げーむしたよ!

ゲーム(主にADV)感想備忘録

新装版ハートの国のアリス ~ Wonderful Wonder World ~ 全体・キャラ別感想1 アリス/ブラッド/エリオット/ディー&ダム/ビバルディ/ペーター/エース

Vita版【新装版 ハート国のアリス ~ Wonderful Wonder World ~ 】の感想です。

真相ENDは最後にプレイなので、以下のキャラ別はプレイ順を追った感想内容になってます。

 

ネタバレ考慮しておりませんので、NGの方は以下の閲覧にご注意くださいませ。

 

 

 

新装版ハートの国のアリス ~ Wonderful Wonder World ~

使用画像の著作権は、権利所有者に帰属します。

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帰りたいと、いつまで思えるのか――。


銃弾飛び交う赤の世界。

心を奪われたら帰れない 。

 

全体感想

謎と不思議と狂った時間の世界に迷い込んだ、時間達を愛し、時間達に愛されたアリスの選択の物語。
クインロゼの代表作の一つ、アリスシリーズの第一作であるハートの国のアリス。私が初めてプレイしたのはPSP版のアニバーサリーVer.でした。地獄の訪問形式だったので、メモ用紙に『正』の文字を書きながら、時間帯調整と条件つきサブイベントなどの回収にキーッ!ってなってたのが懐かしい作品(笑)。
一癖二癖どころか難癖なキャラにどうでもいい事にすら長くくどい会話、ドライでイカれてて卑屈な中に隠されているものがグリッと突き刺さる、不思議に嵌ったものでした(褒めてる)。

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こちらがアニバーサリーVer.

新装版はアニバーサリーVer.をボリュームアップし、原画担当が藤丸豆ノ介さんに一新され、選択肢のみのノベル形式となったもの。元々アンソロなどのコミカライズで藤丸さんの描くアリスキャラが好きだったので、原画変更はとても嬉しかったのを覚えています。
なのに新装版、ずっと積んでました!もう何年だよ!(笑)確か新装版ってPSPの後にVitaに移植したんですよね~。うん、最初からVitaまで待てば良かったよって思った!どっちもリアタイで予約で買った!買ったのに今頃だよ!ロゼなくなっちゃったよ!←
新装版じゃない方のクローバーの国が会合期間の縛りでハトアリより厄介になってたもので、もうプレイ後は頭痛くなって暫く休もう~って…そのままww(∀`*ゞ)エヘヘ
当時アンソロとか小説とかガンガン読みまくってたので、気持ちだけはかなりやってる気分になれたんです(実質旧2作品というショボさ)。
ノベル形式になったので、楽になったんだバンザーイ!ヾ(*´∀`*)ノなーんて思ったんですけれど。
確かに比べれば楽っちゃ楽になったけど、大変なの変わりませんでした。カロリー使うぜコンチクショウ…!( ;∀;)で、とっても疲れました!楽しかったけど!(笑)
攻略キャラ人数も多ければ、END数も多く、更に差分シーンも多いので、ギャースッ!って途中で果てしない闇の向こうでゥオウオウ♪と手を伸ばしたくなりました(何の歌だよ)。
これジャンプ機能がなければ軽く魂飛びそうになる。
ストーリーの流れは訪問形式と変わらないので、ノベル形式にした事でちょっとぶつ切り感があるのは致し方ないかなと思います。前半は特に進んでるようで進んでない感覚かも。
でもお話は張り巡らされた色々な伏線、謎かけのような言葉の数々を繋げていき、最終に見せるお話の、根幹の深さが魅力な作品です。
ハートの国が時計の国。役持ち、顔なしが短針、長針、秒針。時計と時の存在と心臓の持つ意味。なければならない一見意味不明なゲームとルール。アリスの言う忘れてしまった責任とは?等々、知れば知るほど面白く考えられたお話だなって感心。
ロゼ初期作品って特にストーリー進行に関係ねーだろ!などうでもいい事を、クドクドクドクドクドクドクド…クドなのかドクなのかわからんぜっ!て言いたくなる程に長ったらしく会話してて、全然話が進まんぜよっ!!(何故他方言)はよ先進めっ!!ってなるんですけど、こちらでもそれがあります。これまだ続くんかいっていうの。
まあ、それも味って思えば妙な中毒性を覚えるんですけど、いやんなる方もいらっしゃるだろうなー(笑)。台詞とか文章にツッコミも多いし。でも言い回しが上手い部分も多くあります。私は結構好き。

糖度は滞在ルートより非滞在ルートの方が甘く感じました。私感覚ですけど。非滞在ってアニバーサリーVer.で追加になったんでしたっけ?(誰に聞いてる)
所謂、身体を重ねるエロいシーンはあるんですけれど、初期作品故かスチルはエロくありません。肌色多めとかないので苦手な方安心出来ると思います。
でもまあ、アリス身体許すの軽くね?っていうツッコミはある。幾つよ、このコ…なツッコミ。でもロゼ作品にヒロインの貞操の堅さを求めてはキリがないので(←)、割合(すんのか)。
シチュも好きなの多くありましたし、スチル数も多いので楽しめましたー(*´▽`*)
絵も藤丸さんに変更されたので、イケメンがちゃんとイケメンに見える(おい)。申し訳なくも前の絵は毎回立ち絵とスチルが出る度に、美形って表現にうーん…美形…美形…びけ…( ˘ω˘ ;)いに見えないよぅっ…!と思ってました(本当、すみません)。

音楽もOPの歌好きだし、BGMも懐かしくもコレコレって感じで馴染み良く。EDは相変わらず今一つなんですけどね。
システム面は選択ジャンプが即反応で早くて助かります。バックログから再生が出来ないんですが、Lボタン一つで巻き戻しが出来るのでそう困らないかなと。

