑)。甘味料が不足過ぎるーっ。
もうちょっと恋愛のパンチがあってもいいかな?って。千耶は特に静かなタイプなので余計に。
千耶ルートでの雪奈ちゃんの「騙されたから相手を信じられなくなるのではなく…【この相手になら騙されてもいい】と心の底から思えるという事が【信じる】という事だと、私は思います」が恰好良い!って思いました。共通辺りまでは結構頑なな掟の考えだったので、この変化からくる言葉がおおっと。
取り敢えずですね…千歳から二人目だった千耶ルートなんですが、ちょっと思った。
敵、やや呆気なくないかな?いや、強いんですよ?強いんだけど…酒吞童子、あの仙丹服用時の姿が綺麗イケメン過ぎるんですよ!(いや、酒吞童子ってあの彼だからこれ以上崩せないのか)邪悪な禍々しさっぷりがもう少しビジュアルでもあったらと勝手ながら思ったり。しかも八千代は知らぬ間に正気を失った酒吞童子に殺されちゃったとか、不憫な扱いだし( ̄▽ ̄)
流れが同じであったから、先が読みやすいのも原因なのかな?何だか勿体なかった。
そして本当申し訳ないしかないんですが、GOODENDよりもBADENDの家康さんとヒロインのスチルにときめいた私を許して下さい(土下座)。
いや、千耶との幸せスチルも心から良かったんですよ!これも本当です!(我ながら説得力ない)

 

天霧 千岳 CV:乃村 健次

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おっ、大人の男が素敵過ぎる!!!ハイスペックな男鬼。一番好みだったんですけど、プレイしても違わず超萌えです!!!くしゃって笑うのとか、戦闘ポーズとか、立ち絵もスチルも全部好きーっ(≧▽≦)
随所に出てくる頭なでなでとか、女性第一な大事さ加減とか、武器無しの素手で強いし、落ち着いてるし、頼りがい半端ないし、頭領の風格あるし、カリスマあるしで欠点が見当たらないんですけどΣ(゚Д゚)
徹底した女鬼に対する男鬼として【守る】の姿勢を崩さないのが本当、おっとなーっ!!と何度言ったかしれません。出来る男感が最強クラス。
千歳や千耶に説教する時もきっちり何を大事にすべきか、どうあるべきかの筋が通っていて、「初対面の女にいきなり刀を向けるのは、頭領としても男としてもあるまじき行為だ。覚えておけよ」などと、こんな隙のない叱咤されたらぐうの音も出ないわ。謝るしかないわ。凄いっ、恰好良いーっ!(何回言うかな)
手合わせであっても「俺は、女は殴れない」だし、千耶ルートでも「俺に、女を殺させる気か」とか、もう本当何一つとっても男らしいんですよね。すっごいモテそう(笑)。
そして本来の鬼の姿がめっちゃ恰好良い!!ってか胸の筋肉がっ!!(そこかよ)この姿になる時って、千歳や千耶はやや苦し気に変化してたんですが、流石というのか千岳さんはするっと余裕の変化。
しかもこの方、最強に強い。先にプレイした他の二人が苦戦していた酒吞童子「止まれ」をあっさり無効化!!かかった振りまで出来る余力って、どんだけ。
こんなに強かったらBADに向かいようがないんじゃないかって思う程ですが、こちらのBADは秀、適わないから自分丸ごと捨て身の攻撃。それで千岳さんは雪奈ちゃん達を救うために…な結末でした。やや無理感あるけど(←)、「来世で会おうぜ」最期の科白が男前過ぎて私まで吹き飛びそう(飛ぶな)。千岳さんのBADは三成も史実通りなので哀しい(´;ω;`)。
でも三成さん、良かったなー。ツンツンしてた人が雪奈ちゃんと心通わせていくくだりは、すっごく可愛い人で大好きです。左近さんも素敵だし。出来ればBAD、史実改変で生き残れる道ないだろかとか思ってしまいました。雪奈ちゃんとの口喧嘩とか、真面目不器用さが似た者同士で良い関係だったので。
で、琴爺もだし―――!!!(TAT)毎回泣かせないで、爺ちゃん達!
琴爺は本当、孫娘を可愛がるおじいちゃんって感じで、声も話し方も優しいので、すっごく和むんです。あんな優しい口調であの最期って狡いっ!泣かずにおれようか…
攻略キャラのBADですら哀しいけど泣かなかったのに、翁達は涙腺決壊しまくってました。この後まだ秦さんと千鬼丸あるのにどうなるの状態です。
千岳さんとの恋愛ですが…圧倒的な大人の男が過ぎて、もう好きだ惚れてるの言葉は要らねぇ、ここまでくりゃもうわかってんだろ?って感じなぐらい、表立ったものがほとんどないままくっついてました(笑)。
何かもう「え?」って思った時には熟年夫婦みたいになってまして、糖度をかっ飛ばした先の先にある、完成形を見せられた気持ち(凄過ぎて納得するしかない/笑)。
本来の鬼の姿に二人共になって秀と対峙するスチルなんか、阿吽の呼吸でした。圧巻の誰も立ち入れない絆の姿で、「お、おぉぅ…そっかー…」と、甘過ぎないとかブーブー言ってる自分に反省したくなる大人な恋愛の持っていき方な千岳さんでした。
ラストのラスト、全てを綺麗に片づけてからきちんとプロポーズだし、正に出来る大人の男の中の男!!!な、そんな素晴らしく恰好良い人でした(鬼だけど←もういい)。

 

