Vita【絶対迷宮 秘密のおやゆび姫】の感想です。
2015年9月のプレイ。
※ネタバレありなのでご注意下さい。
絶対迷宮 秘密のおやゆび姫
© Karin entertainment 2014-2015
シャービーシックな、おとぎの迷宮へ。
公式サイト
OP
物語
田舎の小さな村で暮らす、少女・シャルロッテ。
隣の家に住む幼馴染のマッチ売りとも仲良く過ごしていたある日、突然身体が小さくなり、おやゆびほどの大きさになってしまう。
シャルロッテは妖精のような可愛らしい姿で、たちまち村の人気者となり、「おやゆび姫」と呼ばれるように。
おやゆび姫とマッチ売りが、村外れの泉に出かけていたその日、謎の兵士たちに、村が襲われてしまう。
彼らがおやゆび姫を探していることを知ったマッチ売りは、彼女を守るため、森の奥へと逃げることに。
追ってくる兵士たちを退け、大きな姿に戻る方法を探す、二人の旅が始まった。
旅の途中で出会う個性的な仲間と共に、自らの秘密を知る冒険へ ─────。
全体感想
初・花梨さんの乙女ゲーでありました。百合ENDがあるって事で買う気がなかったのですが、黒田さん出演で負けた（しかもあっさり）。
うーん…一言で言えば惜しかったなぁ。でした。
童話の世界らしいキャラ、世界観に合わせた背景や人物タッチ、RPG風に仲間が増える流れ、ストーリーテラーなお月様、自然や動物にも愛される主人公。
世界観を大事にして丁寧に作られているなとは感じます。所々のお遊び感も上手で。色々とくるんくるん過ぎる所はまあ、メルヘンさを強調してるんだとも思えるし。
戦闘シーンが長くて多いのもまあ、丁寧さを感じるし良いとは思いました。だるさはありますが。挿入歌が合っていて盛り上げ効果ありで。
只、乙女ゲーなので。乙女ゲーメインで買ってるので。
恋愛面が余りにあっさり且つ、過程すっとばし感半端ない感じがすっごくほとんどどれにもあるのが、どうにもこうにもな唐突感。
共通長くて丁寧だなぁ～で、これから個別ルートで親密になって惹かれ合っていくって事かなー？
……あれ。もういきなり距離が縮まって心寄せ合ってるって事になって……え、一気に新密度MAX！？いつ！？どこ！？で、もう終わり！？('Д')
そんな感じがほとんどでした（笑）おやゆび姫と仲間達は特に。
しかも個別ルートに入ったら折角出会った仲間達と別行動。今までのRPGちっくな仲間集めのくだりは何だったの！？
キャラによってはいや、問題解決してないよー？なのに幸せEND出されておやゆび姫、貴女目的忘れてる。そんなENDがありました。
そしてシステムではロード長すぎます！PSPでもこんなに待った事なかった気がします。章切り替え時も飛ばせないし長い。
声あり主人公までしておきながら、デフォ名呼び無しも疑問。
乙女ゲーの括りで言わせてもらうなら恋愛面がもう少し！って惜しい作り。
恋愛シーンのスチルは素敵でしたよ？でも過程が無さ過ぎていきなり盛り上がってもこっちついていけませんーっ(>_<)
只、裸の王様と黒騎士は良かったです。真相エピソードが入っているせいか個別はボリュームに差が出てますね。
ちょっと勿体ないな、につきる作品でした。あ、でも黒田さんの響くド低音聞けたのは幸せ…(*´ω｀)（←何とかしろ）
王様と黒騎士のルートがなかったら、盛り上がりに欠けてたんじゃないかな作品でした。面白くはありましたけど。
王様と黒騎士の二人は真相絡めるので盛り上がりもありましたが、他はちょっとあっさりしてる。未解決中途半端なままのENDもありなのがもやもや。
グランドファイナルは皆それぞれ明るい結末。特別編はコミカルギャグちっくで良かったです。愛されまくるおやゆび姫ｖ
あれでそれぞれのプチルートがあればなぁとか。 それから邪神ロキと女神フレイアの関係ももう少し深く掘り下げても良かったかな、と思います。
ロキのフレイアに対する愛しているけど憎い、憎いけれど愛しているな科白があったので。大人の恋愛ありそうな感じなのにするーっと終わってしまいました(;^ω^)
オススメ度が微妙な作品。でも黒田さん好きな人は買いだと思います（結局それ）。
キャラ別感想