ヒロイン含め、クセだらけなキャラですが魅力は十分だし、よく作られたお話。
あのハートの国の3勢力と中立の時計塔って、時計そのものを表してるのかな?文字盤って大きく表示分けてる場合12、3、6、9じゃないですか。12は始まり戻る中立地帯の時計塔、それと時間帯が昼、夕、夜の世界だからそれぞれ3、6、9とか。などと思ったり。本当のとこ意味あるのか知らないけど(知らんのかーい)。
そういえば全員の持ち時間の数字どれかわからないキャラほとんどだわ(考えてないともいう)。ペーターはわかりやすかったけど。色々考えても楽しいアリスの世界。
キャストさんも豪華で演技力は申し分な方々ばかりなので大満足。最上さんはもっと乙女ゲー出てほしい。
推しキャラ一番はユリウスです(≧▽≦)
ブラッドも恰好良いし、エリオットも可愛いし、ペーター尊いし、ナイトメア面白いし(あれ?)、好きなキャラ多いんですけどやっぱりユリウスかなー♡
やっとこ新装版のハトアリ出来まして、久々にかなり楽しんで面白くプレイ出来ました!頑張って新装版のクロアリとハトアリのツインを今年中にはやりたいなーってぼんやり目標です(^▽^;)

 

キャラ別感想

アリス=リデル/主人公

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『余所者』 -私を特別に思ってくれる人なんていない。-

冷静且つ客観的な視点で物事を見るリアリストだが、姉に対する敬愛と共に重度のコンプレックスを持ち合わせている為、自己評価は卑屈でかなり拗らせている。
性格はドライであり、恋愛のトラウマもあって中々に甘い展開に持っていかせるのが難しいヒロイン。
クリエンのヒロインよりもマシな気もしますが(こっちの方は更に手ごわかった気がする)、彼女を振り向かせろ!な攻略キャラの努力が必要な乙女ゲーム(笑)。
大分捻くれた所はあれど、しっかりしているし客観的に物事を捉えられるし、理知的で賢く、真面目なコだと思います。だからこそ、時間に愛されたのだと。
この真面目さが追い詰めてしまったのかなって真相だったんですけど。あまり自分を責めないでほしいなと思ったり。
失った残像に囚われながら、逃げずに自ら切りつけられてるようでした。
リデル家の家族、全員もう少し彼女自身を見てあげられていたらとも思うんですけどね。妹思いなお姉さんですら、装った姿の彼女しか見えてなかったし。
ナイトメアが「君は、誰からも愛されたいわけじゃない。誰かに愛されたいんだ。しかも、誰でもいいというわけじゃない。自分が愛する人に愛されたいんだ」って言ってたのも、愛情がどうにも家族からは希薄さを受けるんですよね。お母さんとお姉さんは神聖化だし。
自分が死んだほうがよかったなんて思わせちゃいかんと思う。愛妻なのはいいけど、もっと娘見たれよオトン!←すっかり感想が親目線になったと感じる今日この頃
好き嫌いあるヒロインみたいですが、私は結構好きです(*'ω'*)

 

共通BADEND
私はビバルディのルート時に回収したんですが、元の世界に帰るを選び取り、この先重い現実を見つめて生きていく…と、ちょこっと隠されている真相を覗かせるものになってました。
短いのに不穏で暗くて結構きつそうな終わり方(-ω-;)アリスは覚悟してるっぽいけどかなりしんどそうな先行きに見える。この後のエピソードが真相になるのかな。
で、新装版やってみて改め、すっかりこの辺の事はよく覚えてないなって知れました(笑)。

 

ブラッド=デュプレ CV:小西 克幸

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『帽子屋』 -傷つけてほしいんだろう?罰を待つ目をしている。-

HomeBESTEND
アリスの元恋人に容姿がそっくりなマフィアのボス。
藤丸さんの描かれるブラッド、やっぱり恰好良いです!ヾ(*´∀`*)ノ
顔は恰好良いのに常に気だるげで、話し方もだるそう~なこの話し方が昔は苦手だったんですが、今は全然平気という…何故なんだ(知らんがな)。
退屈を嫌い、その為なら『ルール』を破る時もある。アリスに対しても最初は「退屈しない」存在から屋敷に滞在させるスタート。
だから心惹かれるまでは「退屈させられると、潰したくなるんだ。常に娯楽でいてほしい」といった、目新しい玩具を見つけたような興味から入った印象。
とにかくブラッドは手が早いというのか…盛んというのか(笑)。滞在ルートって言ったらソファで何回もエロに入るので、シーン始まったらソファ押し倒しの記憶がほとんど(こう書くと酷い)。新装版でみたらノベル形式になったせいで、更にアンタどんだけヤッてんのヤりたいのっ!!(言い方)ってツッコミ多々(笑)。
とは言えスチルはそういうシーンでありながら双方肌見せがなく、服も乱れてないのでほとんどエロさは感じません。でもやる事は結構頻繁にやってるので(←)、しょっ中ブラッドの部屋に行ってるアリスにどんだけー♪(イッコーさん状態)の嵐。
意地悪くアリスを揶揄う余裕な感じなんですが、これが本気で惚れたらこの方、ガラッと変わっちゃう独占欲っぷりが凄い。っていうか意外な程にボス青くて可愛いがな(笑)。
「私なら、そんな目で見てくれる女性を絶対に手放したりしない」「そういう目で見てくれる人がいたら、両脚を切り落としてでも逃がしたりしないね」とまあ、余裕がある状態でも言う事物騒なんですが、アリスに本気で惚れたってなると隠そうともしない不機嫌MAXなジェラシーオープン。
ボリスでもゴーランドでもちょっと親しげにするだけで嫉妬半端ない。殺意剥き出しレベルになるのですっごく面白い(面白がらないの)。
ゴーランドがわざとブラッドに見せつけるように頭にキスするシーン、これ好きです。一般的にアリスキャラではあまり人気がないんだろうと思うんですが、私はゴーランド好きなので!(笑)ブラッドに青いな、って大人の余裕なゴーランドって恰好良いと思いませんか?ああいう普段お茶目で気さくなのに、サラッと年上感出すの凄い萌えーっ!(≧▽≦)←脱線しとる
ブラッドが「いつまで触ってるんだ」ってギラギラな余裕のなさがまた良い返し。ここからの応酬面白いんですよ。
「挨拶の邪魔すんな」「長すぎだ」で、「んなことねえって…」には「彼女は嫌がってる」ときて「そうかあ…?…顔赤いぜ、アリス」って突くと「…っ!夕日のせいだ!」とまあ、ムキになってるブラッドが惚れてる弱味全開過ぎて堪らない。
挙句、「君は…あいつの事を…」ってワンコが耳垂れてんのかな落ち気味で本当、このギャップさがとても良い。基本、ヒロイン好き過ぎるこんな言動好きなので惚れてるんだぜっなシーン満載だったのが良かった。
戯れるように手を出しておいてアリスの涙一つで狼狽するし、件の毎回ソファで行為に及ぶのも「こんなふうに扱われていると、愛されている気がしない」のアリスの悔し紛れに出た言葉に、即座に動揺してベッドに移動を促すしで、愛情表現が結構分かりやすいボスです。
見ていてバレバレなんだけど素直じゃないし、アリスもブラッドが自分に本気なわけがないっていうのが頭にあるから、やる事はやっていながら(←)モダモダしてて進んでるんだけど進み悪い二人でした。
普通にマフィアのドンだけあって気だるそうにしていながらも有能だし、恰好良いし、物事良く見ているし、遠回しながら頼れとアリスに言ってくれるしで良い男。
ブラッドの見所って言ったら、やっぱり滞在BESTで元の世界に帰ろうとするアリスを引き留めにくるシーン。
余裕ゼロながら絶対返さないっていう気迫を見せてくれます。普段のダルそう~なあの喋り方も全くなくなってキリッとした喋り方!(笑)またあのスチルが恰好良いんだわーっ(*´▽`*)
「君がここに残ってくれるなら、私は…男にとって最高の面倒ごとを引き受けてやってもいい」「人生の墓場に足を突っ込んでやると言っているんだ!」「何度も言わせるな!私と結婚しろ!」って怒りながらのこのプロポーズの言い方がめっちゃ好き。アリスがこんな元気なブラッドを見るのは初めてかもとか言ってたけど、確かに。しかも内心かなり余裕ないだろうに超偉そうで笑えるww←
それに対して通常乙女ゲームでありえないアリスの即答、「マフィアのボスの妻なんて絶対に嫌よ!」ってそっちかい!な突っぱね方が本当に面白い。
「あんたと結婚するくらいなら死んでやる!」「私と結婚しないのなら、殺してやる!!」ですよ。すっごい面白くだらなくて笑える(おい)。いや、好き必死は前提なんだけど、甘くならない漫才の掛け合いみたいな二人が最高でした。
でも「君が居なくなるなんて耐えられない!」「私以上に君を必要としている人間なんていない」と、殺されるようなキスとかで、しっかり情熱的な面も見せてラストを締めてくれる、抜かりない恰好良さでした(*´ω`*)

