ゆるりと壺中日月長

ゲーム(主にADV)感想備忘録

スクール・ウォーズ~全巻パック 本編&卒業戦線~ 全体・キャラ別感想

Vita【スクール・ウォーズ~全巻パック 本編&卒業戦線~】の感想です。

プレイは2016年2月です。


ネタバレあります!未プレイでネタバレNGの方は以下の閲覧をお控え下さいね。

 

 

スクール・ウォーズ~全巻パック 本編&卒業戦線~

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全体感想

PSP版の本編とFD卒業戦線をまとめてVitaで出した作品。
Vita版での追加要素はないみたいです。
事業停止後に即購入。もうロゼは何の作品が高騰するか分からないので、気になった作品は買っとけ!みたいな時期でした(笑)。
以下、2本分を分けてそれぞれ簡単め(?)に感想。

スチル:本編

正直崩れ具合が酷いと思いました。
立ち絵はほとんどイマイチ。苗苑会長がどれも一番良い方じゃないかな?主人公のテキストウインドウの顔表情は酷過ぎて消してプレイする程駄目でした。
スチルはキャラにより画力に落差あり。樹が一番まともに見える仕上がり。樹絡みだと主人公も可愛らしく見えるし樹も格好良い容姿に見えます。対して塚本なんかは特に顔崩れが酷いものが多い。線も荒いというか雑っぽい印象を受けました。この差は何だろうな程。岬もあまり良くはなかったなぁ。原画家さんの描きやすさとかがあったのか。

 

スチル:卒業戦線

立ち絵は本編と同じものを使用。描き直しを要求したい…特に主人公と岬。
卒業戦線は全体的に画力が上がった印象。絵の好みはあるでしょうが、普通に良いなと思いました。一番酷かった塚本君が見違える様にちゃんとイケメンに見えます。他の岬や都丸など、女性キャラも含めて皆良くなってるだけに、本編そのまま引っ張って来た立ち絵との落差が(笑)。

 

シナリオ:本編

完全無欠のハンコシナリオです。共通がロゼにしては短め。そして個別に入ると攻略対象と主人公の二人でほとんど進んで終わる。折角の特殊な学園もの、個性的なキャラが居るのにメインキャラ達の絡むシーンがほとんどありません。勿体ない!
恋愛&艶事展開重視に感じました。絡むメイン事件、手口、動機、犯人も一緒、攻略キャラにより解決法が違うのみ、各恋愛イベントや大筋な流れは同じ。一緒に事件解決に向け協力する事になり、その内に惹かれていってくっついて事件解決してはい、艶事入れてED!みたいな。
只、恋愛メイン、二人の話中心でほぼ進むので恋愛は丁寧っちゃ丁寧(か?)。その辺りが良かったキャラもいましたが、ロゼさんのやたらにエロなシーンを入れたがる傾向は食傷気味になります。折角の特殊な学園設定をあまり活かしてないので残念。
何かって言うと直ぐに甘エロいシーンを入れよう入れようとしている感じを受け、何をがっついているんですか製作者…とツッコミたくなります。

 

シナリオ:卒業戦線

てっきり恋人からスタートかと思ってたら全員そうではなく。そのキャラにより色々な関係からのスタートでした。
全体的に本編と比べてとても出来が良い!あの無理にどこでもかしこでもエロい展開に持っていこうとするのもなくなり、キャラの気持ちを丁寧に表現して進む恋愛、前作にはなかったメインキャラ達がわいわいとふざけたりからかったり、協力したりするルートもありで面白かったです。
それぞれの抱える問題をメインに、最後は学園ものらしい爽やかな終わり方もあったりとか。本当にFDの方が見違える程出来はずっといいです。
BADENDがないのも嬉しい。風紀委員後輩の女の子達との友情ENDとかあって慕われ具合が微笑ましかったです。
事件の完全真相は苗苑ルートのみで解明。卒業戦線はハンコな流れもなくてキャラにより展開も違い本当に面白くプレイ出来ました。
只、苗苑の真相ルートで主人公の出生の真実…あれ、いるかな?それならもう少し深く掘り下げてもと。
これ、本編だけだったらオススメしませんが、卒業戦線があるならオススメです。本編は合わないと思っても耐えて頑張って、卒業戦線までプレイしてみて下さいと(笑)。

 

キャラ別感想

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▲左から一条 栞(主人公)、氏家 樹(CV:浪川大輔)、黒部 大悟(CV:藤原啓治)、岬 深也(CV:櫻井孝宏)、比佐 将文(CV:野島健児)、塚本 久光(CV:日野聡)、都丸 京平(CV:立花慎之介)、苗苑 央士(CV:岡本信彦)、小堀 夏絵(CV:福原香織)、津田沼 芽衣(CV:米澤円