おやゆび姫シャルロッテ CV：吉岡 麻耶
ヴィジュアルは本当に可愛くて正におやゆび姫。声がとても合ってました。
主人公に声もついていてデフォ名も有るのに何故に名前音声呼びをつけてないのか。
皆がおやゆび姫おやゆび姫言う度に、言い難いな…と思ってしまう。リューンなんかおやゆび姫君、だからね。
クセもなく前向きでひた向きないいコだと。ちょっとお手本通りで正統派ヒロインなので印象は弱かったです。
味方サイドの仲間からよりも、黒騎士や裸の王様などの敵側攻略キャラの方が強気でおせっかいな面が出ていい感じでした。
狩人リューン CV：小野 友樹
クールで落ち着いていて知識もあり気ままに旅をする自由人。性格とかヴィジュアルがスナフキンみたい（笑）っていうかスナフキンだわ、どう見ても。
女性に対しては控え目な感じながら柔らかな優しさ。
他ルートでも美味しい所を持ってくるのは彼故か。恋愛は寿命の差があるので消極的ながら、ふっきれば遠慮なくなイケメンソフトクールキャラ。
キャラ的には好きなんですけど…最初の方で共に旅する仲間になってくれるので、長くおやゆび姫といた方ではあるんですけど。
個別ルートに入る直前まで全く、これっぽっちも、心寄せて惹かれる素振りがないままに見えたのに。ええ、ルートに入れるのか不安になりました程に。
なのにルート入ったらいきなり特別感出てる科白。…待って。共通長かったけど終わりそうだけど全然だなぁ～と思ってた私は何を見逃したの？と呟いてしまった。
そして一気にクライマックス。み、見せ場は凄く良いよ？世の乙女のキュン萌え押さえてるシーンだとは思いますよ？
過程がすっぱーんっと抜けてます！勿体ないって！
小野さんの声がまた素晴らしく癒しです。包まれるような、それでいて時に男度あるわ愛情あるわの魅力溢れる演技。
SADENDは哀しい結末が多いんですが、彼の場合明るい未来が見えているので柔らかめな終わり方で好きです。
氷姫スヴィア CV：高橋 花林
人魚姫エーシェル CV：高橋 未奈美
ほとんどざっくりプレイで攻略したので纏めます。 ←すみませーんっ！！
両者エピソードは童話らしくて良いんですが。正直、この百合END要る？な出来。
どうせやるならもっとしっかりやって欲しいと思いました。女の友情ENDより少し進んだキスしてるぐらいの可愛いものです。
別にこのレベルなら百合ENDがあるとするよりも、普通に友情ENDにしておけばいいかな～と思ってしまいました。後、何か女性陣のENDって目的逸れてませんかね？(;^ω^)
二人共可愛らしかったけれど、やっぱり女同士の恋愛は興味ない私でした。 ←
人魚姫のお兄ちゃんがイイ男なので、こっち攻略したかった（笑）。
竜騎士シリウス CV：飯田 利信
見た目も中身もスーパー白くて白い、真っ白な人。←どんだけ言う。
いや、その通りです本当に。何処までもジェントルマン騎士。声もイメージ通りの爽やかさで表しかないって凄い。
共通でおやゆび姫との接点がほぼ無いままに個別ルートで半分くらい進んで、それでも戦いメインで惹かれる所は一体何処に入れるの？と思ってたんですが。
そうしたら急に結構惹かれてるって感じを出されて「へ？( ﾟДﾟ)」とか画面に問いかけた間抜けは私だよ。
紳士で情熱的なのですが、そこまで心通わせてないっていうか、おやゆび姫もおやゆび姫でほとんど交流ないのにそんな好きになれるんかいとか。
シーン、シーンは乙女ゲーとしてツボ押さえてると思うのに、恋愛の起承転結の起・承がなくていきなり転・結。
なので感動的で少し切なくて、でも甘くて…な場面があっても全く気持ちがついていけませんでした。
彼の相棒、ドラゴンのトゥルースが凄く好きで。人型なれるのに攻略出来ないのが残念。声もいいんですよ～。
みにくいアヒルの子/白鳥のナイト アルビレオ CV：柿原 徹也
柿原さんの活き活きしているアヒルの演技が魅力（笑）。
攻略キャラ中、キスどんだけすんねん！なぐらい多い。ナイトになると気障全開になるので歯が浮く。甘過ぎて胸やけしそうでした（笑）。
とにかくナイト時はあまーいです。個人的にはアヒルの時が私には新鮮で可愛くて面白くて良かったなぁ。