薔薇園END『ブラッド』・『姉弟
ブラッドとビバルディの普段見られない姉弟の遣り取りが見られるのが新鮮。ブラッドがビバルディを「姉貴」って呼ぶのが好き。
役持ちとか色々『ゲーム』として組み込まれてる世界なんで皆ややこし関係と心理ではあるんですが、この薔薇園での特別解除の姉弟っぽい遣り取り、素が多くて面白かった。やっぱり姉って強いのかなーって感じ。
薔薇園ENDはビバルディがお姉さんお姉さんなのが全面に出ていて好きだなぁ。「可愛い子達」とブラッドとアリスに言う女王様が自然に余裕っぽくて。
アリスも言ってましたが、彼女は恰好良く綺麗。怖いけどw「人に好かれるような女に、血の色の国を統べる女王など務まるか」なんて台詞がさすが女王様って思う。
面白かったのがEND別『ブラッド』ではあの元の世界に帰れるか否かの小瓶、砕けるまでいかなかったのに、『姉弟』では砕けた所。ブラッド…(笑)って笑っちゃった(撃たれる)。
でも薔薇園ENDの方が甘かった印象。アリスがブラッドへの想いを吐露するからかな?甘かった。まあ、素直に言うまでもくどくど長かったけど(笑)。
「いつか…、私がいないと生きていけなくなって」とか「私がいなくなったら、死んでしまうくらいに悲しんでほしい」なんて言葉までは滞在ENDで見られなかったので。つくづく素直になるまでが長い主人公だわ(^▽^;)
でも「今だって…君がいない世界など、考えられない」とカッコ良く締めてくれるブラッドは、さすが人気あるだけあるなーって。これはこれで滞在と違い、しっとりしている流れがあって好きなENDでした。


VisitorBESTEND

帽子屋メンバーの非滞在ルートは滞在先3種プレイ。めっちゃ面倒くさ…( ̄▽ ̄)←
ブラッド、こちらはよりアリスに惚れた事による嫉妬だとか独占欲だとかが強くなってた感じです。
アリス視点でもブラッドへの恋情とかが分かりやすかった。どちらかと言えば恋愛面ではこちらの方が好きです。
まあ、手を出すのが早いのは変わらないんだけど(笑)。
元の世界で別れた恋人と顔が瓜二つであるブラッド。アリスは無意識に全く違うタイプのブラッドと元恋人とを比べてしまい、違う事で安心していたんだけども、ブラッドはそれが思い切り気に入らないって事で(そりゃそうだ)手を出して友人関係が変わっていく展開。
そこからはもう、事あるごとに惚れてるとこからのジェラシーが凄く分かりやすいブラッドで、このルート色々美味しかったんですよーっ(≧▽≦)
自分に会いに来る理由が恋人に似ていたからなんて面白くない。滞在先の面々と親しそうにしてるのが面白くない。自分の所から他の場所へ帰る姿を見るのも面白くないしイラつく。…って!
とにかく好きで好きで好きなんだな!(笑)っていうのが伝わってきてですね!ニマニマします。
「いつだって、連れ去って…、囲い込んでしまいたかった」とか「君は、私のものだ。私の女だ。…不満か?」「君は私のものなのだと、君の周りの連中に吹聴してやりたい」とまあ、色々と甘さが高くて良かった(*´▽`*)
告白の台詞も恰好良いんですよ。愛してるが決まってる。「鈍くて面倒で、手に負えない、大嫌いなタイプの女であるところの君を、愛している」って切り返しの仕方が好き。
ラストの、心配で滞在先までアリスを迎えに来るブラッドがこれまた良し。愛されてるなぁ(*´ω`*)

 