不知火 秦 CV:日野 聡

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その麗しき容貌から出る言葉が辛辣ったら辛辣なんですが、意地悪ながらド正論。憎いね!なお方(笑)。立ち絵の横顔が凄く綺麗で恰好良いですね~(*´▽`*)
しかしこの頭の切れる所とか、言葉の刃で人を切り刻みそうなスーパードライさとか、雪奈ちゃんへの揶揄い具合とか、何しても優雅な感じとか、あの立ち絵のポーズとか…どっかの「私の小鳥」とか言う兄さま思い出すんですが!←あまり隠されてない
秦さんは他の三人より糖度高くてですね、何だかホッとしました(笑)。このまま恋愛の甘さが『少し残ったカルピスに、氷が全部溶けて薄まったようなの』ばかりが続いていたら、私反動で濃いカルピスをダバダバ飲みたくなりそうで(何故にカルピスに例えるのか)。
最初から一番雪奈ちゃんに艶っぽい冗談絡めたボディタッチやらが多かったんですけど、雪奈ちゃんがとんでもなく疎いので、その鈍すぎな返しが結構面白かったです。
手を握られたら握力を試されてるのかと思った言う雪奈ちゃんにも笑いましたが、「私のような眉目秀麗な男鬼に、手を握られたのですよ?」ってサラッと当然とばかりに自分を自分で最上級に賛美している秦さんが凄いっ(笑)。
千岳さんと同じく、この方も出来る大人な男鬼!世間知らずで堅物な雪奈ちゃんの視野を広げさせるといった所は千岳さんもなんですが、秦さんの場合はプラス恋愛指南が入ってたのも、糖度アップに繋がってたのかなと思います。
冗談や揶揄いから本気に変わってくるのが見える部分とか、雪奈ちゃんが八千代に触れられて怒りを孕む声音とか、居ないのに無意識に彼女を呼んでしまうとか、ラストも甘くてヒューッ♪(*´з`)ってなりましたとも(ヒューってアナタ)。
そして毎回翁達が途中で再登場する度に心臓が悪くなるんですが…秦ルート、衝撃の3人共…!!!Σ(ΩДΩ)
そ、それでなくともこのルート、爺ちゃん達の雪奈ちゃん可愛くて堪らない愛が溢れてるシーンが多いのに!!
琴爺と月爺が雪奈ちゃんを助ける為に一緒に戦う展開があるんですが、爺ちゃん達恰好良いんだこれが!!←
同属の多くの死の姿にショックを受けて慟哭する雪奈ちゃんに、「泣くでない、お嬢。大丈夫じゃ、大丈夫じゃ。こっちへおいで」って言う、あの優しい琴爺の声音にこれだけで涙ぐむ(泣き過ぎ)。
月爺が心配のあまり涙声で激怒して説教するシーンも、滅茶苦茶大事に思ってる裏返しが出ていてホロリ(←)。
せめて汐爺はーっ、と思ってたら終盤で貴方もかいっ状態(´;ω;`)何の拷問ですかーっ…
まさか酒吞童子ではなく、八千代でこうくるとは思ってなくて、一気に八千代憎さ倍増!彼、他のルートでは口がよく回るだけの、どっかで出番もなくやられてるって奴なだけだったのにー(言い方)。
千岳さんと秦さんも強さは余裕な感じなんですが、やっぱり本来の鬼の姿は華やかというか優雅溢れるというか、千岳さんが力ある【漢】って感じなら、秦さんは【艶】ってイメージでした。本当、見惚れる艶やかさがある。
雪奈ちゃんと本来の鬼の姿で互いの力を融合させて戦う、息の合ったスチルが綺麗でした。
大人で意地悪な甘さをしっかり見せてくれる、美味しいお方です(≧▽≦)

 

初霜 千鬼丸 CV:岡本 信彦

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一目瞭然に正体がバレバレであります(笑)。何故に酒吞童子を見て全員、直ぐに気づかないのかが大いに謎(言っちゃ駄目)。バイキンマンの変装バレないのは何でだレベルです(比べない)。
でも可愛いやら恰好良いやらで素敵でした(*´▽`*)
真相と大団円的なものもある、千鬼丸ルートだったと思います。まさしく鬼サイドをメインとした、オールスター勢揃いの鬼キャラ全員が活躍してくるし、爺様達誰も死なない!!!(そこかい)
前半は千鬼丸の正体と彼らはぐれ鬼の苦悩から、彼の心が変化して雪奈ちゃんの味方になるくだり、後半は雪奈ちゃんの出生の秘密とその力、そして絆の物語。に、千鬼丸との恋愛がありみたいな。
いっぱいの真相が一気に流れてくるし、驚きとそれぞれの関係性とかハラハラしちゃって、でも良かったねーっ!!って忙しく思ってる間に清々しく告白してEND!だったので、何だか長かったんだけどもあっという間の心地良さがあった千鬼丸ルートでした。
千鬼丸の途中で青年成長の姿、少年の姿の頃より落ち着いた雰囲気になってて大人びているので凄く素敵だーっと、雪奈ちゃんを労わる感じのスチルとかはキュンキュンきました(*‘ω‘ *)
雪奈ちゃんとの恋愛は、糖度高くはないのに良い甘さを感じて好きです。この二人は共通部分もあるせいなのか、一番自然体でお似合いな印象。
最後の鳥居の上での告白の仕方がかなり好きでした。って言うか何気にスレンダーなんだけど、筋肉しなやかだし身長もあるし、スキッとしたイケメンだしで、さり気にめっちゃ良い男ですよね!成長万歳!←
出生の事とか力の事とか、鬼の掟と存続、多くの絡み合うそれぞれの想いが交差しつつ、心地良い結末になったと思いました。
八瀬姫に関しては最後、てっきりあのままお亡くなりになっちゃったかと思う流れだったので、さらっと元気に登場されたのにはズッコケそうになりましたが(笑)。
まあ、皆めでたしなら良かった良かった!!

 

それでは!

see you next time!