一条 栞/主人公

時折おばさん化してる思考が何ともですが。男に負けない強さなんかは爽快です。
恋愛に初心で可愛い所もあるけれど、本編では恋愛経験0なのに変に男の人煽る発言&行動、中には恋人までいってないのに流されるまま身体を許したりと違和感がありまくりで色々緩すぎです。自分が親なら蹴っ飛ばしてぶっ飛ばして喝入れて躾けたい。←止まれ
好きだから、恋人だからって貞操観念が薄すぎの軽すぎ。これメインキャラ学生ですよ?社会人キャラじゃないのでもう少し配慮して欲しい気がしました。
この栞ちゃん、戦闘力がやたらに高過ぎるので、もう少し主人公が危機に陥って美味しいシーンなんかを攻略キャラに与えてやって下さい、と思ってしまう強さ(笑)。
後、かなり残念なのが立ち絵。スチルはまだ可愛い顔もあるんですが、テキストウインドウの顔が余りにぶさいく(ごめ)でずっと消してプレイしてしまった。
このシーンに合ってないは経験あるけど、顔が酷過ぎて耐えられなかったのは初めてです。これもう少し何とかならなかったかなぁ。
本編より卒業戦線の彼女の方が好感が持てます。風紀委員長らしさが際立っていて恰好良い女のコに。

 

塚本 久光 CV:日野 聡

後輩どころか高校生にすら見えません!(笑)20代半ばのやり手の若社長か有能秘書かって感じです。
耳心地良い日野さんの低音ボイス。真面目で堅物、でもマメで料理好き、主人公を神聖視し過ぎる程に尊敬して惹かれている。
まあ、よくこのタイプにあるけど…ムッツリだよね。そして彼は若干Sスイッチあると思います。
最初から主人公に想いがある所為で、タガが外れると微S攻めになるのはギャップがあっていいのかもしれない。…かな?(自信ないんかい)
でも、シナリオが一番地味だった気が。波がないなーと。
卒業戦線では主人公との出会いと尊敬している理由が描かれています。後輩ではなく、一人の男として見てほしい事に拘り頑張る姿が健気。
彼のルートは他キャラもよく絡んできて、最後が学園ものらしい青春さで清々しい。
前作に比べてより紳士な感じ。多分エロいシーンが控え目になっているせいなのか(笑)

 

黒部 大悟 CV:藤原 啓治

ごめんなさい、藤原さん…聞いていてクレヨンしんちゃんのヒロシが何故か頭から離れませんでした(お馬鹿)。 トーンが似てる。ヒロシに似てる(笑)。
でも流石の演技力。感情の出し方とかが不器用な大悟をきちんと表現されてて、途中からヒロシは忘れました!(笑)
心優しい熊とか仁王像とか鬼とか阿修羅とか、さんざんな言われようですが、めっちゃ優しい!
いいな~あんなでかい体躯の人が女のコすぽっと抱き締めちゃう所。体格差大好きv←
強面で身体も大きくて一見とっつきにくい外見に反して、大事に大事にしてくれるのが堪らない。
考え方が古風で純情です。スカートの丈を注意する所はお父さんかい、と主人公でなくとも思う。
卒業戦線では逆プロポーズされ、思い切り動揺している姿が可愛らしい。このルートで出てくる友輝くんがまためっちゃ可愛い!っていうかこの飛騨親子共々可愛い!お父さんが不器用な親馬鹿具合でいいっ!(≧▽≦)
可愛いボーイズ、おじさまが多かったです。そして男前な大悟の美人な叔母様。何か凄く癒されました(*´▽`*)

 

岬 深也 CV:櫻井 孝宏

指先一つで億を稼ぐ資産家であり投資家、病院、学園の出費者等々のこの歳で生き急いでいるんですかと問いたい超セレブ高校生(笑)
この人の本編でのルート…高校生の恋愛じゃないっ。身体から始まる関係って、高校生設定でそれどうなんだ。マセてるとか言う問題ではない。
事件はどうなった、なぐらいにこの二人の微妙なエロ入れすぎ恋愛が展開されてた印象。もうとにかくふしだら淫らに乱れまくりの高校生ライフ(ヤダヤダ)。
自分のステータスを抜きに好きになってくれる人はいないと思っているせいか、本気で好きになった主人公にぶつかりきれない脆くも臆病な人。
感情を爆発させる所は好きでした。ずっと穏やか~なトーンの声だったのに、凄い荒げる声になって押し倒した事に此方が吃驚した(笑)
終始穏やか過ぎる優しい声のトーンは本気で寝そうになります。ぐ、櫻井さんの声でこうなろうとは思わなかった(笑)。
卒業戦線では執事の様なお世話係の七重さんとの出会いが描かれてて、七重さん好きな私は嬉しかった。
丁寧物腰柔らか紳士なのに「お弁当などちょちょいのちょいで作れます」って言ったのにはギャップで笑いが。とても大人で素敵です。