エリオット=マーチ CV:最上 嗣生

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『三月ウサギ』 -あんたって……、甘い味がするな。-

HomeBESTEND
やっぱりエリオット、絶大にくそ可愛いし恰好良い!!最上さんのエリオット最高!!
だからスペアリ、今更キャスト変更無理だから変えないで!!(ここで言うな)
見た目ウサギでにんじん料理が大好きなのに、それらを全否定する面白可愛い帽子屋ファミリーの№2で、ブラッドの腹心。肩書だけ見ると近寄りがたそうなんだけど、自分の懐に入っちゃうと懐っこい可愛さ全開の長耳ウサギさん。もうね、本当あの感情表すかの素直に動くウサ耳可愛すぎてやめて欲しい。可愛いしか言えなくなる!←語彙力下降の一途
本当はマフィアらしく滅茶苦茶怖い所もあるんだけれど(実際出会いはガチでアリス殺そうとしたしなぁ(;^ω^))、とにかく好きだってなると受け入れが深い。「大好きだ!」なる親愛表現が大解放。
大好きな相手に好きになってもらいたいっ!!なるオープンな分かりやすさがずーっとラストまで駆け抜け切った感じでした。
実はアニバーサリーVer.やった時、プレイする前は私、エリオットってアウトオブ眼中だったんです(^▽^;)それがまさかこんな可愛いなんてっ(可愛いしか言ってないけど可愛いから仕方がない)。プレイ終わってからはアリスキャラでTOP3内に入る好きさです♡
アリスに対しては屋敷の客人となった最初は友愛からのスタートなんですけど、その友達としての好き好き度が物凄ーく過剰。
一挙一動にアップダウンが激しいと言うのか、アリスのちょっとした返答に、耳が垂れるのが想像出来る程しょげたり、効果音と光が見えそうな錯覚を起こしそうな程、嬉しさを表したりとで、見てる分には可愛いんだけどアリスの立場からしたら面ど…いや大変そう(笑)。
ブラッドとアリスが、これでもかなエリオットの大好きだっ!キラッキラ攻撃に( ̄▽ ̄||)←になってるのがちょっとわかる。あんな感じに見られて言われたら二人と同じ表情してそうww
でもでも「俺は、あんたの事が好きになったのに…」「俺と出掛けたくないか?」「俺を嫌いにならないでくれ」で、しゅーんってなる、あのウサギ耳垂れるの何とかして!可愛すぎる!!(どないやねん)
これ、アリスは可愛すぎるからエリオットの耳ひっつかみたくなるみたいなんだけど(わかるよ、わかるけどね)、あれはちょっとアカンて…ボリスの耳もやってたけどガチの力で引っ張るのは駄目ですよ、お嬢さん。動物(おい)は特に耳重要器官なんだから!力加減を考えてやろう?←そういう問題ではない
好きで好きで、その大好きな友達に気に入られたくて一生懸命。マフィアの№2に立つ容赦ない残忍さも持ちながら、好意を持つ人にはとことん弱く脆い。このギャップが良かったー、こういうの好き(≧▽≦)でも可愛い事の方が多かったけどw
エリオットは『好き』の感情が友情からくるものでも恋情からくるものでも、絶対に揺らがない安心感があるのが見ていて心が安定。恋愛になると嫉妬から怖いマフィアの一面も見せたりするけれど、基本惚れた相手に弱い。
エリオットのルート見てると、ブラッドとアリスって似た者同士だから、エリオットを見る視点が同じだったのが面白かった。エリオットを好ましく思う男版と女版みたいな。
何だかんだでブラッドはエリオットを絶対的に信頼してるし、その人間(ウサギ耳だけど)性も見ているし、家族的な想いもあるのが伺えるし、アリスも『この人といると、自分の尖った部分が抜かれていくような気になる』と、線引きしながらも自然緩んでいってるのがわかる。慕われやすさが滲み出るんだろうなぁ。
スチルではエリオットは長身で体格も良いから、ベッドでごろんとしてる横で本を読むアリス、その彼女の髪を掬ってるのとか好き。体格差があるのはいいですねー♡
後は、ディー&ダムの寝込み襲う時の、銃で斧を瞬時にクールに防ぐ所が恰好良かったーっ!!滅茶苦茶可愛いのに良い男も見せるってずっこいわ(*´ω`*)
基本的にアリスはハートの国の世界は自分の見ている夢だ、いずれは夢から醒めて現実に帰るって思ってるから、恋愛として好きにならないようにみたいなのが強固に根付いてるので、後半は切ない感じの流れになってくるし思い詰めてるさ全開だしで、どうするのかな?と思ってたんですが。
が、エリオットの「あんたがいなくなったら寂しくて死んじゃう」に、イチコロでやられ、あっさり「帰らないわ」を選ぶアリスに大いにウケた(爆笑)。
そこから急にラブコメ劇場になるし、ブラッドまでコメディ劇場参戦みたいになってるしで、なんじゃこれ状態ww
でも滞在ENDのラストのラストでは、アリスがきちんとエリオットが心から好きだから残ったんだとあったので、締めはスッキリ主人公らしくしてくれて安心しました(笑)。
中々甘くはなく、クールドライで歪みまくってるアリスがエリオットの好意に狡く思いながらも甘えている所、こういうの嫌いじゃないんで美味しい恋愛の形の一つでした。
大人の甘さ展開は舞踏会の所のダンスをやめた選択後のみだけど、ブラッドの即押し倒し頻繁エロ(言い方)よりは流れ的にやっとって感じで好き。ネクタイ煩わし気に解いてる余裕なしなのいいわー。
嫉妬具合もシチュ的にはブラッドより好みだったかな。あ、でもブラッドも十分良い(どっち)。使用人に嫉妬して無言で本握り潰すのは面白かったけど(すげーわアレ)。ブラッドが噛ませ犬を演じて突っついてた事もあるからかな。割と良い上司w

 

VisitorBESTEND
まず、エリオットのウサギ姿がくそ可愛くて堪りませんでした!!(こればっかり)ペーターのウサギ姿も可愛いけど、エリオットよ!何だあのちょこん感!!反則の可愛さ!!(落ち着こうぜ)
ってアニバーサリーVer.プレイの時も思ってたけど、やっぱりとんでもなく可愛かったです。キャラデザは違う方ですが、ウサギ姿はどちらも良い!!
エリオットとの恋愛は最初アリスは動物目線(笑)で彼を見て可愛いなぁ♡だったんですけど、それがあれ、何か違う?って異性として惹かれてる事を自覚しだし、エリオットも一緒にいる事で好きになって…な真っ当な(か?)流れでした。
エリオットがアリスに告白しそうな雰囲気の時、アリスが無理無理!って照れとか色々絡み合ってマフィンを口に突っ込んで塞ぐシーンが面白い(笑)。いや、この時の最上さんの演技が本当上手いんだな。
でもこの後中々告らせてくれないアリスに焦れて口塞いでキスするんですけど、あのスチルがすっごく恰好良いー!(≧▽≦)エリオットって普通に恰好良いんですよ。可愛いけど恰好良い。
滞在先から踏み込んで奪いに来るってベタなんですが、お姫様抱っこじゃなく担いで攫っていくのが彼らしい。