でもまあ、やはりナイトのままENDが恋愛では何かといいんだとは思います。アヒルのまんまは無理だしね。
けど…おやゆび姫は後の方まで正体知らないのに、よく恋愛感情抱けたなぁって。認識喋るエロいアヒルだよ？←
彼を見てると、仮面ライダー電王のジークを思い出します。白鳥で気障だけに。
花の王子ルピアン CV：小野 賢章
一生懸命な所が等身大で好きです。
メルヘンだなぁ～って感じの二人。まあ、花の王子とおやゆび姫だもんね。ある意味童話では王道なるカップリング。
頭にお花ついてて可愛い感じなのに、結構男な攻キャラ（笑）。 ↑な感じ。
真っ直ぐに一途に想い続けている彼は、本当におとぎ話の理想の王子様、でした。
マッチ売りラース CV：山谷 祥生
私的苦手が多い幼馴染キャラですね～。でも彼はそんな苦手感なかったです。
ずっと苦労してますね。彼の場合のみ幼い頃から淡い想いがあったので、おやゆび姫が他キャラとくっついてる時の彼が少し不憫でした。
只、ビジュアルがやはり少年！って感じなので恋愛となると何てうのか…幼い初恋を見ている様で、おばさん微笑ましい。みたいな（どんなん）。
黒騎士や裸の王様GOODENDで騎士の姿の彼が出るんですが、何かサブキャラみたいになってしまった様な…（ごめん）。
燕の騎士/黒騎士ジークヴァルト CV：桐本 琢也
思っていたよりちょっと声が渋すぎる感じだったので、最初驚いたんですが。もう少し若い声イメージだったもので。でも違和感があるという訳でもなかったです。
燕の騎士と黒騎士とでENDがそれぞれあり。何か…同じ人なのに性格違うよね？
燕の騎士姿はかなり控え目紳士になるというか奥手というか。もう少し強引にいってもいいんじゃ？と思う程なのに、黒騎士の姿のままだとグイグイ強引でどこか大人げなさもあるという…好みだと断然黒騎士ルートでした（笑）。
言っちゃえばツンデレムッツリ（おい）。
「うるさい」とか文句言いながら、ちょこんと自分の鎧の中とかに収まっちゃうおやゆび姫を、本当は可愛いな、とか思ってただろうって感じるｖ
敵として長くあって、その内惹かれていく感は他キャラより恋愛過程がまだあったと思います。
裸の王様クヌート王 CV：黒田 崇矢
かっこええ！！（もう末期）あの優しい低音「おいで」の破壊力が！！（止まれ）
「私だけを愛してほしい」とか「案外余裕がなかった」とか！！黒田さん好きな人は萌え転がれますよ！！ ←そう、自分がね。
うん、もう黒田さん買いして良かった！！！男遊郭の傷なんざ、綺麗さっぱり忘れられる！（アホです、生温く見てて下さい）
基本ふかふかマント一つで本当に裸なので、おやゆび姫ばっちり見えてるよね、と。そっちも気になった（笑） 。もろにガチに素っ裸…
彼のルートは哀しいです。『幸福の王子』の話が絡んでますね。私、あの話はどうにも報われなさ過ぎて子供の頃から苦手でした。
しかし、GOODENDの終わり方は納得出来ない！！！何で死別やねんっ。GOODだから安心してたのに王様だけそれ！？
SADENDかと思ったぐらいなんですけど…プロポーズまでして突き落とすかの戦死ってあなた… (T_T)
子供二人がいても、ヴァルハラでいつの日かって言っても…何故に彼だけあの終わり方ですかーっ！！！
罪深かろうと、あのまま生きて贖罪をしながらも幸せに暮らしましたで良かったと思います。 いや、だってだって乙女ゲーなんだしさーっ←子供か
取り敢えず、黒田さんの演技が最高でした(≧▽≦)邪神ロキも兼ねてるので、低音美声をこれでもかの堪能出来ますｖ
明の織月 CV：成田 剣
まさかのお月さまルート。おまけ的でしたね～。
只、成田さんの愛を囁く声音が今までと違ってがらりと色気を出してくるので、お月さまなのに何この男な感じ！と（笑）。
まあ、途中退避な現実逃避っぽいルートではありましたが、少しのコミカルさと皮肉さとを出してくるのは上手いなぁと。
おやゆび姫が月へ向かう乗り物も技が効いてます。ア〇ロチョコだよ！そして月面着陸スチルに笑いが。いや、小技が効いてるルートでした。
それでは！
see you next time！