 

都丸 京平 CV:立花 慎之介

意外にストレートに好きアピールくるなぁ、と言った印象。性格が面倒そうだったので、もっと捻ってくるかと思ってたんですが。
意外に好きな相手にはとても優しい。意地悪い態度も見せるけれどふっと力を抜けさせる感覚の優しさが見えます。
デートとかでも自然体で楽しめる感じにおやーっとなりながらも、それが見ていて微笑ましかったです。
卒業戦線はほぼ全員に言えるんですが、皆頭良すぎるせいなのか何故此処まではっきりしない関係が続くのか!と感心する程後一押しが出来ない。
そしてそれ以上にこのルートの主人公、好きって言ってくれたって言うのに何故しつこい程疑うのか。気分屋だからって言っても自分も好きだってなら素直に聞けないか?と少し苛々しました。
でも花冠とかにしろ、柔らかな優しさと愛しさが溢れていて好きでした。やっぱり卒業戦線は出来凄く良くなってるなぁ。

 

比佐 将文 CV:野島 健児

爽やか好感度トップアイドルの裏の顔は黒でした、なよくある設定。
けども本質的には強がりで寂しがり。でもSっけは強い。
素直になれないながらも、態度の端々で好きアピールしている所が可愛らしい。
くっついたらめちゃ甘く情熱的で「うーん、若いなー」と呟いたオバサン此処に。
卒業戦線での苗苑会長との幼少期のシーンはもう少し色々なエピソードが見たかった。
ベストENDもよかったですが、取り合いENDで苗苑会長が茶々入れる所が好きです。
普通に疑問なのは、何故彼だけCG枚数が贔屓の如く多いのかと。まあ、いいけど(なら言うなという話)。

 

氏家 樹 CV:浪川 大輔

何処のバカップルかってくらい甘ったるい!!何だこりゃ…って遠い目になる程甘かったです、樹。
浪川さんが当時公式コメントがあった頃に、いちゃつき過ぎって言ってた意味がわかりました(笑)。
最強&一匹狼と恐れられ、このツンケンクールな見た目に反して無自覚なる甘え上手は反則だと思います。可愛いじゃないか!!←
卒業戦線でのスーツ&髪アップ姿がカッコエエ!
彼はアレですね、惚れちゃうとフィルター真っ直ぐ一直線、他は見ない!な感じで。
暴走してしまう所はあれど、本当に大事で好きで離したくないってベタ惚れ具合はご馳走様っ~て(笑)。
シナリオも2本共に他キャラより長めな感じ。まあ、センター位置ですもんね。
しかし理事長の孫やら校長の孫やら皆セレブもセレブの凄過ぎがいるわ、頭もいいわ、戦闘力もあるわ、とか…設定がとんでもぶっ飛び凄過ぎる作品でした。

 

苗苑 央士 CV:岡本 信彦

無印は攻略不可。FDの卒業戦線のみ攻略可能です。
やー、会長めちゃ良かったv本編で攻略出来ないのは何故に。でもあの時期のロゼさんの出し方ってこんなんだったよなぁ。
主人公に嫌われてるんだと思い込んでいたら、そうじゃなかった事に仄かな喜びが浮かんでいる仕草や感情の出し方が面映ゆくて可愛らしい(*´▽`*)
もう何かこそばゆい愛情表現のシーンが連続で、これ買って良かったーと思いました(笑)。FDのみの攻略なのに最萌ってどういう事だっv
趣味で作家活動していて、主人公がそうと知らずに以前からファンなんです!って嬉しそうに話す時の二人が可愛い。もうこのルートきゅんきゅんきて可愛いしかないっ。
こういう恋愛過程好きだーっ。頑張って料理作る所とか。まあ、主人公って料理が壊滅的に駄目な設定であるせいか、男性陣がいつも料理頑張ってるのが面白かったです。
彼のルートは是非プレイして欲しい!(≧▽≦)

 

それでは。