 

トゥイードル=ディー&ダム CV:福山 潤

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『双子の門番』 -どっちも選べないって?選ばなくていいよ。-

HomeBESTEND 
申し訳なくも、書く事がほぼない(笑)。
うーん、双子は見た目が子供っぽい(いや、子供なのか)時点で恋愛対象キャラに見られない上、二人セット攻略なんですよね。
無理です!(笑)←
どんなに精神年齢が高かろうが無理だーって、久しぶりにプレイしても変わらなくて、そのままサクッと終えました。キャラとしては嫌いじゃないんですけども、子供で二人一緒は…恋愛キャラとしてはNGに入る(;^ω^)
どちらも選べない、どちらも好き、選ばなくていい。って感じで二人に恋愛感情…これがさっぱり理解出来ない( ̄▽ ̄)
まあ、特殊キャラだなぁと。普通に見てる分には面白かったんだけど。双子ってこの後のクロアリとか、大人の姿にはなっても個々別々の攻略がないのがなぁ…やっぱりお相手は一人がいいです(^▽^;)

 

帽子屋ファミリーEND
皆、アリスが大好き!だから帰らないで、帰らせないぞっ!!って一致団結で引き留めにかかるEND。こういうの好きだな~(*´▽`*)
ブラッドから小瓶の事をアバウトにしか聞かせられてなかったエリオットと双子が、銃で撃ったり踏んづけたりして強硬手段で割ろうとするんだけど、それが実はアリスの心だって後からブラッドに言われてやっちゃったよ…Σ(゚Д゚)となる三人が面白かった(笑)。時々くるコミカル劇場グッド。
このENDではあの小瓶が何なのか、中身の液体が溜まると元の世界に帰る事についての事がわかるENDでもありました。ペーターが小瓶に対するアリスの認識を植え付けた事や、ナイトメアのサポートありだったのもちょこっと。
私、この辺りの記憶がなかった(^▽^;)引き留めるのと、最後に皆でワイワイ楽しそうにしてるのだけ覚えてただけなので、成程ーって新鮮にブラッドの説明聞いてましたw
ちょこちょこ小出しに出てくるので、整理していかないと真相関連が頭の中でまとまらなさそう。
ここでの事を整理すると、ガラスの小瓶はアリスの心を映している鏡のようなもの。心に入っている液体は帰らなくてはいけないという気持ち。責任感に捕らわれている心。
本当は瓶の中身の液体が溜まろうと溜まらなかろうと、アリスが心から帰りたいと望んでいればいつでも直ぐに帰る事が出来た。
小瓶の中身が溜まると、帰りたいと望んでいなくても帰らなくてはいけないというのは、帰るべき責任を持ちながらも、ハートの国の世界に残りたい思いがあるが故の逃げ道のようなもの。だから『戻れない場合』の制約をかけた。
ブラッドの「いつでも帰れる。今でなくても、いいと思わないか?」の、アリス曰く『甘い免罪符』で引き留めるくだりはブラッドらしくて良い。アリスの場合、ストレートに言うよりこういう狡い言い方が効くでしょうしね。

 

VisitorBESTEND
えー…っと(←)。書く事が(二度目)。
子供なのもあるんだけど、二人どっちも好きってのは永遠に分からない。また、双子達も同意見なのもなぁ。
自分が独占したい、待つからいずれはどちらが好きになったのか決めてよ?みたいに競う形で終わらせてみるとか、滞在ENDと違う展開にしてみるのも良かったんじゃないかとも思う。
どちらにしてもつい他のキャラ達の方が良いのになーって思ってしまうんですよ。ごめんなさい!

 

ビバルディ CV:甲斐田 裕子

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『ハートの女王』 -女王は誰にも膝を折らぬ。屈するときは死と共に。-

HomeBESTEND 
気高く傲慢な大人っぽさ溢れる女王と、あどけない少女のような可愛らしさの二面な部分が魅力あるビバルディ。甲斐田さんの演技が素っ晴らしいんですよね!(≧▽≦)
攻略キャラですが、百合なる恋愛があるのではなく、友愛なものになるのかな。何か歪みと暗さもあるものだったけど。普通に終わらないのがアリス作品だな~。
ビバルディはキングが好きなんですが(素直に好きとは認めてないけど)、このキングがまた結構な偏愛っつーか、狂いっぷりが凄くて、見た目のひょろっとひ弱なオッサン(←)からは想像出来ない男。
一見ビバルディやペーターにいいように扱われてへこへこしてるし、ビバルディにもあまり興味なさげなんですが、実は昔から(多分出会った初めから)好きなんだけど、この人が愛するのは残酷で美しい女王のビバルディ。
彼女に飽きられたくない為にわざと何人も愛人を作り、わざと怒らせて処刑を言い渡させる事に悦びを持つとかとかとか…うっえ、頭オカシイ( ̄▽ ̄)
こんな男やめとけビバルディ!!!と正体告発したくなる。
アリスがまだビバルディが可愛く見えるとあったけど、確かにと納得したくなるイッちゃった狂気がありました。
彼女のEND、傍目には心から居て欲しいと望む存在を見つけた同性で、ずっと一緒にいようね♪的な友情だけど、内なる心理は双方とも破壊衝動が潜んでいるみたいなものも。
壊す事でしか感情を表現できないビバルデイの、気に入っているけれどぬいぐるみを引きちぎってしまったりとか、幼い子の玩具の扱いにも似たものとか、アリスの『私がいないと、駄目になってしまえばいい』喜びを覚える彼女への、好意の裏側に在るものとか、ピュアには遠い歪さ。
わかっていたけど素直なENDじゃないなー(笑)でも逆にこの元の世界に帰るを選ぶアリスを撃ち殺すDEADENDが分岐であるんですが、何か逆にストンと真っすぐな好意さを感じたりも。アリスもわざと殺されにきてるのもね。救われはしないけど、永遠に残るあのENDは嫌いじゃなかったです。
印象深かったのは、このゲームで出来ているハートの国の世界、役持ちは降りる事が出来ないし、ゲームをしなければ生きていけないが基本としてあるんですが、ペーターがもうゲームがなくてもアリスがいれば生きてけるの発言に、憧れと憎しみの混じった羨望の目を向けるシーンが印象的。ここって皆自由に気まぐれにやってるようで、『ゲーム』に雁字搦めなのが知れる。
女性キャラ攻略は乙女ゲームに百合なものは求めてないから要らないなーって思っちゃうし、友情ENDであろうと尺を恋愛攻略キャラ並みに取る必要はないかなって私の個人的な好みによる考えなんですが、ビバルデイに関しては楽しめました

 

VisitorBESTEND
ハートの城メンバーの非滞在ルート先は帽子屋屋敷と遊園地の2か所でプレイ。ビバルディは滞在先によりイベントシーンとスチルがあります。
こちらはビバルディの少女な部分が多く出ていた印象。
アリスと一緒に楽しそうに遊んだり、お菓子作りや料理などする姿が可愛らしかった(*´ω`*)
滞在ルートと違って、色んな場所に出かけてるのが新鮮でした。

 

薔薇風呂END/姉弟END
Visitorルートから分岐。
この姉弟が手を組むと最強なんじゃないかと思う(笑)。あれはアリス勝てないわー。
さすが艶と色の女王様とマフィアのボス、アリスを引き留める方法がエロイ。エロ過ぎる。
ブラッドの薔薇園ENDのビバルディ寄りな感じですね。手強い姉弟に愛されたら逃げられないEND(笑)。

 

ペーター=ホワイト CV:宮田 幸季

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『白ウサギ』 -あなた以外、どうでもいい。消します。-

HomeBESTEND
あれ、印象良くなった。好きだな。と、新装版プレイ途中で思った感想(笑)。
アニバーサリーVer.で初めてプレイした時は、そんな好きでも嫌いでもなく。どっちか言うとうるさいししつこいしかなりイカれてるし人の話全然聞かないから扱い面倒くさい(一気に言った)。
アリスをハートの国に連れてきた人なので、彼の正体とか、ちょっと色々真相に踏み込んでくるものが多かったです。アニバをプレイした時はまだまだ自力では不明な事が多くて、考察されてる方のを読みにいったものですが、それでも全貌はよくわからない部分も多くて(脳退化)。
彼は明けても暮れてもアリス好きです、愛してます。と連呼しまくりのハートの城の宰相でありオープンなストーカー(笑)。
とにかく人の話全く聞かない。本当、聞かない。聞かないばかりか都合の良い部分だけを拾い上げて曲解させ、勝手にこうだと反する事を決めつけてしまうという…コイツ星の果てまで飛ばしてやろうか。と、冷えた目で拳が出そうな勢いにウザ…いや厄介。
ペーターのルートってアリスがよくペーターをぶん殴ってるんですが(そらもう気持ちよく)、殴りたくなる気持ちがわかるレベルなので全く引かない(笑)。
後、ずけずけと古傷抉るような言い方してくるのがムカつく(笑)。自分の持つ狡さとか醜さみたいな心理とか、ケロッと笑顔で突いてこられてみなさいな。ヒールでぐりぐり踏んづけたくなるってものよ?(0v0)←
愛が狂気めいている程に重くて、ゾッとする部分がある異常さ。なのに感じる言葉の中身の空っぽさがあるペーター。
アリスの為ならウサギ耳を切ってもいいとか言い出し、「あなたの為に耳を切って僕が死んだら…、あなた、きっと一生僕を忘れられませんよね…。ふふっ」とかヤンデレみたいな発言するんですけど、そこまで言う割にはアリスが幸せになってくれるなら、残ってくれるなら自分以外の者と結ばれてもいい。ってあっさり言ったりもする。
まあ、その好きなのに空虚さがあるのも、彼の正体とかアリスを好きなる経緯とかも絡んでくるんですけれども。「あなたが僕を幸せにしてくれたから、僕もあなたを幸せにしてあげたかった。あなたはこの世界にいる方が幸せになれる。だから、あなたをここに閉じ込めたんです」が一番最初の彼の思いだったんだと。
その前に普通のコミュニケーションが分かってないから噛み合わないんですがね(;^ω^)でもこれってハートの城メンバー全員そうなんだけど。こんなんばっかりだったらホントしんどいわ。
そんな彼がアリスと多く時間を重ねていく事で、好きだけど幸せになってくれるなら自分じゃなくても形は何だっていい、だったのに、自分だけを想って好きになって欲しいって気持ちに変化していくんですよね。これ、終盤の好きの言い方に中身があるものになるんですが、宮田さん上手いんだなー。声優さんって本当凄いってしみじみ思う。
ペーターは普通にしてると恰好良いんですが、時折従順になっちゃうのもありで可愛かったりもするんですよね。前はあんまり刺さらなかったんだけど、今は魅力的に感じるようになりました(笑)。
スチル有りのイベントシーン、双子との撃ち合いイベントでアリスを庇うように立つのとか、あれ恰好良きですよ!クール系で。はー、美形なんだなって改めw
メイドさんたちに嫉妬して殺そうとするのをアリスが止めて、「撃ったら嫌いになる」って言われたら必死に抱き着いて縋ってくるのとかも、何だ可愛いなこのウサギ野郎って(←)。
仕事中の冷たい表情も、アリスの姿を見た途端に柔らかくなる所なんか良いわーってなる(やられてる)。
そらアリスも『私、この人が好き』ってストンと自覚するわよなってな良いスチルの表情でした。『自分を見つけて幸せそうな表情を見て幸せだと思ってしまった』が納得する流れの持っていき方好きです。
好きの意味も知らなかった彼が、本当に恋しく思う『好き』という感情を持って、涙するシーンは狡いなーってくらい可愛かったです(*´ω`*)

そうそう、エリオットの時もそうですけどウサギ姿クソ可愛いぃぃっ!あれはずっこい!アリスじゃなくてもおいでってしたくなる。しかも宮田さんの声がこれまためっちゃ可愛いっ。もうアカン(何が)。
あの姿とあの声で「大好きです!」って言われたら負ける(だから何が)。アリスいいなー、お膝乗っけしたい。頭撫でたい。抱っこしたい。←もう完全小動物扱い

ペーターのルートはナイトメアがアリスをハートの国に連れてこられるように、ペーターに頼まれて手助けしたのが知れ、彼の口からペーターの正体も何となくわかってきたかな?と。
ペーター自身からも「僕が見守れるのは、僕の時間…一時間だけだから」と言っていたように、時間の一つなんだなと。ブラッドの時もそれっぽい台詞がちらっと。
アリスをハートの国に連れ込んだ張本人。ではあるんですが、実はアリスが狂おしい程にペーター(彼の時間)を求めた結果、ペーターもアリスを見るようになり、求められたから迎えに行った。求められたからこそ、ペーターもアリスを欲するようになった。
このアリスが愛して求めたペーターの時間って、当てはめると姉のロリーナとの時間なのかな?オープニングで過ごしている午後の時間。何時かまでわからなかったんですけど、考察書かれてる方のを後に読んでお茶の時間の3時じゃないかってあって成程ーっと。
ペーターのルートだけでも結構深いものがあるなと。ナイトメアの台詞とか刺さりましたね。
「君の孤独と邂逅、そして後悔が、ペーター=ホワイトを虜にしたんだよ」なんて甘いシーンでもなく台詞だけで、本人が言ってるわけじゃないのに、とんでもなく甘く感じるってすっごいなぁと(語彙力ゼロ)。
アリスはペーターの中にいた。ペーターは彼女を穏やかに過ごす手伝いをしていた。それがあの姉と過ごす時間であるならば、それにタイムリミットがあったのが気になるところ。終わりが近づいているというのと、共通BADでの姉ロリーナの台詞と消えるような演出に繋がりあるのか。ぶっちゃけやっぱりお姉さん亡くなってるんだったかなぁ。
これ、真相でわかったんだったかな?すっかり忘れてるわ私!(^▽^;)役持ちと時間とか、ちょいちょいは思い出したりしたけど。まあ、新鮮な気持ちでプレイ出来ました!(←)。


ペーター・ナイトメアEND
これもねーっ!ラストの持っていき方好きです。
元の世界に帰るか否か。飼っていた猫を出現させ、走る猫を追いかけるアリス。猫はイコール帰る選択。追い続ければ元の世界。
この時のナイトメアのアリスへ語りかける台詞、いいんですよね。
「追いつきたい、追いつかれたい。追い越したくない、追い越されたくないと過ぎ去るものを厭うものさ」「未来じゃない、過去でもない。今この時だけを共にしたいもの」
そしてアリスが続くように『決まっている。それは…』で走るアリスを「置いていかないでください」とペーターが現れ、猫が不意に消えてしまう。それでも走り続けるアリス。このまま走ってペーターを置いていくのか。目的もない、追いかけるものも見当たらない、その先へ…帰ってしまうかどうなのか、分かっているけどアリスがどうするのかをハラハラしながらも見守りたくなるくだりでした。
『何度も何度も呼んでくれる、この声が聞こえないところへ?』『嫌だわ、置いていきたくない。私が捕まえたいのは』で、「それならほら、目の前だ」のナイトメアの続け方からアリスに飛び込んでくるウサギ姿のペーター!スチル激可愛いんですよ!これがもうすっごく良い!!(落ち着け)「捕まえましたよ、アリス!」って、ペーターこんな可愛かったかって(笑)。
このアリスもピシッと決まった感じが気持ち良かった。「違うわ。私が捕まえたの」『間違えないでもらいたい。きちんと、私が決めたのだ』って返す言葉がもう迷わないのがわかって、何かこっちまで嬉しくなる。
とにかくラストが可愛くてあのスチルは狡い。ウサギ姿ー(それしかないのか私)。「そうですとも。僕はいつも、あなたに向かっているんです」って可愛い声バージョンで言われたら…抱き潰したくなる(潰すな)。
アリスが最後、戻らないを選んだ上で『さあ、目覚めの時間だ』になるのが元の世界ではない、ハートの国へと目覚めるのだと逆になってるのも良い。言葉のチョイスも好きなEND。

 

ペーター・女王END
ペーター・女王ENDというより、ペーターの狂いそうな程おかしな悲喜劇勘違いENDな気がする(笑)。
でもこのペーター超恰好良いんだわ!黒くて!←
何かやっつけ開き直りの嫉妬全開っぷりが素晴らしい(のか?それ)。
アリスはペーターが好きなんだけど、ペーターは他の誰かを好きだと思い込んでて、ハートの国に残ったのはその誰かの為なんだろうと、誤解からの嫉妬ブラック感情なんですが、「残ってくれたのなら、こっちのものですから」ってスッと低音になるのがもう、あの昏い感じが最高演技の宮田さんです。
「他の人と幸せになれるなんて思わないでくださいね?僕が、決してあなたを幸せにさせない」とか、今までと打って変わって独占欲まんま出すペーターが新鮮なENDでした。
「いつか狂ってしまって、僕だけを見てくれるようになればいいのにな」ですもん。素直になったなぁ(思う所何か違うだろ)。
こんなにおかしな人を残しては、どこにも行けないって独白するアリスなんだけど、それは彼をちゃんと好きだと想ってるって事だからいいよ?いいんだけどね?
早く好きだって言ってやれ!!ややこしい事になってるよ、ペーターの脳内が!!(笑)


VisitorBESTEND
真相に絡むであろう切なさがより前に出ていて、ペーターを応援したくなる気持ちに。
今回プレイして好感度上がったな~って感じるんですけど、一度プレイした筈なのに何故アニバーサリーVer.では然程…な位置だったんだろう私(知らんがな)。プレイから何年も経つと見方も変わるのだろうか。
いつでもどんな時でもアリス第一なペーター。本当に幸せを願い、不幸になってほしくないって気持ちがひしひしと伝わってくる。
だってその為なら自分(時間)は切り捨てられてもいい覚悟って、凄く尊い。だからこそ、元の世界に戻りたい気持ちを捨てられないアリスを察すると、怖いまでに強引になるのもいいなって思えてしまう。
アリスは自分が彼に甘やかされ過ぎて気になると言ってるんですけど、彼の甘やかしって真意を知ると見ていて切なくなりますね( ;∀;)
ふとした事で罪悪感を感じるアリスに、「僕が悪いんですよ、あなたは何も悪くない」って優しさ滲んだ声音がじんわりくる。
アリスが求み愛しく大事に思っているペーターの持つ『時間』。何より好きで大事なアリスの為だからこそ、自分の『時間』を忘れられたかった想いが深く伝わるENDでした。

 

エース CV:平川 大輔

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『ハートの騎士/処刑人』 -変わることが、そんなに大事なことなのか。-

HomeBESTEND
あれ、彼ってこんな平和な終わり方だっけ?(それどういう感想だ)
私の記憶の中の彼って、これでBEST?みたいなのがこびりついている…非滞在ENDの方だったかな?
まあ、ともかくも騎士のエースです(笑)。
私の好みを知ってる方からすれば、このタイプって苦手だろうと思われるでしょうが…苦手も苦手です!(意外の欠片もないな)胡散臭い上にずるりと捉えてくる感じが。しかも一見爽やか好青年じゃないですか。タチ悪いよーってなった。
あの爽やかが笑顔って初めてプレイした時、平川さんボイスの効果もあって普通に良い人なのかと思ったわ(受け入れ馬鹿素直だった当時の自分)。
極度の方向音痴とかアウトドア好き(城内キャンプをアウトドアと言えるかは微妙だけど)と、変わった所はあれど最初は爽やかだけど聡い部分もある、イケメン騎士なだけかと思ったらどっこい!(どっこいってアンタ)
滅茶苦茶黒い人だった。こう、ドローっと濃い重い絵の具混ぜる感じの、片付け時に余ったら溶かして落とすの大変時間かかるやつ(細かいわ)。
中々に理解しようとしても理解しがたい人だなって。
アリスは本性分かるまでは良い人過ぎて嫌いだって思ってたんですけど、実は良い人どころではなかった彼。いっそ黒さが突き抜け過ぎて怖い。
でもこの二人の距離の近づき方が、迷子キャンプ生活からってのが何か変で面白かった。何だかんだいって慣れていくアリスも面白かった。最終的にアウトドア楽しい♪になってるし(笑)。
私は無理です、アウトドア(誰も聞いてない)。キャンプって聞いたら逃げ出すわ(だから聞いてない)。
それにしても両者、どこに惹かれるんだよって感じな二人ではあったんですけど、エースはやっぱり白薔薇事件がポイントだったのかな?と。
役持ち以外、命の価値観が違い、非常に軽視されているハートの国において、命の重さを持つ彼女の存在。誰のルートでもそれはあるんですけれど、エースの時は特にそれが出ていたのが白薔薇事件だったかなと。
エースってこう、全部を呪わしく思ってる風にも感じるんですよね。蔑んでるような嘲っているようなの。まあ、彼って色々くそ面倒臭い理解不能部分が多いので(言い方)、私のようなシンプル分かりやすいのが良いってからすれば分かる事がある筈もないわなとは思う。
こう、その仄暗さのある本心を覗かせ、呟いたり告げたりする時の低く落ちる声はめっちゃ素敵で好きなんです。平川さんの低音凄く好きなので!
その白薔薇事件があって、いつの間にやらペーターにはっきり「彼女は俺のものだよ」とかいきなり言い出した時には吃驚した。えっ、いつの間に!?って(笑)
この二人ってキャンプの夜がどこまでどうなんだよって感じでもあったので、やりたいのかやってんのかやってないのか…(止まれ)
確かにエース、徐々に迫ってきて逃がさないって感じではありましたがね。どうでもいいけど、アリスって身体許すの本当に容易くないかと思うのは私だけ?いや、ロゼ作品だからと思ったら、そんなもんと思わないとやっとれんのですけどさ(その理解よ)。
でも、思ったよりアリスへの好きの表現は可愛らしかったかな。あくまでエースにしてはですが。
「俺は、君の事が好きだぜ」の切羽詰まった声音とか、「気づけば君の姿を探している自分がいるんだ。どうしてだろうね。会わない方がいいとも思うのに…会いたいんだ」と、自分でも自分の心の動きと揺れに戸惑ってる風なのが伝わってくる所とかは、ああ、好きになってるんだなと。ああいう細かな感情の表し方、平川さん素敵に演じて下さるからぐっとくる。エース苦手タイプなの変わらないんだけど(←)。
考え方が違うし、理解出来ないと思うのに、持っていない部分だからこそ惹かれていく二人、みたいなのかな?
基本的にエースって心が冷めきってる印象を受けるので、アリスへの愛情の示し方はもっと捻くれてくるのかと構えてたんですけど、ハトアリは結構甘かったです。エースにしては(何回言うねん)。一度プレイしてる割には、ハトアリのエースルートの記憶がかなり無い自分に笑うw←
甘いスチルでは飴の口移しのは良いなー♡って。こういうのは決まってて恰好良い。
嫉妬の仕方は怖いけど(笑)。冷たい声の切り替えとか、急に温度差激しいんだってーっ。
まあ、ぶっちゃけ真っ黒S属性な人なので、「助けてあげたいけど、突き落としてあげたい。いじめたくなっちゃうんだよな」の通り、愛が屈折湾曲難解迷路みたいだから、普通に甘さは求めてはいけない男だ(笑)。
傷つけさせない、傷つけたいのは俺だからー♪みたいなのだから心底S。やだなー(笑)。
本当、黙ってキリッとしてたら好青年で恰好良いんですが、「君の、そういう卑屈な所、大好きだ!」とかの好みからして、先々苦労はとんでもないんだろうなぁと思いました(^▽^;)


VisitorBESTEND
そうそう、このENDでした!これBESTEND?って思った終わり方(笑)。何か…何かこいつ(こいつ呼ばわりしたよ)よくわかんないよ!ややこしいよ!ってなった(^▽^;)
途中まではまあ、まあまあ、ひねくれきったどこか狂った感は変わらずなりに、悪くはないと思ったのにーっ!←上からだな
「行かないでよ」とか、ふっと低く落ちる平川さんボイスの魅力もあって、アリスに惹かれてるくだりも良いと思ったんだけども。
あのラストは今一つこう、痛いんですよ。心理的に。まあ、エースらしいっちゃエースらしいのか。理解の難しい騎士だなって思った。完。←終わるな

 

 

で、すみません!長くなったので分けます。全員は長すぎた( ̄▽ ̄)
明日か明後日には続きアップします。

 

それでは大変な時期ではありますが、皆様もお気をつけて元気にお過ごし下さいませ。